『フルメタル・パニック!-ずっと、スタンド・バイ・ミー-(上) (富士見ファンタジア文庫)』:賀東招二/四季童子のかんそーぶん
@ 『フルメタル・パニック!(11)-ずっと、スタンド・バイ・ミー-(上)』:賀東招二/四季童子(ISBN9784829134108)読了。富士見ファンタジア文庫新刊。10年に渡って続いてきたシリーズもついに最終巻。その上巻。
『おまえたちの相手がだれなのか、これからたっぷりと思い知らせてやる』
「未来からの囁き」によって歪んでしまった世界を正常な姿に戻す… レナードたちにより掌握された<アマルガム>の最終作戦実行が間近に迫る。 これに対抗するため、<ミスリル>残党の本拠 「トゥアハー・テ・ダナン」もまた最後の反攻作戦を実行に移そうとしていた。 僅かに残された戦力を敵の罠で分断されながらも、 テッサの「デ・ダナン」と宗介の「ARX-8レーバテイン」はまっすぐに突き進む …敵の本拠地と化した懐かしい<メリダ島>へ。 はたしてどちらが正しいのか、それはわからない。 ただ、そこで待ち受けるものと【決着】をつけるために。
実に2年半ぶりのシリーズ新刊にして、最終巻(上)、下巻は来月予定と。 長く苦しい戦いの末に遂に切られる最終決戦の火蓋。 それぞれが疲弊した中で、積み上げられていく想いの数々ってな感じで シリーズ読者としてはなんとも感慨深い一冊でした。 ヒーローと呼ぶにはあまりにも非力な個人である宗介やテッサも 彼らを支える数多の人々の力と想いで、ヒーローたり得る活躍ができているのだというのが 再度強調されてる感があったかなーと。ただ、そういう立場を築き上げているのは 間違いなく、当人達なわけですが。 「正しい答え」の無い世界の中で、迷いながらもただ自分たちの想いのために突き進む姿が 痛々しくもあり、眩しくもありという感じですかね。
それにしてもまあ、積み上げますね、死亡フラグと生存フラグをこれでもかと(苦笑 さらには、「炎上回避の予防線」 もがっつり張ってあるのが手慣れているというか わかっているというかねー。ヘタレ(ぉ>レナード
見所はやはり華やかな最終決戦突入編。天翔るレーヴァテインwithXL-3の姿は圧巻のひと言。 獅子奮迅の正面突破作戦を敢行するデ・ダナンとテッサもまた熱いシーンでした。 それ以外にも細かく色々と見所たっぷりの一冊ではありますが、 衝撃度で言えば、全会一致が取れそうなあのシーンで吹きましたよ。 流石というかなんというか……本当に台無しだな(苦笑 下巻ではきっと<騎兵隊>が来てくれるフラグだと思いますので 楽しみに来月を待ちたいと思います:D
■関連情報 | |
|
|
タイトル | 『フルメタル・パニック!-ずっと、スタンド・バイ・ミー-(上) (富士見ファンタジア文庫)』 |
作者 | 賀東招二/四季童子 |
出版社 | 富士見書房 |
発売日 | 2010-07-17 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
Amazon アフィリエイト |
Amazonで購入 |

Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)