○過去のかんそーぶん一覧 page.20(2011年01月〜2010年06月)

@ 『戦場のヴァルキュリア2 蒼光のエイリアス(1)』:士土大介/SEGA(ISBN9784048702010)。 電撃マ王連載。PSP「戦場のヴァルキュリア2」のコミカライズ作品。

反乱軍との内戦が続き混迷するガリア王国。 そんな中、反乱軍の切り札「人造ヴァルキュリア」が戦線に投入され、 その圧倒的な戦力の前に危機に陥るランシール士官学校の生徒達… そんな彼らを救ったのは蒼い光をまとう まだ幼さを残す少女だった。 少女の名はエイリアス。これは伝説のヴァルキュリア人の血を引く少女の物語。

何本かある戦ヴァル2のコミカライズの中で、 本作はヴァルキュリア人の少女「エイリアス」に焦点をあているのが特徴ですね。 ストーリーの基本ラインは原作エピソードを追っていていますが ランシール士官学校を舞台にしたドタバタ調のエピソードが多く、 G組メンバーとエイリアスの絡み部分がガッツリと増量されています。 G組メンバーも当然随時登場してきますが、その中でも人気の高い女性キャラである マガリさんが代表格としてクローズアップされていて、彼女とエイリアスとの交流が 本作の中心軸といってもいいでしょう。

作画の士土大介先生はエロ漫画出身の作者さんですが もともとの絵柄と原作キャラクターデザインとの親和性が高いので よい具合に馴染んでいて個人的には良いと思います。 お色気シーンは気持ち増量かな? まあパンチラ中心ですが(笑 ユリアナさんの我儘ボディやら水着シーンやら原作でもあったシーンは きっちり再現というか増強されているので大変見目麗しかったです。 表情も豊かに元気に暴れ回るエイリアスもとても可愛らしいです。 ヴァルキュリアモードの荒々しくも凛々しい姿もステキでした。

この第一巻では学園祭編まで収録。 原作をご存じの方なら承知の通り、 このお話は楽しいばかりの展開ではないわけで…ある意味次巻がキモかなぁと。

しかし、ユリアナさんでも及ばないのか…帝国のヴァルキュリア恐るべし(謎

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@ 『ひまわりさん』:菅野マナミ(ISBN9784840137393)。コミックアライブ不定期掲載。 表題シリーズの連作集。古くて小さな書店「ひまわり書房」を舞台に繰り広げられる ふんわり百合風味の物語。

学校の前にある古くて小さな本屋さん「ひまわり書房」。 その店長さん…クールな黒髪眼鏡美人・通称「ひまわりさん」と 「ひまわりさん」の事が大好きな、ちょっぴり頭の出来が残念な常連女子高生・「まつり」ちゃん。 これはそんな二人と、ひまわり書房を訪れるさまざまなお客様たちが織りなす ふんわり優しい物語。

店頭で表紙イラストにグッと魂を掴まれたのでお試し購入。見事な大当たりでした。 印象的な、やわらかく繊細な描画で描かれるキャラクター達は魅力的で 物語もほんわり優しい中でもきっちりメリハリがあり、かつほのかな百合風味と。 正直文句のつけようがありません:D__ 久しぶりに心から良いモノに出会ったなぁと。

主人公かつヒロインの「ひまわりさん」。 本名は誰も知らないけれど「ひまわり書房」の店長だから「ひまわりさん」と みんなに呼ばれているお姉さんです。 綺麗な黒髪ロングの美人さんで、眼鏡もばっちり装備、 当然のように読書家で服装は落ち着いたブラウスとロングスカートと こう一部の層の心をわしづかみにする容姿ですな。 性格はクールでマイペース。感情があまり表に出てこない感じですが 、でも優しくてちょっぴり照れ屋さんな大変可愛い人です。 時折見せる笑顔や不器用な優しさだけでご飯三杯はいけますね。

一方の主人公かつヒロイン?の「まつりちゃん」。 とある事情からひまわりさんに強く憧れている女子高生の女の子です。 もうほとんど恋心的な勢いでひまわりさんに懐く懐く。 頭の出来はちょっぴり残念な感じですが、そののーてんきさと明るさで ひまわりさんにも影響を与えていく…という感じですかね。

そんな二人が一緒に居続けることで互いに影響を与えあって 少しずつ変化していく…そしてお客様たちとの交流で賑やかさを増していく「ひまわり書房」と 激動があるわけではないですが、そういうふんわりゆったりとしたエピソードを 楽しむ漫画です。ひじょうに強くオススメなので気になったら手に取ってみてください。 なお巻数表示はありませんが、作品としては続いていくようなので 続刊も楽しみなところです。

嗚呼、ひまわりさん可愛いよう(ゴロゴロ<結局それか

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@ 『ぷりんせす・そーど!(5) 戦うサツキと大団円』:神野オキナ/深山和香(ISBN9784797363678)読了。 GA文庫新刊。現代世界を舞台とした剣と魔法の異世界バトルTS系、第五巻にしてシリーズ完結巻。

リャドラの策謀により、肉体が完全に女性化してしまった五月。 そしてファリィとシムトは富士の裾野に転移してきたタイハンの砦へと連れ去られてしまう。 戦神騎士としてではなく、ただ一人の人として、そして「男」として ファリィ奪還を決意した五月とその仲間たちは行動を開始する。 一方、シムトの兄 ラシューム・ジャルマー・タイハン二世は捕らえた ファリィにその計画の全容を開かし、協力を要請する。 ラシュームの胸の内を知ったファリィの決断は…。 果たして五月は愛するファリィを救うことが出来るのか。 悲壮な決意を滲ませるラシューム王の真意とは、そして暗躍するリャドラの目的とは…。 猛烈な業火と共に最後の戦いの火蓋は切って落とされる。

双方総力戦でのシリーズ最終巻。 まあ、いちかさ…金髪碧眼オーバーオールの猫耳しっぽ少女が ブチ切れるのも判るなんとも身勝手な話に振り回された人々がちょっぴり可哀想な お話でありました。まあ、神なんてものは横暴なものと言えばしょうがないのかもしれませんがね。 そういう大枠的な話はバックボーンであって、五月くんの視点では ただただ愛する女の子を救うために奔走するという感じで ぐぐっと成長した五月くんの勇姿に惚れ惚れさせられました。 魔法を駆使しての戦闘シーンは見応えたっぷりで盛り上がりました。

残念なところは、もうちょっとタチアナさんのラブラブ姿が見たかったなーとか。 笈也さんの活躍がもうちょっと華々しければ…いや大活躍なんですが…なぁとかありますが 尺的にはまあしょうがないかなぁと。たいへんラブコメが美味しいシリーズだったので まあ、そのあたりをもっと読みたかったのが正直なところなのですわ。 短編集とか…ダメですか? ダメですか…orz あと葉月さんの現役時代のエピソードとかも読んでみたいなぁとか思ったり:D

挿絵。今回は猫耳さん(仮名)&えっへんチビバルズが一番のお気に入りかな。 あとはラストバトルあたり。表紙絵も素敵ですな。

シリーズ通して。 五月くんが素で可愛いのであんまりTSネタが生きなかったかなぁという印象はありますが 剣と魔法の陽性ラブコメハーレムとしてはサプライズあり王道ありで気持ちよく読めました。 挿絵もたいへん眼福度の高い良いお仕事揃いでした。 タッグでの次回作があると個人的には嬉しいなぁと:D ともかくまずはお疲れ様でした。

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@ 『冥王計画ゼオライマーΩ(4)』:ワタリユウ/ちみもりを(ISBN9784199502293)。 COMICリュウ連載。原作版ゼオライマーの正統続編シリーズ第四巻。

反陽子爆弾の脅威を召喚された「メレクの鉾」の圧倒的な力で退けたマサキと美久。 苦難を乗り越えたふたりの関係はさらに強固なものになってゆく。 だが、そんな二人の様子を覗き見る者の存在に二人はまだ気づかない…。 そして、ノイエ・ネマトーダの妖艶なる女将軍キモンの奸計が二人を襲う。 それは新たな悲劇の始まりなのか。

なんかこう一気にラブラブ度を増したマサキくんと美久ちゃんの関係に 思いっきり冷や水を浴びせかけるこの鬼畜展開(笑 幸せそうで可愛いかったのになぁ。 シリーズ開始当初からクラスメートたちがクローズアップされていた 段階でいつかは来るだろうと想定されていた展開ですなぁ。 とはいえ想定されていた中では一番軽い内容かなぁとも。 もっとエグイ方法はいくらでも以下略。今後さらに来る可能性はありますけれどね:D まあ、渦中の人的にはたまったもんじゃないでしょうけれど。NTR!!NTR!! それにしても学園の警備ザルだな(苦笑

謎に包まれている新鉄神帝国の総統も独自の暗躍を開始して お話の深みはアップ。引き続き続刊が楽しみなところです。

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@ 『ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト』:上遠野浩平(ISBN9784048701228)読了。 電撃文庫新刊。ブギーポップシリーズ17冊目。

「レモン・クラッシュ」… レモン色の光の粒子が空を覆うような、そんな光景を見ながら 「プーム・プーム」と唱えればそれは願いを叶えてくれる。 ただし、それは心の底からの願いでなくてはならず、 無意識であってもそれが心の底からの願いであれば、それが叶ってしまうのだという。 クラスメートの気になる少女・中条深月が呟いたその言葉が、 的場百太の心に強いわだかまりを生む。 深月の姿を求めて、「レモン・クラッシュ」が起きると噂される公園を訪れた 百太とその友人・弓原千春と矢嶋万騎は奇妙な事件に遭遇する。 一方、中条深月は中学時代の親友であるふたりの少女・宮下藤花と歌上雪乃に 「レモン・クラッシュ」についての相談事を持ち込んでいた。 3人の少年と3人の少女、6人の物語はどのような結末を迎えるのか。

「まるでブギーポップみたいな顔してるわね」
「そういう君はプーム・プームみたいだよ」

なんか久しぶりに藤花さんの出番多かったなぁ。一応ちゃんと本筋に絡んでるし。 それに釣られてかブギーポップもやや出番多めかな。嬉しいねぇ。 お話の構造自体はシンプルですが、展開は二転三転して予断を許さずという感じで 読み進めるのが楽しく、結果としてさっくりと読める一冊でした。

特に面白かったのは最終章でのブギーポップと彼女とのやりとりかなぁ。 毎度のように「自動的」なブギーポップに投げかけられる 「同類」からの言葉というのは長いシリーズの中でもレア度高めでしょう、たぶん。 あとは「強い子」発言あたりかな。 藤花さんとブギーポップの人格境界に思いをはせつつニヤリとさせられました。

目的に囚われるあまりに同じ穴の狢になってしまう…ありがちなれど だからこそ気をつけていかないといかんのかもですなぁ。補助線重要。

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@ 『マリア様がみてる-ステップ-』:今野緒雪/ひびき玲音(ISBN9784086014816)読了。 コバルト文庫新刊。月刊コバルトにて発表された短編を膨らませての長編読み切り。 「恋」に揺らぐ少女達の青春の日々…いつか思い出として語れる日まで、ふたりで。

「お付き合いしている男性がいるの」…大親友である律から、 青天の霹靂のような告白を受けて混乱する佳月。 そんな心を落ち着かせようと、佳月はひとり公園に立ち寄るが 運悪く酔っ払いに絡まれてしまう。 そんな佳月を救ったのは、公園までの道中で出会い頭にぶつかった青年だった。 佳月は青年に心惹かれつつも、互いに名乗らぬまま別れる。 しかしその数日後、佳月は思わぬところで青年の姿を目撃することになる。 そう、街中で律と親しげにしている彼の青年の姿を…。

1年ぶりとなるシリーズ新刊は前巻である「私の巣-マイ・ネスト-」と同様に 山百合会とその周辺以外の、リリアン女学園での出来事にスポットを当てた形の読み切り長編です。 今回特に山百合会どころか、薔薇様の「ば」の字すら登場しません。 ですが、本作じつはちょっとした仕掛けが施されており、 それに気づくとこれまたもう読んでてニヤつくこと必至の素敵な内容でした。 まあ、そのへんはプラスアルファであって、本筋自体が楽しいのですが。

律さんと佳月さんの関係は百合…では無く、 深く深く結びついたまさしく親友という言葉が相応しいもの。 本当にお互いを大切にしていて、かつ気配りもしっかりとしている 普通だったらここ大拗れするよなぁという局面もかっちりつぶし合ってるのが、ある意味新鮮でした。 そんな中で、女同士の友情と男性との恋愛で右往左往するふたりの様子は たいへんに微笑ましくて、読んでいて「ああ、少女小説だなぁ」と妙な感慨に耽ったりも。

「私の巣」でもそうでしたが、山百合会に縛られる必要が無くなったことで 「マリア様がみてる」という世界が良い意味で広がりを持てたのだと思います。 祐巳さんたちが登場しないのは寂しいというのは確かにありますが、 それ以上の楽しみを提供してくれていると思いますので、 マリみて好きなら読んでおいて損はありません。オススメです。 しかしまぁ、因果は巡るというか…ねえ:D

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@ 『疾走れ、撃て!(5)』:神野オキナ/refeia(ISBN9784840135573)読了。MF文庫J 11月の新刊。 異世界から現れる異形の存在「ダイダラ」と戦争状態にある日本を舞台にした学兵ラブコメの5巻目。 知らぬ間に世界の様相は刻一刻と移り変ってゆく、そして彼らの立場も。

魔導士官候補となり虎紅の「弟子」となったミヅキの抜けた穴を埋めることも侭ならぬまま 部隊番号を与えられ、正式な実戦部隊となった紫神小隊改め「七二四一部隊」。 結成式の夜、無礼講のパーティーが催される中、 轟音と共に「しばらくは無い」はずの補充兵・矢真科ユリネ二等兵が 最新鋭の数式戦車「轟雷」を伴い着任する。 ハチャメチャな彼女の裏で渦巻く軍上層部の思惑を感じ取り警戒心を募らせる虎紅だったが…。 一方、「ダイダラ」はこれまでに無い戦略的な動きを見せ始め…。

最初、いちかさんが来たのかと思ったよ…という感じの 毎度のコメディ的大騒動+世界は色々大変だ!!な巻でした。 世界の裏側はどう見たってシリアス一辺倒ですが、 そんな中でも逞しく青春を謳歌する少年少女の姿が微笑ましくもあり痛ましくもあり。 未だに行動目的が謎なダイダラの動向は不気味さを増すばかり。 特に今回の展開はなかなかにホラーでした。コミカライズ版も始まっているようですが …正直あんまりビジュアルで見たくはないなぁこれ(;-;

ラブコメ方面。 今回割と一人でボケ倒していた虎紅さんが大変ラブリーでよろしゅうございました。 新製品のミルクあな恐ろしや。正に愛すべき上官殿ですな。 ミヅキさんの方は苦悩度が高めでちょっと可哀想なくらい。 律儀な分だけ損してるよなぁと。そこがいじらしくて可愛いところでもあるのですが。 他も色々とフラグが立ったりして、理宇くんの見事なギャルゲー主人公っぷり(笑)が光ります。 ユリネさんはラブ方面には絡みそうに無いのが残念。全身ピーキー万歳なのに(;-;

次第に世界の中心に迫りつつある感はあるものの、 それでもまだまだ蚊帳の外というのが実態なわけで、 果たしてどのへんで蚊帳が取っ払われるのかが注目かなぁ。 そうなると一気にラストまで突っ走りそうですけれど。 今回もいくつか伏線がありましたし、まだしばらくは現状維持かな? なんにしろ続刊を楽しみに待ちたいと思います。

それにしても今回の展開は男の浪漫だった…。浪漫だけじゃ生き残れないかもしれませんが。

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@ 『ラブプラス-カノジョの過去-』:若宮弘明(ISBN9784063107081)。 goodアフタヌーン連載。複数展開されているラブプラス公式コミカライズの一つ。 サブタイトルでも分かる通りにヒロインの一人 「小早川凛子」さんの過去にスポットを当てた単巻読み切り作品。

小早川凛子、14歳 高校受験生。 TV番組ディレクターの父親との気楽な二人ぐらし中。 仕事で不在がちなお父さんだけれど、 リンコのことをいつも思ってくれているのは分かっているから別に不満も無い。 7年前に母親を亡くして以来、ずっと変わらず続いてきたそんな生活 これからもずっと変わらないのだと思っていたんだけれど…。

リンコさん視点で、中学時代〜高校1年までの出来事を描くゲーム本編の別視点ストーリー。 本編では断片的に語られるだけの、 彼女の家庭環境、父親との関係や、 環境の変化に戸惑う姿がみっちりと描かれています。 そんななので彼女のバックボーンを理解するには最適かと。 ミノ☆タロー先生による小早川一家の設定資料もついてたりしますしね。 ゲーム本編で出会う前、ひねくれて社会にたいして斜に 構えちゃう前の素直で可愛いリンコさんがたっぷり楽しめます。 中学時代のロングヘアリンコさんがともかくラブリーでのう。

お話としては特に捻りのないものですが、 ファンなら押さえたい内容ですかね。 お気に入りは弟の快くんと遊んでるシーンかな? 彼女の新たな魅力をみた気分です。 なお、他のヒロイン二人は出てきませんので、 そっち向きは他のコミカライズをドゾー。 (Permalink)



@ 『キスメグルセカイ(1)』:ジェームスほたて(ISBN9784832279506)。 まんがタイムきららフォワード連載中。女流作家が描き出すSFラブストーリーの1巻目。 表題長編シリーズ+読み切り短編「アクマのカノン」を収録。

赤星めぐる(14)、紅茶のテイスティングが得意な…そしてそれくらいしか能のない女子中学生。 憧れの環先輩に告白しようとするたび、何故か妙な邪魔が入って失敗続きの日々。 それでもめげずに34度目の告白をしようとしたとき、 ちょっとしたハプニングで偶然にも環と「キス」してしまう。 しかし次の瞬間、目を開いためぐるの目の前には「白衣姿で、成長した環先輩」が居て…。 こうして少女の、『キス』を巡る永く遠い旅が始まる。

成年向けエロ漫画や青年向けエロ漫画で精力的に活動されている作者さんの、 多分初の完全一般向けコミックかな? きららフォワードで連載始まったと聞いて単行本発売を楽しみにしていた一冊です。

お話の大筋をひと言で言うならば「時空をかける少女」ですかね、 主人公のめぐるさんが、様々な異世界を渡り歩きながら、 様々の出会いを経て、自らの身に起きた事象を知り、そして自分の世界へ帰ろうと奮闘すると。 ただし、この物語にはもう一つの軸が存在していて、めぐるさんはそれを中心に 各世界を飛び回る形になっており、多世界ものでありつつも 一環した恋物語としての形状をがっちり保っている感じです。 次の世界の姿がどうなるのか、その中でどういうお話が紡がれるかは当然ですが、 あとはプラスα的な要素の広がりがどういう風になっていくかは楽しみなところ。

めぐるさんはちょっぴり抜けてる感じはしますが、元気でまっすぐでひたむきな 好感の持てる女の子。普段は可愛らしさが先に立つ感じですが、 ハッとさせられるような表情をすることも多く、女の子の複雑さもばっちり完備。 一途だけれど微妙に惚れっぽいのも楽しいところ。 こんな子いたら様子を見てるだけで楽しいだろうなぁ:D

持ち前の柔らかな描線で描かれる、非リアル指向の造形の登場人物達は 独特の艶やかさと艶めかしさで、大変魅力的。もちもちのふとももと 肉感的なクチビルは毎度ながらたまらんですなぁ:D 非エロだけれど、エロ可愛いは正義ですよ。 ショタっ子もね<………

最終的な終着点よりも、どのような過程を辿るかが楽しみな作品かな。 隔月掲載なので続刊はもうちょっと先でしょうが、楽しみに待ちたいと思います。

ところで、この巻で一番エロっちいのは某ショタ君だと思うんだ………<あのな

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@ 『恋愛スタンピード!』:Dr.P(ISBN9784894219748)。エロ漫画。 休刊したCOMIC桃姫及びペンギンクラブにて発表された短編集。オール和姦。 むっちりお尻愛に溢れる愉快な激甘ラブコメディ集、3たび。

作者さん3冊目の単行本。安定安心のラブコメクオリティは変わらず健在。 絵柄等は大きな変化は無いものの、より安定度が増した感じで 抱きしめ心地のよさそうなむっちりボディと、その中でも独特の存在感を醸す 安産型のどっしりお尻の魅惑のムチムチパラダイスが素晴らしいのひと言。 おっさんキャラ含め、男女問わずに愛さずには居られない陽性のキャラ付けと描写で 読んでて顔がほころぶこと請け合いのらぶらぶコメディ揃いになっています。

今回の短編は前半については毎度のオムニバス形式の緩い繋がり短編、 後半5本は前単行本「侵略的恋愛主義」掲載短編の続編という位置づけ。 どれもいちゃらぶ関係成立後のお話なのでエロもたっぷりらぶらぶもたっぷりで 前単行本が大のお気に入りの身としてはこれ以上ないご褒美っぷりでした:D___ なので、必須ではないものの、前単行本も読んでおくとよりスムーズにお話が楽しめるかと。

今回のお気に入りは…やっぱり「俺のミドリ先生」の翠先生が凶悪だなぁと。 飄々とした美人さんとビキニという 凶悪過ぎる組み合わせ…そりゃこうぐっちょりとオイル的なものを塗りたくりたいよね、赴くままに!! 完全新作の方でいえば「明乃ポートレート」の明乃姉ちゃんが破壊力高いかなぁ。 その格好は販促で反則でしょう。他もそれぞれ好きなのですがきりがないので割愛。 いや、前単行本のときも言いましたが全体的にお気に入り度が高すぎてもうみんな好き状態でして(汗

とまあ、非常に安定しており、 新作に関しては掲載誌の関係かややエロシーンの尺に物足りなさを感じるものの 極めて高いレベルでまとまった一冊です。 とはいえ、ここ3冊似たような路線で来ているというのも事実で 客観的に見てややマンネリ感が出てきているのは否めないところ。 そろそろ固定キャラで彫り込む形の長編とかも見てみたいところですね。 それでもやっぱりらぶらぶラブコメディな方向は保って欲しいというかってな思いはありますけれど。

ということで前巻までのファンは言うに及ばず、 和姦スキー&ラブコメスキーは強くオススメの一冊です。 お尻≠アナルセックスという注意点も同様。 でも本当に、Dr.P先生の描くお尻は素晴らしいですよ。新たな属性に目覚める勢いで 素晴らしいムッ尻っぷり。是非一度お試しアレ。

余談。カバー折り返しのデザインでひとしきり笑わせて戴きました。なにこの素敵な取り合わせ

以下、自分用対応表。 「おカタい彼女」>「おネダリ彼女」、 「アネさんと呼ばないで」>「カワイイなんて言わないで」、 「今更なカンケイ」>「今更なセイヘキ」、 「私のマクラくん」>「俺のミドリさん」、 「センセイが止まらない!」>「センセイが止められない!」。 こう並べると分かりやすく対になってますナ:D

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@ 『私のおウチはHON屋さん(1)』:横山知生(ISBN9784757530027)。ガンガンJOKER連載。 店頭で見かけてなんかこう買わないといけない気がしたので購入。 ちょっとぐーたらなお父さんと二人で家業を切り盛りする健気な小学5年生女子の ほのぼのお仕事物語。ただし、その家業…エロ本屋也。

中沢みゆ、ごくごく普通な小学5年生女子。 今日もお父さんを手伝って家業の書店の店番を頑張ってます。 お店にくる常連のお客さんもとてもいい人ばかりです。 恥ずかしいのは嫌だけれど 今日もみなさんにぴったりの一冊をオススメ出来ると嬉しいな♥ このたび創業50周年の成年向け書籍専門書店・中沢書店、今日も元気に営業中です!!

注意)文字通りに真っ向一般向けのほのぼのお仕事漫画です。重要な事なので二回言いました。 色っぽいシーンは…無いよ? 無くはないけれど、無いよ。

物心つかないほど幼い頃からエロ本に囲まれて育った女の子が その意味を知り、また年相応の羞恥心と潔癖感を持った時、どういうことが起きるのか… とかまあ、そういう面倒くさそうな話はどうでもいいんですが、まあそういう漫画ですね。 エロ本屋という家業に対して、恥ずかしくて人に言えないという葛藤を抱いているという 描写は一般的な認識としてはまあ真っ当であり、そこになんでやねん!!というツッコミを 我慢出来ない向きは回れ右した方がベターです。

みゆちゃんはエッチな本は「恥ずかしい」けれど けっして「嫌いなわけではない」というのが本作品のキモですね。 お店のことも口では嫌がってますが、実際にはともて大切に思っていると。 常に読んでるのはお店のエロ本だし、その内容はばっちり記憶分類されていると。 そして必要に迫られると一転、その豊富すぎる知識を利用して 見事なまでのエロ本ソムリエールっぷりを発揮してくれるのに 爽快感すら覚えます。美少女エロ本ソムリエールってナニそのキャッチーさ。

恥じらいってやっぱり重要だよねということで えっちなのに恥じらいながらも 今日も常連さんに頑張るみゆちゃんの姿をによによと眺めるという甘美な一冊でした。 絵柄も見やすく可愛らしく、ほのぼのと読める作品です。 設定の奇抜さに頼り切りにならずに定番ネタ含めて回してるのは 素直に上手いなぁと思わせられました。気になったら読むと良いですよ。

ところでピーチ山田先生には何処に行けば逢えますか?<………

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@ 『イマコシステム』:緑のルーペ(ISBN9784863491786)。エロ漫画。 作者初単行本。COMIC天魔誌にて掲載された表題作でもある長編「イマコさんシリーズ」と 読み切り短編2編に、イマコさんシリーズの後日談エピソードを描き下ろしで加えた一冊。 本年の要注目作者さんの一人ですよ:D 属性的にはラブリーちんまいボディっ子、 黒髪眼鏡っ娘、らぶらぶ濃厚エロ、薬物MC、輪姦、NTR、近親相姦etc。

本誌で読んで、あっという間にその可愛らしさにガッツリ心を掴まれた ちんまい系眼鏡っ娘ヒロイン「イマコさん」をメインに据えた「イマコさんシリーズ」をまるっと収録した 作者さん初単行本になります。ちんまいスレンダーボディにちょっぴりぼさぼさの黒髪ロング、まるっとした顔を彩る無骨な黒縁眼鏡というなかなかにマニアックな外見のイマコさんですが、 ダイスキなイチナくんの前ではクルクルと変わる表情や、 中身デレデレなのに無表情とりつくろってみたりとか そりゃもう見ててぎゅーっと抱きしめたくなること請け合いのラブリーっぷり。 正に本年度エロ漫画最強ヒロイン(謎)の一角を担うに相応しい娘さんだと思います。

そんなラブリーなイマコさんが時には猫耳で、破れ黒ストで、 浴衣姿でと実に様々なシチュエーションで文字通りグッチョグチョに乱れまくる 濃密なエロシーンを披露してくれるもんですから、そりゃもう我慢しろつー方が無茶ってもんですよ:D 特に中盤以降は、前半のらぶらぶっぷりから一転のアレでナニで 脳髄の隅々まで快楽で蕩けるような激しいプレイが目白押しですしね。 快楽に支配されて大切だったものも見失う…そんなイマコさんの様子は 悲壮さと共に得も言われぬ背徳感満載です。男の腕の中でおもちゃのごとく扱われる ちんまいボディのこの破壊力ったらもうデンジャラス。

とまあエロシーンはガッツリ組まれているのですが、 ストーリー面もかなり重視されています。 ただイマコさんシリーズに関してはかなりストーリー面で錯綜しており、 分かりづらさの方が先に立っているというのが正直なところです。 最後まで読んだ上で、最初から読み直せば色々と合点は行くのですが お話の作りとしてはちょっと禁じ手かなぁという気も(^-^;;;; まあ、途中で辛くなって連載読むの止めた身としては複雑に思いつつも 歓迎したかったりもするのですが…。 純愛物語として読むか、NTRものとして読むかで、印象が変わってくるかなぁと。

絵柄は極めて達者。デフォルメは基本強めですが型にはまった絵柄ではなく、 描きたいものを描きたいように描けてる感じですね。 大枠的な印象としてはF4U先生あたりが近いかな? イキ顔など、かなり思い切ったディフォルメや漫符的表現を使って 印象深く仕上げてあり、画面のインパクトは強いです。 快楽でとろとろに蕩けた口周りやら舌やらが大変にエロいなぁと:D____

まだ発展途上な面は見えるものの コメディもエロもシリアスも、色々と描けることを読者に示してくれる 初単行本としては大変意欲的な作りだと思います。 好き嫌いはまあ、出るとしても、チェックしないのは損です。 ラブリーで凶暴なちんまいっ娘さんが好きで表紙が気に入ったならば是非:D___ 強くオススメですよ。

あ、個人的には短編「アスベルガァ」のモテナイ男の心の抉りっぷりも捨てがたいものが。 何処を切っても夢物語なんですけれどね。 それでも許されたい…優しく包み込まれたい…情けない男の姿に共感するばかりです(つ-;

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@ 『花×華(2)』:岩田洋季/涼香(ISBN9784048687683)読了。 電撃文庫新刊。映像研を舞台にした文化部系真っ向青春ラブコメ第二巻。

四季が最も美しいと言われる街・美桜町に暮らす少年・夕と、彼を慕う二人の美少女・花と華。 一通のラブレターが巻き起こした騒動も一段落し、季節は夏…そう夢と希望で一杯の夏休み。 夕たち映像研の面々は新作撮影のため、美桜からフェリーで数分の 離島・黒髪島へ5泊6日の撮影合宿に赴く。夏! 海辺!と来れば当然水着!! だぶるはなの眩しすぎる水着姿に、夕はドギマギ、 一方のだぶるはなな二人も想い人と一緒のお泊まりで淡い期待にドキドキ…果たしてその行方は?

なによりまずはシリーズ化したことを喜びたい。 またあの「だぶるはな」に逢えるというのは至極の喜びですよ:D

今巻は前巻ほどの大事件が起きるわけでもなく、ここまで出来上がった関係の上に立って 愉快で楽しくて眩しすぎるせーしゅんなドタバタラブコメディーと、 ダブルヒロインの片割れである・華さまが秘めた心情にスポットを当てた、そんな巻でした。 ラブコメディーといいつつも物語的な主体はやっぱり「部活動」の方ですね。 ラブコメ的な進展はお預けというか、互いに牽制し続けてる分進捗の出しようがないというか(^^; 今回も元気いっぱいの花ちゃんの猪突猛進のアタックと 華さまの華麗なる腹黒アタックにたっぷりとニヤニヤできましたよ。かー、もう羨ましいねぇ>夕くん 花ちゃんと華さまは本当に生涯のライバルで、そして生涯の友達…文字通りの姉妹なんだなぁ。

今回の見所は…どきどきの水着選びとか、 当然の水着シーンとか露天風呂シーンとか…たっぷりあり過ぎ。 とはいえ随一はやっぱりラストの○○シーンですかね:D 先生アニメで見たいです。ここアニメで見たいです!!(力説

今回も映像美な映画部分に関しては言葉を尽くして表現する…という方向で 意図は分かるものの、 しっかりと読み通すにはややクドさを覚える部分もあり、多少好き嫌いは分かれそうに思います。 とはいえ、可愛らしいだぶるはなの赤面純情ラブアタックっぷりに、 山盛りの夏特有のラブコメイベントと美味しいところたっぷりですので 1巻が気に入った向きは要チェックですぞ:D 挿絵も水着に薄着にパンチラいっぱいだしな!!(殴

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@ 『ゴールデンタイム(1)-春にしてブラックアウト-』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじ(ISBN9784048688789)読了。 「わたしたちの田村くん」、「とらドラ!」の竹宮ゆゆこ新シリーズ。 とある大学を舞台とした少し不思議な青春ラブコメディ開幕。

1浪の末無事大学に合格し、上京して一人暮らしを始めたばかりの青年・多田万里。 ひとりぼっちの慣れない都会に戸惑い、右往左往するばかりの万里だったが 入学式当日、同じ大学の新入生・柳澤光央と出会い、意気投合する。 しかし、その出会いは光央が抱えるトラブル… 彼を「運命の王子様」と信じる幼馴染みの 「完璧お嬢様」加賀香子と関わり合いになることを意味していた。 光央を一途に思い続けるにしても度が過ぎる香子と そんな香子にウンザリしている光央…終始険悪な二人の間に挟まれ続けるうち、 「完璧お嬢様・香子」の「隠された素顔」に気づかされた万里は次第に彼女に惹かれてゆくが…。

最初50ページ程度、不可解な視点移動のせいで どうにも読み難かったりしたのですが、そこを過ぎればスイスイと。面白かったです。 従来シリーズを思わせる展開かと思わせておいて、きっちり外し、 新たな形での青春ラブコメディって感じですかね。 いやもう香子さんの見事なまでの地雷女っぷりがともかく痛々しくてなんとも(苦笑 くあ、また凄いのをヒロインに持ってきたなぁと思いましたが、読み進めていくうちに その不器用さや可愛らしさを思い知らされてって感じで、これぞゆゆこマジック!!ってとこですかね。

あとはメインメンバーが大学生ということもあり、大学が有する雑多さや楽しさ、 そして危うさもページを割いて描写されており、 そのあたりもなんとも懐かしくて良いものでした。 あそこまでじゃないにしても実際危ないことはあるしなぁとか自分の大学時代を思い出して以下略。

今回は香子と万里の関係構築に主眼が置かれていたため、他のヒロインさん候補は 顔見せ中心でしたが、彼女たちもなかなかに魅力的そうで楽しみなところ。 いろいろと気になる謎は残しつつ時間に続くって感じですかね。 色恋沙汰は幸せなばかりじゃないつー展開が目に見えるのが痛いところですが さてこの複雑そうな恋愛模様、どうなることですやら。多角ラブコメが動き出すであろう 次巻に期待です。

それにしても、口絵の某先輩見てどう見たってこれアレだよなぁと思いつつ読み進めてたら 本当に「アレ」でひっくり返ったりとかですね(苦笑

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@ 『バカとテストと召喚獣(8)』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047267275)読了。ファミ通文庫新刊。 愛すべき馬鹿野郎達の愉快で危ない学園生活、2学期編本格始動!!なシリーズ11冊目。

吉井家で行われた地獄の闇鍋大会の夜、 とある事情からしばらくの間 吉井家で滞在することになった姫路さん。 ふって沸いた想い人との同棲生活…… そんな甘い幻想に浸る間もなく、明久に現実が襲いかかる 「この事実がクラスの連中にバレたら殺られる!!」。 一方、2学期の試験召喚戦争の解禁日が迫る中、上位クラスの恐るべき策謀が蠢き始める 訪れた過去最大のピンチを明久たちは果たして乗り越えられるのか?

バカテス7.5の「僕と福引きと闇の鍋」で巻かれた種が芽吹く形での今回でしたが、 もっとねっちょりたっぷりと魅惑の一夜を描くのかと思ったらわりとサクサクと 日付が進んでしまってやや肩すかしされた感も。 いやこっちが勝手に変な方向に期待しすぎただけなんですが(汗 とはいえ、姫路さんと明久くんのすれ違い片想いっぷりと、 姫路さんの斜め上な頑張りっぷりはたいへんご馳走様と言える代物でした。天然恐るべし…。 ラスト近辺のやりとりも過去の二人の成り染めを夢想させてくれて◎でした。

で、予想外に進んだのが試験召喚戦争の方ですね。 日常パートとがっつり組み合わせる形で演出された過去最大級のピンチっぷりが手に汗握るというか やっぱりアホばっかりだこの学園!!というか(苦笑 芸術的なまでの勘違いの連鎖っぷりが秀逸でしたよ。 あと明久と雄二が繰り広げる目まぐるしいまでの 裏切りと信頼の図もある筋の方には狂喜乱舞の仕上がりだったのではないかと。 個人的には珍しく妬み全開で動いてるムッツリーニが新鮮でした。 そんな中でもエロスを忘れないそんな君が大好きさ…。

次はそのまま9巻になるのかな? 長編は10巻で完結と以前に謳われていることもあり ずいぶんお話的にも佳境な感じが出てきましたけれど…もうちょっと読みたいから短編集挟んで欲しいなぁとも思うものの、切れ目が悪いということもあって…うーむ。 というかアレです、もっと美波さんを報いてあげてくださいorz 今回の扱いの悪さは泣けるレベルぢゃぁ。

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@ 『フルメタル・パニック! ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)』:賀東招二/四季童子(ISBN9784829135532)読了。富士見ファンタジア文庫新刊。12年に渡って続いてきた長編シリーズ、その最終巻。 『戦うボーイミーツガール』の真骨頂。

数々の犠牲を払いながらも敵の本拠地と化した メリダ島へと突入した相良宗介とARX-8<レーバテイン>。 敵ASによる包囲網を突破し、千鳥かなめの元を目指すも、 その前に新型兵器を搭載した<ベリアル>を駆るレナードが立ちふさがる。 一方、全面核戦争を防ぐため核ミサイル基地を強襲した マオ達ミスリル残党も危機的状況を迎えていた…。 はたして世界の命運を賭けた戦いの行方は? そして宗介の魂の叫びは、かなめの元に届くのか!?

まずは、賀東招二先生、四季童子先生、12年間本当にお疲れ様でした。 良い物語をありがとうございました。

読むのがどうにも勿体なくて一晩二晩寝かせてしまいましたが、 そろそろ読了した方の感想がちらほら目に入ってきたので一気に読了。 ほぼシリーズ開始直後からのお付き合いだったかと記憶している( 当時はまだドラマガ月購読してたよねー)のですが ともかく感慨深さが先に立つというか…満足感も当然あるのですが やはり寂しさが先に立つかなぁというのが正直なところですね。

本編で印象的だったのは冒頭の宗介の大演説、ifの世界の宗介とかなめちん、 台無しくんの華麗なる台無しっぷり、カリーニンさんの真意、そしてエピローグですかね。 宗介の大演説と、その結果発生する状況についてはなんともフルメタらしい流れで ニヤニヤするやら苦笑するやらで。 まあ、宗介にもため込んでたものが沢山あったんだなぁという感じですね。 本音の部分が垣間見えたなぁと。思い切り聞かれてるし 絶対これで死ぬまでネチネチやられる羽目になるんだぜ…。 あとはやっぱり台無しくんの台無しっぷりでしょうね。本当に色々台無しだよ(笑 いやもう愛されてるよねぇ、台無しくんは。姐さんとのらぶらぶ風景が見てみたいぜ。

カリーニンさんの真意については、正直に言うと全然思い至ってなかったので やっと腑に落ちたなぁという感じですかね。鉄の男の素顔、「オトナ」の素顔… まあ、このへんはこの歳になってこそ共感出来る部分が出てくるなぁと(遠い目 最後まで愚直で不器用な親父さんだったということですね。

そしてラスト。この物語の終わりはこの場所意外ありえませんよね。 完膚無きまでに破壊されたはずの「日常」への回帰、 消えない傷も増えたけれど、それでも日々を営んでいく人間の強さ…涙腺に来ることこの上無い。 大騒ぎの中で交わされる宗介とかなめちんのやりとりは ボーイミーツガールな物語のラストを締めくくるのに相応しいと言えましょう。 見開きイラストも素晴らしかった。

短編集の予定はあるとのことなのでそちらも楽しみに待ちたいところですが 数年待たされるのだけは流石にもう勘弁願いたいところですね、先生:D 望み通りになったその後のアルとか見てみたいなぁと(笑

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@ 『アナザー♥ワールド』:柚木N'(ISBN9784887743618)。エロ漫画。 COMIC Mujinにて連載された表題中編及び関連番外編など収録。 恋人たちのすれ違う思い、恋する心は後虐快楽に溺れた身体に塗りつぶされて。 お尻の穴主体なので、前に執着を覚える方は回れ右。 全体的なノリは軽めだが根底に流れる空気は重く暗い。

これまで何となく手に取る機会が無かった作者さんですが、 店頭でパラ見してピンと来たので購入。いやもう大正解&大満足の一冊でした。 既刊に関しては甘やかな姉系という印象の作者さんでしたが、 ハードさで定評のあるティーアイネット系での初単行本ということもあって、 NTR要素+徹底したアナル調教という濃いめのネタに挑戦されています。

生真面目委員長の長山とアナルに執着のある不良の朝倉による徹底したアナル調教モノである 表題作「アナザー♥ワールド」を中心に据えて、その裏物語としてNTR要素を強調した 長山の彼氏である隆太を主人公とした「夢のような日々」、 そして朝倉が抱える事情に踏み込んだ「HAND」と、 ひとつの物語の登場人物たちに多面的に踏み込むことで、物語の深みが増して 非常に読み応えのあるシリーズになっているのが素晴らしいですな。 破滅にまでは至らず、一見平穏な終着点も一皮剥けばなんとも危うく不安定で、実態では 誰一人救われていない…このなんとも言えない空気感にゾクゾクさせられましたよ。

アナル調教に徹底的にこだわったエロシーンはなんとも素敵。 連載ならではのページ数をたっぷりと使って、 生真面目委員長娘の恥ずかしい穴を開発していくという素敵シチュエーションに大興奮ですよ:D__ 口では抵抗しつつも、与えられる肉欲にじわじわと心まで 浸食されていく様というのはやはり良いものです。 後背位で容赦無く後穴を責め立てられ、否応無く漏れ出す嬌声を枕に顔を埋めて我慢する… このシチュが個人的に一番お気に入りです。

それに加えて唯一シリーズ外の読み切り短編である「10駅間の恋人」も 痴漢ものですが後穴要素が強めと、全体通してともかく後穴要素が強めです。 裏返せばそちらに興味がない層にはややオススメし辛いかも。 とはいえ、よほど嫌いでなければ手にとって損は無いと思いますよ。オススメです。

朝倉姉の話ももうちょっと読みたかったかなぁとも。 まあ、姉話なら作者さんの他単行本を先にチェックするべきか:D

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@ 『センセイのエプロン』:りゅうき夕海(ISBN9784785934330)。青年向けコミックス。 ヤングコミックにて連載された表題長編をまるっと全収録。 潰れかけた保育園を舞台にしたちょっぴりエッチな物語。

東京の大学を卒業したものの職に在りつけず、実家へ舞い戻ってきた青年・明。 そこで偶然再会したのは、美しく成長した小学生の頃の同級生・菜摘だった。 菜摘のツテで、彼女の実家が経営する保育園で保育士見習い兼運転手として働くことになるが、 実は保育園は折からの経営難で、閉園の危機に立たされていて…。 同僚の保育士たち、モンペな人妻に美人園長…美女と幼児囲まれた日々の行く末は…?

作者さん2冊目の成年マーク無し単行本。青年向けなのでエッチシーン完備なれど 当然局所部分はがっつりと白抜きされています。 とはいえ、作者さんの強みであるボリュームたっぷりの 柔らか滑らかおっぱいを堪能するには問題なし:D ふかふかおっぱいの先でぷっくりと自己主張する乳首は見るからに 美味しそうで吸い付きたくなること請け合いです。 作中でもちゃんと舐め吸い扱いてくれるのがいいですな。

お話は、主人公の明くんが人生の進むべき道を見出すまでのモラトリアムだったり それぞれに訳ありな美人保育士さんたちとの、心と身体を含めた交流だったり、 理想に向かって突き進む妹と、現実を見据えた姉のすれ違いだったりと 結構盛りだくさんな内容です。エロシーンは極めて青年誌な棚ぼた系中心。 百合気質のロリ巨乳保育士さんに押し倒されたり、 寡黙なひんぬー保育士さんと狭いロッカー内で水着で密着だったり お泊まり保育で押し倒されたりetc.etc. 悪人もおらず、園児たちを除けば男性キャラも主人公のみと 大変読みよい内容です。

ただしストーリー主導で展開するため、全体でみるとエロの比重は抑え目です。 毎回のお当番はきっちりこなされるものの 一度の分量的にはやや物足りない感があるのが正直なところ。 そのあたりは評価が分かれるかと思います。 個人的にはお話も、後半やや強引さは感じるものの それぞれの心情に関してはきっちり描かれているので分かりよく、 良い読後感だったので満足ですが。

個人的に一番エロかったのはゲスト的に登場したモンペな人妻さんだったかな。 持て余した熟れ熟れボディを惜しげもなく晒して、 若い肉棒に食らいつく姿は大変良いものでした。<趣味丸出し。 あと、イケイケ(死語)の出来る女然とした美人園長さんの素顔なども ギャップ萌え的にドキドキさせられましたな!!<趣味丸出し。 もちろん、ほかの保育士さんたちも可愛いんですけれどね。個人的な趣味としては以下略。

全一巻として考えるとキャラ数や物語などやや詰め込み気味で、 せっかくのキャラクターたちが彫り込みきれていない部分は否めず、 ややもったいないかなーとは思います。 個人的にはもう一冊くらい続くと良かったかなと思いますが、まあ詮無いことですね。 次回作に期待ということで。 あとエロ抜きで、おませな園児さんたちの大騒動とかも見てみたいなーと思いました:D 純粋な意味でかわいかったので:D>園児たち

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@ 『魔法少女リリカルなのはViVid(2)』:藤真拓哉/都築真紀(ISBN9784047154841)。コンプエース連載。 「魔法少女リリカルなのは」第4期シリーズその1の2。高町ヴィヴィオ、文系格闘魔法少女…続けてます!!

ヴィヴィオが出会ったのは少し年上の女の子。 アインハルト・ストラトス…古代ベルカの「覇王」の技と記憶と受け継ぐ人。 静かで深く、まっすぐで強くて…そして優しい人。 不器用ながらも親交を深めていく二人は、試験休みに なのはママ&フェイトママと、 旧六課メンバー&ナカジマ家恒例のオフトレ旅行に一緒に参加することに。 ドキドキワクワクの合宿編、始まります!!

前巻同様に重たい話は抜きで、 女の子一杯キャッキャうふふでズバーンでドカーン(謎)な第二巻でした。 温泉アリ、12人同時変身シーンありと これでもかと詰め込まれたサービスを頭からっぽにして楽しむのが吉な作品かと。 なのはさんとフェイトさんの関係とは形は違えど、 探り合いつつ仲良くなっていってるヴィヴィオさんとアインハルトさんが とても和みます:D 1巻では静かながらも強く激しい印象だったアインハルトさんの 天然っぷりも○。1巻では顔見せ程度だった旧6課メンバーや旧ナンバーズの面々も 出ずっぱりですしね。

あとやっぱり今巻で一番印象的だったのはルーテシアさんでしょうか。 登場段階から飛ばしまくりで、壊れたかと思いましたが、都築先生あとがきで曰く 元からこういう子ですとのことで…。楽しい人だったんですね、ルーテシアさん(汗 まあ、諸処の抑圧から解かれて素が全面に押し出されてきたのだと思えば 幸せでかつ和むお話ではありますが、やっぱりStSでの印象考えると驚くよなぁ(苦笑

まあ、さすがにこの人数でかつモノクロ漫画だと キャラかき分けがややキツめの部分があったりはしますが 都築作品の日常パートらしい賑やかさと和やかさが、個人的にはとても嬉しかったりします。 ファンならかって良い良い良いよ:D

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@ 『もっちゃん』:そうま竜也(ISBN9784863491694)。 エロ漫画。COMIC天魔及びCOMIC LOにて発表された表題の長編と短編を収録。

「もっちゃん」第一作の雑誌初掲載が2004年10月、その後LOへ移って2005年まで連載されるも その後ぶっつりと消息が途絶え、結局最終話が載ったのが2009年8月。 途中単行本が発売されると告知されるものの、延びに延び、 また音沙汰が無くなったりしつつと、どんだけ紆余曲折してんだよ!!と思わず叫びたくなる 文字通り幻…幻になりかけた単行本になります。 このため収録原稿は2003年から2005年のものが中心となりますが、 エッチシーンを中心にわりとガッツリと書き直しされているようなので 遜色はそんなに無いかなという感じですかね。 90年代的な泥臭さは今風とはいえませんが、漫画としての完成度は高いですしね。

日常風景などはディフォルメ気味の等身でのコメディ演出が多めですが、 濡れ場に関しては一転、もっちりとした柔らかさ満点の瑞々しい 肢体が大変艶めかしく描写されており、ギャップが良い意味でメリハリを生んでいます。 表情も非常に豊かで、キャラクターの魅力を読み手に強く印象づけてくれます。

表題作になる「もっちゃん」は子供と大人の狭間にある二人が 肉体関係を通して成長していく様子を丹念に描いた作品です。 文字通り行きずりの、本能に任せた獣のような求め合いから始まった二人の関係が 行為を重ねるごとに次第に円熟してゆき、 最終的には互いを思いやりあう、心と身体をを通じ合わせるための 確かめ合うための性交へと移り変ってゆく という様子はなんとも微笑ましく、かつ愛おしいものです。 特に圧巻なのは100ページに渉って綴られる彼氏宅での蜜月の一夜でしょうかね。 ベッドで、お風呂で、月明かりの下でと愛欲に塗れた二人の睦みあいっぷりは 物語的にも、エロ的にも高濃度で読み応え十二分です。

ヒロインの「もっちゃん」はちょっぴりふくよかなボディにショートカットに黒縁眼鏡という どちらかというとヒロインの友人A的な位置に居そうな地味っ子さん。 ちょっぴり頭のネジはゆるめなのはご愛敬ですが:D そんな地味っ子さんが魅せるエロエロな姿は極めて背徳的で脳髄直撃のエロさです。 時には消極的に、時には積極的にと戸惑いと好奇心の間で揺れ動きながらの エロシーンは必見。 このもちもちボディを抱きしめて眠れたらさぞかし気持ちよいでしょうねぇ:D…的な想像が 止まらなくなりますな。

そうま先生の漫画は、個人的に色々と思い入れ深い位置にあるもので ともかく無事に単行本が発売されたことをまず喜びたいところではありますが、 中身に関しても大変良いものなので、強くオススメしたい一冊です。 なおLOレーベルではありますが、ミドルティーン前後の年代が中心ですし 皆さん発育はとてもよろしいので、どちらの意味でも注意が必要かもしれません。 表紙のもっちゃんが気に入ったら是非どうぞ。

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@ 『フルメタル・パニック!(11)-ずっと、スタンド・バイ・ミー-(上)』:賀東招二/四季童子(ISBN9784829134108)読了。富士見ファンタジア文庫新刊。10年に渡って続いてきたシリーズもついに最終巻。その上巻。

『おまえたちの相手がだれなのか、これからたっぷりと思い知らせてやる』

「未来からの囁き」によって歪んでしまった世界を正常な姿に戻す… レナードたちにより掌握された<アマルガム>の最終作戦実行が間近に迫る。 これに対抗するため、<ミスリル>残党の本拠 「トゥアハー・テ・ダナン」もまた最後の反攻作戦を実行に移そうとしていた。 僅かに残された戦力を敵の罠で分断されながらも、 テッサの「デ・ダナン」と宗介の「ARX-8レーバテイン」はまっすぐに突き進む …敵の本拠地と化した懐かしい<メリダ島>へ。 はたしてどちらが正しいのか、それはわからない。 ただ、そこで待ち受けるものと【決着】をつけるために。

実に2年半ぶりのシリーズ新刊にして、最終巻(上)、下巻は来月予定と。 長く苦しい戦いの末に遂に切られる最終決戦の火蓋。 それぞれが疲弊した中で、積み上げられていく想いの数々ってな感じで シリーズ読者としてはなんとも感慨深い一冊でした。 ヒーローと呼ぶにはあまりにも非力な個人である宗介やテッサも 彼らを支える数多の人々の力と想いで、ヒーローたり得る活躍ができているのだというのが 再度強調されてる感があったかなーと。ただ、そういう立場を築き上げているのは 間違いなく、当人達なわけですが。 「正しい答え」の無い世界の中で、迷いながらもただ自分たちの想いのために突き進む姿が 痛々しくもあり、眩しくもありという感じですかね。

それにしてもまあ、積み上げますね、死亡フラグと生存フラグをこれでもかと(苦笑 さらには、「炎上回避の予防線」 もがっつり張ってあるのが手慣れているというか わかっているというかねー。ヘタレ(ぉ>レナード

見所はやはり華やかな最終決戦突入編。天翔るレーヴァテインwithXL-3の姿は圧巻のひと言。 獅子奮迅の正面突破作戦を敢行するデ・ダナンとテッサもまた熱いシーンでした。 それ以外にも細かく色々と見所たっぷりの一冊ではありますが、 衝撃度で言えば、全会一致が取れそうなあのシーンで吹きましたよ。 流石というかなんというか……本当に台無しだな(苦笑 下巻ではきっと<騎兵隊>が来てくれるフラグだと思いますので 楽しみに来月を待ちたいと思います:D

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@ 『アンチ・マジカル-魔法少女禁止法-』:伊藤ヒロ/kashmir(ISBN9784758041683)。 一迅者文庫新刊。かつて魔法少女達に守られた世界が辿る運命。

魔法少女禁止法施行から10年。魔法少女としての活動を禁じられた かつて異世界の魔手から世界を守った数多の魔法少女達はそれぞれの道を歩み 世界の表舞台から次々と消えていった。ただ一人を除いては。 法に抗い、今日も「自らが信じる正義」のために「悪」と戦い続ける「世界最後の魔法少女… おしゃれ天使スウィ〜ト☆ベリー(24歳)」。 そして彼女に危機を救われたことから、ベリーに心酔し、 「魔法少女の弟子」となったばかりの「少年魔法少女サクラ(17)」。 そんなある日、一人の「元・魔法少女」が不可解な死を遂げる。 きな臭さを感じ取った二人の魔法少女は独自に事件捜査を開始するが…。

あとがきでも分かりやすく否定する体裁を取りつつ触れられているように ひと言で言ってしまえば「90年代魔法少女でウォッチメン」という パロディというかオマージュに満ちあふれた作品です。 華やかさに満ちあふれた魔法少女達のその後の人生、外敵を失った圧倒的な力は 内側からも恐れられるだけの存在となり…と当然のごとくわりと真っ暗な物語ですね。 本家ウォッチメンよりも、華やか+夢いっぱいなだけ、落差もより強調されているかと。

登場する魔法少女たちも、美少女戦士○ー○ー○ー○を筆頭に 元ネタアリアリで描かれており、20代後半〜くらいのアニメ好きならニヤリとすること請け合いの 極めて分かりやすいラインナップで登場します。…まあ、作品の内容が内容なので 一部のキャラクターのその後は悲惨この上無かったりするのでアレですが(汗

繰り返している通りに、とても読後感が良いとは言い難いお話です。 後半の展開は特に、胃に重たいものを詰め込まれている気分になりました。 ですが、ネタのチョイスとキャラクターの当て込みが上手いので 面白いんですよね、これが…。マトが狭いとは思いますけれども。 「90年代魔法少女でウォッチメン」というアオリで興味を惹かれた方は 読んでも良いかと思います。

余談。この作品、昨今の盗作・パクリ騒動の中で出すのはある意味で勇気があるというか…。 当然露骨に「パロディ作品」なので問題は無いと思うのですが、 一種、魔女狩り的な空気も感じる中なので少々心配にもなります(苦笑 基本一発ネタだとは思うんですが、続けようと思えば続けられなくもない話なので どうなるのかなーとは思いますね。どうしたって真っ暗物語な気がしてなりませんが(汗 (Permalink)



@ 『あそびにいくヨ!(14)-かみさまそこにおらりましか?-』:神野オキナ/放電映像(ISBN9784840134293)読了。 MF文庫J新刊。お気楽極楽猫耳宇宙人との ファーストコンタクト物語もある意味佳境!? アニメも放映直前のシリーズ第14巻。

『世界三大宗教』のひとつの象徴たるローマ法王との会談という、 キャーティアと地球の今後を左右する一代イベントに向けて、 これまで以上に慌しい日々を送るキャーティア大使館の面々。 そんな中、大使館の中心人物として周囲を驚かせるほどに成長した様子を見せる騎央。 そんな幼馴染を複雑な様子で見つめる真奈美の胸中とは? 一方、彼等を陥れようとする策謀もまた世界の影で蠢きはじめていた。 果たして世紀の会談の行方は如何に?

燃え立つとラブコメに包みながらも、 猫耳しっぽ付き宇宙人と地球側人類とのファーストコンタクトをわりと 真面目に描いて来た本シリーズですが、今回は粗筋の通り、 これまた極め付けに重要かつ濃いネタな内容だと言えるでしょう。 展開は周辺事象を中心に、また、これまでレギュラーで有りながらも、一歩引いた位置で 騎央やエリスやアオイさん達の面倒をみてきた 真奈美嬢に焦点があたるお話でもあります。 まさかここにきてそういう形でスポットがあたるとは思っていなかったから余計に嬉しいですな。 エリスと真奈美ちゃんのやり取りや、 アオイさんとのシーンはシリーズ読者には必見かなと:D ニヤニヤできるという意味で。

今後の道筋や、お話のラストに向けての種まきも始まり、 全てが次ののステップへ進む感じなのが、嬉しい反面一抹の寂しさも覚えたりするのですが、 こればっかりはしょうがないですね(苦笑 とりあえずは続刊を楽しみたいにしつつ、アニメを楽しみたいと思います。 第一話は先行上映会で視聴済みですが、かなり良い出来ですしね。

あとは毎度のクロスオーヴァでニヤッとさせられたりとか。本当にぞろぞろとまぁ…。 関連して、先日のコミックアライブ付録の短編を未読の方は 今のうちに入手をオススメしておきますぜ。 なお挿絵、今回はとても良かったんで一安心でした。

余談。巻末の注意書き(予防線)で、 やっぱりこれ系のネタはデリケートだなぁと思わされた次第です。いろいろ難しいやね。 これが同時に今回の話の内容をある意味で補強してるというのも面白いところですが(苦笑

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@ 『体育会系教え子喰い』:蛇光院三郎(ISBN9784887743564)。エロ漫画。 COMIC MUJIN誌にて発表された連作短編集。 単行本タイトルの通り、体育会系の部活動を舞台にしたライトならぶらぶ凌辱劇3シリーズを収録。 ブルマ・スク水・学ラン・・チア服女装などなど。

作者7冊目の単行本。近親相姦ネタに強い作者さんですが、今回はいったんお休みということで 運動部を舞台に教師と生徒の関係を中心とした凌辱ネタ縛りの短編集になっています。 とはいえ、作者さん曰くレイプネタは苦手ということで、救いのないガチ凌辱ではなく どこかコミカルな、やや軽めの展開になっています。 今回も気が強めのパワフルな女の子たちが垣間見せる、 たおやかな素顔がいとおしさと可愛らしさを生んでますね。

収録作で一番印象深いのは「新・おっぱい陸上」シリーズ。 キモデブ教師×口の悪い強気陸上少女の組み合わせでの凌辱快楽調教ネタです。 握った弱みをネタに、嫌がる少女を良いように弄び、屈服させていく様は 王道展開と言えるでしょう:D__ 口では嫌がり、悪態をつき続けながらも 身体に染み込まされた快楽にあらがえなくなっていく少女の姿は大変淫靡です。 エロコスプレや焦らしプレイなど仕掛けも色々と用意されていて、 多種楽しめる作品だと思います。 シリーズ最終話にあたる「後・新…」の展開は 従来路線+個人的ツボ属性直撃でたまらんものがありました。 キモデブに屈服させられる美少女というのはやっぱり良いよね:D

あと、キモデブこと薄田先生も、鬼畜の所行を繰り返しつつも どこか気弱でモテナイキモデブ中年の悲哀を醸した発言が なんとも涙を誘って嫌いになれないキャラクターだと思います(つ−;

「おっぱい陸上」シリーズは、熱血天然バカ少女に振り回されるグータラ教師という感じで 凌辱してるのは男性教師の方なのに、どう見たって完全に尻に引かれてるのも教師という 珍妙な関係性が愉快ですね。良い意味で大変頭の悪い展開が目白押しなので 好みは分かれると思いますが、こういう振り回され方も悪くないかと:D

「童貞チアーズ!」シリーズは一転して 女装男装女教師に輪姦に純愛といろいろな要素をぶち込みまくった内容。 その分どっちつかずになってしまった面は否めない印象でしょうか。 食い合わせの悪いネタが同居してしまっているので、 受け入れられない人にはまったく駄目かもしれません。 個人的には学ラン少女ネタで大満足だったりしますけれども。 学ランからはみ出した乳房を誉められて恥ずかしがるシーンが大変可愛らしくてお気に入りです。

とまあ凌辱ラインのエロ主導のエピソード揃いですが、 退廃性は薄めでどこか陽性の雰囲気が漂うので、そのあたりは理解した上で…ですかね。 前述の通り、今回は近親ネタがゼロですのでそれだけは注意かな。 その分差し引いても悪くない一冊だとは思いますが。 ボーイッシュで元気の良い女の子が好みな向きにはオススメできるかと。

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@ 『魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS(1)』:長谷川光司/都築真紀(ISBN9784056070712)。作画:長谷川光司、原作:都築真紀による4冊目の「なのは」コミック版。

「時空管理局による、プレシア=テスタロッサ事件に関する報告書」 という体裁で描かれる劇場版のコミカライズ版です。 いわゆる「忠実なコミカライズ」ではなく、 独自の視点と構成の組み替えを加えて新たな形で事件のあらましが描かれています。

様々な記録や証言情報により、事件に至る各登場人物たちの周辺状況を踏まえた上で、 なのはさんとフェイトの出会い、 ジュエルシード収集合戦、そして時の庭園での最終決戦といういわゆる「本筋」部分は ごく簡単に済まされています。 そして、時の庭園での最終決戦からの展開はTV版とも劇場版とも違う形で進み始めます。 きわめて漫画的・ヒロイック的に展開した部分がバッサリと切り落とされており、 そこで描かれるのは、大きな事件の中で、年相応に何もできなかった子供二人の姿です。 そんな無力感に包まれた二人が全力全開でぶつかり合う中で見いだされるもの… それがどういう形でもたらされるのかは、続刊に期待ということで:D___

小難しいことはおいといて、「みんながみたかったのはなのはさんとフェイトさんのガチバトルだよね!!ここがクライマックスだよね!!」という都築先生の声が聞こえてくるつーのが正直なところでしょうか:D 超スピードの中で行われる極限の駆け引きは見応え十分です。ファンならこれだけで買いでしょう。

あと、きわめて今更ですが「中破」だの「大破」だのの 文字列が踊る魔法少女モノはやっぱりレアだよねー(苦笑

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@ 『だから僕は、Hができない。-死神と人生保障-』:橘ぱん/桂井よしあき(ISBN9784829135341)。読了。 富士見ファンタジア文庫新刊。 微乳死神お嬢様と妄想エロ吉くんが繰り広げるちょっぴりえっちなドタバタコメディ物語。

人間が死神と契約し、その生涯において様々なサポートを受けながら生きていくことが一般化した世界。 周囲から「エロ介」と呼ばれるほど、自分のリビドーに正直な日々を送る高校生「加賀良介」がひょんなことから出会ったのは、死神界からお忍びで人間界にやってきた死神界の名門の家の跡継ぎだという赤毛の少女・リサラだった。「女の子は宝であり、どんなことをしても守らなければいけない」…そんな自らの信念と「エッチな期待」に突き動かされた結果、リサラの探し物に協力することになった良介だったが、 その代償は…良介の【スケベ心】だった。 リサラの霊力として吸い上げられ、 どんどん萎んでいく良介の【スケベ心】。 エッチなものをみても何も感じないなんて許せるかっ!! はたして良介は自らのアイデンティティを守り抜けるのか?

さくさくと読了。 作者さん、本業はエロゲー系のシナリオライターさんらしく(代表作にジブリール4など)、 全体的な雰囲気としては学園系ドタバタラブコメエロゲの日常パートという風ですかね。 大きく捻ったところは無いものの、テンポ良く、 かつ女の子がなかなか魅力的に描かれていますので楽しく読めました。 なお、タイトルなどエッチ要素が強調されている感はありますが、 内容的には少年向けのちょっとエッチなラブコメディ的なもので 間違ってもガチのエロシーンなどはありません。 せいぜいお色気シーンでアンダーヘアへの言及があるのが珍しいくらいかと:D なのでガチエロ方向を期待するのはやめておいた方が無難です。

本作の世界観で一番特異な点、 死神と人間の契約…というのは、まあ「生命保険」と理解すればOKな位置づけですね。 契約金を払い続けることが実在の保険では必要ですが、 死神との人生保障契約では死後に魂の力の結晶「ライフジェム」を渡すという形になっています。

主人公の良介くんは高校生男子としては健全すぎるほどに溢れるリビドーに正直なバカ野郎です。 同時に自らの信念である「女の子は宝物主義」に全力を注ぐ姿はとても男前でもあります。 同じエロ好きとして、彼のリビドー全開、趣味性全開のトークには共感せざるを得ませんな。 制服は全部脱がしちゃ駄目だろ!!とか、裸Yシャツに黒タイツとか…。 まあ、本人鈍感で気づいてないだけで結構モテてるのもある意味お約束かもしれません:D

ヒロインは主軸となるリサラを中心に、 幼馴染みのおどおど系巨乳娘 美菜さんなど可愛らしい子揃い。 リサラさんはひと言で言えばツンデレ系統なわけですが、 どちらかと言えば素直になれない系の方が性格かなぁと。 サドっぽい言動を好むわりに、初心な所とか可愛らしくて良いなぁと:D おっぱいが慎ましやかな以外はほぼ文句のつけようも無い完璧っぷりですし。 エロコメなので裸Yシャツ+黒ニーソとか、エロくなくてもエプロン姿とか、下着姿とか ご褒美シーンが多いのも素敵でした。 あちこちで繰り広げられる美菜さんとの良介に対する 静かな想いのぶつけ合いとかも大変美味しくてニヤニヤです。本人多分無自覚なのも○。

挿絵の桂井よしあき先生は割と旬なエロ漫画家さんなのでこのタイミングで持ってきたのは 慧眼と言えましょう。どの挿絵も魅力的で良いものです。黒タイツと恥じらい顔ハァハァ。

以下続刊ということで、物語としては一段落してますが、 本筋はまだ謎のままなので続きも楽しみにしたいと思います:D (Permalink)



@ 『神のみぞ知るセカイ(9)』:若木民喜(ISBN9784091223296)。週刊少年サンデー連載。 アニメ化も決定しての9巻目。これまで桂馬くんメインで貫かれてきた単行本カバーも遂に… と思わせておいて:D まあ、帯で思いっきりネタバレしてるんでアレですけれども。 FLAG.77〜FLAG86を収録。

-『神は死んだ』-

桂馬の幼馴染・天理に宿る女神を名乗る謎の存在・『ディアナ』。 彼女が語る「旧地獄」封印の真実とは。 そして彼女から桂馬に新たな依頼が…それはディアナと同じように 地上界に出てきているかもしれない彼女の姉妹…「ユピテルの姉妹」を探すこと。 面倒くさいと協力を渋る桂馬だが……。 一方、そんな事情はつゆ知らず、駆け魂たちは今日も出現。今回の攻略ターゲットは 将棋命・勝利命の関西弁少女・榛原七香、そして悩める名家の和風お嬢様・五位堂結。 ますます力を増した駆け魂が桂馬に新たな危機を呼ぶ!?

これまで通りに女の子を攻略しつつ、本筋に迫る新たな軸が導入される巻。 それはこれまでに攻略した女の子たちに再び焦点があたるという、ある意味待ってましたな展開。 ここまでの巻でもちょこちょこと再登場してくれてましたが、本筋に絡んでくるつーのは 嬉しい限りですね。 とはいえ、従来通りの女の子攻略は据え置きなのでご安心を。 特に今回の五位堂結さん編は一種「ベタ」ながらも桂馬くんのこれまでに培ってきた様々が 一気に突き崩されてしまう大騒ぎが大変楽しいですな。 リアルだからってそんな美味しい定番ドキドキイベントを 思いっきり踏みつぶす神にーさまの姿勢に痺れる憧れるぅ〜。

個人的に今回登場の七香さんは大のお気に入り。ふわふわ髪の毛と関西弁、あと涙もろいところが やったらに可愛く思えてねえ:D クライマックスシーンが特にツボでした。 あとディアナさんも超然としてるようで思いっきり初心いのが可愛くて可愛くて:D アニメはどういう風にしていくのかなぁ。ディアナさんとか出番あるのかなぁ…。

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@ 『冥王計画ゼオライマーΩ(3)』:ワタリユウ/ちみもりを(ISBN9784199501821)。 コミックリュウ連載。ちみもりを原作版ゼオライマーの正統続編3巻目。

秘められた力の一端を解放したXダイバーの活躍により、 辛くも敵要塞から脱出したマサキと美久。 しかし陵辱を受けた美久は深く傷つき、塞ぎ込んでしまう。 一方、美久を守りきれなかったマサキも自らの無力さを許せずにいた。 そんな様子を見かねたマサキの父、ツキシマ重工会長・築嶋晃造は 美久に14年前の真実を語る。はたして自らの運命を知った美久が選び取った道とは!?

それぞれが自らの運命を知り、新たな一歩を踏み出す展開。予想通りの本質に迫る話。 いやもう美久さんっが強いなぁというか、本当に良いヒロインっぷりですわ。 反面マサキくんのヘタレ感がやや強調されちゃった感もありますけれど(^-^^; 否応なく過酷な運命にさらされる二人ですが、二人だけの孤独な戦いではなく その周りにたくさんの支える人たちが存在する、 それこそが救いであり力なのだというのが、熱くていいですね。

今回もきっちりロボットバトルが入ってるのは良。 一般的にこういう設定説明話始めるとそっちが疎かになりがちな印象があるのですが そのブレなさは素晴らしいです。まだまだXダイバーにも秘密がありそうですしねー。 「浸食」という表現とか、マサキたちのクラスメートの動向とか、まだまだ波乱がありそうで 続刊も楽しみなところです。

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@ 『シス☆ブラっ』:ゼロの者(ISBN9784870767942)。エロ漫画。表題の長編シリーズに加えて前後編短編一本収録。

  • 生活力ゼロでいつも兄に面倒をみてもらっている少女「八重」。エロ漫画家としてのデビューも決まり、ネーム作りに取り組むも、出されたお代は近親相姦。実兄の居る身ではいまいちピンと来ないネタも持ち前の妄想力で兄と自分とのエロ妄想に浸るうちに、本当に兄のことが気になって仕様なくなってしまい…今、私がみているのは現実? それとも…妄想?…『シス☆ブラっ』#1〜8(以下続刊)プラス作中作「水着少女プリン8話」
  • 堀田綾(25)既婚、夫は出張多し、子供無し。同じアパートに住む、いつも独りで留守番をしている幼い少年にまだ見ぬ我が子の姿を重ね、世話を焼く彼女はまだ知らない。少年の本性と、隣室で行われている狂った宴を。異常な空間で女たちの母性は狂わされてゆく…『親子羊おおかみ』前後編
  • 「わすれな」に続く長編シリーズとなる「シス☆ブラっ」をメインに据えた一冊です。どちらも兄妹の近親相姦を題材にした作品ですが、かなり重た目の展開だった「わすれな」に対して「シス☆ブラっ」はかなりライト寄りの展開になっています。また主人公の八重さんが相当のエロ妄想家のため、シチュエーションも選り取りみどりで、かつ後腐れなしというある意味安心設計。かつ友人の眼鏡美女コスプレイヤーさんなど副菜も投入されて飽きの来ない長編になってるかと。近親相姦という禁忌に対して悩みつつも、抗い難い欲求に突き動かされて行く兄妹の姿はなかなかに見ごたえがあると思います。なお以下続刊ではありますが

    一方、同時収録されている前後編「親子羊おおかみ」は一転してブラックで救いのない、これぞゼロの者という感じのお話です。個人的にはこちらの方がお気に入りですね。子供の残虐性、母性の在り方、歪んだマザコン性と胎内回帰願望などなどの要素が絡み合った様は一見の価値はあるかと。親子も部屋の様子とかこういう一見しただけで伝わる異常性の描写は流石の一言ですね。とまあ、とても広くオススメできる内容とは言えませんが挑戦してみてもいい頃かも(?)

    薄墨風の陰影描写で描きだされる女性陣は皆さん素晴らしいスタイル揃い。しっとりと吸い付きそうな柔らかお肌とたっぷりとしたおっぱいの縦横に形をを買える姿はとても美味しそう。特に程よいおおきさながら自己主張を忘れない乳首と乳輪が個人的フェイバリットかな。

    単行本数も10冊台後半に突入し、安心の安定感ですね。前述の通り、かなり作風にギャップのある二作を収録ということでややオススメし辛さを感じなくもないのですが、読む価値は保証できるかと。興味が惹かれたなら是非チェックを。

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    @ 『神のみぞ知るセカイ(2)-祈りと呪いとキセキ-』:有沢まみず/若木民喜(ISBN9784094512038)。 ガガガ文庫5月の新刊。 アニメ化も決定した若木民喜「神のみぞ知るセカイ」のノベライズ第二弾。 今回は二人のオリジナルヒロインを攻略する本編2編と ハクアをメインに据えたショートエピソードという構成になっています。

    何かに引き寄せるられるように立ち寄った古本屋で桂馬が出会った一本のギャルゲー「西恩灯籠」。 それは夭逝した天才ゲームクリエイターの遺作であり、 発売後に何らかの理由で回収されて破棄されてしまったという曰く付きの作品だった。 早速攻略に取り掛かる桂馬だったが、その日から桂木家を怪奇現象が襲うようになり…。 果たして落とし神はなぞのギャルゲーを無事にクリア出来るのか。そして突如現れた美人巫女の目的とは…。他二編。

    今回の攻略話はどちらも「ギャルゲー」という要素が大き目にクローズアップされていて、 特に二本目のほうが印象的だったかなぁ。 天才であるが故に、世界の全てと断絶している症状が出会ったもの…なかなか切ない良いお話だったかと。 少々短めなのが残念ではありましたが、このくらいがいい長さなのかなぁとも思ったり。 一本目はかなりホラー風味のお話で、怯え倒すエルシィの様子と、超然とした神にーさまの姿が印象的でした。

    一巻目も一本目が長目で二本目がやや短めという構成でしたが この辺の意図がもうちょっと明確に出るといいんですが、 現状だとややバランスの悪さが目立つかなぁというのが正直なところです。 まあ、ドジっ子巨乳美人巫女ハァハァということで<あのな…

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    Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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