武林クロスロード 4 (ガガガ文庫 ふ 1-4)』:深見真/Rebisのかんそーぶん

@ 『武林クロスロード(4)-火雲邪神クバンカサ-』:深見真/Rebis(ISBN9784094511383)。 ガガガ文庫5月の新刊。 可憐!豪快!!血肉と色に塗れた女武侠たちの物語、第一部堂々完結。 「ここが武林の分かれ道!!!」

朝廷に奪われた母を取り戻すための旅を続ける 道士あがりの新米武侠・リョウカと その師-拳神雷-レイ・シュンライたち一行は ついに旅の目的地であるルカン朝廷帝都・八卦封にたどり着いた。 一行は難攻不落の帝都に潜入し、 北天武王出場の登録を済ませるため一計を巡らせるが…。 一方その頃、北方の砂漠地帯を超えて 謎の軍勢が八卦封へと向けて驚くべきスピードで進攻しつつあった。 その正体は遙か北方に位置する魔獣の国【獣神国】の大遠征軍!!! そしてその総大将はシュンライと因縁浅からぬ人物で…。

エロエロエログロ女武侠大河ロマンシリーズもついに一段落。 今回も濡れ場たっぷり、血飛沫たっぷりで楽しゅうございました。 なんかもういろんな意味でたくましく成長したリョウカさんの姿が 頼もしいやらもの悲しいやらで… 純朴メガネっ娘がこんな淫乱に育ってまぁ(つ-; 無論、女武侠としても頼もしく成長してくれてるんでいいんですけどね。

ストーリーはまさしく急転直下。 第三勢力の出現で状況が一気に混乱し 思わぬ事態へ突入してゆくドラマチックな展開でした。 バトルとエロ分が多めでリョウカたちの出番自体はやや少なめに 感じましたが要所はおさえてるのでいいかな。

恋バナ方面。 無敵のシュンライ様の方もことリョウカのこととなると 焼き餅焼きの純情乙女っぷりを発揮してくれてそのギャップが たまりませんでした。 今回の挿絵は特にシュンライ様可愛く描かれてたしなぁ。 オンリン×カルザの変化球カップルもなかなかマニアックなお味で:D 肉と肉がぶつかり合う荒々しい交合の中ではぐくまれる純愛。 これぞ女武侠の色恋よという作者の熱意の籠もったエロシーンの数々は たいへんよろしいものでした。

シリーズを振り返って。 最初は終わりそうにない遠大な目標を掲げた感がありましたが 要所を押えつつ駆け足で進み、一応の結末を迎えるところまで 書ききってくれたことにまず感謝です。 腹筋割れ割れ二の腕ムキムキの筋肉美女たちの繰り広げる 獣欲エロスといういろんな意味で難度の高いことをやりつつも あくまでもエンターテイメント作品として一本スジが通っており 非常に楽しい作品でした。 特に本シリーズを語る上で欠かせないのが挿絵の存在でしょう。 数あるラノベの中でも ここまで本文と分離不可能な挿絵は他にないと思います。 Rebis氏のノリノリっぷりが伝わってくる肉と色で画面溢れまくりの 挿絵の数々は下手な年齢で読むとトラウマ必至の迫力で たいへん素敵でした。

第二部については読者の声次第とのことなので ここで声を大にして言っておきます。続きプリーズ!! 色々と積み残しはあるしね。

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■関連情報
タイトル『武林クロスロード 4 (ガガガ文庫 ふ 1-4)』
作者深見真/Rebis
出版社小学館
発売日2009-05-20
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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