『疾走れ、撃て!-ハシレウテ-(5)(MF文庫J)』:神野オキナ/refeiaのかんそーぶん
@ 『疾走れ、撃て!(5)』:神野オキナ/refeia(ISBN9784840135573)読了。MF文庫J 11月の新刊。 異世界から現れる異形の存在「ダイダラ」と戦争状態にある日本を舞台にした学兵ラブコメの5巻目。 知らぬ間に世界の様相は刻一刻と移り変ってゆく、そして彼らの立場も。
魔導士官候補となり虎紅の「弟子」となったミヅキの抜けた穴を埋めることも侭ならぬまま 部隊番号を与えられ、正式な実戦部隊となった紫神小隊改め「七二四一部隊」。 結成式の夜、無礼講のパーティーが催される中、 轟音と共に「しばらくは無い」はずの補充兵・矢真科ユリネ二等兵が 最新鋭の数式戦車「轟雷」を伴い着任する。 ハチャメチャな彼女の裏で渦巻く軍上層部の思惑を感じ取り警戒心を募らせる虎紅だったが…。 一方、「ダイダラ」はこれまでに無い戦略的な動きを見せ始め…。
最初、いちかさんが来たのかと思ったよ…という感じの 毎度のコメディ的大騒動+世界は色々大変だ!!な巻でした。 世界の裏側はどう見たってシリアス一辺倒ですが、 そんな中でも逞しく青春を謳歌する少年少女の姿が微笑ましくもあり痛ましくもあり。 未だに行動目的が謎なダイダラの動向は不気味さを増すばかり。 特に今回の展開はなかなかにホラーでした。コミカライズ版も始まっているようですが …正直あんまりビジュアルで見たくはないなぁこれ(;-;
ラブコメ方面。 今回割と一人でボケ倒していた虎紅さんが大変ラブリーでよろしゅうございました。 新製品のミルクあな恐ろしや。正に愛すべき上官殿ですな。 ミヅキさんの方は苦悩度が高めでちょっと可哀想なくらい。 律儀な分だけ損してるよなぁと。そこがいじらしくて可愛いところでもあるのですが。 他も色々とフラグが立ったりして、理宇くんの見事なギャルゲー主人公っぷり(笑)が光ります。 ユリネさんはラブ方面には絡みそうに無いのが残念。全身ピーキー万歳なのに(;-;
次第に世界の中心に迫りつつある感はあるものの、 それでもまだまだ蚊帳の外というのが実態なわけで、 果たしてどのへんで蚊帳が取っ払われるのかが注目かなぁ。 そうなると一気にラストまで突っ走りそうですけれど。 今回もいくつか伏線がありましたし、まだしばらくは現状維持かな? なんにしろ続刊を楽しみに待ちたいと思います。
それにしても今回の展開は男の浪漫だった…。浪漫だけじゃ生き残れないかもしれませんが。
■関連情報 | |
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タイトル | 『疾走れ、撃て!-ハシレウテ-(5)(MF文庫J)』 |
作者 | 神野オキナ/refeia |
出版社 | メディアファクトリー |
発売日 | 2010-11-20 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)