『神のみぞ知るセカイ―神と悪魔と天使 (ガガガ文庫 あ 4-1)』:有沢まみず/若木民喜のかんそーぶん
@ 『神のみぞ知るセカイ-神と悪魔と天使-』:有沢まみず/若木民喜(ISBN9784094511376)読了。 ガガガ文庫新刊。週刊少年サンデーで好評連載中の「神のみぞ知るセカイ」を「いぬかみ」の 有沢まみずが完全オリジナルストーリーでノベライズ。挿絵は当然、若木氏です。
地獄から逃げだし、人間の心の隙間に寄生し悪影響を及ぼす悪しき魂【駆け魂】。 駆け魂回収の任を受けて人間界にやってきたおちこぼれ悪魔の少女・エルシィと 彼女の現地協力者となったギャルゲーの天才・落とし神の異名を持つ少年・桂木桂馬は 桂馬の卓越した能力を使って少女の心の隙間を埋めることで、日々駆け魂狩りを続けていた。 そんな中、二人が出会った新たなターゲットは桂馬をして苦手と言わしめる属性を持っていた。 一筋縄では行かない相手を前に、桂馬ははたしてどのように挑むのか? 「苦手とは言ってない!手間が掛かって面倒なだけだ!!!」
原作ファン(つーか、原作者のファンですが)なので購入。 1シリーズが週刊で4回前後と展開が早めな原作ではやりづらい ちょっと入り組んだ構造に挑戦したって感じですかね。 こうやって小説になってみると、構造的には推理小説、 探偵小説の系統なんだなぁと再認識。 地道な調査と容疑者との接触、トリックの解明、そして謎解きですしね。 …ま、あまりトリックに過度に期待するようなものではないのは 注意ですけれど。
もともと原作が好きだったと言うだけあって、 原作のテイストはかなり再現されていて、 桂馬やエルシィのキャラクターに特に 大きな違和感を感じることはありませんでした。 ちゃんと神にーさまの講座シーンもあるのは◎。 叔父マップでの玄人同士の高度すぎる勝負は笑いました。
総じて良い意味で無難な感じの手堅いノベライズでした。 原作から大きく剥離することもなく、 原作ではやり辛いことをやってるので ちゃんとノベライズの意味もあったかなと。 おそらく続刊も出るでしょうし、 むしろそこからが本番かなーという気もします。 まあ、原作ファンなら:D (Permalink)
■関連情報 | |
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タイトル | 『神のみぞ知るセカイ―神と悪魔と天使 (ガガガ文庫 あ 4-1)』 |
作者 | 有沢まみず/若木民喜 |
出版社 | 小学館 |
発売日 | 2009-05 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)