○過去のかんそーぶん一覧 page.16(2011年10月〜2011年08月)

@ 『囚人リク(3)』:瀬口忍(ISBN9784253205894)。 週刊少年チャンピオン連載。 無実の罪で収監された曲者揃いの刑務所。 少年の不屈の闘志は歪んだ周辺の心を少しずつ変えてゆく… 最凶刑務所脱獄記3巻目。第17話から第25話までを収録。

レノマとの戦いをくぐり抜け「第27木工場(ニーナナ)」内で一目置かれる存在となったリク。 しかし看守の怒りを買ったレノマは特別懲罰房へ収監されてしまう。 そして柱であるボス・レノマ不在のニーナナを 制圧しようと、ロン毛軍団「第16木工場」率いる椿陽平が牙を剥く。 圧倒的かつ冷徹な戦力の前に為す術もなく倒されていくニーナナのメンバー達、 理不尽な暴力の渦を前にリクはどう動くのか…。

3巻目はVS16抗争編の中盤展開を収録。 サブキャラクター達がキャラ立てされてゆき、作品の横行きが一気に広がる感じですかね。 ニーナナのメンバー達、顔面凶器・松尾や天野、入れ墨屋の須藤など 一見やられキャラ以外のなにものでもないような泥臭い面子が 雑魚なりに熱い意志を魅せてくれるのはとても良い流れだったかと。 あとはカバーイラストにもなっているイチロクのボス、男気の人・江田史郎 が良い味だしてたなぁと。コメディ的にもシリアス的にも たいへん使いでのあるキャラクターですわな。初登場時からのパワーファイターっぷりというか 便利な秘密道具っぷりがお気に入りです。その顔で顔面アップ多いんだもの…。 たまにカッコイイから困るわ。 そして今回の敵役である椿も憎たらしさがたまらんですわなー。まあ彼については 次巻が本当のメインですが。男前度はかなり高めですし、その肉体美も素敵でした。

あくまでも「ラグビー」だったVSレノマ戦と違って今回はガチのステゴロ戦。 腕っ節はからっきしのリクが地べたに這いずりながら、幾度も心を折られそうに なりながらも必死で食らいついていく様はどこまでも泥臭く、決して綺麗なものではありませんが そういう姿にこそ生命の力を感じる面はあるのではないかなと。

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@ 『りびんぐでっど!(1)』:さと(ISBN9784253211970)。 週刊少年チャンピオン連載。可愛いゾンビっ娘との同居生活はいろんな意味でドキドキです。 モツありありのほのぼのラブコメディ1巻目。

僕、青山圭太が 片思いしていた同級生「灰田もなこ」が不慮の事故で亡くなってしまった。 僕はせめてもとの思いから、伝えられなかった気持ちをしたためた 手紙を彼女の棺桶に入れた…それが間違いの元だった。 なんとゾンビとして復活した彼女が、 手紙を読んでぼくの家に転がりこんできてしまったのだ!! 行く当てもないという彼女の言葉に戸惑いながらも始まった かつての思い人との同居生活、一見バラ色に思えるそれは 実際には…とってもバイオレンスな代物で…。

短期集中連載を経ての連載化。現在の週刊少年チャンピオンでははみどるに代わる ストレートな萌え枠+ギャグ枠という位置づけでしょうかね。 最近地味に流行ってる(?)らしいゾンビっ娘モノでもあります。 カバーイラストをみても分かるとおり、 とっても可愛らしい女の子「もなこ」ちゃんと受難体質なふつーの男の子「圭太」が 繰り広げる同居型ラブコメディかつショートギャグ漫画となります。

もなこちゃんはゾンビではありますが、いわゆる知性をもったゾンビであり どうやら腐敗も進行しないようなので、一見ちょっと顔色の悪いごく普通の女の子です。 ただし、ちょっと全身が脆くなってるので四肢がもげたり、頭が取れたり、 胴体が縦横に真っ二つになったり、お腹がすくと本能のままに食料にかぶりつこうとするくらいの ごくごく普通のゾンビっ娘です。 性格もポジティブで明るい子なので日々あっちこっちで元気に跳ね回ってはトラブルを起こして 圭太くんがそのフォローに奔走する羽目になるというのが基本ライン。 ともかくもなこちゃんのコロコロ変わる表情とか、天真爛漫さ、 そしてたまに見せるちょっぴり憂いのある表情などがたいへんに可愛らしく 和みながら読める気軽なコメディ作品かなと。 この基本設定でどこまで話を広げられるかが鍵ですが、期待したいところです。

それにしてもこのカバーイラストは実に素晴らしいなぁと。 可愛らしさと異常さが同居するというか、ぱっと見のインパクトと 二度見してしまいそうなインパクトをきっちり兼ね備えた たいへん良いモノだと思います。

ただし最萌えは圭太ママな<……

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@ 『セックスコスチューム』:木工用ボンド(ISBN9784903714585)。エロ漫画。 COMIC真激誌にて発表された短編集。着エロ&匂いフェチ&汗染みフェチなどなど フェチズム要素満載の一冊。

着エロと匂いや汗などのフェチ要素に徹底的にこだわる作者さんの新刊。 今回も当然そのあたりはガッツリとフォロー。 服装はむろん、下着もずらす程度。 乳首が露出することすら滅多に無いというそのこだわり感は本当に素敵ですね:D__ それでも競泳水着やレオタード、スポーツブラなどぴったりした衣装の場合は ちゃんと乳首が自己主張してるのがまた可愛いところですが。 あとは衣装の質感ですかね。今回の単行本から完全デジタル化完了とのことですが こだわりのトーンワークで表現された、素材の手触りが想像出来るような競泳水着や スパッツ、そしてストッキングの質感は見所です。

肌露出の比率が通常のエロ漫画と比較して低いのは間違い有りませんが、 だからといってエロくないかと言われればまったくそんなことはありません。 ムチムチとした柔肉をキュッと包み込む密着度の高い衣装の数々は 女体の魅力もぎゅっと濃縮してくれます。 無理矢理にずらされたクロッチ部分から垣間見える秘部や陰毛の密やかなエロスがたまりません。

一番気に入ってるのは「ランナーズハイ」のママさんかな。シャープな妖艶さを感じさせる 表情と、スパッツ姿、そしてジャージの下のスポーツブラがたいへんに眩しいです。 ちょっぴり反抗期気味な息子をその身体でがっつり籠絡してるのもいいなぁと。 普段から関係持ってるのかよーというか…ともかく状況想像するとたまらんものがありました。 「ウィークエンダー」の地味子先生も、メイド風コスプレ姿とのギャップ感がいいなぁと。 はじめてしった男の子の味にすっかり夢中になっちゃうところもとても可愛いものでした。 表紙イラストも担当の「ガイガーカウンター」のツンデレレオタードさんも 快活さを感じさせるショートカットと新体操というギャップ感、そして見事なツンデレっぷりが とても良いなぁと。嫌がりつつも簡単に押し切られるところとかね:D

今回もサドっ気お姉さんによるショタ喰いモノの比率が高いですが それ以外、兄妹や母子、姉とサドっ気弟などそれ以外の シチュエーションもちゃんと用意されています。 カバーイラストと中身の差異もありませんので、着エロ好き、 匂いフェチ好きなどの方は表紙が気に入れば是非チェックしてみてください。

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@ 『遊郭部へようこそ!』:歌麿(ISBN9784864361309)。エロ漫画。 COMICゼロエクス、COMICメガミルク誌にて連載された表題長編を全編収録。 茶道部改め遊郭部!?ドタバタ楽しいうはうは学園部活ハーレムラブコメ。 属性的にはおっぱい、母乳、樽、ラブエロハーレムなど。

茶道部の黒一点・夏樹くんが受け取った「部活に来い」との謎の呼び出し手紙。 怪訝に思いつつもいつものように部室へゆくと、 そこには部の女性陣3人が艶やかな和服姿で待ち構えていた。 曰く、部員数が少なく存続が危ぶまれる茶道部を続けるため 部員獲得の苦肉の策として「遊郭部」として秘密裏に活動を始めるというのだ。 そして夏樹は「最初の客」として部員のハルナと小雪とHすることになってしまう。 積極的に迫ってくる美少女二人に抗えるわけもなく… こうして夏樹の悩ましくも気持ち良い遊郭部部員としての日々が始まった …『遊郭部へようこそ!』全11話

アニメ調のキャラフェイスと骨太でボリューム感たっぷりの肉厚ボディの コントラストが眩しい作者さんの新刊。今回は初の長編ということで 丸々一冊かけてのドタバタとした陽性のハーレム型ラブコメディ作品となっています。 「遊郭」という響きから客として不特定多数の男性との関係を結ぶ展開を連想するかもしれませんが そういう展開は一切無く、あくまでも夏樹くんを中心とするハーレム展開。 夏樹くん以外で登場する男性キャラは別の女性キャラと セットで登場し、かつ既存ヒロインには一切手を出さない、興味も持たないという ある意味での「安心仕様」となっています。

ヒロインさんは総勢4名+1名。 エッチ大好きFカップアホの子・ハルカさん。 夏樹に恋するBカップニーソっ子・小雪ちゃん。 金髪碧眼のクオーター留学生、日本文化に興味津々Gカップ美女・リナさん。 遊郭部部長、いろんな意味で部のお母さんなGカップ和服美人・紅葉さん。 そして生徒会長の素直になれないツンデレさんEカップ・白露さん。 小雪ちゃんを除いて皆さんたいへんご立派なおっぱいの持ち主ばかり。 ちょっぴり垂れ気味ですが丸々と果物のようなボリュームたっぷりの乳房で ぐりぐりと夏樹くんを搾り取りまくってくれます。 全員がっつり処女というのもハーレムものとしては良いものですね:D

エロシーンはその迫力ボディを縦横に使ってのガッツリ肉食系なテンションで展開。 手の中には到底収まりきらないおっぱいをわし掴んでみたり 子宮の奥の奥までがっつり突きまくってよがらせてみたりと全体的にパワフルに進行します。 おっぱいやお尻の迫力は本当に素敵ですね。 当然、パイズリ系のプレイは充実してますし、陥没乳首などの定番バリエーションも しっかりおさえられており、隙がありません。 あとはちょっと処理を怠り気味の下の毛とか脇毛とかもフェチ感があって良いものかなと。 1話限定ですが、気を抜いて樽っちゃった状態でのふかふか お肉プレイがあるのも見逃せないところです。

一番気に入ってるヒロインさんは部長さんの紅葉さんかな。 他のヒロインさんたちに比べると一歩下がった位置で部を見守っている感じなので お当番自体はちょっと少なめですが、いざ登場するとガッツリと持って行ってくれるので 凶悪だなぁと。母乳は出るわ、眼鏡の着脱で性格変わるわと飛び道具だらけですしね。 切れ長の瞳と恥じらいモードな表情がとても魅力的です。 あとは生徒会長の白露さんかな。彼女のみ夏樹くん以外と最初から最後までひっついてるのですが お尻の処女を奪われてとろんとろんに溶けたシーンがたいへんにエロましくて良い感じでした。 小雪さんとかも可愛いんですけれどねー。このあたりはまあ個人の趣味というヤツで:D

せっかくの「遊郭」という設定が正直なところほとんど生かせていないのが少々残念なところですが ドタバタコメディとしての楽しさは十分にありますので、これはこれかなと。 実際「遊郭」を生かしていくとだいぶ違う方向性で進んじゃいますから痛し痒しかなと。

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@ 『Illusion Girls』:アシオミマサト(ISBN9784887744097)。エロ漫画。 COMIC Mujin誌にて発表された短編・連作短編集。 現代劇、和姦系。物語性の高いお話が多めです。

ティーアイ系では3冊目の単行本(通算4冊目かな)。 今回もお馴染み感のある現代劇+骨董品屋不思議アイテムなエピソードが多めかな。 そういう意味では以前の単行本とも繋がっているわけですが、骨董品屋さん自体は あくまでも物語のきっかけ的な位置づけで、物語それぞれはちゃんと独立していますので この作者さんの世界観では何か不思議なアイテムを売る骨董品屋と その店主の女の子が居るとだけ理解していれば問題ありません。

女性陣の顔立ちでは スッと筋の通った鼻梁とぷっくりとした厚めのくちびるがとても印象的ですね。 全体としては可愛らしいキャラクターに仕上がっています。 それに対してボディの方はしっかりと肉の載ったボリュームのあるナイスバディ揃い。 筋肉のしなやかさと脂肪の柔らかさを混在させたような魅惑の肢体は極めて魅力的です。 特に太股のがっつりとした太さは思わず抱きかかえたくなること必至。 決して太っているわけではなく、健康的なボリューム感がたまりませんね。

エロシーンではその魅力的なボディを駆使してのプレイが展開。 キュッと引き締まったお腹に逸物を擦りつけたり、ピストンでお尻のお肉を押し上げてみたり これまた迫力の丸々とした乳房に吸い付いてみたり、揉み挟んでみたりと 肉と肉がぶつかり合う感じがとても良いなぁと。 引き締まった肉体が快楽に開かれていく様が楽しめます。

気に入ってるのは今回のメインとなるであろう中編「Vampire Girl」かな。 夢の中の少女の面影を現実の中で探すウチにたどり着いたのは…ってな感じのお話。 格ゲーヒロインらしいかなりきわどい衣装に身を包んだ夢の女性とのがっつりとした 交合はかなり眼福度高いです。キュッと引き締まったボディとエロビキニの取り合わせは 無敵と言えましょう。そして後半、夢の中の少女の正体…こちらもまたいいもので。 特にラスト。夜が明けるまで時間を忘れてたっぷりと絡み合うというのが個人的に 極めてツボでありました。 こんな子に「はい…いっぱいしました…♥」とか言われたさーもう一回頑張りたくなるよね:D ぶっちゃけコレ読んでかんそー書かねばと思いました、はい。

「Change the Heart」は少女の初恋の終わりと新しい一歩を描いたお話。 どろりとしそうなところを上手く青春ストーリーにまとめてあって良かったなぁと。 エロシーン担当の若妻さんもえっちくて良かったですしね。 「Flower Road」はメイドさんズとの4Pが華やかで良かったなぁと。

描線に多少の荒さがある感は否めませんが 物語面も絵的な意味でもとても上手い作者さんです。 単行本も巻を重ねて全体的な安定感も増してきていますので 表紙が気に入ったら手にとって損は無いかと。可愛らしい女性陣の魅惑の媚肉をどうぞご堪能あれ。

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@ 『とろとろえっち』:ポン貴花田(ISBN9784862691750)。エロ漫画。 COMIC快楽天誌にて発表された短編・連作短編集。ましゅまろムッチリボディの女性陣が満載。

青年系を中心で活躍されている作者さんの成年マーク付き単行本3年ぶりにして2冊目。 青年系では相当数の単行本が発売されていることからぜんぜんそんな気がしませんけれどね。 アニメ絵系のくっきりしたラインで描かれる瞳が大きく可愛らしい丸顔に ほどよく肉づいたむっちりボディと柔らかく手触りの良さそうな美肌、そしてもっちりした ボリュームタップリの乳房が眩しい女性陣は今回も当然健在。 収録作は2008年前後を中心とした数年前のものですが、絵柄的にはほぼ完成されており 早々古びる路線でもありませんので見劣り感は一切ありません。 構図にしろ、下着やアダルトグッズなどの小道具類に関しても 柔らか魅惑ボディを十二分に引き立てています。

印象的なのはやっぱりおっぱい描写ですかね。 はだけた胸元からまろびでる柔らかくハリのあるおっぱいもいいですし、 四つん這いの姿で重力の赴くままに垂れ落ちたおっぱいもまたたいへんに美しいです。 おっぱいを駆使してのプレイという意味ではやや物足りない面もありますが たゆんたゆん揺れているのを眺めてるだけでも幸せ感のある美乳揃いだなぁと。

一見キャラの描き分け弱そうにも見えますが 細かい部分でかなりしっかりと描き分けされているのでエロ妻から素朴系純情少女まで より取り見取りのヒロイン陣が楽しめます。 放蕩に耽るエロ妻さんから、悲恋に泣きながら微笑む彼女さん、 らぶらぶびーむ(古)全方位放射中のお嬢様までね。

気に入ってるのは…義姉さんを夜這いしちゃおうな「ヨバワレ」かな。 寝たふりお姉さんにたっぷり悪戯というシチュエーションもいいですし、 なによりお義姉さんの容姿がツボなので。必死に悦楽を耐える姿も、 抑圧から解放された姿もまた良いモノでした。 おバカ度合いでは「公園露出妻」のシリーズ2本かな。欧米か!!というか…。 金髪碧眼の淫蕩さんにだまくらかされる若奥さんがアホながら可愛いなぁと。 ふわふわヘアーの純情お嬢様がらぶらぶオーラ発しまくってるのが可愛らしい 『お嬢様…』シリーズもいいかな。 「ラブ&ビッチ」は下着に包まれたゴージャスおっぱいっぷりが…げふんげふん。

ストーリー面では「サヨナラまでが遠足です」が白眉。 温泉宿という旅先で最後の逢瀬を堪能する二人の姿が儚くも愛おしい感じで とても良かったなぁと。ラストまでずっと綺麗でグッとくるものでした。 彼女さんも今回数少ない控えめおっぱいさんですしね。 このトーンの作品ばかりだと正直ややしんどいですが、アクセント的には とてもよいものでした。

基本エロ重視でお話は添え物的ですが、 まれに登場するしっとりしたストーリーもアクセントとなって良いモノです。 昨今の下品系大迫力ハード系とは路線が違いますが、 可愛くお上品でちょっぴりおバカな物語がお好みならば買って損は無いかと。

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@ 『泳ぎません。』:比嘉智康/はましま薫夫(ISBN9784840142434)。MF文庫J 9月の新刊。 ドキッ!水着だらけの休憩時間のゆるゆるがーるずとーく1巻目。

顧問の野々美っ!先生の熱血指導の下、 カジキマグロのように泳ぎまくったあとに訪れるプールでの小一時間の休憩時間。 それが私たち永遠高校(通称:とわこー)の水泳部の3人娘の至福の時間。 私・綾崎八重(Bに近いA)はビニールボートの上でぷかぷか揺れながら思索に耽る。 少年の心と少女の心を複雑に同居させた元気っ娘の茂依子(D)は プールサイドでアキレス腱のストレッチに余念がない。 そしてちょっぴりズレ気味だけれどめっちゃ美少女で めっちゃ巨乳の榛名日唯(E)はゴザの上で読書に勤しんでいる。 そして今日も私たちのたわいのないお喋りは始まる…。

「泳ぎません。」…そうですか。と思わず返してしまいそうになる 増加中の口語系タイトルのでも極北なタイトルが気になって購入。 中身もこれまた流行りである閉じた世界で特定の登場人物たちが駄弁り倒すという形式です。 ただし、本作の場合、室外型のプールとそのプールサイドという解放空間の中での 密室劇(違)という形ですかね。そしてタイトルの通り、彼女たちは「泳ぎません。」。 でも練習合間の長めの休憩時間であり、合法的に全編水着姿という寸法。

中身は実際、だらーっとしたたわいもないガールズトークオンリ−。 しりとりしてみたり、古今東西してみたり、美容法ためしてみたり、水の上を走ったり、 おっぱい揉み合ってみたり、おっぱい揉み合ってみたり…重要なので二回言いました…と 賑やかで姦しくはありますが、基本本当にだらーっとしてます。 ただし、三人とも男の子に対しては苦手or無関心or研究対象と ちょっと普通のスタンスではないため、恋バナ的な要素は薄めです。 とはいえ、作中で良くも悪くもちょっと気になる男の子キャラなども登場しますので 男子禁制百合百合空間を望む向きにはご注意を。

イラスト担当のはましま薫夫先生も大変よいお仕事で、 瑞々しくも健康的なエロスを漂わせる三人娘の水着イラストは本当に素敵です。 特にカラー口絵の素敵っぷりは半端なし。にいちゃんのすこし恥じらいの混じった 白い大胆ビキニ姿ご馳走様でした。

気に入ってるのは…まあ、にいちゃんこと「榛名日唯」さんですかね。 ショートカットの似合うぽんやり系のお嬢様(渋趣味)。 ともかく圧倒的な戦闘力を持つ外見と中身のギャップ感が良いものでした。 もい子こと「茂依子」さんもツインテールの快活系+可愛い物好き、でも脳筋という ある意味で定型に忠実なところがわりと好きですね。

縦方向も繋がってはいるものの、全体に坦々とした短編仕立てな上に 最後まで事件らしい事件も起きない(いや、起きてはいるのですが…)ので なかなかオススメもし辛いのが正直なところですが、 まったりとした女の子たちの会話劇をニヤニヤしながら 眺めたい向きにはいいのではないかと。

でもね、一個だけ言いたい。 これは競泳水着であってスク水じゃねーよ!!>オビ これは編集の重大なミスだと思います。はい。

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@ 『変態王子と笑わない猫。(4)』:さがら総/カントク(ISBN9784840142076)。 「猫神」に振り回される変態王子と少女達の迷走ラブコメディ4巻目にして初の短編集。

シリーズ初の短編集ということで、既刊長編3冊の隙間を埋めるような形のお話を中心とした構成。 特に第0話となる「月光ロストワールド」は恋愛方面ではかなり重要な位置づけですね。 この物語を踏まえて1巻を思い返すとなかなか…月子さん可愛いですのぅ。

原作2巻の裏、沖縄にいってた小豆梓と二人の様子を描いた「沖縄ハッピーエンド」は 小豆梓の可愛らしさが前面に出てて良いモノでした。モリイ・モリヤはわりとどうでもいいのですが まあ、彼女らは彼女らで…残念なバカであって悪人ではないということですかね(苦笑 大胆水着ご馳走様でした

原作3巻の前日譚となる「教会シンドバッド」。 3巻では軽く触れられた程度だったエミと横寺くんの出会いのお話。 横寺くんの救いようのなさはともかくとして、ちょっとずつデレてくるエミさんは なかなか可愛かったかなと。…いや本当に横寺くん救いようが(汗

原作3巻で妙に自己主張を強めた感のある陸上部副部長さんにフォーカスした 今回唯一の箸休め的ドタバタエピソード「陸上ダイヤモンド」。 3巻の事件の後ということでものすごく分かりづらいデレ方をしてる副部長さんが 美味しいなぁと。あと鋼鉄さんの頭の沸きっぷりが……。月子さんの涙ぐましい努力が 泣けました。本当に泣けました。

3巻の後、いろんな意味でブーストされた小豆梓さん大活躍な「幻想メリーゴーランド」。 これでもかと言わんばかりの魅力のふりまき具合に小豆梓ファンは悶絶死もんでしょうこれ。 夜中のひとこと電話の下りとか可愛いったらありゃしないですよ。横寺くんはいい加減に略。 そして「月光ロストワールド」を踏まえての月子さんの静かなる宣戦布告に きゅんきゅんと…。可愛い&修羅場感がなんとも。どうするんだろうこの状況と 5巻での展開がどういう風になるのかが今から気になる短編でした。

しかしまぁ、横寺くんは本当に色々と忘れすぎだよね(苦笑 これも猫神のせいということで片付くんだろうか。ある意味で猫神さんが可哀想になるよ。 ということで、短編集とはいえ原作にガッツリ食い込む一冊なので読むのは必須です。 ラブ濃度も高めでした:D

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@ 『恋検(1)』:中島零(ISBN9784592143765)。ヤングアニマルあいらんど連載。 キツい見た目の講師の先生は実はとっても可愛くて。本当にイケナイ?恋愛物語。

「恋愛検定」通称「恋検」、それは少子化と単身者の増加を防止する一助として 制定された国家検定である。 平凡な大学生・生田和正は母親の世話焼きで「恋検」を受けることになってしまう。 気乗りしないままに協会から派遣された講師「豪徳寺美咲」のもとで講習を受け始めるが 次第に美咲に惹かれてゆく。そして美咲の方もまんざらでもない様子で…。 キツくも優しい彼女の表情は演技か、それとも…。

「Saint Demonish Night」から同人方面中心で追いかけてる中島零先生の商業新シリーズは 恋愛検定という架空の検定の検定士と繰り広げるラブコメディ。 擬似的女教師モノとでもいいますか…。落ちモノの亜種でもありますかね。 直接的に性的な内容は一切ありませんので純粋に恋愛物語を楽しみたい向け。 まあストッキングの下のパンティとか隠しきれないうしちちっぷりとかそういう 間接的なのはてんこ盛りですがね:D アニメ絵調のくっきりシャープな描線から生み出されるキャラクターたちは 相変わらずたいへんに魅力的です。

ヒロインの美咲女史はうしちちロッテンマイヤーと自ら揶揄する 吊り目にひっつめの髪型に眼鏡にスーツというがっちり堅物系の容姿で 自らの職務に忠実な取っつきにくい印象の人です。 そんな彼女の「素顔」が様々なエピソードの中で 明らかになっていく様が一種のカタルシスがあっていいなぁと。 講習の一貫とはいえ、こんな人に言い寄られたら… ねえ、勘違いするなつー方が無理ゲーでしょ、これ(苦笑 禁欲的なスーツをがっつりと押し上げる見事な巨乳っぷりといい、 程よく肉づいた腰回りといい…その筋にはたまらないです、本当に。

美咲さんの魅力で一点突破の感のある作品であり、美咲さんが気に入れば そりゃもう転がれること請け合いの一冊です。難を言えば美咲さんがオチるのが早すぎる感が あるところでしょうかね。どのあたりに惹かれたかなぁというのが。 まあ、そういうもっちゃーそういうもんなんですが、もうちょっと宙ぶらりんを 楽しめてもよかったかなと。まあ、現状も十分に楽しいのですが:D カバーイラストに惹かれたら購入して損はないと思いますよ。

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@ 『少女多重奏』:そりむらようじ(ISBN9784863492479)。エロ漫画。 COMIC LOにて発表された中短編集。ちっさな女の子たちに翻弄されるオトコたち。

くるくるお目々のキュートな少女キャラが魅力の作者さんLO系からは初の単行本。 ということもあって登場ヒロインさんの年齢層についてはお察しください。 同人誌の方ではロリ巨乳ネタなども多く発表されていますが、本単行本収録作では そちら方面は控えめ。1ヒロインを除いては皆さん極めてなだらかなボディラインの 持ち主ばかりです。ヒロインさんたちの性格は年齢からくる純粋無垢さを色濃く見せる向きと 大人たちをも翻弄する小悪魔的な向きとが混在。やや後者の方が数が多いですかね。 どちらにしても、大人…オトコたちは少女の魅力に振りまわされ、翻弄される感が強く 全体としては女性上位的な雰囲気が漂います。 なもんで凌辱色も極めて薄いと思って頂いて問題ありません。

プレイ内容はハードさ自体は薄めながらも、責めの内容自体はそれなりにマニアック。 膨らみかけのぷっくりした可愛らしいお胸にちゅっと吸い付いてみたり、 やわらかに広がるお尻の穴を責めてみたり、可愛らしい土手を舐め回してみたりと 成長途中の肢体を丹念に味わうようなプレイが堪能出来ます。 逆に可愛らしいお口で竿やら後ろの穴やらを丹念に嬲られるようなプレイも しっかりありますしね。

メインとなるのは中編「サディスティック12」。 ドSな少女御主人様にガッツリと逆調教される哀れなマゾ奴隷教師という濃い物語。 紗夜花様の見事なまでのサドっぷりは神々しい勢いで、マゾ豚丸出しの 先生は直接逆らうことすら出来ずに終始翻弄されまくり。 苛烈な責めに耐えかねて迎える中盤で 第二ヒロインのロリ巨乳眼鏡っ娘の雪谷千歳さんが参戦してからは 一種の不倫…というか不貞状態に陥り、千歳さんの包み込むような優しさに 溺れていきますが、この千歳さんもなかなかの食わせものでして…おとなしい子ほど キレると怖いというかなんというか(苦笑 彼女が開花していく様も 見所の一つと言えるでしょう。 本単行本収録作で唯一の見事なロリ巨乳ボディを使ってのおっぱいプレイは 極めて破壊力高めであります。 そんな三人がすれ違いながらも作り上げていくバラ色の楽園はなんともファンタジックで 素敵なものでした。…我々にはご褒美です的な意味で。

他気に入ってるのは…黒髪ロングに和服姿が愛らしい「温泉旅館少女」かな。 ともかくヒロインの悠乃ちゃんの控えめな性格と大胆行動が可愛らしくて良いものです。 オチも私好みですしね:D 策士だよ、悠乃ちゃん。まあ本当を言えば母娘どんぶり希望って ところですが、LOですからね…しょうがないですね。 あとは「人形姫と狼執事」が印象的かな。 表紙カバーイラストもこちらのヒロインであるお嬢様が担当されています。 ローゼ…げふんげふん… ビスクドール的な衣装に身を包んだ 純粋無垢なふわふわなお嬢様がともかくラブリーであります。 ロリキュン過ぎてイケナイコト感が半端ありませんがね。

後日談やオチ部分でしっかり妊娠ネタも組み込まれており、そちら方面で作者さんを 支持してる向きにも安心度の高い一冊となっています。ストーリー毎に見える こだわり要素も諸処用意されており、バラエティ感のある内容です。 カバーイラストが気になったなら挑戦する価値のある一冊だと思います。 まあ、LOなんでそこだけは踏まえてくださいって感じですけれども(苦笑

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@ 『絶対乳域』:ごばん(ISBN9784864361088)。エロ漫画。 作者初単行本。COMICメガストアHにて掲載された中短編集。 たゆんたゆんのまんまるおっぱいに溢れたエッチな物語集。

雑誌の方で何本か印象的だったので購入。 基本的にエロ主導でお話部分は軽め、気持ち黒めな展開はありますが 往々にしてライトなラブエロが展開されます。 特徴的なのはボリュームたっぷりな見事なおっぱい。 頭より大きいくらいの見事な双丘を備えたヒロインさんたちが千々に乱れる様は たいへん眼福度合いの高いと言えましょう。

プレイ内容は当然おっぱいに重点を置いたものがたっぷり用意されており 手のひらでは到底掴みきれないおっぱいを鷲掴みにしてもみ上げてみたり、 ぷっくりと自己主張の激しい乳首をつまみ上げてみたり、口に含んでねぶり挙げてみたり 逸物を挟ませてしごかせてみたりと定番どころはかっちりと押さえられています。 激しい交合によって縦横に根本からぷるぷると揺れ動くボリューミーなおっぱいは 視覚的に破壊力高いです。 コマの中に収まりきらず、枠線に乗り上げたりしてるコマも散見され そのボリューム感に圧倒されるばかり。

重たげでやや吊り下がり気味のおっぱいは柔らかそうですが、その肢体は キュッと引き締まっており、ほどよいしなやかさとハリを感じさせるものです。 腹部の綺麗なラインや切れ長のおへそなど、撫で回すと気持ちよさそうですねぇ。 肉厚の舌を使っての口奉仕や、コスプレ衣装での奉仕など おっぱい以外の部分でもテイストの切り替えは行われているのがポイント高いかな。

気に入ってるのは唯一の連作である「Sister tits storage」シリーズかな。 無防備なお姉さんに辛抱たまらなくなった弟君が押し倒しちゃったところから始まる お姉ちゃん快楽調教物語。口では嫌がっても身体は正直だよを地でいくような 抵抗になってない抵抗を繰り返すお姉ちゃんがドリーミングでたいそう可愛いなぁと。 じわじわと快楽の虜になっていくちょっぴりおバカなお姉ちゃんの痴態がとても良いものでした。 お話のテイストは軽めで、コメディチックなのも変な悲壮感が無くて良かったかなと。

他は「可愛いペットの作り方」かな。 掲載作では唯一の手のひらサイズおっぱいさんがヒロイン。借金の肩代わりをたてに エロ教師の言うがままに性奴隷として性欲処理を強要されているヒロインさんがグッと来ます。 スレンダー気味でスポーティーな見た目に反する調教済みでエロエロというギャップ感も良いところ。 オチもひと味利いてて良いモノでした。どっちがペットだったのだか:D

他、「ナースパラダイス」などの3PものもWおっぱいという幸福度の高いシチュが多く 良いモノだったかなと。コスプレ要素やエロ水着なども何本か用意されていて それらも魅力的なおっぱいを引き立てるギミックとして上手く機能していると思いました。

初単行本ではありますが、絵柄についてはかなり安定して高水準。 漫画としての構成部分での成長が目に付くくらいですかね。 カバーイラストと中身の差異は少なめですので、 そちら気に入れば手にとって損は無いかと思います。 おっぱいにはいっぱい夢が詰まってるんだよ:D____

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@ 『見るも無惨』:オイスター(ISBN9784864160865)。エロ漫画。 純愛果実誌にて発表されたホラー系連作短編集。 純愛スキーは即回れ右推奨。

打ち棄てられた一軒家、そこはかつて惨劇の舞台となった場所。 今日も好奇心に駆られた若いカップルたちがそこを訪れる。

 そ こ に 何 が 蠢 い て い る の か も 知 ら ず に

一片の救いもない鬼畜系凌辱漫画を描かれることで定評のある作者さん通算13冊目の単行本。 今回の単行本ではとある「オバケ屋敷」とそれに関わってしまった人々の末路を 描いたホラー色の強い連作短編集となっています。雑誌でも一通り読んでいるのですが 全部ひとつに繋がってることには気づいてませんでした。何本かは気づいてたんですけれどね。 単行本化に合わせて収録順は弄ったということらしく、単行本で通して読む分には 各短編の繋がりについては概ねすんなりと気づけるかと思います。

目のぱっちりとした可愛らしい系の女性キャラクター陣を待つのは、 薄汚れた部屋と無数の淫靡な器具、そして無慈悲な男たちの巨根と凌辱。 無理矢理にこじ開けられ続けた秘所は 原型をとどめぬほどにだらしなく伸びきり、無残な姿を晒します。 泣き叫び、赦しを請う声も聞き入れられず、 苦痛から逃れるためだけに快楽の渦の中に沈むばかり。 ほどよく柔らかそうな女体が縛り上げられ、為す術もなく貪られる様と 涙と涎に塗れた虚ろな表情はあなたの嗜虐心を大いに満たしてくれることでしょう。

気に入っているのは「てるてる坊主」と「赤いてるてる坊主」かな。 どちらも女教師の成瀬先生が犠牲となるお話ですが、ともかく悲惨。 正義感に燃える先生が辿る末路としてはあまりにも理不尽で救いもありません。 そりゃもうひったすらに悲惨なんですが、どちらもオチ部分が極めて印象的で 頭にこびりつきます。先生も可愛いですしね(フォローになってなフォロー)。 あとは「押入れの奥の闇」かな。時列的には多分いちばん最後のエピソードとなると思いますが こちらもオチが一捻り利いていて印象的でした。女は強し…といえば聞こえはいいですが 巻き込まれる方はたまったもんじゃないですけれどね(汗

ガチ凌辱オンリー+ホラー仕立てといういろんな意味で挑戦的な一冊でした。 明らかに未消化のフラグや、物語の縦線部分に欠けがあったりするのが残念ではありますが 必須要素とまでは言えないのでとりあえずはOKかなと。 内容的に間口の狭さは疑うべくも有りませんが、癖になる作風なのもまた事実。 興味が沸けば是非手に取ってみてください。…ただし夜ひとりで読むのはオススメしませんがね:D

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@ 『僕は友達が少ない(7) DVD付き特装版』:平坂読/ブリキ(ISBN9784840142212)。 MF文庫J新刊。 TVアニメ版も放映間近。残念系学園ラブコメディの7巻目。特装版はOVA収録のDVD付。 小説本編のかんそーぶんです。

「もうそろそろ先に進んでもいいんじゃないかな? だって……」。

脱線気味に行われた小鳩の誕生日パーティーも盛況のうちに終了し、 俺たち隣人部は再び学園祭に向けての準備を再開した。 紆余曲折の末、自主映画作りを行うこととなり、夜空が脚本を担当したのだが…。 それがまさかあんな残念なことになるなんて…。 一方、俺と星奈の間に「特別な関係」があることが発覚したり 理科さんが本性を現したり、学校での小鳩の様子だったり、新キャラだったりと 今回も色々と盛りだくさんでお送りしております、我らが残念系ラブコメディ第7巻。

いつも通りの面もあり、新ファクターありとお話が大きく動き始めた感のある展開でした。 読者はみんな思ってたであろうことが作中でも…と「隣人部」としては確かに 大きな爆弾ですわ。そういうジョーカーのカードを切るのが、隣人部のジョーカーである 理科たんというのがまた味わい深いですな。ここ暫く、なんどか含みを持たせるような 言動が目立ってましたが思った以上にストレートな内容だったわけですね。 ただ、それに対する小鷹の対応というのがやや過剰すぎて今ひとつしっくりとこず。 ハーレム系物語の主人公らしい「鈍感さ」なのだろうと片付けてきてましたが 今回のあのモノローグを鑑みるとそのあたりも意図的なものなのですね。 続きがどうなっていくのか楽しみなところです。

今回は夜空スキー的には前巻に引き続いてたいへんお得度の高いイベントが目白押しでした。 特にカラー挿絵にもなっている「にゃんにゃん」シーンの破壊力たるや…血反吐ものですね(良い笑顔で それ以外にも、映画鑑賞シーンでの純情っぷりとか、「転落」シーンでの形無しっぷり、 星奈に言いくるめられるシーンなど欲しいところに挿絵があるというかなんというか 強い夜空さんも好きですが、そういう乙女なシーンとか弱ってるシーンとかああもうたまらんですよ。 本当に見事なダメっ子っぷりで目頭が熱くなります。

当然、肉や理科たんもかなりいいシーンが多かったんですが やっぱり私は夜空さんが好きなのでね:D___ 美味しい立ち位置ではありますが、最近負けっ放しなのでそろそろ挽回があればいいのですが…さて。

あとはマリアと小鳩のやり取りが良かったなぁと。 小鳩たんは虐められているわけではないものの、あれはあれで居心地は悪いのでしょうね。 問答無用で同レベル以下でつっかかってきてくれるマリアという存在は やっぱり彼女にとっての救いなのだろうなと。そのあたりを機微に感じている マリアもやっぱり良い子ですよね。アホだけれど。

いくら拒もうとも関係性の変化は進行し続けているわけで、さてこの流れに 今回登場した新キャラ二人がどのように関わってくるのか。楽しみなところです。

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@ 『僕は友達が少ない(7) DVD付き特装版』:平坂読/ブリキ(ISBN9784840142212)。 MF文庫J新刊。 TVアニメ版放映を間近に控えての新刊特装版付属DVDについてのかんそーぶんです。

これは主人公・羽瀬川小鷹の、美少女たちに囲まれた楽しく愉快でリア充な日常……という夢だったとさ

DVDは第0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´∀`)」と映像特典の「僕は友達が少ない ぷれりゅーど」を収録。前者は約9分、後者は2分ちょっとと合計10分程度となります。

第0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´∀`)」。 原作第1巻のプロローグエピソード…いわゆる「闇鍋」編をほぼ忠実にアニメ化。 隣人部のメンバーが一通り揃ったあとのエピソードですから、こういう形には 向いてるエピソードではありますしね。たいへん残念ですし(苦笑 前半は小鷹のリア充シーンがオチが判ってるとこうなんとも空しくて泣けるというか… やたらに可愛いヒロイン陣、特に夜空さんと肉の様子はとても良くてですね、 本当に「リア充氏ね」と殺意に駆られること請け合いです。 後半はともかく良い意味で残念。 前半の印象を冥府の底に送る地獄展開っぷり。 美少女ヒロインが絶対しちゃいけない表情が満載です。 人気女性声優二人の迫真のゲ○演技にご期待ください。

キャラ絵はかなり原作のブリキ絵のテイストを再現出来ており、 このクオリティで本編がきっちり続けられるならば、そっち方面は大満足だなぁと。 作監修正の賜物でしょうし、正直どこまで持つかは未知数ですが。 ワガママな肉の溢れるボディも幼女組のロリボディもなかなか良いモノです。

特装版限定映像「僕は友達が少ない ぷれりゅーど」。 OPテーマと思しき曲に乗せて、本編映像のプレビューと夜空、星奈、小鷹の 掛け合いで進行するプレビュー映像。原作読者ならあのシーンかとピンとくるのが 揃ってる感じですね。以前のPVではうっすら聞こえる程度だったOPテーマが わりとガッツリ聞けるので個人的に満足度高めかな。気に入り度は高めです。 これは第0話メインテーマとされている「笑顔のデッサン」も同様ですが。

この限定版の値段を高いとみるか安いとみるかはやや判断が分かれるところでしょうが 原作ファンなら満足度は高めだと思います。第0話の出来は全体的にかなり良いですしね。というかここでこのエピソードやっちゃったら本編が本当に残念なところしか残らないんじゃないかと小一時間問い詰めたくなります。まあ、そんな残念さがとってもはがないらしいとも言えますが。まあ、買えるなら買っとけと。

ところで出てくる鍋料理の種類を最初からプリーズ。

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@ 『ねじまきカギュー(2)』:中山敦支(ISBN9784088792088)。週刊ヤングジャンプ連載。 狂気と純愛の学園ラブコメバトル2巻目。

新米教師・葱沢鴨への純愛を貫く転校生・鈎生十兵衛。 だがその包み隠さぬ愛情表現を問題視し、学園の保安官「風紀委員会」が動き始める。 カモ先生、そしてカギューへと「不純異性交遊禁止」を突きつける風紀四天王。 そしてカモ先生決意の行動がカギューの信念を揺るがしてしまう。 塞ぎ込んだカギューとの「友情」のため、風紀委員会への突入を決意するかつての好敵手たち。 一方、自宅謹慎を言い渡されたカモ先生の前に「もうひとりの幼なじみ」が現れて…。

新展開!!な第二巻。現れた巨大な敵に対して動けなくなったカギューちゃんの代わりに かつての好敵手たちが動き始めると…。極めてジャンプらしい燃える展開ですな。 カバーイラストもその二人で張っててなかなかに華やかで良いものでした。 まあ、本編では今回も女の子がしちゃいけない鬼の形相で敵対しまくってたりしますが(笑 ふたりがカギューちゃんに対して抱いている「友情」の形がなかなか面白いですね。 本当にどこまでも利己的というか…。でも愛しちゃってるよねというか。 反発しあいながらも仲良しさんなシーンは心温まります。だいたい死亡フラグなので 来ると、ページめくるのが怖いんですけれどね、いい意味で。

カギューちゃん的には我慢の巻。個性派揃い、かついろんな意味で相容れない相手である 風紀四天王に対してカギューちゃんが立ち上がるのは次巻かな。 楽しみに待ちたいと思います。

それにしてもあの学園長さんはやっぱり曲者だなぁ。まああの顔で出てこられた段階で 「トラウマイスタ」読者は一切信用出来ないと認識したと思いますが。 どこまでの黒幕か…が見物かな。あとは森先生も結構ただ者じゃなさそうなのが気になります。

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@ 『ままごと♥』:はんざきじろう(ISBN9784873063980)。エロ漫画。 メンズヤング誌にて発表された表題長編をまるっと収録。 4人の許嫁候補姉妹+α×6とのラブエロお気楽ハーレム物語。

5年ぶりに生まれ故郷の街へと帰ってきた青年リョータ。 だが下宿先となる幼なじみの 4姉妹の元を訪れたリョータを待っていたのは驚愕の事実だった。 亡くなったリョータの両親と彼女たちの父親の間で お互いの子供たちを結婚させようという約束がされており、 今回の共同生活の中で4人の中から結婚相手を選べというのだ。 突然の状況に戸惑うリョータだったが、 美しく成長した姉妹たちに囲まれて悪い気がするわけもなく…。 こうしてリョータと4姉妹の「おままごと♥」な日々が幕を挙げる。

まる2年ぶりの成年系新刊。 もともとムチムチのメリハリボディの綺麗なお姉さんとハーレムプレイが 魅力の作者さんですが、今回はその路線で「超」特化。難しい要素一切合切抜きの 見事なまでのお気楽極楽ハーレム長編です。 進行はいわゆるお当番制の串刺し方式で、 最後に大ハーレムという定番的なもの…かと思いきや メインとなる4姉妹のハーレムは中盤で早々に完成。 元彼女や彼女達の母親、姉妹達の友人なども続々と戦列に加わり 最終的には夢の11Pというオビにある「史上最高のハーレムエロス」という看板に 偽り無しの天国っぷりが展開されます。

とはいえ主体となるのは4姉妹たち。 母性溢れるふんわり長女のシオリさん。 漫画が最優先の変わり者次女のミナモさん。 一途なツンデレ乙女の三女のウララさん。 そして完全無欠の妹系末娘のタマキちゃん。 とより取り見取り。皆さんおっぱいサイズは並以上の むしゃぶりつきたくなるようなナイスバディの持ち主ばかり。 それぞれ最初から好感度はMAX状態なので、ちょっと強気に攻めれば 即心も体も許してくれちゃいます。 個々のシチュエーションも平坦にならないように工夫が凝らされており ダレる感じはありません。

特筆すべきはやはり多人数ハーレムプレイシーン。 見事な女体に文字通りに囲まれて、どちらを向いてもふんわり柔らかな 女体でいっぱいという見事な肉布団っぷりは極めて眼福な一品。 まとわりついてくる美女たちに囲まれたリョータくんのだらけきった顔には やや殺意を覚える勢いでもあります(苦笑 そういうシーンが じわじわと人数を増やしながら複数用意されているというのがまた凄いところ。 ほとんどの場合この構成ならばラスト1回がソレというのが定番ですからね。

今回も絵柄は安定。 ぽってり肉厚の唇と舌を駆使しての全身リップや口奉仕に始まり、 たっぷりのおっぱいを手のひらいっぱいに抱え込んでみたり、 ぷるぷるとした乳首に吸い付いてみたり、細い腰をぎゅっと掴んで 後ろから突き倒してみたりと、魅惑の女体をたっぷりと堪能できます。 描き込まれた下着成分は今回はやや控えめですが、制服プレイや浴衣プレイ 水着プレイ、エプロンプレイなどシチュはしっかり用意されています。

いちばん気に入ってるヒロインさんは…長女のシオリさんかなぁ。 包み込むような母性が溢れすぎな女性ですが…まあこのエッチいこと。 家事の途中に後ろから…てなシーンがふんだんに用意されていて破壊力がかなり高いです。 服のスキマから手を突っ込んで豊満なおっぱいをもみ上げるとか、夢のシチュですよね:D___ 制服プレイ時のちょっとした恥じらいコマもズッキュンと心に響くものでした。 あとは4姉妹の母親であるヒトミさんかな。娘たちに負けず劣らずの瑞々しいボディで 年上の魅力を遺憾なく発揮して、リョータくんを手玉に取る大人の余裕っぷりが たいへん素敵でありました。

巻頭のカラーシーンは塗りが表紙とは違うので 多少見劣りする感があるのは正直なところですが、 真価はモノクロページですのでご安心を。 11Pとはいえお友達ーズやアシスタントさんたちなど サブのサブ的なメンバーは流石に印象が薄すぎて賑やかしの域を出ませんが まあこの長さに詰め込んだ結果ですからしょうがないかな。 そこを加味すれば正直文句の付け所はありません。 物語に深みを求めるような方向性でもありませんしね。 エロハーレムがお好みならマストバイ。オススメです。

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@ 『神のみぞ知るセカイ(14)OVA付特装版』:若木民喜(ISBN9784099417116)。 週刊少年サンデー連載。 付属OVA「4人とアイドル」についてのかんそーぶんです。

原作でも印象的だったバンド編をOVA化。 歩美ちゃんにかのんちゃんにちひろと これまでの被攻略ヒロインたちが本格的に絡む番外編的なエピソードで OVAの題材としてはナイスなチョイスと言えます。 攻略時の記憶は無くなっているが、 桂馬に対してそれぞれに何か感じる部分があるという微妙な空気感と 3人がそれぞれに微妙に距離を取り合っている様子が また甘酸っぱくてニヤニヤと。連載中の原作も踏まえると さらにひと味ちがったりもしますが(笑

ちょうど「けいおん!」が本格的に流行った時期だったので 原作由来のモロにけいおん!ネタが入ってたりもしますがまあご愛敬。 あずにゃんの中の人も居ますしね。

OPもEDもかっちり作られてますし 全体的に手抜き感はありません。ファンなら迷わず買いだと思います。 神のみのアニメ展開はとりあえずここまで…ということのようですが やっぱり続きも作って欲しいなぁ。 勢揃いした2B Pencilsの姿をTVでも見たいです。 なもんで本当に「つづけ!」てな。

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@ 『幼稚園からやりなおしっ!(1)』:久遠ミチヨシ(ISBN9784575839616)。 コミックハイ!連載。 16歳の女子高生がある日突然幼稚園に通う羽目に陥って…ほんのりエッチな ドタバタコメディ。

「こどもID制」国家的プロジェクトとして採決された法律に基づき 一斉導入されたばかりのそのシステムは 高校生までの子供達全員にICカードを所持させ、 登下校や交通機関利用、買い物などで常にIC認証を義務づけるものだった。 だがそのシステムには大きな不備があり…。 新学期。高校2年に進学したばかりの女子高生・潤生るうは いつもの通り高校へ通学するが学園に設置されたゲートで弾かれてしまう。 認証システム上の情報では、 うるう年生まれの彼女は「4歳の幼稚園児」になっていたのだった。 その上、役所にはシステムの不具合修正に1年は掛かると言われ、 当面のあいだ本当に幼稚園に通う羽目になってしまう。 こうして元気いっぱいのちびっ子幼稚園児たちに囲まれたるうの新生活が始まるが…。

タイトルの通りに幼稚園をやり直す羽目に陥った女子校生の日常を 彼女を取り巻く個性豊かな幼稚園児の皆さんや幼稚園の先生たちを交えて 面白おかしく…という軽めのコメディ作品です。 作者さんは成年/エロあり青年漫画で精力的に活動されている方ですが 今回はコミックハイ!連載ということで直接的なその手のシーンはありません。 ありませんが、ハイ!なのでそれなりに色っぽいというかお色気系のシーンは あったりするので、作者さんの持ち味であるもっちり女体はそれなりに堪能できるかと。でもまあ、やっぱり幼稚園児のコロコロした可愛らしさがメインなんですけれどね。

主人公のるうさんは元々精神年齢が低めというかなんというかで 幼稚園という環境にもわりとあっさり順応して、 年長のお姉さんぐらいのノリで 楽しくやってる感じですかね。幼稚園児の男の子に惚れられちゃったり、おっぱいもみしだかれたりなど波瀾万丈ですが。 対する幼稚園児さんたちはなかなか個性派揃い。 おとなしい子から生意気っ子、おませさん、 いたずらっこにいじめっこなどなどと居ますが、 どの子もコロコロとして可愛らしいですね。印象的なのはるうさんのおっぱいの魔力で何かに目覚めてしまったえとくんとか、ネコ目のいたずらっ子れもんちゃん、あとはおませお嬢組とかかなぁ。

幼稚園園児を主にした漫画は近年色々とありますが、その中では そのまま放り込まれた点とかやや生っぽい(謎)面などが特徴かなぁ。 まだ見えてきてないバックボーン的なものもあるようなので その辺が本筋にどう絡んでくるのかが見物かな。 特にるうさんの親友の こよみちゃん方面が気になってしょうがありません。 電話シーンの仕草だけでピンときた自分もアレですが 本当にそういう展開だったので驚いたのだよ(苦笑 そう認識して台詞読み直すときっちり伏線だしね。

余談。しかし、システム改修がすぐに終わらない理由が開発元が倒産して システム制作者が行方不明とかで、なんかこう全然関係ないところで地味に 胃に突き刺さる感じでなんとも言えない気分になりましたよ(苦笑

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@ 『せなかぐらし(1)』:カザマアヤミ(ISBN9784832240636)。 まんがタイムきららフォワード連載。 思春期まっさかりの男の子と女の子 ふたりを隔てるのは薄い磨りガラスの扉だけ…。

夏休みの間だけと母親に頼み込んでやっと実現した夢の一人暮らし。 意気揚々と新居に向かった巡くん。 しかし宛がわれた部屋は隣室との仕切りが 薄い磨りガラスの扉だけという風変わりな部屋だった。 さらに隣室に住むのは同い年くらいのとても可愛い女の子だったものだから…。 こうして始まった巡と女の子・飴原菓奈のそれぞれの一人暮らし。 だが、互いに異性が苦手な二人は最初からすれ違いっぱなしで大騒ぎ。 さてどうなることやら。

表紙は大事だよね!! でも増量はいけないと思うな…(謎

ということで表紙に惹かれて購入。 作者さんの作品ははじめてではないので作風の当たりはついてましたが。 偶然同居を始めざるをえなくなる男女というシチュエーションは定番ですが そこに「すりガラス」というギミックを持ち込んだのが面白い作品です。 何かをしていればその姿は透けて見えるが、細かい部分までは見えない。 そして生活音は筒抜け… どうしても隣の様子が気になってしまう二人と。 この程よい抑圧感がいいですね。

これで男の子が文字通りの思春期くんだとエロエロにもなりそうですが 主人公の巡くんは女の子が苦手でネガティブな方向に考えを広げる子なので 菓奈ちゃんの振る舞いに振りまわされっぱなしでそっちへは行きません。 でもやっぱり思春期くんなので 女の子それそのものに興味がないわけではないと、 このへんの絶妙なバランス感でたいへんニヤニヤと出来ました。

ヒロインの菓奈ちゃんは… こちらも男の子が苦手でテンパるとちょっと突っ走っちゃう子かな。 基本優しい良い子ですが、気を許した相手にはちょっとお茶目してみたりと 奥行きの感じるキャラ付けがされているのが好印象。 満面の笑顔とこぼれる八重歯に心が撃ち抜かれますわ。 あと家庭的な子はやっぱりポイント高いよねというか エプロン姿が眩しすぎるです、はい。 普段着とか部屋着とかもどれも可愛くていいけれどね!!<…

そんなふたりがすれ違いながらも少しずつ距離を縮めていく様が ともかく可愛らしくてなかなかに良い作品です。表紙絵が気になったら。

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@ 『少女不十分』:西尾維新(ISBN9784061828001)読了。講談社ノベルス新刊。 とある小説家が語る10年前に起きた出来事。

小説家として仕事を始めて10年。だが僕はついぞ小説というものを書いた記憶が無い。 今回は長年担当者をつとめていくれていた女史の結婚退職祝いとして 本人がそれを喜ぶかはわからないが、ともかくそういう口実で 10年前に僕が体験したトラウマについて記そうと思う。 それがきっと僕を拙速を重んじ、多作を旨とする小説家たらしめているから…。 それはまだ大学生だった「僕」が自転車に乗って大学に向かうところから始まる。

ひとことで言えば私小説風な作りの一冊。 語り部となる小説家の先生は…西尾維新先生であると考えることも出来るし ただの登場人物であると考えることも出来ます。このあたりは受け手がどう思うかですよね。 起きる事件自体はある意味で他愛もないものであり、 展開についても大筋についてはほぼ類推出来、かつそれで間違いもないでしょう。 話はあちこちに脱線し、本筋には不要と思える余分な要素や言い回しが頻出します。 このあたりは西尾維新作品を読み慣れていればまあいつものことかと思えるでしょうが そうでないならばややハードルが高いかもしれません。

さて、では面白く無かったかと問われればはっきりと面白かったと答えます。 「僕」と「U」のそれぞれにずれたやり取り…やり取りと言っていいのかはわかりませんが 状況がハッキリとしていくにつれてなんとも言えない味わいを醸してくれていました。 特に終盤の流れの美しさは、 「クビキリサイクル」以後西尾維新作品を相当数読んでる 身としては震えざるを得ませんでした。 この小説を書くのに10年掛かったとありますが、最後まで読めばなんとなく納得出来るのでは ないかなと思います。

まあ、なんというか極めて感想が書きづらい作品なのでどうまとめたものかと 窮してる部分はあるのですが…西尾維新という作家を知る上では確実に外せない一冊なのは 間違いありません。西尾維新にとっての作品とは何なのかが わりとストレートに記されている…と思うことも出来ますしね。

ああ、しかしうん。ここまで読後感がいいとは正直思わなかったなぁ(^^;;;;;

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@ 『よわよわ』:佐伯(ISBN9784864361286)。エロ漫画。 漫画ばんがいち誌にて発表された短編集。作者さん初単行本。 コンプレックス持ちの女の子たちとのいちゃらぶごろごろ物語集。 ハイティーンから大学生あたりまで、がっつり和姦系、 オール1 ON 1 手のひらサイズから巨乳さんまで。

店頭で見てピンと来たので購入。 絵柄の系統や物語の基礎構造的にはかなり少女漫画寄りの作りです。 女の子も、巨乳さんもいらっしゃいますが、スレンダー系が基本ラインかな。 幼いというよりは文字通りに細いとか控えめという印象の女の子が揃っています。

ばんがいち連載ということもあり、比重的にはストーリーが重めで エロシーン自体は短め。とはいえ短いながらもなかなかに濃厚。 ぷにっと柔らかそうな女の子をがっつり突き上げて喘がせてみたり、 控えめさん中心なおっぱいを弄ってみたり、ちいさなお口でご奉仕してもらったりと やることはやってる感じかな。おっぱいさんの場合はちゃんと吸い上げシーンとか パイズリとかもきっちりおさえてくれてますしね。 物語部分で女の子のラブリーさを がっつりと見せつけられた上でということもあり、破壊力は結構高めです。

お気に入り度が高いのは、なんか出会っちゃいけない変態さんが出会ってしまった感のある『春ですね』かな。お堅い生徒指導の先生とこれまたお堅い風紀委員の女の子それぞれの隠し持つ本当の欲望の姿をぶつけ合うという展開が、ややアホ気味ながらも愉快でした。…いい先生そうなのになぁ(苦笑 偏食な女の子を餌付けしちゃう『アシンメトリー』は相互に補完しあう二人の関係性が萌え萌えです。 細っこいタルホさんのボディを抱え込みながらの交合とかも萌えですね。あとバックからの背筋とお尻が:D___ アホ度的には『ジャストフィットラバー』かな。擬人化数あれどってな話ですが着想とパンツさんのキャラ付けの方向がユニークで笑えました。パンツだけに包み込むのが上手いとかだれが上手いこと言えと…。 『鈍デレちゃんと彼氏君』の台無し感溢れる会話も楽しいものでした。

「よわよわ」というタイトル通り掲載作にほぼ共通するコンセプトは なんらかのコンプレックスを持つ女の子揃いというところ。 コンプレックスを刺激されて普段とは違う、 ちょっと弱い部分を垣間見せてくれる姿ってやっぱりね、ギャップ萌えというか こうグッと心に迫るものがありますよね。そういう部分を的確についてくる感じです。 そういう心にグッとくるエピソードやアホ寄りのハッちゃけたエピソードの バランスも良くて、かなり楽しい一冊だと思います。

なかなか良いモノを読んだなぁというのが素直な感想かな。 初単行本ということではありますが、総じてレベルは高いですので かなりオススメです。カバーイラストもこれはこれで良いのですが 軽く中身は見てからの方が印象は掴みやすいかなぁと…。

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@ 『混合チアー部!』:しなま(ISBN9784887744073)。エロ漫画新刊。 COMIC Mujin誌にて連載された表題長編をまるっと収録。 とある学園のチアリーディング部で繰り広げられる明朗快々ハーレム物語。 属性的には、チア、女装、ハーレム、M男、尿道責め、アクロバッティブ体位など。

部長・春日野優の元、日々厳しいトレーニングを積むチアリーディング部。 だが、1年生の二人、永山優希と花井未来は練習についていけず、お荷物として 部長からお小言を言われては凹む毎日を送っていた。 そんなある日、優希が実は男であることが発覚する。 ありえない状況と優希を庇おうとする未来の姿に逆上した春日野部長は 雄々しくいきり立つ優希の逸物の相手を未来に命じるが…。 こうして始まったチアー部の非日常。やがて面々は優希の逸物の虜になってゆく…。

作者さん6冊目の単行本(TI系では5冊目)。 今回もメリハリのあるボディと、どーんと突き出たロケット型のおっぱいや書き込まれた秘部描写が 迫力満点の仕上がりです。前単行本と比べると絵柄の中でやや尖りすぎてた部分が削り落とされて 全体的にマイルドになって、間口は広がったかなーという印象が。良い意味で癖が強すぎる部分が 抜けたって感じですかね。逆にイキ顔的なものはかなり派手めになってきてるかな。 アヘ顔ブームの影響もやっぱりあるのでしょうけれども。

服なんだかボディペイントなんだかわからないよ!!的な薄さを誇る衣装は今回も健在。 特に主となるチアー服のトップスは常にそんな感じで豊満なおっぱいは服の下でも激しく自己主張 しています。当然乳輪もくっきりと。前編に渡って半脱ぎを貫く姿勢も変わらずで 半脱ぎスキー的には嬉しい限り。

「混合チアー部!」。一見線の細い女の子にしか見えない女装っ子と 彼を取り巻くやや肉食系のチアー部の面々が繰り広げる陽性のハーレムエピソードです。 ハーレムモノなので女性陣はチア部6名+外部1名とたっぷり登場ですが 明確にフォーカスがあたるのは部長の春日野さんと、優希くんと同じおちこぼれ組の未来さん、 そしてチアー部の秘密を探ろうとする弱小新聞部の深見恭子さんの3人です。 他の面々については当然エロシーンもありますが、ハーレムのいちメンバー的な扱いです。 メインとなる3人の中でも、部長の春日野さんがもっとも優遇されてる感じかな。 キャラ立てが上手く行ったのでそちらに中心を移したと作者解説もされています。

竿担当の優希くんは純粋にチアリーダーを夢見るような極めて女の子的な男の子なので 自ら強く押し出すような展開は少なめで、基本受け身なスタンスです。 なので、縛り上げられて女の子たちから責められたりするシチュが特に前半は多め。 ただ、その逸物はたいへんにご立派というかあり得ない膨張率を誇る凶悪過ぎるもので 女性陣の処女を次々と奪っては 強烈な突き上げとたっぷり過ぎる射精で メロメロにしていくというたいへん罪作りな代物です。 そんな凶悪なモノを根本縛り上げられて禁射精させられたり、 尿道に綿棒その他突っ込まれたりしちゃうわけで、 このへんは多少趣味のわかれるところかもしれません。 あとはそんな凶悪な代物にも関わらず皮かむりなのもアレですね。 ただ、そこを女の子たちにぐりぐりと下を突っ込まれて 剥きあげられたりしちゃう様はなかなか魅力的ではあります。

ヒロイン陣。主はやはり部長の春日野さん。 気が強くややサドっ気も感じさせる春日野さんが、おちんちんの魔力にメロメロになっちゃう 様はたいへんよろしいものかと。口からは罵倒を飛ばしつつもすっかりデレちゃって ご奉仕モードな状態は征服欲も満たしてくれてGoodでした。 カバーイラストでメインを張ってる未来さんは第1話でこそメインを張ってるのですが その後はモブ感が強くなってしまい、やや残念な感じです。 実際裏では活躍…彼女の主導で次々と処女喰い…してるっぽいので、個人的には そのあたりをもうちっとクローズアップしてらいたかった気もします。 新聞部部長の深見さんは黒髪ロングの眼鏡さんという容姿ですが、基本我欲に忠実な困った人。 メインを張るのは1話だけですが、カメラやディスプレイを小道具にしたエロシーンは なかなかインパクトがあって面白かったかなと。印象は深めです。

最終話などはがっつりと ハーレムのキモである花びら満漢全席的なシチュエーションも用意されています。 そこで繰り出される数々の集団チア技応用の体位…というかフォーメーションは もはやギャグの領域に片足突っ込んでますが、アクロバッティブで面白いものでした。 誰に突っ込んでもOKとぐるりと並べられたお尻ってやっぱりいいですよね:D____

全体にコメディ色が強めで陽性の物語ですが、個々のシチュエーションについては 多少マニアックな責めもありという感じで癖はある一冊です。 まあ、この程度の癖は作品の売りとして当然あるべきものだと思います。 チアリーディングシーンもちゃんと用意されていますしチア系が好みな方は 手にとっても損は無いかと。さらに男が受け身なハーレムがお好みならマストで。

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@ 『のうりん』:白鳥士郎/切符(ISBN9784797366907)。GA文庫8月の新刊。 とある農業高校で繰り広げられる一癖も二癖もある連中の農業青春グラフティ1巻目。

県立田茂農林高校に通う畑耕作はちょっぴりアイドルオタクが過ぎる健全な高校生。 今日も幼なじみの方言娘・中沢農(みのり)や博識美形眼鏡の変態くん・過真鳥継らと共に バカ騒ぎ…もとい…爽やかな農業の汗をかく日々を送っていた。 そんなある日、耕作が愛して止まないアイドル「草壁ゆか」の電撃引退が報じられ 耕作は大落胆。だが翌日、耕作たちのクラスにやってきた転入生「木下林檎」は だれがどう見ても「草壁ゆか」本人に違いなく……。 こうして謎を秘めた元アイドルの転校生を交えた耕作たちの日常が始まるのだった。

先月の話題作で気になってはいたものの手が出ておらず、 週末に試し読みPDFを読んだところかなりツボったので購入して読了。

ともかく圧巻なのは1ページに一つは仕込んでるんじゃないかと思われるような 大量のパロディネタですかね。アニメや漫画、ゲームなどを元とするネットジャーゴンの たぐいも大量に仕込まれていて思わずニヤリとさせられること多々という感じです。 下ネタ系も妙に充実しており、どこの姫騎士だよ!!とからめぇはらめぇ!!とか思わずツッコミ 入れながら読み進めざるを得ない状態でした。

お約束のフォントいじりもなかなか効果的に使われていたりしますしね。 あとはイラストとの連携でしょうか。通常1ページイラストが主となるラノベのイラストで 半ページずつの見開きだとか、半ページで見開きの左右外側のみとか なかなか目新しい形でのイラスト配置がされていたりするのが面白いところ。 あとは完全に地の文と融合しているのも面白いところですかね。

とまあ、そういう飛び道具的なネタをただ並べただけならば正直そんなに好みでもないのですが 本作の場合、縦軸として「農業高校の日々」というものがしっかり存在しているのが面白いところです。 1年間実際に農業高校などで取材したというだけあって、かなり地に足のついた感じのする 農業系うんちくが満載で楽しみながらなんとなくでも「農業」というものに触れることが 出来る構成になっているというのは十分評価に値するかなと。出てくるキャラクターたちは みなアクの強いアホ揃いですが、こと農業に関することには極めて真面目に取り組んでおり 好感が持てるキャラクターに昇華されていますね。…まあやっぱりアホなんですが。でも良い奴ばかりです。

ヒロインさんたちは…早速始まってる農さんと林檎さんの恋の鞘当てっぷりが 楽しくもあり、恐ろしくもありという感じですかね。農さんも可愛いけど微妙に重いよね(苦笑 林檎さんはまあ、まだ魅力はこれからという感じかな。あとはおっぱいさんのツンデレっぷりとか ベッキー先生の行き遅れ度MAXの変態妄想暴走などはたいへん楽しめました。本当にどこの姫騎(略

1巻は舞台とメイン登場人物紹介的な色合いが強く、物語的にはここからという感じですが この調子で元気の良いキャラクターたちが見られるなら、がっつり継続購読したい所存です。 ただまあ、 この手のパロディネタはどうしても賞味期限が限られてくるので読み始めるならお早めにという感じですかね。 定番を押さえつつとはいえ、そのへんはどうしたってねぇ…。

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@ 『孕め!肉便器』:秋神サトル(ISBN9784887744059)。エロ漫画。 COMIC Mujin誌にて発表された短編、連作短編集。 高慢ちきなワガママ女を屈服させて孕み雌豚に仕立て上げろ!! プライドをへし折られて肉便器に墜ちる女たちの痴態。 属性的には巨乳系、ボテ腹、輪姦、肉便器、野外調教、リョナ風味も。すべて現代劇。純愛志向は回れ右。

同人活動では「のざらし」の人の方が通りが良いかな? そんな作者さんの商業初単行本。 けっこう前に同人誌は購入したことがありましたが、 あまりキャラクター造型やハードさの方向性が趣味ではなくそれきりになってました。 今回は軽く中身を確認して購入。圧倒的なボテ腹率に拒否権が無かったとも言います。

絵的にはアニメ絵系統の輪郭のくっきりしたもの。 画面の密度は高めで、多少ごちゃついて読みづらい感もありますがあくまでも多少の範囲です。 登場する女性陣はメリハリの利いた見事なボディの持ち主ばかり。 丸々としたおっぱいや存在感のある乳首などはとても美味しそうで良いですね。 まあ、そういう一般的な意味での見事なボディも、 大半はボテ腹装備なのでボンッボンッボンッな状態なわけですが。

もちもちと柔らかそうな肢体をくねらせながら 肉厚でちょっと長めな舌を突きだしてあられもない表情で快楽に喘ぐ姿や 丸々として綺麗な乳房とボテ腹の取り合わせ、服装などの小道具も凝っていて楽しいところです。 複数人ならべたときの構図とかも肉が集まった感があって良いなぁと。 男衆は総じて適当の極みですが、まあ彼らはどうでも良いよねぇと(笑

見所はやっぱりその驚異の臨月ボテ腹率ですかね。 なんせ登場ヒロインのボテ腹率100%です。まあ、一部は描き下ろし部分でですが。 妊娠系のネタというのは 10年くらい前を考えると信じられないほどに増えましたが、ここまで思い切ったのは それ系のアンソロジーでもないとなかなか見ないように思います。 またいわゆるオチとしてのボテ腹ではなく、 開始1ページ目からボテ腹という作品が複数収録というのがもう既に驚異ですよ。

一番気に入ってるのは「オリーブ・パニック」と「オリーブ・キャンプ」のシリーズですね。 両親を失って壊れた家庭が新しい形で繋がるってな話ですが、まずヒロインが3姉妹というのが 個人的にはポイント高めで、あとはヒロイン造型がわりと普通なのも間口広めでいいかなと。 落ち着いた長女、多少気弱な感の黒髪ロングの次女、ちょっと生意気で猫っぽいツインテールの三女と わりと鉄板な感じですしね。三人並べてがっつりと頂くというのはやっぱり良いものです。 さらに皆さんボテ腹という…もうねー:D____ あとは信じていた妹によって堕落させられるぽんやり系の眼鏡妊婦さんの変わりようが楽しい「フォックスフェイス」や、ダメダメな奥さんの堕落感が素敵な「耐え忍ぶ孕み妻」が良い感じだったかな。

数は増えたとはいえ、マニアックなマイナージャンル故に作者さんも偏り気味で いまいち今風の作画傾向できっちりと仕上がった作品というのは望みづらいボテ腹系ですが そんな中では期待の新星といっても良い作者さんだと思います。 あとはヒロインの造型が気に入るかどうか…くらいですかね? マイナージャンルはこだわり強い人も多いので、なかなかガンとオススメし辛いのですが 趣味が合えば極めて強力な一冊だと思います。凌辱系スキーとボテ腹スキーと屈服系スキーならマストです。 なお母乳ネタはありますが、それを期待するにはちょっと物足りないかもしれませんのでご注意を。 あと、胎児描写とか出産シーンとかも、そのものはありませんので以下略。

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@ 『人妻を輪姦す8つの方法』:葵ヒトリ(ISBN9784864160780)。エロ漫画。 美少女革命 極 誌などにて発表された短編集。 美熟女たちの繰り広げるとってもイケナイ背徳物語全8篇+α。

近年好調の作者さんの新刊。 実力もオンリーワンの魅力もある作者さんなので正当に評価されるのは とても良いことだと思います:D  今回も毎度のように熟し切って今にも垂れ落ちそうな魅惑の極上ボディな 妙齢の女性陣・人妻さんたちが満載の一冊となっています。なんで若い子がいい!!という向きは回れ右。 とはいえ人の良さそうな柔らかい表情にぽってりとしたくちびるがとってもエロ可愛い美人妻さんたちは とってもキュートで可愛らしい人ばかりですので、そういう向きにも是非試して貰いたいなぁと。

押しの弱い奥さんたちが、男達にじりじりと詰め寄られては身体を許してしまい、 そんな望まぬ関係も、男たちによる執拗な開発で快楽を極めさせられるうちに 否応なく受け入れてしまう。…というのが基本的なライン。 ですが、味付けやシチュエーションの組み立てが巧みなため、読んでいて飽きる感じはありません。 熟れきった身体をいいように弄ばれてはどこか幼さを残す美しい表情を快楽に蕩けさせる 人妻さんたちの様子は属性持ちとしては極めて凶悪な代物です。 豊かなおっぱいだけにとどまらず、お腹や腰回り、そして太股などのほどよい柔らかお肉の付き方は なんとも美味しそうです。ああもう、抱きつきたいなーと思わずにいられない感じですかね。

いちばん気に入ってるのは巻頭作の「人妻家庭教師」かな。雑誌掲載時に読んだ時からですが。 母性溢れるいい人であるが故に堕ちてしまう元先生な人妻さんの様子がそりゃもうたいへんにエロいです。 あとは相手役になる娘に手を出しつつある親父さんがこれまた良い具合に情けない人で 妙な親近感がですね(泣 見事な土下座外交っぷりですよ。 あとはカバーイラストの元でもある「ニッポンのオモイデ」かな。 温泉旅館、黒人男性×2、浴衣姿の貞淑妻という凝ったシチュエーションはやっぱり印象深いです。 このアフリカから来た兄弟さんたちも基本いい人なのが面白いところですかね。 そっち系らしい、見事な長竿にガッツリと籠絡される奥さんがとても良かったです。 あとは「海のYEAH!!2010」かな。これは前作が好きだったので…梓さんはやっぱり可愛いなぁと。

なお今回は久しぶりにカバーイラスト彩色もご自身で担当されたようですね。 なので、ここ数冊の単行本とはちょっと表紙の印象が違うと思います。 個人的には今回のはなかなか悪くないと思います。いつもの作者さんの塗りだとやや土気色で 全体に沈んだ印象になるのですが、今回のはそのあたり改善されてますしね。あとバックの男性陣が 黒人男性つーのもあって良い感じに塗りがハマッてるかなと。

あと密かに楽しみな近状漫画の「今夜もヒトリ酒」は今回もちゃんと収録。 一水社の怖…いや楽しい編集さんや社長さんとのやりとりが楽しいところです。 出版不況が言われる中、色々とありますがこれからも頑張って頂きたいなぁと…。

数本、既刊からの続編な作品もありますが、各話読み切りの形式なので知らなくても 概ね大丈夫かなと。可愛く綺麗な人妻スキーなら買って損はありません。オススメです。

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@ 『恋と心とHの関係』:西野映一(ISBN9784408173351)。青年エロ漫画。 タイトルの読みは「LOVEとはぁととえっちの関係」で。 COMICキャンドール誌にて連載された表題シリーズを収録。三者三様の処女喪失物語。 学生系。エロ漫画ですが、青年系で成人マーク無しですので消しはしっかりと。

智恵理と鏡子とゆゆみの三人娘と大介、三矢、高井の6人はいつも連んで遊んでいる仲良しグループ。 ある日、お調子者の智恵理が「処女を捨てる!!」などと唐突に宣言したことから それぞれの人間関係に大きな揺らぎが生まれることに…。 互いに想い合うも、気持ちを通わせては居なかった智恵理と大介の関係が紛糾し始め、 彼らの騒動に触発された鏡子やゆゆみもまた…。こうして始まる男女6人3カップルのドタバタ 処女喪失劇。果たして3人は素敵な恋と普通の初体験に巡り会えるのか?

お馴染み西野先生の新刊。今回も長編ではありますが、3組のカップル未満の面々が 繰り広げるそれぞれのドタバタ処女喪失劇。時系列は一直線で3つのパートが順次という感じで 3つのストーリーが展開します。それぞれの物語は当然関係はしているものの 物語の切っ掛け止まりの関わり方であり、パートナー交換だとかひっついた離れただとか そういうどろっとしがちな展開は無く、カラッとした内容となっています。

相変わらず女性陣の表情は豊かでどれも可愛らしいですが、恥じらい顔と泣き顔がたいへんキュート。 特に智恵理ちゃんの「処女あげにきたんだもん!!」発言シーンは良いモノです。 ポニっ娘にこんな事言われたらその場で死ぬかもしれん…。 想いを達したことで浮かび上がる柔らかな笑顔などもグッと心を掴まれます。

あとは今回も妙にボディコンシャスなぴっちりした服装が多めでデフォルトの制服姿でも ボディラインが浮き上がりまくりでぱっつんぱっつんなのがなんとも…。 バスタオル姿でもそんな様子なのでここまで来ると多少好みが分かれるかなーという気も(^^;;; まあ、おっぱいさんたちのたっぷり感とか、腰回りのどっちり感とかを楽しむ分には とても良い仕掛けではありますけれども。

ヒロインさん。造型的な好みではちょっとおバカな純情元気っ娘の智恵理さんが一番好みですね。 猪突猛進ながらも妙に純情でなかなか初エッチに踏み切れないところも可愛くて良いです。 …まあ、金的は勘弁願いたいところですが。 物語的にはクール系眼鏡娘の鏡子さんが良かったかな。無表情で仏頂面で気も利かないという三矢くんとの やり取りが切なくも微笑ましくて良いモノでした。 サプライズ&エロ的にはゆゆみさん。前2編であまりキャラが表に出てきてなかったので どんな人かともいきやという感じで良い意味でのサプライズキャラでした。 エロ的にもそりゃもう色々と挑戦してくれて良かったですね。まあ振りまわされまくりそうですが:D

てな感じで文字通り三者三様のエピソードと、それぞれの楽しみ方が出来るという面白い構成だったかと。 全体としてのストーリー面は弱めですが、キャラクターを楽しむ作りなのでそのあたりは問題無しです。 不器用ながらも生き生きとした西野キャラをご堪能あれ。

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@ 『おねだり♥トイボックス』:辻風(ISBN9784864360869)。エロ漫画。 作者さん通算2冊目にしてコアマガジン系では初の単行本。COMICメガストアHにて発表された短編集。 攻め気の強いエッチな女の子たちに翻弄されたり、 やり返したり…受け身なアナタもそうでない向きもオモチャでたっぷり遊びましょ。 現代劇、学園系、生徒同士中心。基本らぶえろ。

真激系の前単行本から丸2年ぶりとなる一冊。コア系とは平行して描いていたとのことで 収録作は2006年から2011年にかけてと足かけ5年分と幅のある形になっています。 そのため、絵柄の変遷はありますが、そう極端な違いはありませんのでご安心を。 このあたりは前述の前単行本と一緒ですね。あちらより2年分の変化が+されてるので より幅が出てるとも言えます。

基本的にはラブエロですが、エッチシーン自体はなかなかにハードめ。 激しく責め立てられて空気を求めるように喘ぐシーンの表情は攻めっ気を擽ってくれます。 肉厚の舌で舌なめずりする様もなかなかにエロくていいなぁと。 あとは女性陣が基本的にSっ気強めで、ガンガン責め立ててくるのもいいですね。 前単行本でもそうでしたが、その生き生きとした攻めの表情がとても魅力的です。 まあ、それだけだと読者のターゲット層がグッと狭まるわけなんですが、 男性陣も攻められっぱなしでは終わらず、いわゆる「下克上」シチュも大半において同居しているのが 面白い所です。被虐者から加虐者へと大きなギャップは当然大きなカタルシスを含むわけでして そのあたりがたまらんなぁと。まあ、ラブエロなんである意味共依存的な関係なんでしょうけれどね。

気に入ってるのはカバーイラストの元作品でもある「おもちゃは説明書を読んで正しく使いましょう」かな。 性にどん欲な元気っ娘って、ある意味理想的ですよねーというか:D___ いろいろなオモチャを試すという シチュエーションもバラエティ感があって良いものでした。まあ、掘られるのは勘弁ですが。 また、仔犬っ子系男の子の下克上物語な「たまには手のひら返しませんか」かな。 攻め攻めキャラだった希ちゃんががっつり征服されちゃった様がなかなかに征服欲を刺激してくれてよいものでした。 あとは個人的な好みとして「だってしょうがないじゃない」かな。 今回の収録作では唯一のダーク展開の物語ですが、清楚系の女教師さんの堕落感がとても良かったなと。 ラストシーンの柔らかな表情が、背徳的なシチュエーションと合わせてとてもグッと来るものでした。

作者さんの色はかなりハッキリと出た作品集ですので趣味が合うならたいへんに良い一冊かと思います。 そろそろ新作多めの単行本が読みたいところですが…さて。

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@ 『疾走れ、撃て!(6)』:神野オキナ/refeia(ISBN9784840139717)。MF文庫J新刊。 異世界から現れる異形の存在「ダイダラ」と戦争状態にある日本を舞台にした学兵ラブコメの6巻目。 蠢く世界は学生兵達を静かに飲み込んでゆく…敵も、そして味方も。

美ヶ原での戦闘から2ヶ月。紫神虎紅少佐率いる「七二四一部隊」は再び訓練漬けの日々を送っていた。 書類仕事に、魔導士官や杖としての訓練にと忙しくもある意味平穏な日々を送る理宇やミヅキたち。 だが富士山麓にそびえる導柱がダイダラ大量発生の兆候を示したことで、状況は一変する。 数々の「特別扱い」から上層部の「期待」を感じていた理宇たちは 再び激戦区に放り込まれることを危惧する。 しかし予想に反して彼らに命じられたのは後方での歌姫「リヴァーナ」の護衛任務だった。 憧れの歌姫との交流に浮き足立つ小隊の面々だったが…。

表紙が五巳鷹乃さんというのは完全に予想外だったわけですが、 今回は鷹乃さん表紙を張るだけの活躍っぷりを見せてくれたので納得と言いましょうか。 生真面目でお堅い鬼曹長さんがぶっ壊れる様はたいへん微笑ましくも可愛らしい感じで とても良かったかと。あとはカラー口絵にもあるリヴァーナ登場と、それを演出する 虎紅さんの様子が可愛く決まってて良かったかなと。

と言いつつも今回はコメディ方面はやや控えめで、重ための展開。 それぞれの思惑が蠢く軍上層部の様子や 1巻以来の大規模戦闘(前巻でも戦闘自体はありましたが)、 彼らの今後を指し示すような謎の展開などなど物語的にも大きく動いた印象ですね。 上層部の思惑もだいぶ見えてきましたし、ダイダラ方面も一気に動き出した感じですので 物語の道筋がだいぶハッキリとしてきましたかね。そうそう楽はさせて貰えなさそうです。

なんかもう、これまで以上に とんでもない立ち位置に立たされちゃった理宇くんがいい加減に可哀想になってきますが そこはそれハーレムの主人公として出来るだけ頑張って頂きたいかなとも。 本人朴念仁なので役得感じてなさそうですけれど。今回もなんかフラグたてまくりだったし…。 主要なメンバーは全員揃ったということなので、あとは突っ走るだけ…なのかな。 まだまだ謎は山積みされてますので、出来うることならきっちり完走して欲しいところですが…さて。 とりあえずは次巻を楽しみに待ちたいと思います。

嗚呼、コンちゃんをもふもふし隊

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@ 『フルメタル・パニック! アナザー(1)』:大黒尚人/四季童子ISBN9784829136690。 富士見ファンタジア文庫新刊。賀東招二原案監修による「フルメタル・パニック!」の外伝シリーズ始動。 本編の10数年後を描く物語。

東西冷戦構造の崩壊から11年たった2011年。軍事的緊張の緩和から世界の軍縮は進み、地域紛争の急増など世界の軍事バランスは大きな変化を見せていた。そんな中、各国の正規軍では台頭する民間軍事会社との提携が進められていた。それは保守的な日本の自衛隊に置いても例外ではなかった。 陣内高校に通う三年生 市之瀬達哉は、家業である建築会社の現場で働くさなか、暴走した自衛隊のASとそれを追う民間軍事会社D.O.M.S.のAS<シャドウ>に遭遇する。傷を受けた少女パイロットから<シャドウ>を託された達哉は妹を護るために暴走ASを相手取って初のAS戦に挑むことになる。この出会いが自らの日常を大きく書き換えることを少年はまだ知らない。

ということで始まりましたフルメタアナザーシリーズ。 最初に企画を聞いたときには正直度のようなものになるのかが不明瞭で かつ執筆者は賀東先生でないということで不安が先行していたわけですが ふたを開けてみればしっかりと「フルメタ」の息吹を引き継いだ娯楽作として仕上がっており 俄然楽しみになってきたという感じでした。

本巻に関しては物語的にはかなりシンプルでテンプレート的な展開です。 平凡な少年が偶然からこれまでとはまったく違った世界に飛び込む、やがて渦巻く謀略に立ち向かうってな感じ。 あくまでも今回は序章。本編は次からですかね。 やはりウィスパードが居なくなったせいか、技術革新という意味では大きく停滞してるようですね。 まあ、これが「正常」な世界なのでしょう。そのぶん第3世代ASも円熟期に入っているのかな。

主人公の達哉くんはAS系の操作に天性の才はあるようですが、それ以外はごくごく普通の日本人の男の子。 妹が何より大切な感じの気の良いお兄ちゃんです。ちょっと妄想癖とエロに敏感なのがご愛敬かな:D 才はあるとはいえ、18年間普通の生活を送ってきたただの日本人ですから、 最初からバリバリASを扱えるという感じでもなく、軍隊式にしごかれ倒すのがフルメタらしいなぁと。 ヒロインにあたるアデリーナさんはちょっと常識がずれた感もある生真面目な金髪美少女さん。 日常生活ではなんとなく宗介を彷彿とさせる部分はあり、なかなかに可愛い人かなと。 某社長さんの趣味で色々コスプレさせられるのが見目麗しいですね。 他のサブキャラ陣はまだキャラがたつまでは行ってない感じかなー。 あとはヒロインというかマスコット?のクララさん。あの人とあの人の娘ということで 双方の良いとこ取りの素晴らしいハイブリットっぷりが光る感じですね。パンキッシュな衣装も たいへんラブリーで良いなぁと。見事なまでのロリプニ感がたまりません。 口は悪いですが、基本良い子っぽいので今後の活躍にも期待したいところです。 由加里さんとの×にも期待ハァハァ。

あとがきなどから判るように元々はガンダムシリーズにおける「MSV」のようなものを フルメタ世界でもやりたいというお話のようで、結果として様々なバリエーションのASが登場する 文字通りの「ASV」とも言える、ASが主体の物語になるようです。 こういう風に考えればよいのだと判ってからは 物語の位置づけがかなりシンプルに捉えられるようになりました。

本編キャラもちょこちょこ登場するようですし、ASもこれまた色々と登場する様子なので これは結構いいんじゃないかなと。…模型系の展開もするのだろうかなぁ。

とりあえずクララたんに罵られ隊<………

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@ 『フルメタル・パニック! マジに危ない九死に一生?』:賀東招二/四季童子(ISBN9784829136683)。 富士見ファンタジア文庫新刊。フルメタル・パニック!実に6年ぶりとなる短編集。

2003年〜2004年のドラゴンマガジン掲載分、2009年のドラマガ300号記念次、そして書き下ろしと 足かけ8年分の短編集というなかなか壮絶なことになっている、6年ぶりの短編集9冊目(サイドアーム2冊除く)。 本編がああなって以降、すっかり見られなくなっていた宗介とかなめの陣内学園でのドタバタが また読めたという感じで、なんとも懐かしく、かつ楽しい一冊でした。 どっかんばっかんと毎度大騒ぎしつつも、しっかりと通じ合う宗かなだったり、 かなめちんの孤独に触れてみたり、謎の歴史的感動巨編になったりしちゃうのが面白いところですね。

『つぶらなテルモピュライ』は是非映像化してもらってですね、 嘘字幕つけて「もしコミケの混対スタッフが300体のボン太くんだったら」という MADが作られるべきだと思います(キリッ ボン太くんバリエーションズ半端無い…。

書き下ろしの『テッサのお墓参り』は、初となる本編の後日談。 本編では重要な位置に居ながらも既に故人で登場することの無かった彼のお墓参りに赴くテッサが描かれます。 ナチュラルにあててんのよを繰り返すテッサっぱいマジエロス!!カラー口絵のテッサっぱいマジエロス!!… とか思わず取り乱したくなるのは置いといて。その後の人生を歩むそれぞれの姿が垣間見えるのが ともかく楽しいですね。この短編集と同時発売となっている外伝「フルメタル・パニック!アナザー」シリーズへの 伏線となる要素もばらまきつつも、本編の読者としてはなかなかに感慨深いテッサ的な気持ちの総括とも 言える内容になってるのでは無いかと。しかし、妙に気弱になっているマオ姐さんの愛おしいことよ:D

フルメタファンなら言われなくても迷いなく読むべき一冊かと。 タイトルに数字が入る形式の短編集はこれでラストと思われますともあるので 残念に思いつつも、まあしょうがないですしね。 「アナザー」とは別に賀東先生のファンタジアでの新作も準備されてるとのことで そちらも楽しみなところです。

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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