『ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)』:木尾士目のかんそーぶん
@ 『ぢごぷり(1)』:木尾士目(ISBN9784063145670)。月刊アフタヌーン連載。 「げんしけん」の作者がおくる新作は地獄の壮絶子育て物語?
無事に出産を終え、生まれたばかりの娘・沖浦夢子(生後7日目)と共に自宅へと帰って来た 沖浦あゆみ(18)(旧姓 日野)とその双子の妹・日野かなめ(18)の二人。 柔和ながらも自分に厳しいあゆみと、 やる気はあるもののドジが絶えないゴスロリ少女かなめたちの 子育てはその日から始まった。 育児への夢と理想に燃える二人だったが、現実は次第に冷たくのし掛かってゆく……。
『ぢごぷり』=『The Princess of The HEll』…つまり 「地獄のお姫様」という物騒なタイトルを持つ作品ですが 別にファンタジー作品なわけではなく、 未成年の双子姉妹による、 作者の実体験を元にしたリアリティのある子育て奮闘記になります。
絵柄は「げんしけん」よりは「くじびきアンバランス」のラインに近い 目がぱっちりと大きいアニメ調のものです。しかしその絵柄で描き出される 子育て物語は極めてシビアです。 ディフォルメの強いキャラクターであるぶん、 理想と現実の狭間で次第に精神をすり減らしてゆくあゆみ変貌っぷりも 強調されており、今回収録分でも、最初の数話とラスト数話でまったく別人の様相です。 そして劇中の時間経過は僅かに2週間。読んでて胃が痛くなります。 まだしばらくは厳しい展開が続いていきそうですね。
授乳シーンなどたくさんありますので、当然乳房も乳首を含めてしっかり描写されますが それが嬉しいか?と言われれば相当微妙なラインでしょう。 現実のように静脈も浮き上がりしてますしね。 ……ああ、まあ私はまったく問題ありませんが<……
コメディ色もありますが、しんどい展開もたっぷりの一冊。 それなりの心の準備を持ってお読み下さい。 広く読まれる価値はあると思いますが、判断はご自身でどうぞ。
■関連情報 | |
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タイトル | 『ぢごぷり 1 (アフタヌーンKC)』 |
作者 | 木尾士目 |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2009-05-22 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)