バカとテストと召喚獣(8) (ファミ通文庫)』:井上堅二/葉賀ユイのかんそーぶん

@ 『バカとテストと召喚獣(8)』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047267275)読了。ファミ通文庫新刊。 愛すべき馬鹿野郎達の愉快で危ない学園生活、2学期編本格始動!!なシリーズ11冊目。

吉井家で行われた地獄の闇鍋大会の夜、 とある事情からしばらくの間 吉井家で滞在することになった姫路さん。 ふって沸いた想い人との同棲生活…… そんな甘い幻想に浸る間もなく、明久に現実が襲いかかる 「この事実がクラスの連中にバレたら殺られる!!」。 一方、2学期の試験召喚戦争の解禁日が迫る中、上位クラスの恐るべき策謀が蠢き始める 訪れた過去最大のピンチを明久たちは果たして乗り越えられるのか?

バカテス7.5の「僕と福引きと闇の鍋」で巻かれた種が芽吹く形での今回でしたが、 もっとねっちょりたっぷりと魅惑の一夜を描くのかと思ったらわりとサクサクと 日付が進んでしまってやや肩すかしされた感も。 いやこっちが勝手に変な方向に期待しすぎただけなんですが(汗 とはいえ、姫路さんと明久くんのすれ違い片想いっぷりと、 姫路さんの斜め上な頑張りっぷりはたいへんご馳走様と言える代物でした。天然恐るべし…。 ラスト近辺のやりとりも過去の二人の成り染めを夢想させてくれて◎でした。

で、予想外に進んだのが試験召喚戦争の方ですね。 日常パートとがっつり組み合わせる形で演出された過去最大級のピンチっぷりが手に汗握るというか やっぱりアホばっかりだこの学園!!というか(苦笑 芸術的なまでの勘違いの連鎖っぷりが秀逸でしたよ。 あと明久と雄二が繰り広げる目まぐるしいまでの 裏切りと信頼の図もある筋の方には狂喜乱舞の仕上がりだったのではないかと。 個人的には珍しく妬み全開で動いてるムッツリーニが新鮮でした。 そんな中でもエロスを忘れないそんな君が大好きさ…。

次はそのまま9巻になるのかな? 長編は10巻で完結と以前に謳われていることもあり ずいぶんお話的にも佳境な感じが出てきましたけれど…もうちょっと読みたいから短編集挟んで欲しいなぁとも思うものの、切れ目が悪いということもあって…うーむ。 というかアレです、もっと美波さんを報いてあげてくださいorz 今回の扱いの悪さは泣けるレベルぢゃぁ。

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■関連情報
タイトル『バカとテストと召喚獣(8) (ファミ通文庫)』
作者井上堅二/葉賀ユイ
出版社エンターブレイン
発売日2010-08-30
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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