ぷりんせす・そーど!3 戦うサツキと恋の道 (GA文庫 か 1-6)』:神野オキナ/深山和香のかんそーぶん

@ 『ぷりんせす・そーど!(3) 戦うサツキと恋の道』:神野オキナ/深山和香(ISBN9784797354652)。 GA文庫新刊。現代世界を舞台とした剣と魔法の異世界バトルTS系の3巻目。

つい先日まで敵対していた元タイハン国の戦神騎士タシアナから 人生初の『告白-結婚を前提とした男女のおつきあい-』をうけた五月。 予想外すぎる展開に目を回しているうちに 「お互いの事をよく知るため」の初デートに臨むことになってしまっていた。 デート当日、タシアナの普段の蓮っ葉な物言いと女王様ルックとは まるで違う落ち着いた年上の女性としての姿と立ち振る舞いに 五月は彼女の隠されていた一面を知る。 ぎこちなくも初々しい二人の様子に複雑な想いを抱えるファリィだったが…。 一方その頃、タシアナ達を狙う「十二の腕」は新たな動きを見せ、 そして異世界から新たなる挑戦者が現れていた。 今度の敵は………暗殺者とロリ王女?

前巻衝撃の引きを受ける形での今巻。 いやぁ、もうタシアナさんが可愛いったらありませんな。 戦士としての仮面を脱ぎ、 一人の恋する乙女となった二十歳過ぎのボンテージの女王様… いやもう、どんなご褒美ですか、それは:D___ 純粋な恋心と修羅場をくぐり抜けてきた大人としての諦観からくる 葛藤も、これまでの苦労を彷彿とさせて愛おしさが倍増しに。 読んでて思わず床を転がりたくなる素敵な破壊力でした。 こういう人には報われて欲しいナァ。

一方の新キャラさん。アスカレーテ姫とそのご一行様は 一言で言うとデビロット姫+グラドリエル様という感じですかね。 皮肉屋の従者シュパンドゥールとの掛け合い漫才はなかなかに愉快でした。 全体的に戦力不足気味な南天家陣営としては貴重な存在かな。 今のところコメディ担当ですが、もう一ひねりくらいはありそうです。

恋愛方面は五月きゅんの知らないところでフラグが立ちまくってるのがなんとも。 モテる主人公の辛いところですな:D まあ、オチのアレが通るなら全然問題はありませんが。

シリアス方面は…やはり世界の有り様と転換点、そこにおける神の存在と その影響、運命にあらがうが故に神殺しを志す人々と神の思惑ってな感じですかね。 「こちらの世界」の方も色々と事情があるようで、どのような形で 絡み合ってくるかが今後の展開の肝になってくるのかな? 今回の謎の影も毎度のいちかさんかと思ったら少々毛色は違うみたいですしね。

今回は挿絵も破壊力高めのもの多し。特に表紙のクノイチサツキたんは 確かに立体で欲しくなる良い肢体っぷり。 そして、サマードレス風のファリィ様のちょこんと座ったメガネエルフっぷりもGood。 オチのイラストに至ってはもう…墓場覚悟でいいよね、サツキきゅん:D てな感じで、全体的に満足度の高い一冊でした。

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■関連情報
タイトル『ぷりんせす・そーど!3 戦うサツキと恋の道 (GA文庫 か 1-6)』
作者神野オキナ/深山和香
出版社ソフトバンククリエイティブ
発売日2009-07-15
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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