『ROOM NO.1301#10-管理人はシステマティック?-(富士見ミステリー文庫)』:新井輝/さっちのかんそーぶん
@ 『ROOM NO.1301 #10-管理人はシステマティック?-』:新井輝/さっち(ISBN9784829164129)読了。 富士見ミステリー文庫新刊。 存在しない13階に集う若者たちが繰り広げるちょっぴりエッチな成長物語、 ラストへ向けて急転直下の10巻目。「僕は恋愛に向いていない」
- 健一とのストリートバンドユニット・シーナ&バケッツの飛躍の中、 双子の姉・佳奈へ想いを伝えようとしたシーナこと窪塚日奈。 しかし、佳奈の反応は残酷極まりないものだった。 傷つき、泣きじゃくる日奈を幽霊マンションの屋上に連れてきた健一は 応援すると決めたはずの日奈に対して何も出来なかった自分を痛感する。 そんな健一に日奈は「エッチをしよう」と誘いかけてきて…第十五話「二人は合縁奇縁」
- シーナの決断は13階のメンバーたちに確かな予感をもたらす。 別れと新たな出会い…触れ合いの中でみな変わってゆく。 しかし健一は何も知らなかったのだ、そう彼女について…第十六話「それは本人に聞かなければわからない」。
他、プロローグ「彼はシュートに恋してる」、インターミッション「彼氏は男に恋してる……わけない!」、エピローグ「僕はまだ何も知らない」を収録。
ほぼ丸1年ぶりの本編新刊。 シーナ編のラストと、最終章への助走といった感じでしょうか。 屋上でのシーナとの会話、健一と父親とのシーン、波奈とのシーンなど見所は 多く、特に感情を爆発させる健一の姿に日奈…シーナとの絆の深さが感じられて泣けました。 あと親父さんとの会話シーンは、その内容も併せてニヤニヤが止まらず。 こういう関係はいいなぁ。 シリーズ当初は無機質な人物ばかりという印象があったのですが 今となっては皆血肉の通った人たちばかりに思えます。
で、鈴璃さんです。インパクト的にはひとりで全部持って行ってますね。 苦節10巻、ついに本編で主人公とまともに顔を合わせられたのに 良い意味でこれはひどいとしか言いようのない暴走機関車っぷりに全俺が泣いた。 なんかもう人として危険な領域でヤバさを醸してるよ、鈴璃さん…。 そして鈴璃さんについて言及されて狼狽し倒す八雲さんもかわゆうございました。
次巻「#11 彼女はファンタスティック!」がシリーズ最終巻予定ということで 残念ではありますが、楽しみに待ちたいと思います。 非常に気になる引きで終わってるので早く出してくれないと泣きそうです。
富士見ミステリー文庫以外での外伝刊行も告知されたので そちらもチェックしたいと思います。 しかし、後書きみる限り、 ROOMと一緒に富士見ミステリー文庫も終了なんでしょうねぇ。あとがきでモロに…。 (Permalink)
■関連情報 | |
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タイトル | 『ROOM NO.1301#10-管理人はシステマティック?-(富士見ミステリー文庫)』 |
作者 | 新井輝/さっち |
出版社 | 富士見書房 |
発売日 | 2008-09-20 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)