エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-(1) (ジャンプコミックス)』:和月伸宏のかんそーぶん

@ 『エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-(1)』:和月伸宏(ISBN9784088745084)。 ジャンプSQ連載。 19世紀の大英帝国を舞台に繰り広げられる人造人間-フランケンシュタイン-を巡る物語の一巻目。 「この復讐はオレのものだ!!」

猛烈な吹雪の夜の惨劇…立ち往生した馬車を襲ったツギハギの殺人鬼により 家族を奪われた少年・ヒューリーとレイス、そして少女・エーデル。 偶然同じ乗り合い馬車に乗り合わせただけだった3人の運命は大きく流転する。 5年後、力強く成長したヒューリーとレイスは再び「ツギハギの殺人鬼」に対峙し 協力してこれを追い詰るが人外の化け物の本性を現した殺人鬼によって レイスは惨殺され、ヒューリーも殺人鬼と相打つ形で意識を失ってしまう。 そして一ヶ月後。 医者を自称する謎の女、Dr.ピーベリーの手で命を救われたヒューリーは ワイス卿の屋敷へと舞い戻る。そこで待っていたのはワイズの養女となっているエーデルの 代わらぬ笑顔と死んだはずのレイスの姿だった…。

読切りとして発表されていたシリーズが連載化。 以前の読切りの主人公達も後々登場する予定なのかな? ともかく新たな主人公を据えての物語の「序章」です。 細かな要素がしっかり立てて構成してあり、 この物語世界への導入として非常に分かりよい作りになってます。 元々重なることが無いはずだったヒューリーとレイス、二人の運命が 交錯し、そして再び離れてゆく様、決定的なまでの別離の描き方は 物語がもつ仄暗さを象徴するようで読み応えがありました。 印象としてはジョジョ第一部のジョナサンとディオの関係がちょっぴり 脳裏をよぎったかな。まあ流れはまるで違いますけれど。

なんにしても和月作品をまた読めるのは非常に嬉しいことで 個人的にしっかり応援していきたいところです。SQは買う予定有りませんが:D

余談。本作品でも和月先生のぶっちゃけ過ぎトークコーナー満載なわけですが こんなところにまでさらっと出てきて多大な影響を残していくジェピロ先生に笑った:D まったく…さすがだなぁ。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『エンバーミング-THE ANOTHER TALE OF FRANKENSTEIN-(1) (ジャンプコミックス)』
作者和月伸宏
出版社集英社
発売日2008-09-04
区分一般
カテゴリ漫画
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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