○過去のかんそーぶん一覧 page.23(2009年09月〜2009年04月)

@ 『ゼロイン(10)』:いのうえ空(ISBN9784047126244)。月刊ドラゴンエイジ連載。 凶悪化する犯罪に対し警察組織に代わって荒事を請け負う民警の若きエージェント達が 直面するサイアクの現実…な10巻目。

「学生エージェントを炙り出せ」。ネットでの予告通り、みくる達の通う第四鳳学園を襲う武装襲撃団。 平和だった学園は一転恐怖の坩堝と化す。 責任を感じ立ち向かおうとするみくると白石だったが 民警のガードに制止され、体育倉庫に閉じ込められてしまう。 しかし、みくるを心配した友人達が教室から抜け出していることを知らされて……。

どうするんだろう、これ…。悪い意味で先が読めないというか この作品がどこへ向かっているのかがそろそろよく分からなくなってきてるというのが 包み隠さぬ本音というヤツだったりします。 後始末は次巻にあるでしょうから、それ待ちかなぁ。 とはいえ、民警という組織自体の先行きも危うい感じですから、 はてさて本当にどうなることやら。

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@ 『友達100人できるかな(1)』:とよ田みのる(ISBN9784063145786)。月刊アフタヌーン連載。 「ラブロマ」、「FLIP-FLAP」の作者が贈る、人類滅亡を賭けた友達づくり in 80's。

出産を間近に控えた愛妻のため、 今日も働く小学校教諭・直行(36)の前に突如現れた「宇宙人」。 地球を侵略してきたという「彼ら」を止めるためには 地球人が「愛」を持つ種族だと証明する必要があり、 その被験者に選ばれたとのが直行だというのだ。 試験が行われるのは直行の小学生時代。 小学校卒業までに友達を100人作り、 宇宙人に「愛」を証明しなければ人類は滅亡させられてしまう。 こうして懐かしい世界を舞台にした、人類の存亡を賭けた直行の友達作りが始まる。

真っ直ぐで熱いキャラクターたちが織り成す物語が魅力の作者さんの 新作は、SF風味の80年代小学生物語。 大人の目線で、自分自身の小学生時代を見つめ直すことで新たな発見をし、 かつ大人になって忘れてしまっていた子どもとしての心を 取り戻していくというのが骨子かな。 世代的にそこそこ近い(私はもちょっと下ですけれど)ので 共感度は高めで楽しく読めました。特にマイ自転車の下りとか:D

相変わらず真っ直ぐで熱いキャラクター達や 飄々とした「宇宙人」の監視者・道明寺さくらさん、 友達メーターなどのガジェットも楽しいですな。 独特の表現技法は今回も冴え渡っています。 平坦にならないような工夫も見え隠れしてますし、続きが楽しみなところです。

しかし、後書きで作者さん本人も触れてますが、「100人」という数字は結構なハードルです。 現状、一回一人ずつですから、まともにやると100回…つまり月刊では8年ですからねぇ(^-^; 出来うる限り頑張って欲しいところです。

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@ 『偽書ゲッターロボダークネス 始動編』:西川秀明(ISBN9784592145004)。 「Z-MAN」、「職業、殺し屋。」の西川秀明により命を吹き込まれた「本気の偽書」。 新たなるゲッターロボが今飛び立つ。

浅間山山麓で起きた謎の大爆発。 溢れ出した緑の光に包まれたものは人も大地も全て蕩け混じり合い、混沌の大地と化した。 それから8年。人類は混沌の大地「聖地」からやってくる 異形の怪物イデアの脅威に怯えながら暮らしていた。 圧倒的な力を持つイデアに対抗出来るのは彼らしか居ない… それはイデアを生み出した<ゲッター線>に対抗する<アンチゲッター線>により駆動する 三機のマシンが合体して誕生する巨大なスーパーロボット… 「俺たちはイデアに奪われた全てを<奪取(GET)>する<奪還者(GETTER)>、ゲッターロボだ!!」

マガジンZ誌にて連載開始、同誌休刊に伴い連載中断。 そしてヤングアニマル嵐誌に移籍して連載再開したという少々ややこしい経緯の作品です。 そのマガジンZ連載分をまとめたのがこの「始動編」になります。 嵐連載分は年内に第1巻から発売になるということなので、ようは第0巻ですね。

やー、これは熱いです。 ゲッターが持つ熱量とキ印要素を継承しつつ発展させた作品といいましょうか。 職コロで培った要素とゲッターがベストマッチだったんだなぁとか思ったり(^-^;;;; イデアのデザインラインはZ-MANの臭いがしたりと、わりと西川漫画の集大成的な 位置にあったりするのかもしれません。

ゲッターロボのデザインは初代をベースにしたもの。 ゲッターII、ゲッターIIIとちょっとずつデザインの違いが際だつ感じかな。 メインパイロット達も名前はリョウ、ハヤト、ムサシと原作を フューチャーしてますがムサシがツイテ巨乳の女の子だったりとオリジナル度高め。 万能移動要塞ゲットボマー、高速輸送システム・プラズマキャノンなど 男の子回路をくすぐる要素も嬉しいところです。 決め的なシーンで挟み込まれるアニメ版主題歌の歌詞を踏まえた演出も熱くて素敵でした。

「GET!奪取!奪還者!!」…この主題歌フレーズへの当て文字を思いついた時点で この作品は成功なんじゃないかなぁとか正直思ったりもします。 あとは無事に終わってくれることを祈るばかり。大風呂敷広げて尻つぼみになる場合も 多いですからねぇ。スーパーロボット漫画の場合。 まあ、ゲッター好きなら読む価値アリですぜ:D

しかしまぁ、ヒロイン位置にいるのが「ムサシ」だと先が怖いナ…(汗 (Permalink)



@ 『ヴァルプルギスの後悔 File.2』:上遠野浩平(ISBN9784048679381)。 電撃文庫8月の新刊。 ビートのディシプリンに続く「ブギーポップ」シリーズのサイドストーリー第二巻。

氷の魔女・アルケスティスに掌握された 統和機構の合成人間チーム トラス・アトラスによって張り巡らされた罠に掛かった ”カミール”・織機綺たち。苛烈な攻撃の最中、綺の身に起こった変化は 無能力者とさけずまれ続けてきた彼女にとっての福音なのか? そしてついに勃発する「魔女戦争」。 戦乱は統和機構、MPLSたちをも巻き込み拡大してゆく。 抗いがたい運命に翻弄される炎の魔女・霧間凪と仲間たちはこの困難に打ち勝てるのか?

ビートのディシプリンも大概厳しい状況の連続でしたが、 こちらも相当に危機的状況だらけ。 「最強」と拮抗するイナズマですら対抗不能な存在とかどうしろというのかと(^-^;;;;; それぞれがそれぞれの決断を迫られ、運命に翻弄される中、 どこに光明を見いだすべきなのか、それぞれの模索が続くことになるのかなぁ。 正直しんどすぎるので、「援軍」の皆さんの活躍に期待したいところです。 それにしても今回の綺の挿絵はヤバイくらいにロリ可愛いなぁ:D

それにしても本当にいい加減人物相関図が欲しいです。 名前だけは覚えててもどこで何をやったキャラだったかが ぱっと思い出せないことだらけなので(汗

以下、余談。サイドストーリー…という位置づけではあるものの、 ブギーポップシリーズの初期からの読者としてはこっちが本筋なんじゃ? という気がしなくもなかったりします。 ブギーポップが「世界の敵へのカウンター」という立ち位置で有り続ける以上、 彼自身は統和機構との決着をつける存在にはなりえない…となれば…とか。 ブギーポップが出てこない以上、魔女たちは「世界の敵」では無いってことだよなぁ。

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@ 『侵略的恋愛主義』:Dr.P(ISBN9784894218970)。エロ漫画。 COMIC桃姫にて掲載された、とある学園を舞台としたオムニバス形式の短編集。 オール和姦、ムッチムチのお尻に作者の並ならぬこだわりを感じる激甘ラブコメディ。

作者さん2冊目の単行本。 今回も前作同様に安産型のどっしりしたお尻が素敵な女性陣が大変に魅力的ですなぁ。 「むちっ…」という擬音が乱舞する下半身ムチムチパラダイスがここにあります。 ここにあります。大事なことなので何度でも言いますぜ。 今回もエロ主体ながらもしっかりとしたキャラ立ちで紡がれる数々のエピソード 、安定感のあるアニメ調絵柄と安定度は抜群でらぶらぶ和姦スキーには超安牌の一冊です。

登場するキャラクターの皆さんが男女問わずに可愛らしいというか、 非常に陽性の嫌いになれない人揃いなのがまた読んでてホッとするというか、 ふんわりと暖かい時空を生み出していてるのがまた良いのですよね。 少々エキセントリックな人たちも居ますが、ほどよくコメディに落とし込めてますし。 正直お気に入りすぎてなんとも(^-^;;;

今回特に気に入ってるのは…まあ全部好きなんですが…あえて言えば お堅いけどちょっぴりズレてる会長さんの怖ず怖ずとしたお誘いが可愛くて仕方がない「おカタい彼女」、 ハニートラップっぷりが凶悪すぎるおじさん寝取り物語の「パパさんを狙え!」、 ウェーブヘアの司書先生がエロチック&互いのズレたやりとりが楽しい「私のマクラくん」あたりかな。 他の作品ももれなく捨てがたいですけどね。

ということで和姦スキー&ラブコメスキー&お尻スキーには文句なくオススメの一冊です。 注意点をあげるとすれば、お尻≠アナルセックスってなとこだけですかね。 後者はありませんのでくれぐれもご注意を。ああ、それにしてもやっぱりラブコメエロスは良いものです。

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@ 『家族どんぶり』:みたらし候成(ISBN9784790122814)。エロ漫画。 姫盗人誌に掲載された中編群を中心に構成された一冊。 基本的に和姦系。表題通りどんぶりモノ多め。ナイスバディのお姉さん揃い。妹系は一人のみ。

作家歴は長めの作者さんですが、特にここ数年の作品は 引き絞られたスレンダーボディと豊満な胸や腰つきの取り合わせが大変魅力的です。 凹凸控えめの妹さんから、切れ味抜群のシャープさを誇る黒猫娘さん、 そして豊満なお肉を感じさせる熟妻などなどバリエーション豊かなのもポイント高めですね。 露出度高めのラフな格好や、エロ下着、水着姿がたっぷりで、かつ着衣エッチ率高めなのも 個人的にはプラス要素でした。

特に気に入ってるのは「猫の恩返し」、「隣りのお母さん」あたりかな。 「猫の…」はお話的にはよくあるパターンですが、仔猫的な可愛らしさではなく 成猫のシャープな美しさを持ったネコ娘さんがお相手というのが珍しいかなと。 妖艶な大人のおねーさん然とした姿だけれど、御主人様大好きってなところが◎。 「隣りのお母さん」も導入はよくあるパターンですが、展開が予想外なので…。 前編と後編のノリのギャップが良くも悪くも印象的です(^-^; どちらも嫌いでは無いですけれど。

個人的にはもうちょっとエロシーンに粘度というかしつこさが欲しいかなと思う部分もありますが 女性陣の素晴らしい肢体はそれだけで十分な価値があるかと。 表紙の出来もとても良いですし、中身との差異もありませんので売れてくれると嬉しいなぁと。 (Permalink)



@ 『後ろから前から』:辻風(ISBN9784903714325)。エロ漫画。COMIC真激にて発表された作品をまとめた短編集。作者初単行本。 属性的にはSっ気お姉さん&Mっ気お姉さん&寝取り。どれも現代劇、世代は学生さん〜人妻まで。 責めて責められて…どちらも好きな欲張りな貴方に。

たまたま真激本誌で読んだ「寝取り丼、犯られ丼」が気に入ってたので購入。 よくよく見てみると、比率的にはマゾっ子さんの方が多いんですが、 サドっ気お姉さんたちの存在感が妙に大きいので印象がそっちに引っ張られますね(^^;;;; 攻めっ気に満ちあふれたキツイ表情がとっても素敵なのです。 特に「○○に気をつけて」の2作品はメインのお姉さまの肉食獣っぷりがたまりません。 一方のマゾっ子さんたちは快楽に溺れた焦点の定まらない惚けた表情が良いですね。 こちらに関しては「寝取り丼〜」の眼鏡お母さんの溺れっぷりが気に入ってます。

デビュー作含む初単行本ということもあって絵柄はややばらつきがありますが そう極端なものでもありません。お世辞にも整った絵柄とは言えませんが 生きた表情&キャラクターを描けてる作者さんかと。 今後の活躍にも期待したいところです。

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@ 『とんぬらさん(1)』:セレビィ量産型(ISBN9784758061629)。COMIC REX連載。仲良し3姉妹&堅物お母さんの元にやってきたのは横柄でウザ気持ち悪い上に人語を喋るネコだった…そんなドタバタコメディ(ちょっぴりえっち成分含む)。 「私のお腹をなでることが出来る権利をやろう。どうした……なでないのか?」

ほんわか巨乳の長女・雛乃(高)、しっかり者のおかっぱ次女・市乃(中)、動物大好きの優しい三女・五月乃(小)、そしてかなり厳しいお母さん・京乃さんの4人の暮らす一之瀬家にやってきた新たな住人…それは五月乃が拾ってきた一匹の猫だった。ふてぶてしい表情と態度に加えて、何故か人語を解する上に喋るという珍妙な猫に警戒感を抱く市乃だったが、溺愛する妹・五月乃のお願いを無碍にも出来ず…。 それが一家に加わった「とんぬら」と名付けられた猫と一之瀬家の面々との騒がしい日々の始まりだった

Leaf系やアイマス同人で知ってた作者さんの個人名では初の商業単行本かな? 店頭で見かけたんでちょっと考えて購入。 円をメインに構成されたころころと可愛らしい絵柄が特徴的な作者さんです。 それでいてむっちりさんやないぺたさんもかっちり描き分けつつ、 エロス成分も含めてくれるので個人的には大変いいなぁと:D 漫画としてはまだちょっと物足りない感じもありますが、 可愛いキャラクターでそのへんはカバーかなぁ。

本編。ウザい猫が、その猫としての魅力を十二分に活用して一家の女性陣を次々と籠絡。 そのトリコにしていくというお話です…………いや一面間違ってないよ? だってなんかもう明らかに病んでる感じの京乃さんが 籠絡された段階で買って良かったと思いましたもの(ぉぃ 弱い穴にハメハメされて快楽に沈むお姉ちゃんとか、 魅惑の柔らかさに溺れる市乃ちゃんとかの艶姿はとても良いモノでした。

まあそういうあからさまな釣り糸(笑)は置いておくとしても、 女の子一杯のコメディ作品としてはちゃんとしてますんでご安心を。 ウザ猫に振り回される仲良し姉妹の姿を楽しむのが良い漫画です。 個人的には思いっきり市乃ちゃんをいぢめたおしたいかな:D

…え、とんぬらさん? なんというか本当にウザ(ry いやそのジゴロっぷりは素敵だと思いますけれど(苦笑 (Permalink)



@ 『もっけ(9)』:熊倉隆敏(ISBN9784063145748)。月刊アフタヌーン連載。シリーズ最終巻。 物の怪を見る力を持って生まれた姉妹は、 彼らとの関わり合い方を学びながら成長していく。 彼らは当たり前にそこにいる。

檜原姉妹の物語もこれにて一区切り。 元々確固たる終点の存在するお話ではないですしね。 それでも最後にはひと山アリで、これまでさんざん引っ張ってきた 静流お姉ちゃんの親友? …いや親友の御崎さんの過去に起因する問題に取り組んでのラストでした。 静流お姉ちゃんの成長がはっきりと感じられる力強い展開が良かったなぁ。 よっぱらいモードも可愛かったですし:D 瑞生ちゃんの方に関しては、前巻で一定の決着がついたということなのか 今巻は本当に〆でしか登場せず。 欲を言えばもうちょっと二人で一緒に 取り組む話も見たかったかなぁとは思わなくもないですけれど…。

古来からの日本人と妖怪(自然)との関わり方を 淡々と示していってくれてた本作も これでラストということで残念ではありますが 始まりあれば終わりありということで。 良いお話をありがとうございました。次回作にも期待したいと思います。

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@ 『あいらんど-淫悦の章-』:まぐろ帝國(ISBN9784863490857)。エロ漫画。 COMIC天魔にて掲載中の表題長編を収録。以下続刊。

海が近い民家の和室で目覚めた青年は、自らが記憶を失い、 何者かすら分からないということに気づく。 そしてその傍らには、彼の逸物を弄ぶ少女・双葉の姿があった。 双葉は青年のことを「六郎」と呼び、性的な行為を強請るのだった。 その日から、孤島での「六郎」の生活は始まった。 夢現の狭間を彷徨うような日々の中、 次々と現れる、彼を慕いその身体を委ねてくる少女達。 彼女たちとの交わりの中、人の変わったような凶暴な一面を見せ始める「六郎」…。 それは失ったかつての彼の姿なのか?

まぐろ帝國作品としては珍しいガチエロ気味の作品ということで購入。 雑誌で何本か読んでクリーンヒットしてたので。まあ、残念ながらそのお話は 今回の収録分では無かったのですが…まあ、余談です。

次々と現れる好意的な少女達を食い散らかすという一見ハーレム的なお話ですが、 昭和初期風の世界設定と謎のイメージ映像の数々が醸す退廃的な雰囲気、 何が現で何が夢か分からない構成などと、全体的に仄暗いお話です。 SM的な描写や、夢想の中ですがクリーチャー的な存在との性交描写もありますので そういうのが苦手な方は回れ右。 ただ、それで見逃すには惜しい退廃的エロハーレムものでもあります。

六郎さん(仮名)のお相手は、 ツイテロリっ娘の双葉、黒髪セーラーツンデレ娘の瞳、 巫女の美里、おさげ眼鏡の栞、 ボーイッシュ姉の樹、喪服妻の麗子、 そして無表情眼帯メイドの七瀬さんです。 双葉ちゃん以外は皆さん大変ご立派なボディの持ち主。 どの子もみんな六郎に対して好意的で、かつ性交に非常に積極的なので 双方の合意の元に肉感たっぷりで柔らかそうな 肢体を存分にむしゃぶり尽くすようなエロスが楽しめます。 シチュエーションも、和室洋室神社の境内、畑に浜辺に路線バスと選り取り見取り。 特にツンデレっ子の瞳さんの裸エプロンご奉仕は大変眼福でよいものでした。

ストーリーは導入編という感じで、なんとなく類推は出来るものの そもそも現実的な判断での類推が有効な世界なのかどうかもわかりません。 そのあたりからは退廃的な様子だけ汲み取って、繰り広げられる濃密なエロスを 楽しむのが現状では吉かなと思います。 萌え系の絵柄では無いものの、筆力は高く、画面構成もしっかりとした漫画を 描ける作者さんですので、好みの問題はあれど、そのあたりで不満を感じることは無いかと。 ガチエロ退廃エロス漫画としてはなかなかオススメの一冊だと思います。

余談。麗子(No.0)、瞳(No.1)、双葉(No.2)、美里(No.3)、 栞(No.4)、樹(No.5)、六郎(No.6)、七瀬(No.7)ですね:D

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@ 『ぷりんせす・そーど!(3) 戦うサツキと恋の道』:神野オキナ/深山和香(ISBN9784797354652)。 GA文庫新刊。現代世界を舞台とした剣と魔法の異世界バトルTS系の3巻目。

つい先日まで敵対していた元タイハン国の戦神騎士タシアナから 人生初の『告白-結婚を前提とした男女のおつきあい-』をうけた五月。 予想外すぎる展開に目を回しているうちに 「お互いの事をよく知るため」の初デートに臨むことになってしまっていた。 デート当日、タシアナの普段の蓮っ葉な物言いと女王様ルックとは まるで違う落ち着いた年上の女性としての姿と立ち振る舞いに 五月は彼女の隠されていた一面を知る。 ぎこちなくも初々しい二人の様子に複雑な想いを抱えるファリィだったが…。 一方その頃、タシアナ達を狙う「十二の腕」は新たな動きを見せ、 そして異世界から新たなる挑戦者が現れていた。 今度の敵は………暗殺者とロリ王女?

前巻衝撃の引きを受ける形での今巻。 いやぁ、もうタシアナさんが可愛いったらありませんな。 戦士としての仮面を脱ぎ、 一人の恋する乙女となった二十歳過ぎのボンテージの女王様… いやもう、どんなご褒美ですか、それは:D___ 純粋な恋心と修羅場をくぐり抜けてきた大人としての諦観からくる 葛藤も、これまでの苦労を彷彿とさせて愛おしさが倍増しに。 読んでて思わず床を転がりたくなる素敵な破壊力でした。 こういう人には報われて欲しいナァ。

一方の新キャラさん。アスカレーテ姫とそのご一行様は 一言で言うとデビロット姫+グラドリエル様という感じですかね。 皮肉屋の従者シュパンドゥールとの掛け合い漫才はなかなかに愉快でした。 全体的に戦力不足気味な南天家陣営としては貴重な存在かな。 今のところコメディ担当ですが、もう一ひねりくらいはありそうです。

恋愛方面は五月きゅんの知らないところでフラグが立ちまくってるのがなんとも。 モテる主人公の辛いところですな:D まあ、オチのアレが通るなら全然問題はありませんが。

シリアス方面は…やはり世界の有り様と転換点、そこにおける神の存在と その影響、運命にあらがうが故に神殺しを志す人々と神の思惑ってな感じですかね。 「こちらの世界」の方も色々と事情があるようで、どのような形で 絡み合ってくるかが今後の展開の肝になってくるのかな? 今回の謎の影も毎度のいちかさんかと思ったら少々毛色は違うみたいですしね。

今回は挿絵も破壊力高めのもの多し。特に表紙のクノイチサツキたんは 確かに立体で欲しくなる良い肢体っぷり。 そして、サマードレス風のファリィ様のちょこんと座ったメガネエルフっぷりもGood。 オチのイラストに至ってはもう…墓場覚悟でいいよね、サツキきゅん:D てな感じで、全体的に満足度の高い一冊でした。

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@ 『紫色のクオリア』:うえお久光/綱島志朗(ISBN9784048679046)。電撃文庫新刊。 イラストレーターに「JINKI」シリーズでお馴染みの網島志朗を迎える形で 電撃文庫MAGAZINE増刊誌にて発表された コラボレーション短編小説に描き下ろしを加えた一冊。 自分以外の人間が全て「ロボット」に見えるというとある少女と、 その親友の少女が辿る可能性の物語。

私の感想なんざいいからさっさと買って読め!(キリッ

…と思わずひと言で済ましたくなるのが正直な所です。いや真面目にね。 それくらいに面白かった。うえお久光氏の 実力のほどを久々に見せつけられた感がありますな。

雑誌掲載分を改題した「毬井に関するエトセトラ」では 人間どころか、自分を覗いた生物全てがロボットに見えるという ゆかりと 彼女の親友となった波濤学、 そしてかつて親友だった天条七海というの三人の少女の関係に焦点をあて、 短いエピソードの積み重ねから、ゆかりという特異な存在のありようや 外の世界との関わり合いを描き出していきます。 ゆかりさんのなんともふんわりとした可愛らしいキャラクターにほのぼのとしつつ読んでいると 次第に雲行きが怪しくなり始めて以下略。 最後のとあるシーンでは正直背筋が寒くなりました(汗

『1/1,000,000,000のキス』は本単行本の大半を占める描き下ろし。 ゆかりの親友である「波濤学」が、直面した難問を前に筆舌に尽くしがたい努力を重ねる エピソードです。 いやもうこれがまさしく圧巻。 前エピから一転して、ハードでシビアな物語が展開することになります。 正直、何を書いてもネタバレになるのでなんとも悩ましいところ。 雪だるま式に拡大されていく世界構造の妙は独特のトリップ感があり、 思わず一気に読み終わってしまいました。それだけの力強さを持つということでもあります。 全てを投げ打ってでも護りたかったものを彼女は本当に護り切れたのか… その答えは無限の未来の中に…ってところですかね。

続けようとおもえば続けられはするでしょうけれど 基本単巻モノという認識でOKだと思いますので、お気軽に手にとって読んでみて下さい。 とりあえず個人的に今年の一押しSFライトノベルに決定です:D (Permalink)



@ 『ひとひら(7)』:桐原いづみ(ISBN9784575836486)。コミックハイ!連載。 引っ込み思案で泣き虫な女の子が演劇と出会って…な物語もついにフィナーレの7巻目。

演劇でも、恋愛でも、麦に遅れをとる形になってしまったちとせ。 普段通りに振る舞おうとするも、ちとせに対する心配から出た麦の言葉に 内からわき出すどす黒い感情を抑えることが出来ずに、 暴言を吐き、その場から逃げ出してしまう。 翌日、演劇部の練習にも顔を見せないちとせを探し回る麦たちだったが…。

綺麗な大団円のひと言に尽きますね。 奇をてらうこともない直球なラストでしたが だからこその力強さ、これまでの積み重ねが花開く瞬間がとても素敵でした。 ほんの少しずつ、少しずつ成長してきた麦ちゃんがたどり着いた場所、 それはまだ通過点にしか過ぎないのかもしれません。 でもそこはとてもとても大切で素敵な場所として一生彼女の中に あり続けるものになるのでしょう。そう心から信じさせてくれる力強さがありました。

本編は本巻にて終了ですが、連載の方は読切形式の サイドストーリー集「ひとひらアンコール」として 当面継続するということですので、あと最低1冊は出ると考えてもいいでしょうね。 色々と面白いキャラクターが多かった作品ですので、こういうのは嬉しいかなと:D そちらも楽しみにしたいと思います。

ああ、それにしても例のシーンの麦ちゃんの可愛いこと可愛いこと… この辺のコマ割り手法は漫画の面白みだよなと思いますわ。 かーもう、まったく果報者だよ。

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@ 『ましゅまろフィアンセ』:イコール(ISBN9784862526519)。エロ漫画。 COMIC 0EX誌にて連載された中短編集。 天然過ぎる巨乳っ娘たちのとってもえっちな日常。

コア初単行本。通算2冊目とのこと。 前単行本はローでぺったんな感じの作品集でしたが、 今回は雑誌に合わせる形で基本たわわな巨乳さんオンリーだったので購入しました。 絵柄は以前よりもかなり癖が抜けて、間口の広い可愛らしさを前面に押し出した感じに バージョンアップ。いぬぷろ氏のラインが近いかなぁ。 くるくると変わる表情がなんとも愛らしくて良いです。 そしてそんな可愛らしさに不釣り合いなほど迫力満点のぷにぷにボディとのコントラストが これまたとても良いですね。とくにおっぱいの描写には気合いが入っていて ぷるんぷるんと跳ね回る様はとても眼福でした。乳首や乳輪のサイズも個人的にはベスト:D

お話は全体的にエロ重視で、 ダークオチなものもありますが、それも微々たるもので基本ノリは明るく軽いです。 表題であり本単行本の中心でもある中編シリーズ「ましゅまろフィアンセ」は きちんと相手をしてくれない旦那さまに身体を持てあまし気味の幼妻さんが 毎度毎度行きずりの男たちに色々されちゃうという モロにNTR展開ですが、問題の愛子ちゃん自体が、そのことをまるで重大視してない… むしろ、旦那さまのための社会勉強しちゃった、えへへ♥というノリなもので まったくもってストレスフリー。さらに描き下ろしで一部読者が不安視する部分に きっちりフォローを入れてくる周到っぷりにただただ感服するばかり。 のーみそふわふわ、旦那さま大好き、えっち大大好き♥な幼妻さんという破壊力抜群な 愛子さんの魅力は大変凶悪でした。

正直、予想以上に楽しめた一冊でした。一穴一棒主義の方には向きませんが そうでなければ、明るいラブエロスキーにはオススメですよ。 んー、それにしても良い形のおっぱいじゃのぅ(しみじみ (Permalink)



@ 『える・えるシスター(2)』:邪武丸(ISBN9784758061582)。COMIC REX連載。 行き過ぎやり過ぎ?ハイテンション学園らぶらぶ姉妹コメディーの二巻目。

大好きなお姉ちゃん一菜さんを追いかけて、高校へ入学した妹のふたばちゃん。 180cm近い高身長と凛々しい顔立ちに反し、甘えん坊で小心者の彼女、 クラスで友達を作ろうとするものの、勇気が出せずに声もかけられない始末。 生徒会の面々のアドバイスを受けて奮闘しますが…果たして初めてのお友達ゲットは成るか?

今回は一菜お姉ちゃん率いる生徒会のメンバーに焦点を当てたお話や ふたばちゃんの初めてのお友達づくり、そしてお友達とのあれこれと 人間関係を広げる形でのエピソードが中心だったかな。 その分、一菜お姉ちゃんとのラブラブ絡みは1巻よりも 若干控えめな気がしますが、ちゃーんとツボはおさえてますので安心です。 ふたばちゃんのらぶりーな子犬っ娘はたっぷりですしねー。

今回のお話で好きだったのは影の生徒会編と洋先輩編かな。 洋先輩のかわいい生き物っぷりはたまらんものがありますな:D 邪武丸絵のらぶりーっぷりを十二分に発揮する素敵シーンでした。

キャラも増えて賑やかに、かつ柔らかでかわいらしい女の子のじゃれ合いが 満載ですので、そういうのが好みの方には強くオススメです。 あくまでも可愛らしさ優先。ストレートなエロス方面は極々控えめです。

メディア展開があるなら一菜お姉ちゃんのCVは ぜひ柚ねぇでお願いします!!<1巻ときも書いたから、それ。

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@ 『マリア様がみてる-リトル ホラーズ-』:今野緒雪/ひびき玲音(ISBN9784086013055)。 コバルト文庫新刊。リリアン学園を舞台とした短編集。 「リトル ホラーズ」I〜VI、「ホントの嘘」は書き下ろしです。

新学期早々、剣道部の重要な会合をすっぽかした 黄薔薇の由乃様を探す、黄薔薇のつぼみ・有馬菜々。 向かった薔薇の館で白薔薇姉妹に尋ねるも、二人も由乃の姿は見ていないという。 さらに由乃様と同じクラスである紅薔薇の祐巳様の姿も見えないと分かり、 白薔薇のつぼみ・乃梨子様と共に更に探索の輪を広げるが…「リトル ホラーズ」。 他・短編「チナミさんと私」、「ハンカチ拾い」、「ホントの嘘」、 「ワンペア」、「胡蝶の夢」を収録。

コバルト誌にて発表された短編を書き下ろしの幕間劇で繋げるという、 マリみてのいつもの短編集スタイルですが、サブタイトル通り 今回の短編はかなり「不思議」寄りのエピソード揃い。夢現の区別すら怪しい作品もあります。 マリみてとしてみるとかなり異色感が強いですが、 より少女小説的な色合いが強いとも受け取れます。 まあ、本編も終了してることですし、こういうのも十分にアリだと思います:D 「リトル・ホラーズ」以外は山百合会メンバーもメインでは出てきませんしね。

短編の中で気に入ってるのは「ワンペア」かな? 魔性の双子、そして双子の魔性というのはとても魅力的な題材です。 一見平和なリリアンも裏で何が起きているのかは 分からないと…そういう妄想を喚起してくれるお話でした。

「リトル ホラーズ」は待望の「その後の山百合会」の姿ということでなかなかに楽しく 読ませて頂きました。特に由乃さんのダメ姉っぷりがなんとも輝いてましてもうね(笑 菜々さんも入学早々苦労が絶えなさそうです。 ちょこちょことでも様子がうかがえると嬉しいですねー。乃梨子さんの酷い(誉)挿絵に笑った。

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@ 『近親双姦』:蛇光院三郎(ISBN9784887743106)。エロ漫画。 COMIC Mujinにて連載された中編シリーズ2本を収録。 属性は姉や母との近親相姦、やや女性上位、 ツリ目さん率高め、人当たりのキツイお姉さん、 エロ水着、3P、多人数野外プレイなど。

6冊目の単行本。近親ネタに強い作者さんですが今回も近親メインの構成。 いつもよりちょっと女性キャラの色づけに工夫した感じかな? ストーリー部分は味付けでエロメイン。 強い女性が多く、女性上位的ではありますが、 そんな女性たちがふと見せる意外な一面が 程よいギャップを生み出して、 独特の可愛らしさが演出されています。

「脱・ひきこもり計画」はちょっとおバカな母と、 鬼畜さんながらも母を愛する息子の近親相姦モノ。 正直この家庭の場合、ひきこもり云々は たいした問題じゃない(息子の稼ぎで生活してるし)と思うのですが 母はそこにこだわり、文字通り身体をはって息子を更正させようとします(^-^;;; さすがに本番行為には抵抗を示すモノの 息子の真摯な想いの告白に絆されてコロッとその関係を受け入れてしまう 母の良い意味でのバカっぷりが大変可愛くて良いですな:D そのあたりの流れの「そんな…こと言われても…全然嬉しくないんだからねっ…♥」なシーンの女の子してる表情がとてもお気に入り。 お母さんキュンキュンしちゃってるよーという感じがもうねー。

中盤からは母を姉と慕う、 行き遅れ気味の親類のお姉さん(3X)も登場し、わりと予想外というか 大変都合のよろしい展開へと雪崩れ込みますが、こちらのお姉さんも キャリアウーマン的凛々しさと理性を、 性欲で突き崩される様子がとても可愛くて良いものでした。

「双姦」はキリッとコワモテの眼鏡姉・冴と、 あっけらかんとした淫乱ショートカット姉・香の二人に 良いようにされちゃう弟くんの受難と幸福の日々を綴った作品。 お話的なメインは冴さんの方で、彼女の秘めた想いが物語を駆動して行きます。 やー、この冴さんが可愛い。態度ではツンケンしつつも、実際は弟くんにベタ惚れで 手料理を誉められて密かに照れてみたり、 デートに誘われて嬉しそうについていったりという 描写が破壊力高めに描かれていてとても良いものでした。 お姉さん二人ともわりと弟君にダダ甘なのに、弟くんの認識は後半においても 「お姉ちゃんにいいようにされる僕」なのがちょっとおもしろいかなと。

整理された描線と、強調され描き込まれた局部で、全体にやや大味な感はありますが キツイお姉さんスキー、近親スキー、ギャップ萌えな方などには なかなかツボな展開が目白押しで楽しめる一冊だと思います。

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@ 『ものすごいママジル』:ドリル汁(ISBN9784894218871)。エロ漫画。 作者三冊目の単行本。ペンギンクラブ誌にて連載された オス汁塗れのガチエロコメディ「もう後戻りできない。」シリーズをまとめた一冊。 属性的には母子相姦、ふたなり母、女装ショタ、大女、巨乳、巨尻、多汁などなど。 いろーんな意味で特濃の一冊です。

キルタイム系、エンジェル倶楽部ときて今度はペンギンクラブからの単行本。 なかなかの活躍っぷりと言ってもいいんじゃないですかね? 西遊記ベースだった前単行本とは打って変わって今回は現代を舞台にした学園系なお話です。 なお、元々はシェアワールドタイプの短編連作を想定していたようですが 途中から長編へとシフトしたそうで、短編タイトルの並びが妙なのはそれが原因です(^^; 基本は、魔性のショタっ娘・ユーキきゅんを中心に、彼に魅入られた女性陣が 色んなカタチで恋のさや当て、大騒ぎってな感じですかね。 冷静にみるとそれなりに重めの展開もやってる気がするんですが、 ストレスが溜まる方向へは描写を持って行ってないので、そのへんは気にせず気軽に読めるかなと。 まあ、根本的に内容が濃いのでどちらかというとそちらの方が好き嫌い分かれそうです。

肉厚なヒロインさんたちが繰り広げる、 パワフルかつ獣チックな欲望まみれのエッチシーンはともかく濃密。 ボリューム満点の乳房と体格差を利用したプレイの数々は、ドリーミングで刺激的。 さらに画面を彩るのはひり出される超大量の汁汁汁。 噴水のように吹き出すそれを美味しそうに、愛おしそうに頬張る姿はとても扇情的です。

ヒロインさんの中では、明輝さんが良いですねー。 変態チックな思考回路の持ち主ではありますが、基本純愛系の正統派ヒロインですし。 終始らぶらぶな感が○ですね。

コメディ調で重たい展開もありませんし、本当の意味での悪人は居ませんので エピソード的には受け入れ間口広いと思うのですが いかんせん前述のようにふたなりや、女装ショタ、そしてその二つから導き出せる当然の帰ケツは 完備されておりますので、その辺の受け入れキャパの無い人には確実に向きません。 とはいえ、今エロ漫画を読むにあたってこの作者さんを逃すのは色々残念と個人的には思いますので できれば毛嫌いせずにチャレンジしてみて欲しいところです。

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@ 『君が主で執事が俺で(3)』:白猫参謀&皇ハマオ(ISBN9784047152571)。 月刊コンプエース連載。 TVアニメ化もされたみなとそふと制作の同名ゲームの、 原画家自らによるコミカライズ最終巻。

久遠寺家当主・森羅様の専属として今日も執事修行に励むレン。 犬猿の仲であった朱子との関係も少しずつ好転し、 すべては順調かと思われたが、その前に現れた一人の男の存在が レンの忠義に暗い影をおとしてゆく…。

原作ゲームの森羅様&朱子ルートに絞り込んで進行してきた本作品もついに最終巻。 完璧に見える森羅様の前に立ちふさがる見えない壁、 そしてレンの前に立ちふさがる目に見える壁、 朱子の心に積み重なる澱…絡み合うそれらを 綺麗にすっ飛ばす気持ちのよい展開ではありました。 まあ、レンの壁についてはどうしても小物臭が消えないのと これまでの所行に比べて極めてあっさり改心してしまうあたりが どうにも納得いかなかったりするんですが。 その程度でどうにかなるならハト姉もさっさとですね…以下略。

とまあ不満はあれど、個人的一押しキャラの朱子さんの魅力が炸裂しまくりのため 細かい部分は比較的どうでもよいというのが偽らざる本音であったりもします(^-^;;; ほのかなデレがもうかわいくてしょーがない。 レンを庇ってみたり、傷ついたレンとのやりとりだったり ラストで繋がる手とかもう以下略。ごろごろごろ。

原画家自らによる作画ということでイメージぶれも無く、 漫画としての部分は皇ハマオ氏により安定と、コミカライズとしては まずまず理想的な出来だったのではないかなと思います。 (Permalink)



@ 『わらって!桃子センセ』:みた森たつや(ISBN9784862526489)。エロ漫画。 COMICメガストア誌にて連載された表題長編+αな一冊。 コアマガジン系では4冊目の単行本。 おばさん臭い格好とキツイ表情に隠された女教師の素顔とは。

熱量の高い恋愛ストーリーに定評のある作者さんですが、 今回は年上のお姉さん。それも担任教師との恋をエロ分たっぷりでという大変に好みの展開でした。 教師という立場に怯え、生徒への恋心へ怯える姿や大人の女としての落ち着いた包み込むような姿、男に淫らに尽くす女の姿、捨てられた子供のような儚い姿など 状況に応じて桃子先生が見せてくれる様々な表情が魅力的で良いです。 エロシーンに関しては充実。 恋心で駆動される互いに貪り合うような激しい行為はらぶらぶで多幸感アリ。 愛おしそうに彼のモノをほおばる桃子先生のエロチックさが特に素敵でした。 むちむちなお姉さんにこんなセキララなおねだりされて我慢出来る男の子なんぞいるわけがないよね:D 多少山場はあるものの、悪人は居らず、ストレス度は低めです。 サブヒロインさんも参入するものの、 基本は桃子先生との一対一の関係なので桃子先生に魅力を感じるかどうかが鍵かなぁ。

「神楽坂さんご」シリーズは…ツインテールなさんごさんのご実家が 多分神社だったり双子の妹さんが居たりするんだろうなぁと思わせる☆な感じがなんとも(苦笑 いやまあ、そこまで言うほど類似してるわけではないんですが、時期的なものとか色々とありまして…。 ひと言で言えばセックスの快楽に目覚めまくり、覚えまくりでお猿さん状態のバカップルさんが 野外プレイの喜びに目覚めるまでなお話です。 嫌がりつつもノリノリなさんごさんが大変に可愛くて良いですよ:D

ということで癖もなく、広くオススメしやすい一冊かなーと。 繰り返しになりますが、単品ヒロインものなのでヒロインさんを気に入るかが重要な 分岐点になると思いますので、その辺は立ち読みなどでご確認ください。

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@ 『武林クロスロード(4)-火雲邪神クバンカサ-』:深見真/Rebis(ISBN9784094511383)。 ガガガ文庫5月の新刊。 可憐!豪快!!血肉と色に塗れた女武侠たちの物語、第一部堂々完結。 「ここが武林の分かれ道!!!」

朝廷に奪われた母を取り戻すための旅を続ける 道士あがりの新米武侠・リョウカと その師-拳神雷-レイ・シュンライたち一行は ついに旅の目的地であるルカン朝廷帝都・八卦封にたどり着いた。 一行は難攻不落の帝都に潜入し、 北天武王出場の登録を済ませるため一計を巡らせるが…。 一方その頃、北方の砂漠地帯を超えて 謎の軍勢が八卦封へと向けて驚くべきスピードで進攻しつつあった。 その正体は遙か北方に位置する魔獣の国【獣神国】の大遠征軍!!! そしてその総大将はシュンライと因縁浅からぬ人物で…。

エロエロエログロ女武侠大河ロマンシリーズもついに一段落。 今回も濡れ場たっぷり、血飛沫たっぷりで楽しゅうございました。 なんかもういろんな意味でたくましく成長したリョウカさんの姿が 頼もしいやらもの悲しいやらで… 純朴メガネっ娘がこんな淫乱に育ってまぁ(つ-; 無論、女武侠としても頼もしく成長してくれてるんでいいんですけどね。

ストーリーはまさしく急転直下。 第三勢力の出現で状況が一気に混乱し 思わぬ事態へ突入してゆくドラマチックな展開でした。 バトルとエロ分が多めでリョウカたちの出番自体はやや少なめに 感じましたが要所はおさえてるのでいいかな。

恋バナ方面。 無敵のシュンライ様の方もことリョウカのこととなると 焼き餅焼きの純情乙女っぷりを発揮してくれてそのギャップが たまりませんでした。 今回の挿絵は特にシュンライ様可愛く描かれてたしなぁ。 オンリン×カルザの変化球カップルもなかなかマニアックなお味で:D 肉と肉がぶつかり合う荒々しい交合の中ではぐくまれる純愛。 これぞ女武侠の色恋よという作者の熱意の籠もったエロシーンの数々は たいへんよろしいものでした。

シリーズを振り返って。 最初は終わりそうにない遠大な目標を掲げた感がありましたが 要所を押えつつ駆け足で進み、一応の結末を迎えるところまで 書ききってくれたことにまず感謝です。 腹筋割れ割れ二の腕ムキムキの筋肉美女たちの繰り広げる 獣欲エロスといういろんな意味で難度の高いことをやりつつも あくまでもエンターテイメント作品として一本スジが通っており 非常に楽しい作品でした。 特に本シリーズを語る上で欠かせないのが挿絵の存在でしょう。 数あるラノベの中でも ここまで本文と分離不可能な挿絵は他にないと思います。 Rebis氏のノリノリっぷりが伝わってくる肉と色で画面溢れまくりの 挿絵の数々は下手な年齢で読むとトラウマ必至の迫力で たいへん素敵でした。

第二部については読者の声次第とのことなので ここで声を大にして言っておきます。続きプリーズ!! 色々と積み残しはあるしね。

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@ 『小中ロック』:バー・ぴぃちぴっと(ISBN9784863490710)。 エロ漫画。COMIC LOにて発表された短編集。作者初単行本。 デビュー以来、漫画家としての高い総合力を見せつけてくる期待の新人さんです。 和姦系から調教系まで選り取りみどり。全体的にはテンション高めで明るめの作風です。 女の子の年齢層についてはLOということと単行本タイトルからお察し下さい。 キーワードには褐色ハーレム、非合法売春島、病み、少女妊婦あたりですかね。

アニメ絵系のくりくりおめめの印象的な可愛らしい女の子が満載の一冊。 エピソードも躁鬱直曲自在な感じで極めてバラエティ豊かな構成になっています。 絵柄その他、初単行本としてはかなり安定してるといっていいと思います。 なにやら全エピソード、単行本収録に合わせて書き直したそうでコマ割りや構図はそのままだと 思いますが、雑誌ではあった仕上げレベルのばらつきなどはかなり均一化されてるように感じました。 キャラクタは感情表現豊かで見ていて楽しい画面です。 エロシーンも手抜かり無く作り込まれていますね。ねっちょりとした責めも ハーレム的なドタバタエロもそれぞれの旨味が醸せています。 個人的にはぷっくりとグミのように膨らんだ噛み応えのありそうな乳首が素敵だなぁと:D

あと重要な点として描かれる少女たちは 搾取されるだけの存在としては描かれないという点かな。 彼女らは皆、自らの意思を持ち、隙を見せれば牙を剥きます。 唯一搾取構造の最下層存在のように 描かれる「巫女島」に置いても精神的には優位性を持ち、 また今回の単行本には未収録の続編では 神たちもまた搾取される側であることが描かれています。 「三咲家の事情」はそのあたりをかなり ストレートに出してくる短編なので理解しやすいんじゃないかな?。

気に入ってるのはハーレムは良いよね!!的な意味で 「巫女島」、「未開の奥地で」。 あとは雑誌で読んでて豹変っぷりに魂が凍りかけ こりゃただ者じゃねーなと思わせてくれた 「美咲家の事情」と「背徳館アスハ」かな。妊妊。

余談。 LOの理念は「Yesロリータ、Noタッチ」です。 この信念に反した成人は罰せられなければなりません。 そりゃ肯定されたいのは山々でしょうが、 世間との折り合いとしてここは譲れないのです。ここに葛藤がある。 そういう流れを踏まえておくと、今回のエピソードのオチの付け方や展開が極めて分かり易くなると思います>誰とは無く

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@ 『は〜れむ♥ちゅーんcos 限定版小冊子付』:高岡基文(ISBN9784894654402)。エロ漫画。 COMIC阿ウン誌にて連載された連作短編集。全8話。 学園合併を前にテストケースとして名門男子校に 留学してきた七曜学園の女子生徒たち。 合併も済み男子が居る状況にもすっかり馴染んで、 色んな意味で社会勉強続行中♥ 学外の女の子や男の子を交えてのエロコスハーレム詰め合わせ!!

逆ハーレム型連作短編だった前単行本「は〜れむ♥ちゅーん」 (かんそーぶん) の第二シーズン。 女の子一人一人に焦点をあてていた前作に対して、 今回は「cos」の文字が示す通りに コスプレをキーにした短編が大集合。 前シーズンの女の子達+αの エロエロコスプレ体験談ってな感じになってます。

どのエピソードも乱交アリアリですが 女の子一人×男複数が基本だった前シーズンに対して 今回は女の子多人数の場合もあれば、 男の子多人数の場合もあり、双方の複合の場合もありと選り取りみどり。 女の子たちも各種タイプ取りそろえてられていて、 前シーズンから引き続いてのお嬢様ズに加えて、爆乳人妻ミルクメイド、 褐色ポニテっ娘、爆乳巫女お姉さん、感情希薄系男装っ娘と戦力も補強。 おっぱい一つとってもかつゴム鞠みたいな超ボリュームの爆乳もあり、 ぷっくり膨らんだ微美乳ありと、飽きの来ないバラエティっぷりです。

気に入ってるのは熟れ熟れ厳格メイドさんが 流されて男の子を誘惑する羽目になっちゃう様が楽しい#3。 巫女姉妹どんぶり触手付きはいいよね!!な#5。 あとはウェディングドレス+乱交が良い#8かな。

エロ主導なので前シーズンを読むことは必須ではありませんが、 今回の単行本だけでは女の子たちの背景説明の類が殆ど無いため、 そのあたりはキャラ紹介つけるなどした方がよかったのにとは思いますかね。 ま、出来れば前巻と合わせて読むのがベターでしょう:D 乱交中心ですが、基本的に女の子が積極的ですし、 わいわい楽しいお気楽展開ですので 乱交は好きだけど黒展開は苦手という方には良い物件かと思います。

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@ 『疾走れ、撃て!(2)』:神野オキナ/refeia(ISBN9784840127240)読了。MF文庫J新刊。 異世界からの侵略者との戦争状態にあるパラレルワールドの日本国を舞台にした 「魔女」に見初められた少年とその友人達の戦いの物語第二巻。

富士での戦いを辛くも生き抜いた紫神小隊の面々は、 近づく中間演習に向けて厳しい訓練に明け暮れていた。 演習の結果により、続く連続休暇の日数が左右されることもあり、 ピリピリとした空気が小隊を包んでいた。 一方、小隊長の田神理宇は 部隊訓練の指揮を副隊長の華社ミヅキに任せ、 「魔女の杖」として紫神虎紅との合同訓練に追われていた。 しかし、密かに理宇を想うミヅキはその状況が面白くない。 そして遂には訓練の方針を巡って理宇とミヅキが衝突してしまい…。

今回は「大人」達の思惑に振り回される少年達を縦軸に、 三角関係の2角激突!ミヅキさん編を補助線にってな感じの構成でした。 書きたいのは少年兵達の日常であって、「ダイダラ」達との戦いが主軸ではないつーのが よく分かりますな。 理宇くんの朴念仁っぷりは…まあ、ラブコメ主人公的には標準的ではありますが さすがにちょっとミヅキさんが可哀想な感じも。 行動原理が理宇のため!!感満載のミヅキも態度は素直じゃないので 余計にややこしくなっちゃってますなぁ。 虎紅さんは未だにとらえどころが無いしなぁ。 ちゃんとフォロー入れたりしてるあたりいい上司ではありますけれど:D 「鬼」教官達なりの苦労も描写されてるのが個人的には好きですね。

世界の物語部分は3巻への橋渡しという色が極めて強くて、 今回は匂わせる程度。3巻は早めに出ますということなのでそちら待ちかな。 なんだか思わぬ方向に話が発散したのでどうなるのやらって感じですけれど。 学生兵達の青春群像劇的な側面が保たれていれば個人的には満足なんですけどね。 つーか、ぶっちゃけプロローグの続きをさっさとプリーズ!!!

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@ 『ぢごぷり(1)』:木尾士目(ISBN9784063145670)。月刊アフタヌーン連載。 「げんしけん」の作者がおくる新作は地獄の壮絶子育て物語?

無事に出産を終え、生まれたばかりの娘・沖浦夢子(生後7日目)と共に自宅へと帰って来た 沖浦あゆみ(18)(旧姓 日野)とその双子の妹・日野かなめ(18)の二人。 柔和ながらも自分に厳しいあゆみと、 やる気はあるもののドジが絶えないゴスロリ少女かなめたちの 子育てはその日から始まった。 育児への夢と理想に燃える二人だったが、現実は次第に冷たくのし掛かってゆく……。

『ぢごぷり』=『The Princess of The HEll』…つまり 「地獄のお姫様」という物騒なタイトルを持つ作品ですが 別にファンタジー作品なわけではなく、 未成年の双子姉妹による、 作者の実体験を元にしたリアリティのある子育て奮闘記になります。

絵柄は「げんしけん」よりは「くじびきアンバランス」のラインに近い 目がぱっちりと大きいアニメ調のものです。しかしその絵柄で描き出される 子育て物語は極めてシビアです。 ディフォルメの強いキャラクターであるぶん、 理想と現実の狭間で次第に精神をすり減らしてゆくあゆみ変貌っぷりも 強調されており、今回収録分でも、最初の数話とラスト数話でまったく別人の様相です。 そして劇中の時間経過は僅かに2週間。読んでて胃が痛くなります。 まだしばらくは厳しい展開が続いていきそうですね。

授乳シーンなどたくさんありますので、当然乳房も乳首を含めてしっかり描写されますが それが嬉しいか?と言われれば相当微妙なラインでしょう。 現実のように静脈も浮き上がりしてますしね。 ……ああ、まあ私はまったく問題ありませんが<……

コメディ色もありますが、しんどい展開もたっぷりの一冊。 それなりの心の準備を持ってお読み下さい。 広く読まれる価値はあると思いますが、判断はご自身でどうぞ。

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@ 『神のみぞ知るセカイ-神と悪魔と天使-』:有沢まみず/若木民喜(ISBN9784094511376)読了。 ガガガ文庫新刊。週刊少年サンデーで好評連載中の「神のみぞ知るセカイ」を「いぬかみ」の 有沢まみずが完全オリジナルストーリーでノベライズ。挿絵は当然、若木氏です。

地獄から逃げだし、人間の心の隙間に寄生し悪影響を及ぼす悪しき魂【駆け魂】。 駆け魂回収の任を受けて人間界にやってきたおちこぼれ悪魔の少女・エルシィと 彼女の現地協力者となったギャルゲーの天才・落とし神の異名を持つ少年・桂木桂馬は 桂馬の卓越した能力を使って少女の心の隙間を埋めることで、日々駆け魂狩りを続けていた。 そんな中、二人が出会った新たなターゲットは桂馬をして苦手と言わしめる属性を持っていた。 一筋縄では行かない相手を前に、桂馬ははたしてどのように挑むのか? 「苦手とは言ってない!手間が掛かって面倒なだけだ!!!」

原作ファン(つーか、原作者のファンですが)なので購入。 1シリーズが週刊で4回前後と展開が早めな原作ではやりづらい ちょっと入り組んだ構造に挑戦したって感じですかね。 こうやって小説になってみると、構造的には推理小説、 探偵小説の系統なんだなぁと再認識。 地道な調査と容疑者との接触、トリックの解明、そして謎解きですしね。 …ま、あまりトリックに過度に期待するようなものではないのは 注意ですけれど。

もともと原作が好きだったと言うだけあって、 原作のテイストはかなり再現されていて、 桂馬やエルシィのキャラクターに特に 大きな違和感を感じることはありませんでした。 ちゃんと神にーさまの講座シーンもあるのは◎。 叔父マップでの玄人同士の高度すぎる勝負は笑いました。

総じて良い意味で無難な感じの手堅いノベライズでした。 原作から大きく剥離することもなく、 原作ではやり辛いことをやってるので ちゃんとノベライズの意味もあったかなと。 おそらく続刊も出るでしょうし、 むしろそこからが本番かなーという気もします。 まあ、原作ファンなら:D (Permalink)



@ 『はじめてのあく(1)』:藤木俊(ISBN9784091220127)。週刊少年サンデー連載。 我が家に突然やってきた居候は元・悪の組織の天才少年科学者!? ラブにはまだまだ程遠いドタバタコメディの1巻目。 「我こそはキルゼムオールきっての天才科学者ドクトルJ!! JはジローのJだ!!」

ごく普通の女子校生・渡恭子(15)はある朝目覚めるとベッドにふん縛られており、 その枕元では奇妙な風体の少年が、彼女を「改造」しようと息巻いていた。 怯えるキョーコを救ったのは彼女が姉と慕う 従姉のエーコだった。 そしてその奇妙な少年こそ、エーコの弟ジローなのだという。 二人の実家は世界征服を狙う悪の組織を営んでいたのだが、正義の味方の活躍により組織は壊滅。 行き場を失った姉弟はしばらくの間、渡家に居候することになったのだという。 こうして、天才的頭脳を持つものの世間知らずの常識無しであるジローに 振り回されるキョーコの受難の日々が始まった…。

前作「こわしや我聞」終了から早三年。サンデー超での短編発表はあったものの 永らくご無沙汰だった藤木俊先生が堂々の本誌帰還。 いやファンとしてこれほど嬉しいことは無いです。 期待の新作は読切で発表された 「進め!ギガグリーン」と共通の世界観を持つドタバタコメディ作品です。 世間知らずのジローが巻き起こすドタバタに振り回されるキョーコ。 そしてキョーコにはたき倒されるジローつーのが基本フォーマット。 ほどよく健康的なお色気描写もあったりと なかなか楽しい作品に仕上がっていると思います。

ジローとエーコは日曜朝のスーパー戦隊に出てきそうな 悪の組織キルゼムオールの元幹部なわけですが 悪の組織といっても家族経営のだいぶゆるーい感じのところだったらしく、 邪悪な感じはほとんどありません。 ジローも天才発明家ですが、一般社会に出てみればただの世間知らずさんなので 色々と憎めないヤツです。感情表現不器用なとこも可愛いですしね。

女の子キャラクターの可愛らしさも藤木作品の魅力の一つですが、 今回もそのあたりは十二分に発揮されています。 メインヒロインのキョーコちゃんはスレンダーボディにひよこ髪に眼鏡という マニアックさながらたいへん可愛い子です。 特にそのカモシカのような足から繰り出されるハイキックは魅惑のひと言。 ジローの姉・エーコ姉ちゃんは楽しむことに貪欲なトラブルメーカーですが なんだかんだで結構いいお姉ちゃんです。 あとはキョーコの友人ズなど魅力的な綺麗どころがたっぷり。 個人的にはポニテ巨乳少女のアキちゃんが以下略。

まあ肩肘張らずに気軽に読める女の子いっぱいのコメディです。 気になったら是非読んでみて下さい。

ところで、よくある押し掛け女房系に反発して、男女を入れ替えてみたとのことですが でもアレだよね、女の子の家に行く先の無い少年とその家族が転がりこむって そこだけとったら「らんま1/2」だよね…というのは禁句ですか?:D あと、あとがきによればギガグリーンと直で結びつくかはまだ不明。行き先も手探り状態ってな 感じみたいですが、ゲストでいいので是非ギガグリーンのメンツも登場して貰いたいです。 連載の方ではぼちぼち存在が示唆されつつあるので期待してるんですが:D

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@ 『魔法先生ネギま!(26)』:赤松健(ISBN9784063841350)。 週刊少年マガジン連載。魔法世界編は続くよどこまでも。

ネギの父・千の呪文を持つ男ナギ・スプリングフィールドと その仲間【紅き翼】の戦いの記録を垣間見たネギま部の面々は 勝たねばならぬ敵・フェイトの強大さを再認識し それぞれの決意を新たにする。 修行により新たな力を身につけたネギと小太郎は 亜子たちを救うために優勝必須な大武闘大会に挑む。 大きなパワーアップを果たしたネギ達の楽勝かと思われたが その前に予想外の強大な壁が立ちふさがり…。

フリーダムだなぁ、ラカンのおっさん(苦笑 フェイトをしてバグのような存在と言わしめる 冗談みたいな存在ってどんなやねんというか。 もの凄い勢いで戦闘力がインフレしてきてますが まあ、強さ表とかやってる以上わかっててやってるわけですから どう見せていくつもりなのかは楽しみですね。

今回は紅き翼関係の新キャラや準新キャラが多数本編登場。 改めて英雄ナギの顔の広さが知れますな。 その中でも一番のお気に入りはやっぱり第三皇女のテオドラ様。 凛とした皇女様モードと、 幼い頃のような天真爛漫な表情のギャップがたまりません。 ある意味今回一番美味しいところをもっていってる人ですしね。 今後の活躍に期待です。

生徒達ではやっぱりくーふぇ師匠ですか。 豪腕の武術少女も色恋はまだまだ年相応ってことですかね。 恥じらいモードがかわゆうございました。 あの調子だと近々仮契約に至りそうですかね。

あとはまあ、おっぱい祭りだったりとバトルの合間にお色気も 挟みつつって感じですか。 正直また武闘会かよと思わんでもナイのですが まだまだ面白いからなぁ…。

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@ 『世界中でアイ・ラヴ・ユー』:Triage Tag(トリアージ タグ)(ISBN9784862525925)。エロ漫画。 COMIC 0EX及び前身のCOMICメガプラスで発表された短編をまとめたもの。作者初単行本。

やや幼めの可愛らしい顔立ちに不釣り合いなセックスアピールたっぷりのむちぷりボディが眩しい 女の子が満載の一冊。 たっぷり膨らんだ水風船のごときボリュームたっぷりのおっぱいにどうしても目が行きますが 細い腰からむっちりしたお尻、そしてスラッと伸びながらも肉付きの良いふとももあたりの曲線が 艶めかしくて大変に良いです。ふとももスキー的にはなかなかたまらないモノが:D 後は表情がいいですね。特に困り顔。 眉根を寄せ、大きな瞳を潤ませて涙を流しながらよがる女の子たちの痴態が素敵です。

お話は基本ラブ寄せ。ラブ寄せですがエロ濃度はかなり高めです。 たっぷりもちもちのおっぱいを使った奉仕プレイも多めですしね。 やや凌辱色の強いお話もありますが鬱々した感はありません。 ただ一部の作品で、あまり良くない意味で読者置いてけぼりで彼方にすっ飛んで行ってるものもあり そこは次の単行本ではどうにかして欲しいところですね。 まあ、作者さんも状況は把握されているようなので今後に期待ということで。

気に入ってるのは年下の男の子にいいようにされちゃうお姉さんが可愛い「Housesitter」。 たいへんにけしからんタンクトップ&ロケットおっぱい&ハイキック時の 黄金尻太股曲線のトリプルコンボが素敵な「おかしな2人 Buddy Buddy」、 こちらもけしからんおっぱいを誇るデコ眼鏡委員長さんを 手籠めにしちゃおう的シチュが素敵な「俺のコズミック」、 選り取りみどりな乱交プレイが素敵な「お祭りしよ!!」あたりですかね。 ……いや、わりとどの短編にもグッと来るシチュやシーンがあるんですわ。

デビュー作含む初単行本ということで、 作画に関してはややばらつきがありますが大きく見劣ることはありません。 仕上げのバリエーションもあったりしつつ、自分の絵をしっかり持ってるあたりは 非常に好感度高いです。今後が楽しみな作者さんだと思いますので 気になった方は是非手にとってあげて下さい。

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@ 『バカとテストと召喚獣(6)』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784757748279)。ファミ通文庫新刊。 バカ野郎達の夏休みは大騒動!?な6巻目。

夏休みに入っても補習続きのFクラスの面々は うだるような暑さの中、余計に暑苦しい鉄人の授業に必死に耐える日々を送っていた。 いい加減我慢も限界に達したある日、 期末試験の結果で装備品設定がリセットされたはずの召喚獣を確認してみようと 思い立ち、召喚許可を何故か渋る鉄人を無視して、召喚を行う。 しかし、そうして現れたのは普段とは似てもにつかない姿をした召喚獣たちだった。 試験召喚システムの調整失敗を察した雄二は、面倒な補習を潰すために一計を案じるが…。

夏休み納涼肝試し大会編。 …酷い美波ちゃんいぢめを見た(泣 まあ、思わず笑っちゃいましたけれども。 生徒達の内面を色濃く反映するという新召喚獣(期間限定?)たちの姿が 色々とたのしゅうございました。まあ、姫路さんのがもっとガッツリ見たかった 気もしますけれど。

今回はやはり美波ちゃんと姫路さんの新しい一面が見られたのが楽しかったです。 特に、怯えて素直モードになってる美波の可愛らしさたるやたまらんものが:D それだけに例によって肩透かしされるのがちょっと可哀想でもありました。 そろそろ報われ展開が欲しいです…。 姫路さんの方はこれまでもあった自分を卑下する傾向から一歩抜け出す頑張りが いじらしくて良いモノでした。ラストも美波のアドバンテージを奪う大胆さがなんとも。 …まあ、正直ちょっと重(以下略 秀吉は前巻のやりとりで玲姉さんをだいぶ意識し始めてるみたいですね そのあたりは次巻に期待かな?

大枠の流れはだいたいいつも通りのバカ騒ぎとラブコメなので特に言うことも無し。 どんどんと濃度を増すラブコメ時空を突っ走る乙女二人の姿がなんとも微笑ましく それに気づきはしないバカの姿にやきもきはするものの、締めるところは締めてくれるので いいガス抜きになって不満度は低めになるのもありがたいところでした。

あと今回も挿絵がいい仕事し過ぎです。 精神的ブラクラと眼福画像を交互に配置するその構成が憎い…orz

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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