『ゴールデンタイム(1)-春にしてブラックアウト- (電撃文庫 た 20-16)』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじのかんそーぶん
@ 『ゴールデンタイム(1)-春にしてブラックアウト-』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじ(ISBN9784048688789)読了。 「わたしたちの田村くん」、「とらドラ!」の竹宮ゆゆこ新シリーズ。 とある大学を舞台とした少し不思議な青春ラブコメディ開幕。
1浪の末無事大学に合格し、上京して一人暮らしを始めたばかりの青年・多田万里。 ひとりぼっちの慣れない都会に戸惑い、右往左往するばかりの万里だったが 入学式当日、同じ大学の新入生・柳澤光央と出会い、意気投合する。 しかし、その出会いは光央が抱えるトラブル… 彼を「運命の王子様」と信じる幼馴染みの 「完璧お嬢様」加賀香子と関わり合いになることを意味していた。 光央を一途に思い続けるにしても度が過ぎる香子と そんな香子にウンザリしている光央…終始険悪な二人の間に挟まれ続けるうち、 「完璧お嬢様・香子」の「隠された素顔」に気づかされた万里は次第に彼女に惹かれてゆくが…。
最初50ページ程度、不可解な視点移動のせいで どうにも読み難かったりしたのですが、そこを過ぎればスイスイと。面白かったです。 従来シリーズを思わせる展開かと思わせておいて、きっちり外し、 新たな形での青春ラブコメディって感じですかね。 いやもう香子さんの見事なまでの地雷女っぷりがともかく痛々しくてなんとも(苦笑 くあ、また凄いのをヒロインに持ってきたなぁと思いましたが、読み進めていくうちに その不器用さや可愛らしさを思い知らされてって感じで、これぞゆゆこマジック!!ってとこですかね。
あとはメインメンバーが大学生ということもあり、大学が有する雑多さや楽しさ、 そして危うさもページを割いて描写されており、 そのあたりもなんとも懐かしくて良いものでした。 あそこまでじゃないにしても実際危ないことはあるしなぁとか自分の大学時代を思い出して以下略。
今回は香子と万里の関係構築に主眼が置かれていたため、他のヒロインさん候補は 顔見せ中心でしたが、彼女たちもなかなかに魅力的そうで楽しみなところ。 いろいろと気になる謎は残しつつ時間に続くって感じですかね。 色恋沙汰は幸せなばかりじゃないつー展開が目に見えるのが痛いところですが さてこの複雑そうな恋愛模様、どうなることですやら。多角ラブコメが動き出すであろう 次巻に期待です。
それにしても、口絵の某先輩見てどう見たってこれアレだよなぁと思いつつ読み進めてたら 本当に「アレ」でひっくり返ったりとかですね(苦笑
■関連情報 | |
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タイトル | 『ゴールデンタイム(1)-春にしてブラックアウト- (電撃文庫 た 20-16)』 |
作者 | 竹宮ゆゆこ/駒都えーじ |
出版社 | アスキー・メディアワークス |
発売日 | 2010-09-10 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)