○過去のかんそーぶん一覧 page.27(2009年03月〜2009年03月)

@ 『神のみぞ知るセカイ(2)』:若木民喜(ISBN9784091214973)。 週刊少年サンデー連載。 悪魔の少女エルシィと共に、地獄から逃げ出した「駆け魂」回収のため 現実-リアル-の少女たちを攻略する羽目になったギャルゲー神と 呼ばれる少年・桂馬の苦闘の日々の2巻目。

今巻では第三のターゲット・病んでるアイドル・中川かのん編と 第四のターゲット・図書館の無口図書委員・汐宮栞編など収録。 1巻発売に合わせて本誌で発表された2ページの告知編「FLAG.@」も収録されています。 当然、1巻同様にかのんちゃんと栞ちゃんのその後を描いたおまけ4コマもあります。

今回のふたりも1巻のふたりとはまた違った意味でどちらも魅力的なヒロインです。 今をときめくアイドルでありながら、 その心を自身の存在への疑問や他者からの認知への不安感という深い強迫観念を抱え、 それを脅かすものにはスタンガンを振り回す「病み」系ヒロインのかのんちゃん。 そして本が好きで、図書館が大好きで、そしてその思いを他人と共有したいという 強い欲求があるのに、頭の回転に口がついて行かず、結果無口で喋れないという ジレンマを抱えた栞ちゃん。 この難敵ふたりに対して、あくまでもギャルゲーの知識と経験則で対抗していく 桂馬の頑張りが見てて泣けてきます。 彼の場合、飄々とこなしてるように見えて、実は内心ヒヤヒヤでやってる描写が あちこちで入るのが好感度高いんですよね。 嫌がりながらでも決めるべきところではしっかり決めてくれるところも素敵です。 エルシィのマスコットキャラっぷりはさらに進行してますが、 可愛いからいいんだ可愛いから!!(思考停止

個人的にはかのん編が白眉です。 アイドルの魅せる極めシーンの演出が非常にツボでして。 〆も綺麗で好きなんですよね。 だいぶ話題になって売り上げもそこそこ好調っぽいですが まだまだ売れて欲しい…そして連載も続いて欲しいのであざといですがオススメですよ。 (Permalink)



@ 『まかないこむすめ(1)』:小谷あたる(ISBN9784048673129)。COMICシルフ連載。女流作家さんのお宅に住み込み家政婦としてやってきたちっさい垂れ犬耳っ娘・山中千恵子さんを中心に住人・縁者たちが繰り広げるほのぼの家政婦コメディの1巻目。

新しい職場に希望を抱きながら意気揚々とやってきた家政婦の山中千恵子さん(たれ犬耳)。 さっそく働き先である女流作家・柳沢さなえさんのお家を訪ねてみたら、 当のさなえさんにそんなことは知らないと冷たくあしらわれてしまう。 仕事が始まる前から大ピンチ! 前途多難の状態から始まった千恵子さんの家政婦生活の行方は…。

商業単行本化も果たしたWebコミック「はねむす」シリーズの作者さんによる商業連載初単行本。 西洋風世界観のはねむすとは違い、こちらは大正時代風の世界観。 とはいえ、いぬ耳さんや化け猫さんが珍しい存在ではあっても、 けっして奇異の視線を向けられる対象ではないというファンタジックな要素も持っています。 ちっさい身体で一生懸命働く千恵子さんや、 つっけんどんでズボラながらも優しい雇い主のさなえさん。 そして謎のイケメン(笑)化け猫青年、太郎さんの3人を主体としてふんわりのんびりとした お話が綴られていきます。

千恵子さんは家政婦としてのスペックは上々ですが 全体に運が無い感じで、要らない騒動に巻き込まれてる感じですかね。 ちんまい身体で一生懸命働く姿がなんとも保護欲をそそります。 あとは少女小説好きで、憧れの作者さんの話に目をきらきらさせたり さなえの甥っ子である碧くんとちょっぴりいい雰囲気になってみたりと 可愛らしさ満点。エプロンドレス姿がキュートでたまりません。

はねむす同様に時折「ドキッ」とするような大人な(笑)視点が入り込むのが楽しいところかな。 隠れてエス小説も執筆しているさなえさんの意味深な過去とか 優しい物腰からふっと現れる黒い表情が素敵で、あからさまに怪しい太郎さんの行動などが 刺激的なスパイスになって、ふんわりのんびりした世界を引き締めてくれてます。

どのキャラクターも生き生きしていて読んでいてとても楽しい作品です。 「はねむす」が好きな方ならマストバイかと。 (Permalink)



@ 『とらドラ9!』:竹宮ゆゆこ/ヤス(ISBN9784048672658)読了。 電撃文庫新刊。TVアニメも放映中!な竜虎合いはむ超ド級ラブコメの9巻目。

雪山で起きた大河遭難事件の最中、 偶然にも大河の秘めた想いを知ってしまった竜児。 修学旅行も終わり、日常へと帰った後も、入院先の病院から実の母親の元へ行ったという大河は なかなか帰ってこず、取り残された形の竜児は整理の付かない想いに悶々と過ごす羽目に。 しかし、そんな竜児の元へ唐突に舞い戻った大河はそのときのことを一切覚えていなかった。 大河の意志を尊重する形で、知ってしまった事を心にしまい込み忘れようと努力する竜児だったが…。 時はおりしもバレンタイン…そして高校2年もあとわずか。 学生の身には恋以外にも色々と悩み事が多いようで…。

いや…なんつーかこう、進路相談周りの話がですね、 私自身の状態と照らし合わせたりというか 読むのがたいへんきつかったです(泣 やっちゃんと竜児の激突も、どちらの想いもわかるわけで…これまたしんどかった。 ラブコメ方面では、遂に吐露されたばかちーの想いとか みのりんの力強い男前っぷりとか非常に清々しくてよろしゅうございました。 そしてついに通じ合っちゃったふたりのびみょーなやりとりがなんとも微笑ましく… とか思ってたらまたラストに大爆弾が。 障害の方は見当ついてたけれど、その対応方法がそんな鉄板展開だとは 裏の裏をかかれた感じ。…いや、だってあのふたりだよ? あのふたりがそんな 鉄板展開なんて予想できねースよ。

本格的に終盤感が漂ってきましたが、このままずずいと走りきっていただけると 嬉しいかなと。次巻が待ち遠しいです。 エロゲーだとそろそろエッチシーンな展開ですよ?<……

でも今回のMVPは恋ヶ窪ゆり先生こと独身(30)とやっちゃんだね:D (Permalink)



@ 『マリア様がみてる-卒業前小景-』:今野緒雪/ひびき玲音(ISBN9784086012140)読了。 コバルト文庫新刊。

卒業式を翌日に控えた放課後、 リリアン女学園高等部にはそれぞれの想いを胸に思い思いの時間を過ごす 3年生達や、その後輩たちの姿があった。 「薔薇の館」では毎年恒例の「物置部屋の忘れ物探し」が行われていた。 そこで祐巳は「そこに無いはずのもの」を見つけてしまう。 祐巳は事の真相を確かめるため、そして言葉に出来ない不明瞭な想いに 突き動かされて祥子の姿を探して学園内を巡る…。

祥子様たちや祐巳さんを始め、瞳子や乃梨子ちゃん、 蔦子さんなどなど主要な登場人物たちの視点ザッピングで 卒業式前のなにげなく、でも大切な一日の出来事を追うという構成。 ストーリーの筋は一本通ってるので短編集とは違いますね。 真美さんと令さまなどいつもとは違った人物の組み合わせも多くて やりとりが楽しい一冊でした。 淡々としていつつも、別れに臨む切なさが胸に迫るなぁ…。

今回もいじって楽しい三奈子様が可愛くて良し。 あとは珍しくやり込められる蔦子さんもナイスでした。 普段は一人称が回らないようなキャラクターたちの内面も 垣間見る事が出来たのは良かったかなと。

次巻はついに卒業式かな。色々と伏線もありましたし しんみりしながらも華やかな内容になりそうです。 マリみてというシリーズとしても大きな節目 …もしくは〆となる巻でしょうし期待しつつ待ちたいと思います。 (Permalink)



@ 『ROOM NO.1301 #10-管理人はシステマティック?-』:新井輝/さっち(ISBN9784829164129)読了。 富士見ミステリー文庫新刊。 存在しない13階に集う若者たちが繰り広げるちょっぴりエッチな成長物語、 ラストへ向けて急転直下の10巻目。「僕は恋愛に向いていない」

他、プロローグ「彼はシュートに恋してる」、インターミッション「彼氏は男に恋してる……わけない!」、エピローグ「僕はまだ何も知らない」を収録。

ほぼ丸1年ぶりの本編新刊。 シーナ編のラストと、最終章への助走といった感じでしょうか。 屋上でのシーナとの会話、健一と父親とのシーン、波奈とのシーンなど見所は 多く、特に感情を爆発させる健一の姿に日奈…シーナとの絆の深さが感じられて泣けました。 あと親父さんとの会話シーンは、その内容も併せてニヤニヤが止まらず。 こういう関係はいいなぁ。 シリーズ当初は無機質な人物ばかりという印象があったのですが 今となっては皆血肉の通った人たちばかりに思えます。

で、鈴璃さんです。インパクト的にはひとりで全部持って行ってますね。 苦節10巻、ついに本編で主人公とまともに顔を合わせられたのに 良い意味でこれはひどいとしか言いようのない暴走機関車っぷりに全俺が泣いた。 なんかもう人として危険な領域でヤバさを醸してるよ、鈴璃さん…。 そして鈴璃さんについて言及されて狼狽し倒す八雲さんもかわゆうございました。

次巻「#11 彼女はファンタスティック!」がシリーズ最終巻予定ということで 残念ではありますが、楽しみに待ちたいと思います。 非常に気になる引きで終わってるので早く出してくれないと泣きそうです。

富士見ミステリー文庫以外での外伝刊行も告知されたので そちらもチェックしたいと思います。 しかし、後書きみる限り、 ROOMと一緒に富士見ミステリー文庫も終了なんでしょうねぇ。あとがきでモロに…。 (Permalink)



@ 『パンプキン・シザーズ(10)』:岩永亮太郎(ISBN9784063755213)。 月刊少年マガジン連載。陸軍情報三課<戦災復興部隊> 通称パンプキン・シザーズの活躍を描くシリーズ第10巻。

カルッセルから無事に帰還した情報三課の面々。 またまた病院送りになったオーランド伍長だったが、ある日病室から姿を消してしまう。 どうやら「故郷」で不穏な動きがあると耳にし、<家族>の様子を確認しにいったらしいのだ。 事情を知ったアリス少尉は伍長の故郷へと足を踏み入れる…そこは無法という法が支配する魔窟<0番地区>… つまり<オーランド>だった。かつての苦い思い出の残るその場所で アリス少尉を待ち受けるものとは何か? 帝国の行く末を左右する「西方諸国連盟合同会議」を目前に控え、新たな波乱が巻き起こる!!

今回のシリーズはオーランド伍長のルーツに迫る&新たな大波乱の幕開けって感じでしょうかね。 いつもとはガラリと印象の違うカバーイラストに一瞬見逃しそうになりました。 あの伍長の家族ですから一筋縄では行かない状況なんだろうなとは思ってたのですが 予想以上に複雑で、さらに予想外に元気いっぱいの面々で、 物語の根底に流れるどうしようもない不安感を吹き散らす大活躍っぷりでした。 …まあ、引き続きいつ命を落とすかハラハラもんですが(汗

新キャラの魅力的にはやっぱりCJ…もといウルスラちゃんが最高:D____ 元病弱系のツンデレデレ妹ってそれなんてエロゲ? それもお仕事そっち系だし。 あとはやはり<家族>を前にしての伍長の表情でしょうね。 いつもの顔とは違う、兄としての、人としての表情がたっぷりと盛り込まれていて さらに愛着が沸きました。901という危うさを秘めた存在である伍長が 未だに人の領域で立ち止まれているのは、アリス少尉の影響はもちろんのこと この可愛らしい家族たちの存在も重要なんでしょうね。 それだけに、彼らの存在の危うさはイコール伍長の危うさにも感じられるわけで 不安と期待の狭間で続刊を待ち望みたいと思います。

とりあえず、君は泣いていい…泣いていいぞ、スナイプス(つ−; (Permalink)



@ 『ぷりんせす・そーど!(2) 戦うサツキとヴァルキリー』:神野オキナ/深山和香(ISBN9784797350586)読了。 GA文庫新刊。TS系ドタバタラブコメバトルの2巻目。 物語は急転直下? 最近の神野作品には欠かせないちびマスコットキャラも登場です。

神が実在するという異世界からやってきたハーフエルフの姫君・ファリィの戦神騎士として 国家間の代理戦争「国交決闘」に携わることになった少女のような美少年・五月。 様々な苦難の末、「騎士の剣」たる武騎人の少女ジリオラと共にはじめての勝利を勝ち取り、 総勢十カ国を相手にした国交決闘が本格的に始まる…と思いきや、 やってきたのは決闘の無期限延期を一方的に通告する知らせの山だった。 国交決闘史上かつて無い出来事に何か重大な異変が起きているは確かなのだが、 詳細が分からぬ五月たちは戸惑うばかり。 一方その頃、人里離れた山奥にこの世ならざる雷光と共に一人の戦乙女が降り立った。 「神の娘」たる戦乙女の出現は五月たちに何をもたらすのか?

ドタバタとコメディ成分多めのシリーズの2巻目。 前巻の内容から、この後も多彩な相手との国交決闘が紡がれるのだとばかり 思っていたところ今回はいきなりそれをひっくり返す形になっていて驚きました。 善し悪しは判断尽きませんが、 ともかく思い切って舵を切ったなぁというのが正直なところです。 全体としては状況の仕切り直し的な印象で、お話としての細かいところは 以下続刊ってなところですね。

今回の見所はラブコメ感たっぷりの南天家の皆さんのやりとり…かと思ってたんですが 最後の最後でもの凄い爆弾が炸裂したために、色々吹っ飛んでしまいました。 やー、あの手のキャラ付けで登場しといていきなりそこまで踏み出すとは 流石に予想の範疇を超えますって…。ギャップ萌えの極致かもしれません。 なんかこう流れ的に噛ませ犬にしかならないようなのが不憫ですが 出来る限り頑張って頂きたいところ。 あとはもうなんか五月くんがあっちこっちにフラグ立てまくった感じですね。 次から繰り広げられるだろう修羅場が楽しみです。

それにしてもかつてここまでぞんざいかつ悲惨な目にあったヴァルキリーキャラは居るだろうか(苦笑>チビバル まあ、可愛いのでいいのですが。カバー絵もかわいらしさ満点でいいですのぅ。挿絵に助けられる形で使い捨てキャラから脱却出来たようなので今後の活躍に期待したいところです。 『まんまー!!』

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@ 『ちちこき』:睦茸(ISBN9784862970640)。エロ漫画。 ジーウォーク社のテーマ別アンソロジーコミック「MOMOPAN」シリーズにて 発表された短編集。作者初単行本です。

まるっとした顔に大きな瞳と親しみやすい可愛らしいアニメ絵系の絵柄で描かれる むっちりもちもち少女がたっぷり詰まった一冊。 全身どこをとっても柔らかそうなお肉たっぷりの女の子がともかく魅力的です。 おっぱいは大きいかつるっつるかの2択で。 特におっきな方は押せばどこまでも沈み込むような柔らかさと、 ほどよい弾力が表現されていてむしゃぶりつきたくなりますね。 局所描写は最近の作品としてはかなりシンプルですが、 他が全体的に良いのであまり気になりませんでした。

女の子の性格付けは、小悪魔さん系か、ふんわりぽややん系のどちらかが基本タイプ。 求められるままにたいした抵抗もせず/出来ずに身体をむしゃぶり尽くされる女の子たちの エロスっぷりは非常にGood。 一方の小悪魔さん系は、その可愛らしい容姿と、全力で虐げるようなS言動のギャップが 素敵です。

気に入ってるのはふんわり奴隷妊婦姉という桃源郷シチュエーションが素敵過ぎる「みんなの姉」、 自分好みに仕立て上げたふんわり妹を手籠めにしちゃう「天然素材」あたりかな。 どっちも一棒主義者には辛そうな展開だったりしますが、 他の男たちはあんまり画面に入ってこないので、個人的には気にならず。 あとは深窓のお嬢様然とした女の子のペットという 一部の特殊な方にはたまらないシチュな気がする「紺淫届」あたりも好きですね。

初単行本ですが作画面でのブレは無視していいレベルです。 前述の通り、元がテーマ別アンソロ収録作品群なので なかなかバラエティに富んだ作品が揃った一冊になってます。 そのぶん全体的なマニアック度はやや高めかもしれませんが 妊婦、母乳…くらいなのでご安心ください。 カバー絵が気に入ったら手に取ってみても損は無いと思います。 (Permalink)



@ 『僕の愛玩具』:堀博昭(ISBN9784903714219)。エロ漫画。 COMIC真激にて発表された短編集。 与えられる苛烈なまでの快楽に身も心も蕩けてゆく女たちの肢体がたっぷり。 人妻、女教師、実母、義姉籠絡や痴漢天国女子校生籠絡など。

作者10冊目の単行本とのこと。 成年マーク付きの作品集としては、 いつもと比較してややライトなノリの作品が多いかな? 後半はそれなりにブラックなんでずが、 前半の短編連作「先生観察日記」シリーズの ライトさが際だってるのでそう感じるのかもしれません。 なお以前の単行本では何冊か続いた、ラストですべての物語が繋がるような展開もありません。

今回特に目がいくのはカバーイラストでもその存在感を主張している たわわに実った爆乳描写ですかね。たっぷりと身の詰まった大きすぎる乳房が 後背位で重力のままに垂れ下がる様がなんとも扇情的。 それらを使ってのパイズリ描写もまさに包まれてる感じが出ていて良いです。

あとはたっぷりのアヘ顔描写と淫語描写でしょうか。 快楽の中で、普段の表情をかなぐり捨てて見せるだらしのない表情と 呂律の回らなくなった口から紡ぎ出される不明瞭なおねだりの言葉の数々は圧巻。 その果てに堕落しきり、頭の中をピンク色の欲望で一杯にさせた 女性陣の痴態は必見です。

お気に入りのエピソードは「先生観察日記」シリーズかな。 気の強いポニテ剣道先生が焦らしエロ漬けの末に見る影もなく堕落する姿は なんともエロス&キュート。 あとは痴漢電車ものの「Stand by me」かな。 3本分のページをたっぷりと使って描かれる少女達の堕落絵図がなんとも言えません。 無数の痴漢達の手によって親友と共に堕落し、頭の中を染め上げられる課程は 見応え十分です。

とまあ、エロ度はたっぷり。 それを駆動するためのストーリーとしても過不足はありません。 堕落する女性の姿が好きな方はマストバイの一冊。 ただ「絆-あそび-」は女装少年が責められたりもするので ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれません。 私は別に気になりませんが:D (Permalink)



@ 『マイティ♥ハート(4)』:マツリセイシロウ(ISBN9784253213943)。 週刊少年チャンピオン連載。 正義の最弱ヒロインに惹かれる悪の怪人くんの明日はどっちだ?お色気ドタバタコメディの4巻目。 本編第34断から第44断までと、メインキャラクターたちの初期設定資料も収録。

マイティハートによる度重なる作戦妨害に業を煮やした怪人軍団指令・ドゥーベは 自らと同格である幹部怪人たち…「怪人騎士」を招集する。 そして怪人ヴォルケンこと天河十市のの前に現れる怪人騎士メラクベータ。 彼女がヴォルケンに命ずる「愛の餓狼作戦」とはいったい何か? ついに舞島への恋心を自覚してしまったヴォルケンに試練の刻が迫る!!

…嘘は無いのに我ながらなんだこのシリアスっぽいあらすじは(^^;; つーことで名バイブレイヤー・メラク師匠こと怪人騎士メラクベータ登場の第4巻です。 いきなり単行本カバーを飾ってるあたりからもその重要度が伺えるというものです。 チャンピオン漫画の師匠キャラは強力な人が多いのですが、 メラク姐さんもご多分に漏れずなかなかに濃ゆい人で、 物語を良い感じに引っかき回してくれます。 奔放かつ結構面倒見の良い人なのでヴォルケンとの絡みが純粋に楽しいのもありますが、 性的な意味でサービス精神旺盛なのも素敵ですね:D

十市と舞島さんのラブコメもこのあたりから一気に加速がつき始めます。 第41断「PHANTOM PAIN」で繰り広げられる二人の初々しいこっ恥ずかしさに 満ちあふれたやりとりは非常に良かったです。 その後の曖昧だった想いをはっきりと自覚してしまった十市くんの右往左往っぷりが 楽しいやらもの悲しいやら(つー; マジ頑張れ男の子…

今回も見所たっぷりで楽しい一冊です。 既刊含めオススメ。


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@ 『ちぇり×ちぇり-CHERRY×CHERRY-(1)』:そりむらようじ(ISBN9784047125643)。 月刊ドラゴンエイジ連載。ちっちゃ可愛い小悪魔妹たちが巻き起こす大暴風に お兄ちゃんはタジタジです的ちょっとえっちなドタバタコメディの1巻目。 「お兄ちゃん…せらのえっちなトコロ……見たい………?」

オタクの浪人生・神代智希の家に突然現れた金髪碧眼の幼い双子の少女・「せら」と「りる」。 考古学者として海外を飛び回っている智希の父親の「隠し子」だという二人との 共同生活はこうして突然始まった。 天使のような外見の妹達の突然の登場に戸惑いを隠しきれない智希… さらに彼女たちはその外見とは裏腹に一筋縄では行かない小悪魔だったりで 即席兄妹は事あるごとに衝突しっぱなし。 お隣の世話焼き爆乳お姉さん・美那穂をも巻き込んだ大騒動の日々が幕を開ける。

エロ漫画方面ではおなじみの「そりむらようじ」氏(反村幼児から改名)の 初連載&初一般単行本になります。…そう、一般なんですが これでもかといわんばかりの幼女パンツと幼女の下腹部の詰め合わせという まあ、ある意味期待を裏切らない内容ですね(汗 コスプレ成分も多め。 本筋の方はギャルゲーのような展開も現実で…となると大問題とでもいいましょうか 我が侭な金髪妹達にたぁぁぁぁっぷりと振り回される喜びを噛みしめられる内容になってます。 おませで挑発的な二人が、ふっと見せる年相応の表情が素敵です。 あとはエロ要員以外の何者でもない美那穂さんの活躍っぷりかなぁ。 たわわすぎるおっぱいが示す無限の母性にクラクラです。

初の月刊連載ということもあってか、 絵柄の方はやや不安定で荒さが目立つ感じなのが残念ですが 持ち味である可愛らしい女の子達の生き生きした姿はたっぷり詰まってます。 どうしてもセンセーショナルな部分が目立ちますが 基本は即席家族が本当の家族になっていくお話ですので、そのつもりでどうぞ。 (Permalink)



@ 『エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-(1)』:和月伸宏(ISBN9784088745084)。 ジャンプSQ連載。 19世紀の大英帝国を舞台に繰り広げられる人造人間-フランケンシュタイン-を巡る物語の一巻目。 「この復讐はオレのものだ!!」

猛烈な吹雪の夜の惨劇…立ち往生した馬車を襲ったツギハギの殺人鬼により 家族を奪われた少年・ヒューリーとレイス、そして少女・エーデル。 偶然同じ乗り合い馬車に乗り合わせただけだった3人の運命は大きく流転する。 5年後、力強く成長したヒューリーとレイスは再び「ツギハギの殺人鬼」に対峙し 協力してこれを追い詰るが人外の化け物の本性を現した殺人鬼によって レイスは惨殺され、ヒューリーも殺人鬼と相打つ形で意識を失ってしまう。 そして一ヶ月後。 医者を自称する謎の女、Dr.ピーベリーの手で命を救われたヒューリーは ワイス卿の屋敷へと舞い戻る。そこで待っていたのはワイズの養女となっているエーデルの 代わらぬ笑顔と死んだはずのレイスの姿だった…。

読切りとして発表されていたシリーズが連載化。 以前の読切りの主人公達も後々登場する予定なのかな? ともかく新たな主人公を据えての物語の「序章」です。 細かな要素がしっかり立てて構成してあり、 この物語世界への導入として非常に分かりよい作りになってます。 元々重なることが無いはずだったヒューリーとレイス、二人の運命が 交錯し、そして再び離れてゆく様、決定的なまでの別離の描き方は 物語がもつ仄暗さを象徴するようで読み応えがありました。 印象としてはジョジョ第一部のジョナサンとディオの関係がちょっぴり 脳裏をよぎったかな。まあ流れはまるで違いますけれど。

なんにしても和月作品をまた読めるのは非常に嬉しいことで 個人的にしっかり応援していきたいところです。SQは買う予定有りませんが:D

余談。本作品でも和月先生のぶっちゃけ過ぎトークコーナー満載なわけですが こんなところにまでさらっと出てきて多大な影響を残していくジェピロ先生に笑った:D まったく…さすがだなぁ。 (Permalink)



@ 『アットホーム・ロマンス(2)』:風華チルヲ(ISBN9784832277243)。 まんがタイムきららキャラット連載。 弟スキスキブラコン姉とママンスキスキマザコン弟が繰り広げる笑いあり 感動?アリのドタバタコンプレックスコメディ4コマの2巻目。 なお、オビはブラコン声優として名を馳せる「河原木志穂」さんの直筆メッセージ入りです。 「竜〜ちゃん♥、リアル姉ごっこしよっ♥」

筋金入りのマザコンである息子・竜太朗と、仕事が上手くいかず飲んだくれる夫に 更正を促すため実家に帰ってしまった母・明美。 悲嘆に暮れる男どもの尻を叩く役を仰せつかった長女の暁子だったが、 彼女も筋金入りのブラコンで…。 暁子により日々繰り返される濃密な『姉プレイ』によって マザコンとしてのアイデンティティの危機に直面した竜太朗。 そんな竜太朗の姿にどうしても母に勝てない自分を痛感した暁子はついに家出してしまう。 学校ですら顔を合わせようとしてくれない姉に対して竜太朗は?

いろんな意味でダメな皆さんがハイテンションに繰り広げる家族愛が楽しい本作品。 竜太朗のマザコンっぷりはやや痛々しいですが、 まあ甘えたい気持ちは分からんでも無いので生暖かい目で。 今巻ではクラスメートの女の子たちにもいろいろと無意識にフラグ立てしていってる なんとも罪な野郎です(^^;;;; 彼と急接近してドギマギしっぱなしのなっちゃんの 可愛らしいことといったらありません。

一方の暁子ねーちゃん。毎朝全裸で弟の布団に潜り込んでいたり、 毎日お風呂でおっぱいで背中を流してくれたり、 おトイレで拭いてくれたり、トランクス履かせてくれたり、自分で履いてたり、 弟の布団に顔を埋めてクンクンハフーンしてたり、そんなダメっぷりも愛おしいですねー。 ぷりぷりボディでポニーテールの姉にこんな風に接せられたら…ハァハァ<………

今巻は竜太朗と暁子の関係に大きなうねりが生じたりと全体的にイベントたっぷりで 読み応えがあります。すべてが過剰な周りを巻き込みまくりの大騒ぎですが 根幹にあるのは家族愛なのが分かるので安心して読めます。 お話的には〆に向かってる感がありますが、どういう結論へ行き着くのか。 それが楽しみな所です。

そして、個人的に今巻一番の見所は『ママ喫茶マーミヤン』編ですね。 実家で暇をもてあました明美ママがパートするお話ですが パート先の「ママ喫茶マーミヤン」がともかく強烈。 「人妻に癒されたい殿方とママに甘えたいボクを優しく迎え入れるウエートレス」という なんとも素敵なコンセプトと、それに馴染みまくる明美ママの姿がたまりません。 現実にあったら是非挑戦したいところです。もちろん個室でお願いします!! こらそこ、どこの風俗ってゆーなー(汗
(Permalink)



@ 『メイドはミラクル(1)』:琴の若子(ISBN9784408171401)。エロ漫画成年マーク無し。 コミックキャンドール連載。メイドの国からやってきた見習いメイドたちと そのご主人様たちのえろえろライフの1巻目。

不慮の事故で両腕を骨折してしまった大学生・政二。 お見舞いに…と実家と大学の女先輩から贈られてきた二つの「しびん」に同時に触れたところ 煙とともにしびんから二人のメイドさんが現れて…!? 一人前のメイドになるためメイドの国からやってきたという二人… 幼い容姿ながらに甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるおかっぱメイド・ミントと 無愛想ながらナイスなバディのツインテールメイド・メイ… タイプの違うふたりの見習いメイドの御主人様となった政二の桃色の日々が始まります。

三和出版の「完全服従メイド」(かんそーぶん)に収録されている「ふしぎマイメイド」(掲載誌休刊に伴い中断)や同人誌にて展開していたメイドの国のメイドさんシリーズの世界観を受け継いだ長編シリーズ1巻目になります。 それらからの引き続いて登場するメンバーもちらほら居ますが、 メインメンバーは新規キャラクター中心なので、ここから読んでも特に違和感は無いかと。 ラストで前メインヒロインのミラ=クルさんも出て来てくれたのはうれしいところですが:D

匂わされるミントの過去や、しびんにまつわる謎(前シリーズ読者には自明ですが)など ややビターな流れも内在してますが、基本はお気楽なラブラブえっち漫画です。 容姿などが正反対の可愛いメイドさんに入れ替わり立ち替わり甲斐甲斐しく世話を …もちろんえっちなお世話も…焼いてもらう幸福感はやはり格別です。 ミントちゃんも良いのですが、やはりメイちゃんがツボかなぁ。 愛想はありませんが、その豊かな胸を使ってのご奉仕などは積極的にしてくれますし いろいろと複雑そうな表情を見せるのもミステリアスで良いものです。

成年マーク無しなので、局所に関しては完全な白抜きですが、絵柄の可愛らしさと それに反するえっちさはお墨付き。個人的にはおすすめの一冊です。 (Permalink)



@ 『職業・殺し屋。(12)』:西川秀明(ISBN9784592145028)。 「嗚呼、なんて卑しい職業なんだ…」、 ネットの「殺人逆オークション」を通じ、殺しの依頼を安値で買い叩き実行する 「職業・殺し屋」たちの活躍を描くピカレスクエログロロマンの12巻目。 前巻から続く「非ずの村」編ラストまでをメインで収録。

新たな殺しの依頼を受けて人里離れた山村にやって来た志賀と死条。 そこは戦国時代の面影を残す奇妙な村…「非ずの村」…だった。 標的である「日神火」の強襲をなんとか切り抜けた志賀たちだったが、 死者の骸を自在に操る日神火の能力、 そして瀕死の死条を易々と救った非ずの村の『超科学』に強い違和感をもつ。 その疑問をストレートに問う志賀に依頼者 水月が語る非ずの村の者たちの正体とは? 一方、敗北しプライドを大きく傷つけられた死条はその傷に付け入られ、 生きながら日神火の骸にされてしまう。 イカレた銀髪の蜘蛛VS死条皇神流最終継承者・死条誠…職業・殺し屋。 最強のふたりが今、激突する!!

いろいろとフリーダムな本作品でも飛び抜けてフリーダムな展開だった「非ずの村」編も ふたを開けてみれば「職コロ最強決定戦」だったと。 まあ、殺し技の使い手ばかりなので後腐れ無く戦うにはお膳立てがいりますかねぇ(^^;;;; 二人のガチバトルは非常に見応えがありました。 いままで多少は苦戦しても飄々とした様子は崩さずに勝ち残ってきた銀髪の蜘蛛を 文字通り絶体絶命の危機に追い込むあたり、死条の名前は伊達じゃないってところですかね。 ラストは一回転してほとんどホラー状態になってましたが、 女の情念の仄暗さが大変素敵でした。水月さんハァハァ:D______

それにしても表紙には居るのに本編に2コマ …それもギャグ顔オンリーという蟷螂の扱いが泣けます。 め、メインヒロインーー!!! (Permalink)



@ 『キミキス-various heroines-(4)』:東雲太郎(ISBN9784592144441)。 ヤングアニマル連載。PS2の恋愛シミュレーションゲーム「キミキス」のヒロイン別コミカライズシリーズ第四弾はヒロインの中でもひときわ高い人気を誇る孤高の天才少女・二見瑛理子編です。

初雪の降り始めた放課後、校舎の屋上から飛んできた答案用紙で作られた紙飛行機 …それが光一と天才少女・二見瑛理子との出会いのきっかけだった。 瑛理子の、超然としながらどこか寂しげな様子に強く惹かれた光一は、 彼女へのアプローチを始める。最初はつれない態度だった瑛理子も、 光一のひたむきな様子に次第に興味を惹かれてゆく。 そんなある日、放課後の理科準備室で瑛理子は光一に提案する 「わたしと実験しない?」と …その一言が二人の関係を大きく変えて行くのだった

ということで待望の二見さん編。 ページ数に余裕がある分、「実験」までの課程が丁寧に描かれていて 二見さんが光一を実験相手に選ぶことの唐突さがかなり緩和されてるかな。 あと「デレ」る前の二見さんの超然っぷりも丁寧に描かれて 後半とのギャップに効果絶大ですね。 東雲太郎氏の描く二見さんはその鋭利さと美しさが全面に押し出されていて非常にいいです。 そんな彫刻然とした彼女の表情が次第に解けてゆく様は必見。 後半に見せる無邪気で無防備な笑顔にやられない人は居ないでしょう(断言

相変わらずキスシーンその他スキンシップ描写のエロスっぷりは留まるところを知らず 君らよくキスで満足できるね的なテンションアップっぷりがなんともまぶしいです。 テクニシャン光一くんの貪るようなキスにとろとろに蕩けてしまう二見さんをたっぷりご堪能ください:D (Permalink)



@ 『森口織人の帝王学(1)』:真田鈴/おかゆまさき(ISBN9784048672511)。 COMIC電撃大王連載。 COMICポプリクラブ等にてエロ漫画家として活躍している真田鈴氏を作画担当に迎えて 「撲殺天使ドクロちゃん」のおかゆまさきが贈るドタバタ妄想エロコメディーの1巻目。 なお原作?扱いになっている電撃文庫の「森口織人の陰陽道」の方は未読です。

吝華高校へ転校してきた当日、濃い霧の中で森口織人が出会った一人の少女・遙奈原初雪(はるなばら はつき)。偶然、彼女の秘密…「触れた相手に自分の思考を伝えてしまう」能力…を知ってしまった織人は、その秘密を守ることを彼女に誓い、クラスメートとして協力していくことになる。 そんな織人にとって最大の問題は、初雪が「ものすごい妄想家」だったということで…。

身も蓋も無く端的に言ってしまうと サトラレ能力者がとんだドMエロ妄想でいつも頭いっぱいの女の子だったらというお話。 いや、よくこの内容に真田鈴さんを起用したものだよ。なんというナイス判断か。 線描の醸すエロさ、羞恥に震える赤面表情、そして華やかで可愛らしい下着の数々と 真田鈴さんの良い部分をグッと生かす素敵な内容です。 あくまでも妄想中心で、いわゆるモロな描写はありませんが、脱がなくたって乳がでなくたって エロさは表現出来るんだよ!!という力強い何かを感じずには居られません。 ブルマ内視鏡プレイだとかスク水ガラス押しつけプレイだと首輪レオタード緊縛プレイだとか、 色々妙な方向に頑張ってますので まあ、ともかく少年向けのエロめなのが読みたいんだよ!!内容無くていいから!!!という向きには なかなかおすすめの物件かと。

キャラ。初雪ちゃんは基本は人を寄せ付けないクールめの印象のストロングお嬢様ですが 実態はやや泣き虫さんの強度エロ妄想家という子です。 このへんのギャップ感や、いぢめて感がなかなかにたまらんなぁと。 真田鈴さんの瑞々しさの中にエロたっぷり含有な絵柄とベストマッチですしねー。

まあ、真田鈴さんにはまだまだエロで頑張って欲しいのが正直なところですが こういう内容ならば個人的には歓迎です。 (Permalink)



@ 『よつばと!(8)』:あずまきよひこ(ISBN9784048671514)。 電撃大王連載。天真爛漫少女・よつばちゃんの驚きに満ちた日々の8巻目。

今巻は夏から秋にかけてのイベントが目白押し。 風香ちゃんとこの文化祭や、地元のお祭り、そして台風などなど 様々な体験を全身で受け止めるよつばちゃんの姿は毎度ながら 楽しく、可愛らしく、そして懐かしいですね。 どのイベントも独特の楽しさのあるものですから よつばちゃんの反応のおもしろさもひとしおでした。

お祭りの話はどこかの実際のお祭りなんだろうと思うんですがどこでしょうね? 場の空気感や賑々しさが伝わってくるのが素敵です。 あとはおめかしモードのみうらちゃんですか。 改めて美少年…もとい美少女っぷりが強調されてて良かったです。

今巻で秀逸だなと思ったのは108ページ。台風話のラストページです。 サイレントでの3段ゴマですが、それぞれのコマの人物絵が ページ単位で一直線になって不安定の中で安定してるのが 非常に印象に残って、何度も見直してしまいました。 (Permalink)



@ 『はなまる幼稚園(4)』:勇人(ISBN9784757523302)。 ヤングガンガン連載。超なごみ系幼稚園児物語の4巻目。

今日も元気な杏ちゃん達。クリスマスやお正月など楽しいイベントもつっちー達と大満喫。 運動会でとっても頑張る小梅ちゃんや、柊ちゃんの保育参観での出来事、 そして杏ちゃんパパとママの馴れ初めとつっちーのお話などなどありまして…。 和やかな幼稚園での日々は続きます。

イベント消化しつつ、メインキャラの掘り下げ中心かなという巻。 お気に入りは柊ちゃんの保育参観でのお話かな。 生き字引的に普段は落ち着いた柊ちゃんも大好きなパパの事だと 年相応の反応をしてくれるので、普段とのギャップで可愛らしさも倍増しです。 あとは恒例感のあるつっちーと杏ママの桜さんの過去話ですかね。 ついに杏ちゃん両親の馴れ初め、そして杏パパの画面登場まで進みました。 これはつっちーがある意味吹っ切ったんだということなのかなぁ。 他のエピソードに関しても今更言うまでもなく可愛くて可愛くてしょうがない お話ばかりなのでこれはもう読んでくれとしか。

そして山本先生の破壊力が凄すぎる…orz 単行本カバー絵もあれですが、描き下ろし恒例の山本先生姉妹編での水着試着がもう…。 な、なんかこうはみ出してるよ? 収まってないよ?的なアレでソレ。 妹さんのナイスチョイスっぷりに心からの絶賛を。 どうやら近々のヤングガンガン本誌連載分と連動してるようなので ちょっとチェックしたいところです。単行本派の人は次巻待ちかな。 (Permalink)



@ 『もっけ(8)』:熊倉隆敏(ISBN9784063145212)。 月刊アフタヌーン連載。人の目には見えぬ妖と関わる力を否応なく持った姉妹が 彼らとの関わり方を学びながら成長してゆく物語の第八巻目。

ふたりが別々に生活するようになってどうなるのかなと思ってたのですが 思った以上に好調ですね。それぞれの成長と自立への苦しい戦いが強調される形になって 良いと思います。瑞生ちゃんの方は今回は精神的な成長が見て取れたかな。 危うさよりも頼もしさの方が勝ってきたというか。弟分が出来たのも 大きな要員でしょうね。一方の静流ちゃんの方はまさしく正念場という感じで しんどい話が多かったです。問題の種の百瀬さんは…面倒くさい子だなぁというのが 正直なところですが…なんつーか居るよねこういう子(^-^;;;; そしてふたりの流れが久しぶりに合流する今巻巻末の#44「アクガレ」が 今回の白眉ですね。遠く離れていてもどこかで繋がっている姉妹の絆が 微笑ましかったです。パンイチなのがいまいち締まりませんが:D (Permalink)



@ 『ゼロイン(8)』:いのうえ空(ISBN9784047125599)。 ドラゴンエイジ連載。凶悪化する犯罪に対して警察組織に代わって 荒事を請け負う民間の警察組織 通称・民警の若きエージェント達。 その一人・強力な近接帯銃格闘術・コマンドゼロの使い手みくると 彼女の仲間達のむっちりビターな刑事物語の8巻目。

今巻は明確にみくるさんが主軸の短編が続く形で、 白石くんはじめ他の民警メンバーはやや添え物的に。 わりかし平和な短編の中でもさらっと白石父が出てきたり、 みくる母の魅せる地獄の一丁目で出会う聖母の微笑みだったりと バラエティ豊かなエピソード揃いでした。 そしてラストでまた爆弾が。正体は一切不明ながらもかなりの強敵が登場。 前巻でみくるの心の中に根付いた部分が嫌な芽吹き方をしそうです。 次読むのがやや憂鬱だなぁ…。 (Permalink)



@ 『誘惑はあかね色』:URAN(ISBN9784894218291)。エロ漫画。 COMICペンギンクラブ山賊版にて連載された表題シリーズと短編をまとめた、 作者さんの初単行本とのこと。 和姦オンリー。むっちりぷりぷり女の子の赤裸々誘惑えっちが満載。

ボリューム感たっぷりの胸や腰と、 キュッと締まった肢体の組み合わせが大変素敵な作者さんです。 トーンで表現された肌の張りも自然なイメージでほどよく、 そのすべすべむちむち感を強調しています。 絵柄は線のくっきりハッキリとしたアニメ絵系で強いアクは無く万人向け。 可愛らしさ優先ですね。 見所はやはり立派なおっぱいですかね。メロンやスイカ的な丸々としたおっぱいが 重力に合わせて形を変えていく様が非常にいいです。 また、そんなおっぱいと素敵なコントラストを演出する筋肉がほどよくしまった お腹まわりがこれまた良いのです。柔らかいだけではない瑞々しさが感じられます。 ストーリーは短編でもわりとしっかりとした「物語」を提示してまとめていて 作品に没入しやすい作りですね。

メインは表題作「誘惑はあかね色」。 エロとストーリーがしっかり両立したいい作品です。 教師である井ノ上を赤裸々に誘惑する小悪魔少女・あかねちゃんが極めて魅力的。 そんな「遊び人」の仮面の下から時折覗く「恋する少女」の素顔がまた良いのですよ。 紆余曲折の後、最終話でのふたりの想いを剥き出しにしたSEXシーンは心に迫ります。 結末に関しては読み手の好みの分かれるところかなとも思いますが たまには登場人物たちの心情を噛みしめるのもアリかなと。 主人公たる井ノ上先生は……なにこの羨ましい人生?とだけ(本音が漏れた

なお、この長編「誘惑はあかね色」は デビュー作なわけですが、これは最初から予定して長編に挑戦したとのこと。 アンケートが良く短編予定が結果的に長編になった…という話は結構ありますけれど こういうのはわりとレアケースかな。

短編では「僕とネットの女神さま」が好きかな。 実験的にキャラクターの目を小さめに描いたとのことですが、個人的に これくらいのバランスが一番好きなので。ポニーテールだし<それか。 「保体のせんせい」は美人系の保健教諭に主導権握られて責め立てられる姿が Mッけを刺激してくれて素敵です。 「注文の多い定食屋」はオチが好みなので:D

とまあ、全体的に満足度がかなり高い一冊でした。 初単行本ということもあり絵柄の変遷はありますが、 一番古い作品でもかなりしっかりした絵で描かれているので極端な見劣り感は無いかと。 着実な技術力アップと表現増加が見て取れるので、今後が非常に楽しみです。 表紙絵に惹かれたら手にとって損はありません。 (Permalink)



@ 『Escape Creater-責絵少女-』:井上よしひさ(ISBN9784894654044)。エロ漫画。 COMIC阿吽誌にて連載された短編集。 緊縛に濡れる被虐ポニーテール少女達の痴態。

見ての通り縄。縄です。ともかく縄。 いつものことではありますが、今回は特に全面に押し出しての縄です。 健康的な肢体を持つ少女達が、その肉体を丹念に縛り上げられる様が満載の一冊。 縛りの描写は非常に綿密。さらに絞り上げられた女性陣の肉体の美しさは素晴らしいですね。 大胆にかつ強調するように縛り上げられた乳房のボリューム感、 そして興奮のあまり乳輪ごと隆起した見事な勃起乳首のいやらしさが見所です。 あとは、「苦痛」の描写がいいですね。 痛いけど感じちゃう的なシチュエーションはよくありますが、 本作では本当に痛く、苦しそうな描写が徹底されています。 しかしそれが、その痛みこそが快楽に感じられる…この微妙なニュアンスの違いが しっかり表現されていて面白いです。

絵柄はメリハリくっきりの瞳の大きなアニメ絵系。 絵柄の基本ラインはずいぶん前から変化なしですが、 表情などの表現幅はさらに広くなった印象かな。 このへんは一般仕事の影響もあるんじゃないかなと思います。 醜さの一歩手前まで崩しきったアヘ顔が印象深いですね。

お気に入りは前髪ぱっつんポニー巫女さんが可愛い「御子柴理恵子の緊縛」。 あとはブレザー姿で絞り上げられた姿がいやらしい、 単行本カバー絵でもある「縛遼太郎(PN)の実践緊縛され講座」。 あとは、縛りシリーズを2冊前の単行本とも結んでしまう 衝撃(笑)の超展開が素敵な単行本タイトルでもある「Escape Creater」かな。

他、「電波少女」のセルフパロっぷりはいいのかよ!と思わずツッコミたくなります。 あとはタイトル通りにひねりいっさいなしのド直球っていうか 週末朝のアニメがあ気に入ったんですね的な「ひねりもなんにもニャイ」も ネタ的な意味で楽しめました。

ネタのマニアックさは言うまででもないので縛りに興味が全くない人には やや辛いかもしれません。ただ、挿入シーン等はちゃんとありますのでそのへんはご安心を。 これだけしっかりした縛りが描ける商業エロ漫画家さんもレアなので そっち方面に興味のある方はチェックしてみると良いかと。 (Permalink)



@ 『リアルバウトハイスクール<アーリー・デイズ>3 雛は舞い降りた!』:雑賀礼史/いのうえ空(ISBN9784829133248)読了。富士見ファンタジア文庫新刊。 「召喚教師リアルバウトハイスクール」シリーズの前日譚編最終巻。

校内での私闘を認めるという「Kファイト」制度の制定により巻き起こされた大混乱は 御剣涼子VS霧林あずみの激闘の後、沈静化していた。 ひとときの平和を取り戻していた大門高校だったが、 新年度を迎え、過去の経緯を知らぬ新入生たちの登場で 再び混乱の兆しを見せていた。 そんな時、大門高校に現れる一人の縦ロールの少女「藤堂雛乃」 …彼女の登場によって「Kファイト」を巡る争いはついに最終局面を迎える!!

2巻発売が3年4ヶ月前(かんそーぶん)、初出2004年11月号とか気が遠くなるようなことになってますが、まあ気にしない方向で(^^; ファンタジアバトルロイヤル掲載分に大幅な描き下ろしを 加える形でのアーリー・デイズ最終巻になります。 お話は「Kファイト」制度成立を巡る物語としての 終着点「涼子VS静馬」へ向かって突き進むわけですが… なんかもう大見得切って出てきた雛乃さんがひたすらに噛ませで めちゃくちゃに不憫なんですけど。 癖のある人間ばっかだから、さすがにちょっと可哀想でした。

VS静馬のKファイトは色々な意味で盛りだくさん。 通常簡単めに済まされる格闘以外の種目でのKファイトが中心なので 多種多様なイベントと、それに対する静馬の無茶っぷりが映えていました。 そしてなんと言っても「矢神花子」ちゃんの破壊力が素晴らしい。 挿絵の素晴らしさも相まってその魔性っぷりが数倍増しに。 あれはさすがにけしからん。けしからんね!!

あとアーリーデイズ開始時に非常に違和感のあった静馬の挿絵、 当時はなんでこんなに違うの?と思ってましたが やーーーーーーーっと繋がりました。長かったなぁ。

とまあ、ずいぶん待ちましたがやっと本編に繋がりました。 本編の方も最終局面間近ということで ここまできたらとことん付き合いますよもうね(つ-;

それにしても最近の長編の南雲先生と比べると初登場時の南雲先生の茶目っ気のあるったら(つ-; (Permalink)



@ 『まじもじるるも(2)』:渡辺航(ISBN9784063731293)。 月刊少年シリウス連載。寡黙な魔女っ娘との同居生活はまさしく命懸け? ドタバタ学園ラブ?コメディの2巻目。 「女子のパンツは空よりやさしいんだぜ」

偶然からスケベでバカで…でもイイ奴な少年・柴木に召喚され人間界にやってきた 寡黙で無口な魔女「るるも」。大騒動の果てに魔界へ帰っていったるるもだったが 契約不履行を理由に魔女の資格を剥奪され、修行魔として再び柴木の元に現れたのだった。 柴木に手渡された「魔法のチケット」の求めに従い、魔法を行使し、柴木の願いを叶え そしてすべてのチケットを使い切ること…それが修行の内容だ。 しかし「魔法のチケット」はそれすなわち柴木の命であり チケットを使い切ることは柴木の死を意味するのだ。 柴木はそれを知りつつも、尽きせぬ欲望のままにチケットを浪費していく。 そしてるるももまた、柴木が見せる優しさの前に…!?

…1巻の感想書いたつもりで書いてなかったorz ので基本的なあらすじから。 キャラクターも増えてきて順当におもしろさアップの2巻目です。 他誌にて平行連載中の「弱虫ペダル」と違ってこちらは女の子たっぷりでたいへん華やか。 パンツ分も多いしね。 「制服ぬいだら♪」の正当な系譜なんだなぁと思わず思ってしまいますよ。

今巻ではるるもちゃんが学校で働き始めたり、るるもの力を狙う婦警さんが現れたり るるもが風邪を引いてしまったりします。 特に巻頭のカラーページからるるもちゃんの艶姿がたっぷりで極めて眼福の一品。 基本無表情で、どこか不服そうな顔のるるもちゃんが戸惑ったり、 ほほを染めたりつーのがまたね:D______ 全編を通してキャラクター達の生き生きとした表情や仕草が楽しい作品です。

エピソードとしては巻末の「6月の雨のジケン」が秀逸かな。 ネタ的に反則な気もしますけれど、ストレートないい話は染みます。 無軌道な少年の青春謳歌っぷりと可愛い女の子をどうぞご堪能あれ。 (Permalink)



@ 『催誘姫』:ドリル汁(ISBN9784873063010)。エロ漫画。 エンジェル倶楽部誌にて連載された長編「生臭坊主は西へ西へ」をまとめたもの。 西遊記異聞系、ぼんきゅっぼんのふたなり満載。汁気&フェチっぽさたっぷり。 多人数プレイ、ニプルファック、母子相姦などなど。

褐色の肌と隻眼の旅の法師・玄奘。遙か西方・天竺への 旅の途中、その強大な法力と僧侶にあるまじき破戒的な行動力で 現れる妖怪変化共をその毒牙に掛けておりましたとさ。 性奴隷もとい弟子のツンデレデレ化け猿孫悟空、 子持ちの肉欲食欲豚魔神・猪悟能を従えた玄奘の旅は波乱の中に。 …『生臭坊主は西へ西へ』#1〜#8(完結)

前単行本はキルタイム系からでしたが、今回はエンジェル倶楽部での連載作品。 見ての通りの西遊記異聞で、いわゆる三人の弟子達は皆女性です。 鬼畜エロ坊主である玄奘があの手この手でエロ籠絡した悟空や悟能達を使って 襲いかかる妖怪達…悟浄や牛魔王母子とドロドロの迫力エロスで戦います。 ストーリーについては色々含みや裏側の流れは感じられるのですが、 基本的に有って無きがごとし扱いで、徹底的なエロ駆動。 紙面いっぱいに繰り広げられるハッタリの効いたインパクトのあるエロシーン& アクションシーンを楽しむ作品です。

見所はメリハリのきいたエロボディを大量の精液で彩られた女達の痴態ですかね。 それぞれ強力な力を持つはずの妖怪少女たちが 文字通りグチャグチャになるまで犯し抜かれてはだらしのないアヘ顔を さらして屈服していく様は征服欲を刺激されてなかなかに良いモノです。 どの女性キャラにも特徴的な部分が付与されていて飽きさせないのも魅力かな。 そのへんの描き分けは感心の出来です。 あと、エロシーンを彩る卑猥下劣な淫語の数々も良。おねだりや屈服シーンの 破壊力を否応なくアップしてくれてます。

あとはたっぷりのふたなり分。女性キャラは全員生えてます。 イチモツに関しても超長竿からノーマルサイズ、 皮かむりからズル剥けさん、玉付or玉無し等々極めてバリエーション豊か。 女性器にコッテリと注ぎ込まれてところてん式に男性器から 精液を吹き出すようなシーンがたっぷりです。

キャラクター。 ややツンデレ気味?の悟空がなかなかに可愛いです。 普段は乱暴者ですが、法力で射精を封じられてしまっており、 徹底的に嬲られても最後まで達する事が出来ず、 屈服したシーンで見せるか弱く可愛らしい姿がGood。 豚妖怪らしいむちむち肉余りボディで貪欲に性をむさぼる悟能さんの エロっぷりや 実は未経験な所をガッツリと犯し抜かれてしまう悟浄さんの純情っぷりとかも良いモノでした。

とまあ、ストーリーはどうしても弱めなんで、そのへんに期待するのは 避けた方がいいと思いますが コメディシーンやアクションシーンなどの見せ場はしっかりしているので なかなか読んで楽しい一冊だと思います。 コメディシーンのころころとしたキャラクターは和みます。 類例としては西川秀明先生系の崩し方かな? エロはややマニアック度が高めなので好みは分かれると思いますが エロボディを縦横無尽に使った迫力優先の様々な構図は一見の価値ありかと。 ともかく「絵」に力のある作者さんです。 (Permalink)



@ 『ヴァルプルギスの後悔 File.1』:上遠野浩平/緒方剛志(ISBN9784048671712)。 電撃文庫新刊。ビートのディシプリンに続く ブギーポップシリーズのサイドストーリー第二弾。 「炎の魔女」…霧間凪とその周囲の人々に訪れる最大の試練。

『君が戦っているのは”人間の危機”なのさ。 君はいつだって人間の味方であって、 世界なんて実はどうでもいいはずだ』

「炎の魔女」の綽名で恐れられる少女・霧間凪。彼女は『正義の味方』である。 とある脱法麻薬のルートを壊滅させた凪は、 背後にある組織「ダイアモンズ」の後を追い始める。 一方その頃、かつて凪に救われた合成人間の少女・織機綺の前に リキ・ティキ・タビを名乗る幻影が現れ、凪に…炎の魔女に関する奇妙な警告を発する。 それが意味するところは何か。 新たな事件がが静かに、そして急速に動き始めようとしている!

ブギーポップシリーズ最初期から登場し、読者に強い印象を残すも 同シリーズ本編ではあまり出番の無い凪がメインということで俄然盛り上がりますな。 ということでまたまた外伝新シリーズです。 まあ、ブギーポップシリーズに関してはさすがに色々と思うところもあるのですが 世界の危機に対して自動的でしかいられないブギーポップが関わる物語では 統和機構の謎やらなにやら直球では触れらづらいのかもしれません。

今巻に関しては新たな場の提示…といった感じでお話としてはこれからという印象ですかね。 やや観念方向に飛びすぎてしまった印象のある前シリーズに比べると 状況はまだシンプルで、分かり易く楽しかったです。綺ちゃん出番ちゃんとあるし:D 一応生身の人間である凪が戦闘用合成人間と互角以上に立ち回る様は見応えがありました。 まあ、凪の統和機構に関する認識が甘すぎてちょっとぐったりした気分になりましたけれど。

おなじみの凪の仲間達はもちろんのこと パール、ジィドたちダイアモンズの面々やラウンダバウト、 リキ・ティキ・タビなど「ピートのディシプリン」で登場or活躍した面々も メインで絡んでくるようなので出来ればそちらも読んでおいた方が良いでしょう。 「ピート」で起きた事件と一部時間軸が被ってますし、ストーリーライン的にも直系です。 ともかく長らく待ち望んでいた炎の魔女の物語です。続刊を期待して待ちたいと思います。

あー、それにしてもやっとブギーポップの言う「自動的」の意味がしっくり来た気がするよ。 (Permalink)



@ 『魔法先生ネギま!(23)限定版』:赤松健(ISBN9784069372674)。 週刊少年マガジン連載中。限定版にはOAD「魔法先生ネギま!-白き翼 ALA ALBA-」の第一巻と そのDVD収納BOX、1/1バクテイオーカードが付属しています。 その分お値段もやや…というか高めの3500円。 なおコミックス単体の通常版も同時発売ですのでご安心を。

父の友人・ラカンによってネギに示された新たな力の可能性 …かつてエヴァンジェリンが遺した強大な闇の魔法… それは大きな危険を伴うものだった。父と同じ光の道か、エヴァに通じる闇の道か 大きな決断を迫られたネギの選択は? 一方、各地に散らばってしまったネギま部の面々は力を蓄えつつあった… 今、魔法世界に散らばったそれぞれの道が集約へと向かい始める。

メンバーが色々とっちらかってるためかなり忙しい感じになってましたが メインはネギの修行と、記憶を失った夕映のお話かな。 ネギくんの決断はなかなかに面白い感じでした。 これまで父親の影を追うだけだったのが一歩前に進んだってとこですね。 それを支えるのが千雨たんというのも美味しい。 ほかの生徒達に関してもそれぞれに力強く生き、かつ実戦と修行を重ねて 戦力として頼もしくなってきた感じです。 それでもまだフェイト組との実力差はありそうですが、 その辺どう埋めていくかは次巻以降ですかね。

とりあえずエヴァ師匠の出番が色々と多かったので個人的には満足でした。 (Permalink)


@ 『魔法先生ネギま!(23)限定版』:赤松健(ISBN9784069372674)。限定版付属DVD。 OAD「魔法先生ネギま!-白き翼 ALA ALBA-」#1「ネギま部(仮)増殖中♥」。 一応アニメ第三期に当たる新シリーズ。続く24巻、25巻にも付属する形で全三話予定とのこと。 過去2回のアニメ化は極めてアニメオリジナル色が強く、賛否があったためか 今回のシリーズは原作に忠実にがコンセプトの模様。 キャラクターデザインも原作のイメージにそれなりに近い感じかな。 なお、今回のエピソードは学園祭最終決戦から始まってメインは白き翼バッチ争奪戦〜アーニャ来日あたりまで。

エピソードについては原作のままなので特に言うことは無し。 冒頭シーンのダイジェストっぷりはちょっとどうかと思いましたが、 彼女に出番を与えるにはまあしょうがないですね。燃えるシーンでもありますし。 あとは画面がやや安いです。原作絵の雰囲気は十分に出てるんですが…やっぱりこう…。 くそ寂しいBGMが安さをさらに助長していて以下略。 過度に期待するのは避けた方がいいかと思います。 ネギま系声優さんに強く思い入れのある方向けかなぁ。 もうちょっとグッと来る作画シーンがあればなぁ。 OPは「ハッピー☆マテリアル リターン」ということで映像も一新。 ただ毎度のシャフト演出も極まり過ぎると………な感じでしたけれど(汗

まあ、元々原作ファン向けの位置づけですからそれ以外の人が買うことはないでしょうし 久々に動くネギま!キャラが見られたのはそれなりに嬉しかったかな。 ええ、エヴァ様と小茶々が見られただけでもう…。 正直、基本は買う必要な(以下略 (Permalink)



@ 『とらドラ8!』:竹宮ゆゆこ/ヤス(ISBN9784048671705)。 電撃文庫新刊。龍虎合いはむ超弩級ラブコメ!!の8さつめ。 みんな言えない事を抱えている。はっきりと打ち明けあってしまえば楽なのに…。

人生最悪の日となったクリスマスイヴ以降、 竜児の心は先の見えない袋小路に入り込んだままだった。 大河はなぜか高須家に寄りつこうとしなくなり、 それもまた竜児の心に暗い影を落としていた。 新学期も間近に迫ったある日、久しぶりに顔を合わせた大河は 竜児からの「独り立ち」を宣言する。 竜児と大河のこれまでの関係こそがイヴの事件の原因だと言うのだ。 そして新学期…学年最大最後のイベント修学旅行に 最後の望みを賭ける竜児だったが…?

怖いっ!女の子怖いっ!!(;-; すれ違う想いにれぞれが苦しみ、 漏れ出した気持ちが大きな音を立ててぶつかり合う巻でした。 さすがに全体的に空気が重たいのでギャグ方面は印象が薄めかな。 みのりんのご無体っぷりはさすがに竜児が可哀想過ぎて見ていられない。 竜児の想いをみのりんはどういう風に捉えていたのだろうか…。 みのりんVS亜美の激しい衝突も、 それぞれに抱えた想いがあるのが分かるだけに痛々しい。 男どものむさ苦しい友情は青春してて微笑ましかったですが。 それにしてもラストの大河は良いところをがっつりと持って行ったなぁ。

遂に全員に伏せられていた手札が開示されたわけで ここからどう展開するのか。思わせぶりに出てきた大河母?に意味があるのか 次巻が待ち遠しいです。 (Permalink)



@ 『君の瞳に欲情してる♥-初回限定版-』:TANA(ISBN9784863490161)。エロ漫画。 作者初商業単行本。 COMIC天魔誌にて連載された表題中編シリーズと短編などを収録した短編集。 キルタイムコミュニケーションのCOMICアンリアルなどで発表したカラーイラストや 短編1編も同時収録しています。 らぶらぶなのに超ハード?汁気たっぷたぷの濃密グチョヌルワールドへようこそ! なお、タイトルは「きみのひとみにこいしてる」と読みます。

同人サークル「我流痴帯」作品群や、ゲームシナリオライターとしても ややマニアックな傾向で知られている作者さんの初の商業漫画単行本になります。 私としては同人ゲーム「壺中天」のシナリオが強く記憶に残ってるかな。 過去作品群では触手だったりスカトロ気味だったりと相当に人を選ぶマニアックな作風の 印象がありますが、今回の単行本ではそのあたりはかなりマイルドに収まっていて 間口は広めです。 基本的にらぶらぶな和姦関係のお話ですが、エロシーンに関してはかなりハード。 妄想シーンでの輪姦・肉便器描写なども充実していて、 和姦モノとしてはかなりコッテリとしたエロスが楽しめる一冊です。 エロ主体ながら、ストーリーも一本筋が通ってるのも好印象。

絵柄の見所としては、たっぷりと肉の詰まった重量感のある胸やお尻、 画面いっぱいに飛び散り、余白を埋め尽くすトロトロの精液&愛液、 どこまでも蕩けて垂れていく眼差しあたりかな。 全身を汁まみれにされながらも嬉しそうに肉棒にまとわりつく女の子たちの嬉しそうな表情は なんとも扇情的で良いモノです。

気に入ってるのは表題作でもある「君の瞳に欲情[コイ]してる♥」かな。 やや変態チックなエロに興味津々だった二人が出会い、互いに恋したことで始まる らぶらぶなのにグチョヌルのエロエロらぶらぶ物語。 ヒロインである冴さんが見せる、淫らきわまりない表情と恋する乙女の表情のギャップが とても良いのです。そんな恋する乙女の表情で、んなあけすけなエロおねだりされて 我慢出来る男がいるかー!!という感じでして:D サド・マゾ&ヒーロー・ヒロインがリバ自在なのも楽しいです。

初単行本ということもあり、 ほかの漫画家さんの絵柄の影響が色濃く出ているのでは?と思われる部分があったり、 漫画の技術的に明らかに劣る短編もありますが 大半は水準以上なので寛容を持って接するべきかと。 絵柄に関しては作者さんのサイトや、出来れば中身を見てご確認ください。

なお、初回限定版付属のドラマCDに関しては茜新社公式に特設サイトがありますので そちらを参照ください。ボイスサンプルとかもありますよ。 (Permalink)





Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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