○過去のかんそーぶん一覧 page.19(2011年05月〜2011年01月)

@ 『おたくの娘さん 第十集』:すたひろ(ISBN9784047127265)。月刊ドラゴンエイジ連載。 ダメオタ青年と突然現れた「実の娘」との生活ももうすぐ1年。 新しい年を迎え、 様々な転機が二人に訪れる。はたして「ハッピーエンド」は訪れるのか?

次巻最終巻ということで、様々な謎が明かされていく第十巻です。カバーイラストだけ見ると どうみたって最終巻なので店頭でビビりましたが、あと一冊あるということでひと安心。

展開されるイベントはお正月、バレンタイン、そして叶さんの誕生日と 定番イベントをきっちり消化。にっちさんとのラストバトルのバカバカしさの中でも ちゃんとお父さんしてるコータくんは微笑ましかったです。

クライマックス目前ということで、叶ちゃんの抱えていたもっとも大きな秘密も露見しますが、 もはやその程度でどうこうなる親子関係でもなく…という感じで見てて安心感ありますよね:D やっぱりラスボスはお母さんになるのか。どういうポイントに着地するのかは 未だに見えませんが、きっとハッピーエンドにたどり着けることを信じています。

それにしても前沢さんェ…。せっかくのシリアス展開で思いっきり吹き出したがな…。 次第にノリノリになっていく叶ちゃんの姿も微笑ましくてよろしゅうございました。

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@ 『月夜のとらつぐみ』:笠井スイ(ISBN9784047272934)。 「ジゼル・アラン」の笠井スイ初の短編集。 フェローズ誌にて発表されたデビュー作含む短編と個人誌発表の短編を収録。 収録作は 「花の森の魔女さん」、「月夜のとらつぐみ」、「水面の翡翠」、 「仏頂面のバニー」、「遙かファンティエット」、 「Story Teller Story(story:01 ERISA)、(story:02 NANCY)」、「猫とパンケーキ」の全八篇。

「ジゼル・アラン」で新人さんとは思えぬほどの力量を見せつけてくれた 笠井スイ先生初の短編集となります。どの短編もその独自の視点や世界観を垣間見られるものばかりです。 大人たちに魔女と恐れられ敬遠されているおばあさんと子供たちのふれあいを優しく描いた デビュー作「花の森の魔女さん」。 空を駆ける野鳥が木の枝の上で羽を休めるひとときを少女擬人化で表現した「月夜のとらつぐみ」、「水面の翡翠」。笑顔を見せないバニーガールさんをどうにか笑わせようと奔走する男って本当バカというコメディ作品「仏頂面のバニー」。少年のせつない初恋とまだ見ぬ世界への憧れを描いた「遙かファンティエット」。 嘘と真実をキーワードに嘘吐きという奇妙な職業を営む青年と、そこを訪れた人々の物語「Story Teller Story」。 手ずから焼いたパンケーキを人生の楽しみとする壮年の紳士と、そんなパンケーキを盗み食いしにやってきた家なき子の交流を優しく描いた「猫とパンケーキ」など、バラエティに富んだ作品集となっています。

時代設定的なものや舞台設定的なものはボカし気味ですが、おおむね中世から現代まで。 日本っぽい世界だったり、ヨーロッパぽい世界だったりてな感じです。 ややシビアさが強い物語であっても、その背を貫くのは人々の優しさであったり 思いやりであったりと、読んでいてホッと出来る…そういう部分が魅力的ですね。 そんな世界を支えるキャラクターもそれぞれに魅力的な方ばかり。 若い子たちも良いのですが、可愛いおばあちゃんや叔父様が全体的にたまらんですな。 こんな風な素敵な歳の重ねかたが出来ればどんなに良いだろうかと思うことしきりです。

一番気に入ってるのは「仏頂面のバニー」かな。 かなりコメディ色の強いお話ですが、 男性陣の愛すべきバカっぷりがもう…男性なら涙無くては語れない的なアレで。 あとは「Story Teller Story」の2篇。この単行本中ではもっともシビアな物語ですが それだけにより強い印象を残すお話でもあります。

ジゼル・アランが気に入ってる人なら文句なく楽しめる一冊だと思います。 デビュー作含むとはいえ、作画面の満足度は極めて高く、その独自な空間を 十二分に満喫出来るかと。ジゼル・アランではなかなか見られないであろう 現代的、ファンタジー的な薄着の女性陣も多数登場しますので、そのへんのフェチ感も 見所といえましょう:D こころが疲れたときに読めばきっと元気になれます。

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@ 『魔法的な彼女』:高岡基文(ISBN9784894655164)。エロ漫画。 COMIC阿吽誌にて掲載された表題長編を収録。「魔法」を科学する大学の研究室を舞台にした エロエロキャンパスライフ物語。

「魔法」と表現するしかない不可思議な不可能現象 …それを研究するのがここ青海大学文学部不可能現象宇佐見研究室。 未だ一般への認知は低く、偏見の眼差しを向けられることも多いが 日夜、科学的見地から不可能現象を紐解くべくフィールドワークを続けている。 そんな研究室に新たに所属することになった青年・宮島照輝だったが、 歓迎の宴の後、酔いつぶれた院生の氷川八千穂の手で額にに刻まれた文様に操られて 八千穂と関係を結んでしまう。こうして波乱の中で始まった宮島の研究室生活は はたしてどうなるのか。

設定ギミックだけ抜いて書くとやや難しそうですが、中身的にはファンタジー要素ありの お気楽目キャンパスエロコメディになってます。ノリ的には青年誌のエロコメの方が近いかなぁ。 まあ、エロシーンはさすがの成年マーク入りってなところですけれども。 もっちりしたボリュームたっぷりのスイカ型おっぱいと、キュッと引き締まったウエスト、 しっかりと筋肉の載った腹部や太ももを画面狭しと震わせての迫力あるエロシーンは 見応え十分。とくに揉まれ、吸い上げられては形を変える柔らかい爆乳は 吸い付きたくなることこの上無いです。

知的な眼鏡美女の乱れる様が描きたかった!!と後書きにあるとおりに、 メインヒロインの八千穂さんは高身長にメリハリばっちりのナイスバディ、それを包み込む白衣と 意志の強い瞳を彩る眼鏡とポニーテールという、一見地味ながら趣味性の高い記号を大量投入された 感じになってます。それ以外にも宮島を慕うふわふわ系後輩の巨乳ちゃん・咲耶さん、 古代遺跡から蘇った褐色美女のナハルさん、研究室の二大巨乳の一人・廣瀬先輩、 研究室の主・宇佐見先生とその娘のピコナちゃんなど、 巨乳成分高めながら、ないぺたさんもばっちり配置という強力布陣。 宮島くんが主体として絡まない話も中盤は多めで、そのあたりでは別の男性キャラがお相手となりますが ハーレム目的の作品でもないので、そこはそれかなと。登場する女性陣には全員濡れ場がありますしね。

全体を通すと、エロが主体でストーリー面はやや弱め。群像劇的な印象。 ラスト近辺は再び八千穂さんと宮島くんに視点が集中しますが、間男さんの登場で ややNTR展開っぽくなるので、そのあたりがダメな人にはやや敷居が高いかもしれません。 とはいえ、全体にお話はライトめなのであまりヘビーに考えることも無いのではないかと。 よりどりみどりの女性陣の痴態をつまみ食い出来るのはお得感があります。

せっかくの魔法絡みの設定が今ひとつ従来のものとの差別化が出来ていない点や 明らかに中盤のサブキャラ陣の方が生き生きと動いている点など、残念な部分もありますが お気楽エロ漫画としては十分に及第点かなと。知的な女性が乱れる様というのは やはりとても良いモノなので、そのあたりの属性がある向きなら。

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@ 『境界線上のホライゾンI(上)』:川上稔/さとやす(ISBN9784048672184)。電撃文庫。 2011年10月からのTVアニメ放送も決定しているシリーズの第一巻目。

遙かな未来。再び「天」に昇るため神世の歴史再現を行い始めた世界。 そんな人類に残された大地はかつて神州と呼ばれ、そして今は「極東」と呼ばれる狭い島国だけであった。 そして1648年。かつての歴史が記された歴史再現の指針たる聖譜がその更新を辞めて来年で100年目、 そのとき世界は滅びるのだという「末世」がまことしやかにささやかれる中、 極東唯一の領土である空中戦艦「武蔵」は1年にわたる極東巡回の旅を終えて、 極東の中心である松平家が納める三河へと寄港しようとしていた…。

なんだかんだで私もラノベ読みとしては長いので、 同作者の都市シリーズなども当然昔から存在は知っているものの、 これまで接点が発生せず読んだことはありませんでした。 ですが先日発表されたTVアニメ版の告知PVでやられまして、覚悟を決めて読み始めたという次第。 近作はともかくその異様なほどの厚みで知られる感じですが、この巻についてはまだ540ページ程度と まだ無くはない程度ですね。…いやまあ、感覚的には十分厚いんですけれど。

半ファンタジー半SFに世界史要素と日本史要素をぶっ込んで煮立てて煮詰めたというのが 一番分かりやすい概略な気がします。作中で行われる「歴史再現」というのは 要は、我々の「西暦」の再現であり、作中は「中世」の再現中なわけです。 そして舞台の極東とは我々の知る日本列島です。 しかしとある事件によりこの日本列島に世界地図が上書きされて押し込められた状態というのが キモの一つですかね。 ですので、織田家だの松平家だの三河だの英国だのローマだのオスマントルコだの 日本史と世界史で出てくる地名や人物、宗教などが続々と登場するわけです。

そんな感じで莫大な設定と多数のキャラクターがチャプター毎に登場し、 最初の方は特にですが 設定を口で説明している感がきわめて強い感じです。 しかし、それらの断片的な情報が作中で絡み合い始めると ぐんぐんと引き込まれて始めます。 バラバラだった要素がどんどんと結びついて一つの形を成していくことの快楽というのは 極めて分かりやすいものかと思いますが、それがおもしろさの一つかなと。

まあ、そこに行き着くまでの道程、細かい、よくわからない部分は棚上げしつつ 記憶の片隅に起きながら読み進めるということが出来ない人には相当辛いこと請け合いです。 私に関しては、予想していたよりも遙かに文章が読みやすかったこともあり 特につっかえる感じもなく、すいすいと読み終えられました。厚いんで時間はかかりましたが。 濃すぎるキャラクターたちの軽妙な掛け合い漫才はたいへん楽しく、読みやすさに貢献してくれました。

本巻に関しては基礎設定の解説とすべての始まりてなところで、 お話の内容に関してはともかくは下巻を読まないとなんとも。 とりあえずとっとと購入しておきたいと思います。 キャラ的にはオリオトライ先生が割と好み。あとは賢姉とかかな。 遙かな未来世界でも脈々と受け継がれるエロゲー魂に泣いたとだけ…。

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@ 『乱飛乱外(9)特装版』:田中ほさな(ISBN9784063621884)。月刊少年シリウス連載。 御家再興を目指す御落胤とくノ一達のドタバタなんちゃって時代劇最終巻。

拐かされたかがりを救うため、宿敵・冠木星眼の居城・異天城へと乗り込む雷蔵一行。迷いを振り切った雷蔵の前に、星眼の外法に操られた百花忍び軍は次々と討ち果たされていく…。そしてついに星眼と対峙する雷蔵だったが、その間に立ち塞がるのは………。

雷蔵方の迷いなどは前巻でほぼ収束しているので、従来のつっかえるような部分は無く疾走感のある密度の高い最終巻でした。今回面白かったのは星眼方の変化ですかね。外法によってきわめて強固な組織を築いていたはずの星眼方が、かがりという異物を迎えることによって瓦解していく様がなんとも笑えるというか泣ける感じで。 シリアスなところはシリアスに、笑えるところは今まで通りにコメディタッチと 従来のラインはきっちりと貫かれたかと。 あえて不満点を上げるならば、イマイチ正道の活躍の場が無かった如火さんと姫丸くんとか、もっと百花のくのいちさんたちの艶姿が見たかったとか、これまでの姫様ズももう一歩の活躍がほしかったとか…ですかね。 まあ、無い物ねだりという奴で。かがりと雷蔵の物語としてはこれで十二分満足です。

なお、特装版はカバー違いの他、カラーミニ画集「乱飛乱外 艶容恋忍絵巻」が付属します。これまでのカラーイラストから厳選されたものを中心に、トリビュートイラストとして、はっとりみつる先生、椿あす先生、椎名高志先生それぞれの乱飛乱外イラスト、そして告知忍者ミズチが収録となっています。描き下ろしはカバーイラストくらいかなと思いますが、ファンなら必見かなと。

女体ひしめく娯楽時代劇もこれにて終幕と、 6年に及ぶ連載、ともかくお疲れ様でしたの一言です。 既に次回作も動き始めているようなのでそちらにも期待です。

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@ 『快感ちぇりっしゅ!』:久水あるた(ISBN9784864360654)。エロ漫画。作者2冊目の単行本。 2007年から2011年にかけてCOMIC 0EX、 後継誌のCOMICメガミルクにて発表された短編+同人発表の短編という構成。 基本ラブラブ…というにはややトゲの刺さる感のある短編もちらほらと。 デビュー以後の変遷を追える短編集。

中をパラ見して気が向いたので購入。 1冊目の単行本は富士見出版系でしたが、デビューはコアマガジン系とのことで、本作品集も デビュー以後の5年間という比較的長めの期間に発表された作品集となっています。 ぱっちりとした瞳と意志を感じる眉毛、ほどよい弛みのむっちりボディの取り合わせが 印象深いですね。表情パターンも多めで○。 濡れ場ではぷるぷると揺れる乳房や、肉付きの良い腰に必死に腰を叩きつける感じ、 美味しそうに搾り取った精を頬張る姿などはなかなかに良い仕事だと思います。 舌や性器などの粘膜質の肉感的な表現はなかなかに扇情的です。

ストーリー面。オビなどにはラブエロ中心とあり、それも決して間違いではないのですが 読み手の心に少しの傷を残していくような、そんなビターな味わいが加味されたエピソードも 何本かという感じですかね。 そのあたりの情緒性は読み手によって評価の分かれるところかもしれません。 ま、このくらいの上下差はいいアクセントだと思いますけれども。

個人的に気に入ってるのは、ショタ少年二人をお姉さんがまとめて筆おろしな「くろすはーと」かな。 ヒロインの奈々子さんがなかなかに男前な方でどーんとこいな感じなのと、 そんな奈々子さんに、若さに任せておなかいっぱいご馳走してしまうシチュも良いですな:D__ 深夜のメイドカフェでの秘密のサービスな「Very sweet cafe」も華やかな衣装の可愛い女の子との 蜜月という感じでエロも濃いめで良いものでした。オチのビターさも客商売怖いという感じで○(笑

前述のように足かけ5年分の原稿ということで、当然、絵柄の変遷はありますが、 基本ラインには変動は無いので、 どちらかといえばトーンワークや仕上げの差に目が行く感じかなぁと。 なんにしろ、久水あるたという漫画家の歴史を押さえるという意味では ファンにはたまらない一冊だと思います。

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@ 『ぽちゃぽちゃ水泳部(1)』:遠山えま(ISBN9784832269668)。まんがタイムファミリー連載。 憧れの先輩好みになるため、目指せダイエット!! ああ、でもトンカツが美味しい…そんな ぽっちゃり娘さんと愉快な仲間たちが繰り広げる水泳部4コマギャグの1巻目。

トンカツ屋の娘・カツ代さんは食べるの大好きなぽっちゃり娘さん。 憧れの先輩を追って高校に進学するも、 ぽっちゃりさんは先輩の好みではないと判明し大ショック。 そこでダイエットのためクラスメートの 大食いやせやせ少女・あゆみさんと一緒に女子水泳部に入部することに。 でもそこは廃部寸前の弱小部で…。こうしてカツ代さんと愉快な仲間たちのお気楽まったり水泳部ライフが 始まったのでした。はたしてダイエットの夢は叶うのか? とりあえずそのおやつのトンカツを辞めるんだ!カツ代さん!!

店頭で気になったのでお試し購入。やー、カバーイラストが見事な「詐欺」っぷりですよね、これ(笑 主人公のカツ代さんがあやうく見切れそうな位置だし…。 カツ代さんは「ぽちゃ娘」…ということですが、 いわゆる漫画的な「太って見えないけれど太めな自分を気にしてる」 キャラでは「無く」、実際にまるまるとお肉のついた生粋のぽっちゃり娘さんです。 むちむちとした二の腕にくびれって何ソレ美味しいの状態の容赦ない腰つき…丸々としたという形容詞が これほどしっくり来る子もなかなか居ませんて。 まあ、等身は低めで顔もほっぺがぷに度高めな程度でマスコットキャラ的な可愛らしさは 100点満点ですけれどね。 恋する乙女モードVS自分の食欲というある意味共感を持ちやすい題材なのも強みかもしれません。

ほかの水泳部キャラは同時入部のやせ型大食い少女のあゆみさん、 お気楽極楽の部長・初芽先輩、一見きついが心優しいクールビューティーの梶凛子先輩、 そしてアヒルの鈴木さんの3名+1。 男性陣としてはカツ代さんの憧れの人、男子水泳部の部長・鮫島先輩、 そしてカツ代さんの幼なじみの健太君という感じ。 そんなメンバーがプールやプールサイドで繰り広げるドタバタ騒ぎが描かれます。

基本ドタバタギャグなので、力を抜いて楽しむが吉な作品ですね。 レギュラーの女性陣も曲者揃いとはいえ絵柄的な可愛らしさは十二分ですので 萌え系キャラ好きな方なら特に違和感は無いかと。水着分も当然多いですしね。 特に、新しい属性に目覚めたい方にオススメします(ォィ さあカツ代さんの魅惑のぽちゃボディに ときめくがいいさ!!

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@ 『Sweethearts♥』:如月群真(ISBN9784864360456)。エロ漫画。2011年4月の新刊。 作者4冊目の単行本。COMICホットミルク誌にて発表された表題中編と短編をまとめた一冊。 童貞ドリームここに極まり。積極的な学園のアイドルたちとのヤリまくりな日常物語。 オール和姦ハーレム系、乱交プレイも。

前単行本はメイド屋敷ものでしたが、今回は学園もので統一。 相変わらずのタナボタ式エロス満載の一冊となっています。 男子の方は大した決断も判断も迫られることなく、ただひたすらに積極的過ぎる女の子たちの 行動に身を任せて、充実過ぎる悦楽の園へと全力ダッシュという、まさに鉄板の童貞ロマンっぷりが 清々しいですな。女性陣はみなさん、服の上からでもわかる豊満ボディっぷり。スレンダーさんも 居ますが、サブキャラ中心で今回はあまり全面には押し出されずかな。

メインとなるのは表題作「Sweethearts」。肉体関係から始まる恋があってもいいよね!!という 一応ラブコメディ的な路線ではありますが、盛りがついた獣さながらの貪り合いがインパクト強すぎて お話なんてもう(苦笑 学園のWアイドルが同時にこっちに好意を持ってくれて、その素晴らしすぎる 身体を自由にして良いと言い寄ってくる…美人局でもこんなのねーよ的なこの圧倒的タナボタ感。 ヘビーな要素は全部回避した後で突っ込んできてくれるんだから抗うすべがあろうはずもないですわな。 ちゃんと一棒貫徹なのもいいですね。

他作品。「ミスコン狂想曲」の2編は乱交系+おバカ展開の作品。 さまざまな思惑が交錯して喜悲劇こもごもという内容ですが、面倒くさいこと考えずに より取り見取りの女の子たちとの乱れた宴を楽しめるかと。チア要素もありますしね。 個人的に気に入ってるのは「好奇心が止まらない」と「DOKIDOKI交際チェッカー」かな。 「好奇心…」は徹底的にガツガツとした貪り合いなのが良いなぁと。 お相手が清楚系のお嬢様というのもまたギャップ感があっていいですな。 「DOKIDOKI交際チェッカー」は前半はややNTR的な要素を含みつつ、後半で女教師さんとの包まれるような ラブエロと、その包みをぶち破る若い性欲がたいへん扇情的でよいものでした。

と、高値安定安心の出来ではありますが、さすがに4冊目ともなるとマンネリ感があるのも事実。 このまま偉大なるマンネリを続けるという道も当然あるのですが、路線が定着しすぎると 冒険しづらくなる面もありますので、ぼちぼち違ったアプローチにも期待していきたいところです。

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@ 『レディーズメイド(1)』:春夏秋冬鈴(ISBN9784785936143)。 作者初単行本。TS系アンソロジー「チェンジH」連載。 女装メイド少年とお嬢様の純情ラブコメディ1巻目。 作者名は「春夏秋冬 鈴」で「ひととせ りん」と読むとのことです。

18世紀末イギリス。繰り返された戦争の影響で男性の使用人に課税がなされる時代。 ここガーランド邸では税金対策のためか、または変わり者の支配人の趣味か 男性使用人を女装させ、メイドとして多数雇用するという風変わりなことが日々行われていた。 そんな中、新人女装メイド・ビリノアは 屋敷に住まうメリルお嬢様付のレディーズメイドに抜擢される。 わがまま放題、いたずら放題のメリルお嬢様に振り回されるビリノアだったが…。

店頭で気になったので購入。良い買い物でした。 六道神士先生の同人塾に所属されているそうで、一部のテイストがかなり似通ってますね。 性愛に対して妙にシニカルな描写とか、脱ぐと肉感的でぷりんぷりんの女体とか:D_、 背景美術の細かさやコマ割りあたりもホーリーブラウニーあたりを彷彿とさせられました。 ただ、キャラクター陣はより可愛らしい方面ですかね。 お話も基本的にはビリノアくんとメリルお嬢様のラブコメを中心に、屋敷のメイドさんズを加えた コメディテイストの強い、毒気の薄い気楽に読める感じです。

前述の理由からか、初単行本ではあるものの、ストーリーに関しても作画方面に関しても かなりのクオリティで仕上がっており、第1話目こそやや画面がごちゃついた印象がありましたが 2話目以降はまるで文句をつける気になりませんでした。

主人公のビリノアくんは女装の似合う可愛らしい男の子。メイド服姿がたいへんにぷりちーです。 とはいえ中身は普通に男の子なので、女の子になりたい願望とかそっち方面でのTSではないのには注意。 あくまでも仕事の上での必要に迫られての女装でしかありません。 最初のうちはお嬢様に振り回されるものの、その本当の顔を知るうちに惹かれ お嬢様のことを思って仕事に励む様が微笑ましくて良い子です。 ヒロインのメリル様はいたずら好きでわがままな方ですが、心根は優しい方でとてもぷりちーです。 大人の色恋沙汰を目撃して顔真っ赤にしたりと純情な部分もあってニヤニヤと。 ビリノアくんへの仄かな想いも微笑ましいですな。 それ以外のレギュラー陣も悪意の無い愉快な人たち揃いです。

女装を絡めたコメディとしてはかなり楽しい作品だと思います。オススメ度高め。 なお、この夏から来春にかけて月刊ヤングキング誌にてシリーズ連載予定ということなので 続刊もそれなりに早めに出るかなと。楽しみです。 それにしてもイーリスさん…脱いだら凄すぎだよイーリスさんハァハァ<……

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@ 『さくらデモクラシー!』:高津(ISBN9784864360425)。エロ漫画。2011年4月の新刊。 作者3冊目の単行本。COMICメガストア誌にて連載された表題長編と読み切り短編をまとめた一冊。 レトロウェーブツンデレ眼鏡お姉さんは許嫁の年下文学少年にゾッコンだけれど素直になれなくて… 今回もショタ×お姉さん成分高含有。

今回も作者さんの趣味が良い意味で全面に押し出された作品揃いの一冊。 特徴であるお姉さん×ショタ成分は今回もてんこ盛り。例外が短編1本のみという徹底っぷりです。 抱き心地の良さそうなムチムチボディに全身を埋めながら激しく腰を振り、欲望を注ぎ込むショタっ子と ショタっ子を包み込みながらも、その力強い精力の前に蕩かされつくす年上の女性陣… 支配欲と母性への憧れを同時に満たすこの構図はやはり凶悪無比といっていいかと:D____

メインとなる長編「さくらデモクラシー!」は 前長編が古代エジプトネタだったのに対して昭和初期が題材ということで、 和服和装がデフォルトでレトロ調のコスプレネタも交えつという内容。 素直になれない年上お姉さんが、文学少年の精力に突き崩されてトロトロに蕩かされる様がなんともエロス。 幼女のような容姿を誇る、淫蕩姑の初名さんや、どたぷーんな淫蕩妹・吉乃さんのエロ妨害に 邪魔されつつも、許嫁として打ち解け合っていく櫻子さんと草一郎さんの様子を 迫力満点のエロ描写を中心に描き出しています。 最初は女性上位気味に始まる濡れ場も、終盤では完全に草一郎さんの独壇場となり 女性陣はメロメロにされてしまうと…いう流れですね。このあたりは趣味が分かれるかなぁと いう気もしますが、個人的にはどんと来い的な…いやはやご馳走様です。 余り皮を舌でむき上げられたりの陰茎いぢりシーンがネチネチとしてるのも良いなぁと:D

短編の方は「だってだっての悪魔さん」がお気に入りかな。 あらあらうふふ系のおばさんに悪魔系のコスプレ(いやコスプレじゃないんですが)させて甘え倒すという シチュエーションがグッときますね。オチはお得意の女体布団でたいへんごちそう様でした。 「祭りの夜が終わるまで…」ではフンドシ姿のおばさんとショタっ子というこれまた マニアックなシチュエーションですが、不貞描写やら若さへの屈服やら押さえる部分はきっちりと 押さえられていて良いモノでした。 「ネジレバネ」は今単行本では異彩を放つストーリー。年の近い妹に拘束されて仕置きされる兄という シチュエーションですが、濡れ場はしっかりと。歪んだ形ですがこれも愛なのでしょうなぁ(遠い目

櫻子さんの容姿って今の感覚ではあまりヒロイン向きではない造形だと思うのですが そのあたりを貫き通すのが高津クオリティ。マニアックさは相変わらず高めですが 間口は段階的に広がってるんじゃないかなぁと。 なんにしろ今回も趣味が合うならマストバイの一冊には違いありません。 絵的なクオリティとエロさは保証できますので興味があれば…。

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@ 『あおいちゃんアタック!』:春風道人(ISBN9784862529824)。エロ漫画。 2010年12月の新刊。主にCOMICメガストアH誌にて発表された中短編集。 基本オール和姦方向、ラブラブ重視だけどエロも手抜かり無し。 教師と生徒の年の差LOVE、兄弟と幼なじみ少女の3P、素直になれない娘とお節介ママの濃密3P、 ダメ男と凜少女のぬるぬるローションプレイなど。

かんそーぶん書くつもりで機会を逸しまくってた一冊…orz 前単行本から実に3年ぶりとなる一冊。 今回は表題作となっている中編「あおいちゃんアタック!」をメインに据えた構成です。 今回も曲線重視で描かれた張りのあるお肌に柔らかいお肉を ぎゅーっと詰め込んだような弾力たっぷりの豊満ボディな女の子が満載。 ぷりんと丸いおっぱいや安定感たっぷりの腰回り、そして魅惑の太もも、 ぷにぷにの二の腕など、どこをとってもしゃぶりつきたくなりますな:D___ アヘ顔までは行かないものの、感極まった表情も快楽の度合いをダイレクトに伝えてくれるもので たいへん扇情的でした。

繰り返している通り、今回のメインは中編「あおいちゃんアタック!」。 一途で可愛い女の子と先生の禁断の恋物語…ってなある意味定番の内容ではありますが 本作のキモはヒロインあおいちゃんのその実年齢に見合わぬ豊満ボディっぷりですかね。 実年齢に関してはカバーイラストが端的に物語ってくれてるので触れませんが、まあそういう感じで。 精神的には年相応か、やや奥手な感じですが、思い込んだら一直線というか 大好きな先生のために!!とたいへん可愛らしく、愛らしさいっぱいのアタックが 実際には核爆弾級の破壊力というなんとも悩ましいことになってます。 そりゃ、こんなの抗えるかいな!という感じで。 お話としては思いを重ねた二人のラブラブな日々が主体なので、エッチシーンの濃厚さも折り紙付き。 裸エプロンなどの定番プレイもしっかり完備で可愛いあおいちゃんを十二分に堪能できるかと。 描き下ろし分の「ホームルーム」はたいへん俺得でご馳走様でした:D

短編群もそれぞれ独自の魅力アリですが、個人的にお気に入りは「That's All Right? Mama」ですかね。 今単行本唯一のママさんキャラである渚さんがたまらんです。 あらあらうふふ系(謎)の真意の読みづらいママさんの誘惑というだけでアレなのに母娘丼ですからね。 そりゃもうご馳走様としか。あとはヒロインの造形的には「ラブローション No.9」の雅ちゃんが 一番好きかなぁと。キリッとした黒髪眼鏡美人さんが惚れた弱みで…というのは良いものでした。

今回も安定したクオリティの一冊でした。ラブエロスキーには安心してオススメできる一冊かと。 以前は気になったトーンのCG処理に伴う画面的な暗さは解消されましたしね。 ああ、それにしてもあおいちゃんを抱きしめてなでなでしまくり隊<……

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@ 『オトメドリ』:夏庵(ISBN9784862529961)。エロ漫画。2011年2月の新刊。 COMICメガストア誌にて発表された短編・連作短編に描き下ろしを加えた一冊。 NTR(寝取られ)成分大量含有。耐性無い人は即回れ右!!

作者2冊目の商業単行本。同人誌や商業近作ではNTR系の作品を多く発表されている作者さんですが 今回はそちらに大きくフォーカスした単行本となっています。 ロケット型からややたれ気味の豊満なおっぱいとはっきりとした腰のくびれとしっかりしたお尻と ボンキュボンなメリハリボディの女性キャラ陣がネチネチとした快楽調教で心根をへし折られて 屈服してしく様がボリュームたっぷりに描かれており、そちら方向に耐性がある方なら たいへん美味しくいただける一品に仕上がっているかと。 特に完全屈服の「証明」が「誰の目にも明らかな変化」として描写されており、 そちらの属性直撃な身としましては回避不能だよねーという感じですね:D___

表題作の「オトメドリ」は定番とも言える送りつけられてくる調教DVDをキーにした第一話と 事件の真相に触れる第二話という構成。一話では憧れの乙女お姉さんの見事なまでの堕落っぷりが なんとも胃にギリギリと来ますね。差し込まれる幼い頃のおよめさんになる約束だとか 普段と変わらぬ様子で甲斐甲斐しく世話を焼こうとするお姉さんの姿が良いアクセントとなって 読み手を追い詰めてくれます。 そして衝撃の第二話。こちらのインパクトが本作の印象をより強く焼き付けてくれます。 これも一応ハッピーエンドなのかなぁとか思ってたら描き下ろしの「トリオトメドリ」で 終わらない悪夢が演出されて…(泣 キャラに思い入れてたら死ねること請け合いですわ。

もう一本の中編「他人様のメイドのおとしかた」はタイトルの通りに、他人の家のメイドを 寝取ってしまうというお話。こちらは大きな捻りは無いストレートな作品ですが それだけに間口の広さを保証する内容になっているかと。 優しい旦那様への憧れを快楽で上書きされる従順なメイドたちと…優しいだけじゃいかんのですな(泣 エロ下着も加点要素で。 あと連載で読んでたときはオチのインパクトで完全にやられました:D うん、やっぱり良いモノだね、○○せは。

キャラ的に気に入ってるのは「オトメドリ」の沙耶加ちゃんと 「近くて遠いキズナ」の加奈ちゃんかな。特に加奈ちゃんはクールビューティー感満載な 外見がたいへん好みでございました。

私の場合、NTRネタは視点を寝取る側に固定して読んでいるためNTR本来的な楽しみ方は 出来てないという話もあるのですが、まあ、そのあたりは個々人の読み方ということでご容赦頂きたく。 またNTR描写優先で下地となる寝取られる前の描写は弱いため、ダメージ度合いとしては そう高くないかなぁと。唯一「メスのちトラレ」はそれに該当するわけですが、 単行本が分かれているのが個人的には救いだなぁと(遠い目 …いや、正直そのあたりはあまり頑張られると耐えられなくなるので勘弁してほしいわけですが(苦笑) そのへんが強化されるとNTR漫画として極まるのではないかとも思います。 なんにしろ、エロ度という意味では文句の無い一冊です。属性開眼への足がかりにどうぞ。

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@ 『うぶカノ♥』:草津てるにょ(ISBN9784862691590)。エロ漫画。2011年3月の新刊。 COMIC快楽天増刊のCOMIC失楽天誌にて発表された中短編集。むちむち熟れ熟れの清楚な人妻さんが 乱れ華咲く快楽遊技が満載の一冊。快活系ショートカット娘やらおとなしい系娘さんなども。

むっちりボディの年上お姉さんを描かせたら天下一品の草津てるにょ先生の新刊です。 黒髪ロングの清楚な美女・美少女も忘れちゃいけないウリの一つだと思います。 見るからに儚げな印象の美女が快楽に蕩けていく様はなんとも扇情的で素晴らしいです。

そのあたり強みが前面に押し出された形の 「すい〜と♥ホーム」シリーズや「うぶ♥ママ調教日記♥」が 個人的にはお気に入り度高めかな。 清楚系の女の子や人妻さんを手籠めにしつつ 恥ずかしがるところをいぢめてみたり、快楽に溺れさせてお強請りさせてみたりと …いやもうイヤらしいことこの上ないですな:D___ お風呂場プレイだったりコスプレプレイだったりとシチュエーションも多彩で素敵でした。 初心い子を俺色に染め上げちゃうというのはやっぱり夢のシチュエーションですしね、ええ。 そのトロリとした表情だけでご飯三杯はいけます。

メインとなるのは中編「館♥極」シリーズ。 借金のカタとして金持ちの家に囲われた母娘…当然の如く只で住むわけもなく いつ来るかもわからない父親の助けを信じながら、金持ち父子からの淫らな魔の手に 抗い続けるも、快楽に流されてゆき…ってな具合でたっぷりのページを使っての 屈服せずも逆らえない人妻メイドによる乳房奉仕やら、日々繰り返される夢うつつの中での姦通など ネチネチとした責め苦がたいへん扇情的でございました。 堕落の進み具合もほどよい感じで、多すぎず少なすぎずかなと。

快楽天系なのでオチにややトホホ感がある作品もありますが、 実用性の高いガチエロっぷりは揺るぎなく。 黒髪の清楚な容姿とボリュームたっぷりのみだらな乳房の コントラストが好物の方にはたまらない一冊かと。オススメです。

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@ 『となりの関くん(1)』:森繁拓真(ISBN9784840137911)。 月刊COMICフラッパー連載。 授業中のひとり遊びに命を賭ける少年とその姿に翻弄される隣席の少女の 日々1巻目。

クラスの最後尾窓際に座る関くんは授業そっちのけでいつもひとり遊びに夢中です。 そんな様子に気がついているのは隣席の私…横井だけ。 先生にバレたら怒られるし、 授業中だからツッコミ入れたくても入れられないし、 突拍子もないものばかり出てくるし、 気になって勉強も手が着かないし… ああもう、なんで私がこんなにヒヤヒヤしなきゃいけないのぉ〜!!! 机の上は無限の遊び場、さあ今日の関くんの様子は如何に?

かつて週刊少年チャンピオンで「アイホシモドキ」を連載されていた 森繁拓真先生の新作は教室の片隅を舞台にしたシチュエーションコメディ。 毎回ひとり遊びというにはあまりにも強烈なことをやらかす関くんと その様子に翻弄され…時には逆襲したりもするけれど…隣席の少女・横井さんの 静かな攻防が愉快な一冊でした。

授業中のひとり遊び…消しゴムのカスを丸めたり、ドミノ倒ししてみたり、手紙のやりとりしてみたり…とかつて学生だった方ならなんらかの経験を有している方も少なくないと思いますが、関くんのソレは相当に強烈。 むしろなんで横井さん以外気づかないんだよ!!という勢いの スペクタクルを日々繰り広げてくれます。

そんな彼の様子に翻弄される関さんの視点で物語は描かれています。 あくまでも授業中なので、二人の間で会話が行われることはなく せいぜい視線やジェスチャー止まり。 鋭くツッコミたくてもツッコめない… そんなもどかしさに翻弄される 可愛い横井さんの姿にニヤニヤするばかり。 ただ、彼女もなかなかに変な人なので、 関くんともときには被害者だったり共犯者だったりと なんとも微笑ましい関係を繰り広げてくれます。

気楽に読んでクスリと笑える、そんな一冊かな。 個人的にはオススメしたいところです。 ネタだしが大変そうではありますが、次巻にも期待。

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@ 『ひめごと』:東雲龍(ISBN9784408173146)。 エロ漫画青年系(マーク無し)。 COMICキャンドールにて発表された表題長編の単行本。単巻完結。 学生系、痴女、野外プレイ、半脱ぎ。当然局所描写は無し。

「エッチが凄すぎて身体が持たない!」という理由で出来たばかりの彼女にフられ続けの少年・航。 ある日、そんな噂を聞きつけたクラスメートのお嬢様・遙が 痴女まるだしのノーパン姿で航に誘いかけてくる、 「変態プレイが好きな者同士気が合うと思わないか」と。 …こうして恋人同士となった二人の爛れた肉体関係が始まる その行き先にあるものは…『ひめごと』全9話。

ちょっぴり強引で高圧的だけれど、純粋で一途で 可愛らしい黒髪お嬢様との夢のエロエロ恋人プレイな一冊。 肉体関係先行で始まった関係に心も伴っていくまでのお話。 女性キャラはメインヒロインの遙さんに加えて+2名。どちらにも濡れ場アリです。 男性キャラはモブ除くと航くん一人だけですね。 掲載誌の関係もあって、痴女で変態プレイ!!とはいえそう極端に強烈なシーンは無く せいぜいプレイスポットが公園だったり屋上だったりバスの中だったりする程度で プレイ内容自体はオーソドックスなものです。

女性陣は東雲龍先生お得意のボンキュボンなメリハリナイスバディの持ち主ばかり。 服の下でも存在感たっぷりのまるまるとした大きなおっぱいが大変魅力的。 今回特に表情が印象的かな。泣き顔困り顔快楽で真っ赤な顔などは元より 細かい部分での感情表現が多彩でキャラクターへの思い入れがよりし易いかなぁと。 つっと糸引く涎の描写もエロチックで良いかなと。 あと半脱ぎ多めなのは個人的にプラス評価で。せっかくの可愛い服がもったいないよねーと。

まあ、ようは遙さんが大変可愛らしいわけですよ:D。金持ちお嬢様らしく ちょっと高圧的で高飛車なところはあっても一途だったり、今一歩に臆病だったり エッチには興味津々、初体験を済ませた後もエッチ大好き、超然としているようで けっこう焼きもち焼きだったり、初デートでは手作りお弁当でお味の感想に一喜一憂したりとか たいへん男心をくすぐるドリーミングな完璧ヒロインっぷりでもうね。 こんな子にあんな迫られ方して断れる方がどうかしてるわ!!

ストーリー的には大きく捻った部分は無いという印象ですが いちゃこらラブエロが好きな方なら十分に楽しめる内容かと思います。

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@ 『義妹絶対領域』:志乃武丹英(ISBN9784799500170)。エロ漫画。作者さん通算5冊目の単行本。 ペンギンクラブ誌にて発表された短編・連作短編集。単行本タイトルを裏切らないオール義兄×義妹作品集。 ハイティーン学生系、オール和姦。

カバーイラストに目を惹かれたので中身をパラ見の上でお試し購入。なかなかに良い一冊でした。 いわゆる落ちモノ系として捉えての義妹づくしとのことで、 いろいろなタイプの、でも義兄ちゃんが大好きな可愛い義妹が満載です。 当然、血縁的な禁忌は無いものの、家族としての禁忌を踏み越えての関係であるという部分は しっかりと押さえられたストーリーとなっていたのも良いです。

女性陣はみなさんキュッと引き締まったボディラインの持ち主ばかりですが、 若々しさと快活さが濃縮されたような健康的なイメージですね。 おっぱいは標準からやや控えめな感じですが、ぷっくりと膨らんだ乳首をいぢめられたり ちゅっと吸い上げられたり、パイズリご奉仕だったりとしっかり出番ありなのでご安心を:D 全体的に体位や構図もしっかりと練られており、メリハリのある飽きの来ない画面作りは 見ていて安心感と満足感がありますね。 あと恥じらい系の表情がとても良いですね。潤んだ瞳が大変嗜虐心(ぉぃ)と保護欲をそそってくれます。

お気に入りのエピソード…正直どの義妹さんも可愛らしいので甲乙つけがたい感じなのですが 「義妹は寒がり」の一連のシリーズは特に印象的ですかね。ヒロインの茉乃ちゃんはちょっと…というか かなり危なげな印象の不思議ちゃんですが、その分一途でストレートなお強請りが 心の奥のお兄ちゃんセンサーにぐっさりと突き刺さる感じで…。儚げな印象なのも良いですね。 あとは「義妹はギリギリ」シリーズの繭菓ちゃん。ポニテっ娘なので無条件で評価があがるのですが 「アウトだよ!!」と思わず叫びたくなるギリギリ感たっぷりのお強請りがたまんねーです。

とまあ、義妹好きならなかなかに満足できる一冊では無いかと思います。 妹モノは数あれど、非血縁系はやや忌避される風潮もあるように思いますが このような形での義妹へのこだわりというのはなかなか面白く楽しめた一冊でした。 好みの問題はあれど、大きく全体を損なうような点もありませんし、十分にオススメ出来る一冊だと 思います。ああ、可愛い妹出来ないかなー(遠い目

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@ 『キャットテイル・アウトプット!』:神野オキナ/西E田(ISBN9784840136815)読了。 MF文庫J新刊。 「あそびにいくヨ!」シリーズなどでおなじみの神野オキナの送る新シリーズ。 謎の少女と彼女を護る女装少年が繰り広げる学園ガンアクション第一弾。 こねこをまもるりょうけんのものがたり、はじまりはじまり。

”特別時限司法捜査官”…重大案件に対して必要に応じて期限を区切って登用され活動する使い捨ての超法規的組織の実働要員。そんな”時限捜査官”に着任したばかりの少年・「七文字綴」に命じられた初任務は、銀髪の美しい眼鏡少女「メアリー・C・ウィンターランド」の護衛任務だった。彼女の学友として都下の名門女学院へと女装して通う羽目になった綴だったが、メアリーの抱える秘密を知り、その秘密とともに彼女の身を護るために奔走することに。こうして始まった二人の学園生活、その先に待ち受けるものとは。

既に読み終わった方ならわかると思いますが、 ネタバレ無しで感想書きづらいことこの上ない本作品ですが、頑張ります(苦笑

構造的にはわりとありがちな学園ガンアクションてな感じですが 細かいところでの味付けが本作品の強みでもあり弱みでもありという感じでしょうか。 神野オキナ作品の愛読者なら喜ぶ仕掛けが大量に仕込んであります。 こう言われれば、いつもの平行世界クロスオーバーかと思う向きがほとんどと 思いますが、本作はちょっと違うアプローチがとられています。 そこが本作の見所でかつ肝なわけですが、そこを書くわけにはいかないという このジレンマがですね…。

ストーリー面はまだ序章という感じで、主要登場人物の紹介、 舞台の設定、敵役と思しき方とライバルの顔見せあたりで、 本作独自の見所という面については次巻以降に期待という感じですかね。 このスロースターターな感じは、最大ページ数がある程度決まっているという MF文庫Jではやや弱点になっちゃってるんじゃないかなという気が正直しますが、 そのへんどうなんでしょうね。この巻でも盛り上がりは準備されてはいますが、 物語の方向性とか落着地点がやや不明瞭な感じも受けます。

キャラクター面。 主人公の綴くんは飄々としたところが憎めない感じの朴念仁くんです。 線の細い女性的な男の子は ある意味神野オキナ先生の十八番ですが、彼はその中でも 微妙に無神経だったり女性の扱いにムラが出過ぎてるのが 可愛らしくて良いなぁという感じです。彼自身が抱える過去が 今後どう展開していくかは気になるところかな。

で、ヒロイン・メアリーさんのCVは豊崎愛生さん以外は 全会一致ありえませんよね(断言 ということで脳内CVをそう設定して読みました。 メアリーさんのこれまで(謎)あまり表に出てきてなかった可愛らしさとか、 年相応の部分とかが見えてきて大変にゴロゴロできました。 こういう形でフューチャーされるとは正直思ってなかったので うれしいサプライズでしたよ、ええ(謎

すいません、頑張りましたが無理がありました…。お察しください。 やや硬直しつつある本筋から離れた形で こういう形の別展開を推し進めるというのは 個人的にはアリなラインだと思います。カンフル的にも。 ひと死に関しては完全に制約を解かれたわけではないでしょうが、 よりバイオレンス寄りな展開がまってるのかなぁという匂いもかぎ取りつつ 仔猫と猟犬の仲むつまじいあったかい空気も大切にしてもらいたいなぁと。 何にしろ続刊楽しみに待ちたいと思います。

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@ 『新 仮面ライダーSPIRITS(4)特装版』:村枝賢一/石ノ森章太郎(ISBN9784063621891)。 月刊少年マガジン連載。 なお、特装版はフルカラー化された 2号ライダーエピソード「たった一人の戦場」を収録した小冊子が付属します。

日本全土を舞台とした『聖地』を巡るバダンとライダー達の戦いは続く。 金沢の医王山山中でジンドグマ四幹部との死闘を繰り広げるスーパー1。 長引く戦いはスーパー1の精密高機能ボディを徐々に蝕み、 ついには変身を維持出来なくなってしまう。 朦朧とする意識の中で、沖一也が見たものとは…。 一方、市街地にはジュニアライダー隊を護りながら ジンドグマ怪人と戦うXライダーの姿があった。 多勢に無勢の中、奮闘するXライダーの前に現れたのは…? 窮地の2ライダーを救うため、急げゼクロス!!

VS復活組織編もそろそろ終盤戦かな? スーパー1は物心ついたころに見ていたリアルタイムのライダーなので 思い入れもひとしおなのですが、そこはそれそういうファン心理にも がっつりと食い込むナイスな展開でした。 当時でもテクノロジーの進歩を感じさせる存在であったスーパー1の弱点を ああいう形で演出するとは。逆転劇への展開も涙無くては語れませんな(つ-; 最新鋭の科学の結晶の中核にあるのは古き伝統の少林拳…。 ああやっぱりスーパー1は格好いい。

今回の見所としては、「人間の弱さ」ですかね。 全てを奪い去られてなお自らを保ちながら戦うことの難しさ…。 それを成し遂げたものと成し遂げられなかったもの…心の有り様とはいえ厳しいです。 そしてバダンシンドロームの核心がまた重たいなぁと。 これまで色々と示唆はされてきた話でしたが…ねえ。

あとやっぱり緑川ルリ子さんね。本気で素敵眼鏡美人過ぎてもう…なにあの戦闘力。 本郷さんもメロメロだよ、あんなの。引き続き次巻が楽しみです。

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@ 『あねのねいろ-姉弟恋愛-』:狩野蒼穹(ISBN9784765934787)。 エロ漫画。姫盗人誌や携帯コミック媒体で発表された中短編集。 姉×弟メイン、今回は兄×妹も。可愛くおバカなややフェチほんわかほのぼのエロス。

珍しくパイズリがあるよ!(何

今回も例によってゆるーい登場人物たちが繰り広げるテンポの良いボケツッコミ会話を楽しみつつも ほんわかでちょっぴりフェチなエロシーンを堪能出来るという狩野蒼穹節全開の一冊。 ディフォルメキャラの可愛らしさや愛らしさは毎度のことですが、 ノーマル等身の方も近年どんどん魅力がアップしてきてて良いですな。 スラッとしたボディラインで強調される背筋からお尻、足にかけてのラインが艶めかしいです。 それにしても絵柄はシンプル気味なのになんでこんなに着崩れがエロましいんだろう…。 描き込み過多だけが巧さではないというのを思い知らされますわ。 なお、今回もほとんどおっぱいの存在感がありません。平たいとか膨らんでるとか以前に ほとんど意識がおっぱいに向きません。唯一「ひきこもり妹の生活」のみちゃんとおっぱいの存在感が存在します。 ちゃんと意図的に演出された結果なのがよくわかりますね:D

今回のお気に入りは…中編「セックスカウントA・B・C」はやっぱりページ数的に読み応えがあっていいですね。 キャラへの愛着も沸きますし。黒髪ロングなややSねーちゃん(カバー絵の方)や、 ショートボブ+眼鏡なねーちゃんの友人(簡単に言えば長門さん的な)とのらぶえろーな日々は幸せそうで弟くんが羨ましい。 あとは、「ひきこもり妹の生活」かな。狩野蒼穹作品的にはかなりのナイスバディの持ち主な妹さんがヒロイン。 ぼさぼさ頭に眠そうな瞳が一転発情モードで迫ってくるのは可愛いなぁと。 まあ、正直どれもお気に入り度は高いのですが、あえて選んでみました。

くりかえしになりますが、狩野蒼穹先生の作品は個人的にもうむっちゃくちゃに好きなのですが 姫盗人休刊後は携帯媒体の方にいってしまって動向が見えづらくなったのが正直いって不安です。 出来ればまた紙媒体に戻ってきてほしいのだけれどなぁ。まあ、時代的にも逆風だしなぁ…。 例によって読んでて頬が緩むことはお約束できる楽しい一冊です。オススメ。ハードなだけがエロスじゃないんだぜい。

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@ 『少女カフェ(1)』:板倉梓(ISBN9784832269569)。 まんがタイムラブリー経由で、現在はまんがタイムスペシャル連載かな? 双子の娘たち(5歳)とお父さんが切り盛りするカフェを舞台にした ほのぼのコメディ4コマ作品。

美味しいパンケーキがメインメニューのカフェ・サンフランシスコを 切り盛りするのはイケメンだけれどちょっぴり頼りないお父さんの一郎さんと その娘の二卵性双生児「つくしちゃん」と「みおちゃん」姉妹(5歳)。 しっかりもののお姉ちゃん・つくしちゃんと のんびり屋さんの妹・みおちゃんは 大好きなお父さんのため、 病気で亡くなったお母さんに代わって ウェイトレスとしてお手伝いに奮闘中。 可愛い私たちと美味しいパンケーキで売り上げアップ間違い無し!?

店頭で気になったのでお試し購入。うん、当たり:D 題材としては大きく奇をてらったものではないですが 良い人ばかりのほのぼの空間で癒される安定した作品でした。

つくしちゃんとみおちゃんは設定上5歳児ですが、 そのへんは外見上の可愛らしさ+年齢的に未就学児なので いつもお父さんのお手伝いが出来るよ!!的な設定面での要請が強い感じなので 内面的には小学生くらいの雰囲気ですね。特につくしちゃんの方は しっかりものでちょっとおませで商売の才覚に溢れるという将来有望な感じです。 みおちゃんの方はお父さん似なのかのんびり屋さんで、 姉であるつくしちゃんの後ろにひっついてる感じですが、 時折見せる悪意の無い鋭いツッコミが、また別の意味で将来有望そうであります。

そんな二人が健気にお父さんのお手伝いをする様がなんとも可愛らしくて◎。 まあ、お父さんをいぢって遊んでる面もありますけれど、それもまたほほえましい。 大好きなお母さんを失ったばかりという設定ではありますが、 子供達の傷よりもお父さんの傷の方が目立つ感じかなぁ…。 全体的に喪失の傷を持てあますというよりは 家族3人で、お母さんへの気持ちも大切にしながら前向きに支え合っていく… 家族の大切な場所であるカフェを守り抜いていく、そういう方向の作品です。

個人的には常連客の葉月さんがもう可愛くて可愛くて…。 一郎お父さんとマチコお母さんの学生時代からの友人で、 お酒大好き仕事が恋人!!でも恋人絶賛募集中!!!(切実)というお姉さんですが、 ときおり一郎お父さんにときめきを感じてるような描写もあったりと ニヤニヤポイントが満載です。双子さんたちとの仲も良いですしね。 そのへんの友情以上恋愛未満な感じが今後どうなっていくのかが大変気になります。 続刊はもうちょっと先でしょうが、楽しみに待ちたいと思います。

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@ 『好きで好きで、すきで』:岡田コウ(ISBN9784894655157)。エロ漫画。作者さん3冊目の単行本。COMIC阿吽誌にて発表された作品集。オール兄×妹+α。 らぶエロからNTR風味の陵辱まで、総ページ数270ページと読み応えたっぷりの中短編集。

ふんわりと繊細で優しいタッチで描かれるやわらかぷにぷに凹凸少なめの可愛らしい女の子たちと 濃密なエッチシーンのギャップが大変素敵な作者さんの3冊目の単行本。 今回は特に、手にとって一発でわかる分厚さで文字通りにボリュームたっぷりの一冊となっています。 また、それぞれのエピソードも大半が50ページ超と読み応えがあります。 特に潤沢なページ数をめいっぱいつかって繰り広げられる濡れ場は、 行為のひとつひとつを刻みつけるようなねっとりとした 描写が秀逸。ぷっくりとしたおいしそうな恥丘をくにゅくにゅと弄んだり、 舐め吸いされて次第にぷっくりと膨れあがっていく乳首などなど、否応なく興奮を覚えますね:D__

ストーリー面。兄と妹の駆け引きっぷりが楽しい「一枚上手」や「ちゅーして」は読んだままという感じなのですが 「浮空」と今回の単行本では最長編となる「ふたごころ」は一筋縄ではいかないというか、 読者側にも一定のストレスを強いる感じですかね。とくに「ふたごころ」はNTR展開というか、陵辱展開というか… 何も出来ないままに愛するものを汚され尽くすという感じなので、好き嫌いははっきりしてしまうかなと。 私自身はその手のひっかかりは感じずに読んでたのですが あのラストは…正直ゾッとさせられましたよ。何考えてるのかわからなくて(苦笑 とはいえ、シチュエーション的なエロさはピカイチなんで痛し痒しではあります。

個人的一番のお気に入りは「浮空」ですね。 おにいちゃんすきすきオーラがダダ漏れのわんこちっくな妹ちゃんがともかく可愛らしくてツボ押されまくりな上に 好きなシチュエーションであるお風呂やこれまた好きなエッチ三昧の一日シチュなどが目白押しでガード不可です。 ちょいとビターな〆も雰囲気があって好きですね。まあ、深読み可能な裏設定に気づかされてからはやや複雑度が増しましたが。 わりと素直にそのまま読んでたので。 次点は「一枚上手」かな。いわゆる睡眠系シチュの作品ですが、素直になれない妹ちゃんとダメなお兄ちゃんとの 駆け引きっぷりが微笑ましくて大好きです。特に後半のメロメロにされちゃう妹ちゃんがすばらしくキュートでいいのです。

全体的に描きたい物を描くという作者さんの想いが出ており、 その部分に共感を持てた人にはすばらしい一冊となることは 請け合いです。評価の分かれ目になるのは絵柄から受ける印象と陵辱系のシナリオのギャップを許容できるか…なのかなぁ? そのギャップを楽しめる人は当然いいのですが、そうでない人には劇薬になってしまうのかもしれません。 このへんはもう、岡田コウ先生はそういう作風なのだと受け止めるしかありませんしね。 そこが良いと思う人も多いからこその2chのエロ漫画大賞一位ですので、これからも我が道を突き進んで いただきたいところです:D オススメ。

ただひとつだけ…。本編には直接関係の無い余談です。 特典小冊子応募者全員プレゼントはいいんですが3種類から1つつーのは…(汗 当然応募券1つにつき1冊なわけで、全部手に入れようとすると3冊買わないといけないわけでして。 個人的にあまりそういうのは…。まあちゃんと1冊選べつー話ではありますけどね。ちょっとね…。 ま、そもそも送料+応募券という太っ腹な企画なんで単なるわがままです。はい。

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@ 『TSF物語』:新堂エル(ISBN9784887743854)。 エロ漫画。COMIC MUJIN誌にて発表された表題シリーズを中心に短編と30ページの描き下ろしを加えた一冊。 メインはTSF…トランスセクシャルファンタジーということで性転換ものです。 属性的にはTS、痴漢、輪姦、肉便器etc。ストーリーは堕落系。でもラブラブ?

確かな画力に裏打ちされたハードなエロ展開と 容赦の無いアヘ顔描写などに定評のある作者さんの商業2冊目の単行本。 メイン長編は表題作『TSF物語(タクミが性転換してファックされまくる物語)』。 心は男のままながら、女性の身体を男たちによって際限なく開発されてしまい 男としてのプライドや尊厳はあっという間に快楽に飲み込まれ、 ついには取り返しのつかないところまで堕落していく…その見事なまでの堕落っぷり たるや…やー、素敵にエロいですな。 文字通り身も心も染め上げられ、塗り替えられていくというのはこの手の 堕落調教系ストーリーの醍醐味ですが、基本ラインが元男性ということで その分のプラスアルファがやはり大きいかなと。 揺れ動くタクミくんの心情描写もたっぷりとあり、ぐいぐい引き込まれました。 とくに最終話はもう個人属性的にツボでして…そりゃもう大満足の一言ですよ。

絵柄。しっかりとした骨格に肉と脂身がほどよく乗ったような女性陣のボディは 匂うような生っぽさがあって大変魅力的。極端な強調は無いものの バランスの良さが強みかなと思います。 ぽってりとした乳首やほどほどのサイズながら形のよい乳房なども注目ですかね。 あとはやっぱり忘れちゃいけないアヘ顔ですね。 端正な顔を大きく歪め、涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながら、 舌を突きだし、涎をまき散らしながら白目をむくというこの容赦の無い描写。 そのギャップがまた快楽の大きさを視覚的に伝えてくれてとてもよいものでした。

とまあ、エロ度に関して言えば文句なくオススメできる 大変強力なエロ漫画なわけですが、 TSネタはやはり趣味が分かれるところですかね。ビジュアル的には男性のタクミくん はそれこそ数えるほど、それもはっきりと顔を出さない程度でしか描写されないので そんなに気にすることはないよなーというのが正直なところですが そのあたりは自分の趣味と許容範囲に十分に留意した上でどうぞ。

んー、一冊目の「晒し愛」もぼちぼち買っておくかなぁ…。

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@ 『いなり、こんこん、恋いろは。(1)』:よしだもろへ(ISBN9784047156685)。 月刊ヤングエース連載。京都を舞台に繰り広げられる変身少女ラブコメディの1巻目。

伏見いなり、ちょっぴりおバカでおっちょこちょいな女子中学生。 クラスメートの少年・丹波橋くんに片思いするも 勇気が出せずにヘマばかりの日々。 そんなある日、溺れかけていた子狐を救ったことから ご近所の神社に奉られるお稲荷様「宇迦之御魂神」…通称「うか様」に 御礼として他人に変化する力を授けられてしまう。 こうしておっちょこちょい少女とちょっぴり 残念な美人お稲荷様とのドタバタの日々が始まる。 果たして、いなりちゃんの恋の行方は?

店頭で気になったものの、エースレーベルだったので見送っていた一冊。 調べてみたらヤングエース連載だったので購入してみました。いや、当たりですな:D 絵良し、テンポよし、ラブとコメディの配分率良しと文句のつけようがありません。 特にコメディ部分が○。表情豊かにドタバタを繰り広げる面々を眺めてるだけで 愉快な気持ちになれます。 あとなにげにラブコメから外れるきっかけになりそうなフラグを ことごとくへし折っていく周到さがあなどれませんな。 まあ、一部コメディというかギャグの犠牲になった方々もいらっしゃいますが あんな最高神は…(;-;

キャラクター陣。いなりちゃんもおバカ可愛いのですが、 個人的には、うか様最高と声を大にして言いたい。 おっぱい大きくて優しくてぽかぽかするような女神様なんだけれど いろいろな意味で残念という…なかなかに素敵な方です。 ほどよくお色気担当もなされているのがまたいいですな。

カバー絵がOKでラブコメ好きなら買って損は無しの一冊です。オススメ。 しかし、あれはフラグなのだろうか…好きと嫌いは変換可能とどこかの神にーさまが おっしゃってましたが…ありそうだなぁ(笑 なんにしろ次巻に期待したいところです。

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@ 『魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS(2)』:長谷川光司/都築真紀(ISBN9784056070835)。 メガミマガジン連載。作画:長谷川光司、原作:都築真紀による5冊目の「なのは」コミック版。 劇場版異聞の完結巻。こちらは通常版。限定版にはコミックス未収録の短編の小冊子が付きます。

1巻に引き続き劇場版1stのコミカライズ…という位置づけではありますが構成は大幅に変更。 本巻まるまる一冊掛けて、海上での模擬戦フィールドを舞台に全力全開でぶつかり合いながら、 互いの気持ちを通じ合わせていくなのはさんとフェイトさんをガッツリと描きます。

「プレシア事件の終結」と「なのはさんたちの決着」の順番が入れ替わったことによって 後顧の憂いが無くなり、本当の意味での全力でのぶつかり合いが実現しており 結果として二人の物語としての純度が上がった感じですかね。 差し込まれる形で語られるなのはさんの事情やフェイトの事情は 劇場版やTVでもあった内容ですが、 より膨らませられており、心情がかなり理解しやすくなっています。

「友達になりたい」から一歩踏み込んだなのはさんの想い。 それに応えるフェイトさん…。ベタではありますが、熱いです。 ズタボロになりながらも自分たちの足で 無力な「子供」から踏み出していく二人の姿は、 劇場版とはまたひと味違う趣がありますね。 材料は同じでも調理方法でこれだけ差が出せるという良い例かと。 なのはファン…というかなの×フェイファンなら必見かと。

小ネタ。大量に杖が突き刺さっている中にリリちゃ版のレイジングハートが混じってますね(笑 懐かしいなぁ。

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@ 『アーサー・ピューティーは夜の魔女(1)』:木々津克久(ISBN9784840137782)。 コミックフラッパー不定期連載。新世代サバイバルホラーコミックの1巻目。

ある日地球上に発生した未知のバクテリア。 それは変異を繰り返し瞬く間に世界中で感染爆発(パンデミック)を巻き起こした。 感染者たちは政府高官、財界人、文化人を次々と虐殺してゆく。 そう、その日「それまでの世界」は唐突に終わりを告げたのだ。 そんな中、民衆に追われながら青年アタルと二人で逃避行を続ける 女性「アーサー・ピューティー」。 彼女が巡る数奇な運命は果たしてこの世界になにをもたらすのか。

「ヘレンESP」、「フランケン・ふらん」で独自の世界感を魅せる木々津克久先生の新シリーズ。 ざっとあらすじだけ読むとわりとありがちなネタにしか見えませんが、 そこはそれ木々津作品がそんな一筋縄で行くわけもないわけでして…。まあ詳細は読んでのお楽しみ。 「フランケン・ふらん」とはやや趣の異なるエログロありありのアナーキーな世界が 手ぐすね引いて待ち受けてますよ。「ふらん」が気に入るなら読んで損はありません。 それにしても木々津ヒロインは本当に魅力的だなぁ。 今回の主人公である「アーサー・ピューティー」嬢も 強さと弱さ、優しさと残酷さを兼ね備えた大変素敵な美女さんでたまらんです。いや本当。本当だよ?(念押し

しかし「彼女」、ゲスト的に登場しながらも結構重たい位置につけちゃってる気がするのですが こんどどういう関わり方をしていくのやら。あんまり酷いことになられても正直困るわけですが(苦笑 どきどき。

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@ 『ゴールデンタイム2-答えはYES-』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじ(ISBN9784048703819)。電撃文庫3月の新刊。 訳あり大学生達のジグザグ複雑恋愛模様の2巻目。

「運命の人」にこっぴどくフラれた香子に告白し、 即すっぱりとフラれてしまった多田万里。 「これからも良いお友達でいましょうね!」!という香子に応えて、 相変わらず突っ走る危うい彼女の「親友」として振る舞い続けるが、その内面は静かに淀んでゆく。 一方、「あの頃の多田万里」と関わり合いを持っていたにも関わらず、 そのような素振りを一切見せようとしないリンダ先輩の存在も万里を悩ませる。 そんな中、千波の仕切りによる新一年生たちの飲み会に香子と連れだって参加した万里だったが…。

読み終わっての素直なひと言が「どんだけ面倒くさいん揃いやねん…」という(苦笑 1巻はまるっと序章的でしたが、今回ははきっちりとお話が進んだ感じですね。 「過去の万里」視点もずいぶん判りやすくなってて 1巻冒頭のような文章的な読みづらさは感じませんでした。 ただ、全体的に生っぽくて、かつ重たいのですよ…面白いんですけれども。 先行きにあまり夢を感じないというか、まだまだ苦みが襲ってきますよという感じというか。 まあ、主人公たちが大学生ですからこのへんはしょうがないですね。

あと毎度ながら「気持ちの爆発」の描き方がやっぱりスゲーですわ、ゆゆこ先生は。 万里にしろ、リンダ先輩にしろ、香子さんにしろ… その一瞬の描写で一気に気持ちを惹きつけられます。 特にこのシリーズは溜め時間がやたらに長いので、その分破壊力が割り増しされてますわな。

今回も大学生のボンクラ生活っぷりの描写はイヤになるほど生々しくて 懐かしくもありという感じでよろしゅうございました。 リンダ先輩の吐露や、万里の自暴疾走とかもう沁みる沁みる。 そして香子さんあんな困った人なのに、それでも可愛く思えるのがすげえですよ。

ともかく状況は進みましたが、まだまだドロドロとしてゆきそうです。 次巻からどう展開していくのやら。楽しみです。 しかしまぁ、千波さん黒いよね(ォ

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@ 『ふたなりびっち』:ひねもすのたり(ISBN9784863492134)。エロ漫画。茜新社系3月の新刊。 同社のふたなりアンソロジー「ふたなりっ娘の世界」にて発表された短編を中心に収録。 「ふたなり」、「女装」、「レズ」オンリー作品集。

最近はオタク系ハウツー本のイラストなどで見かけることの多い気もする ひねもすのたり先生久しぶりの商業エロ新刊。 単行本タイトルの通り、「ふたなり」を中心に 「女装」や「レズ」を組み合わせた形の作品集になります。 ですので、よくある男女の組み合わせはまるっきりありません:D また女装っ子ネタの場合、当然のように男の子が後ろを貫かれるシーンも多く、 そのあたりはやや趣味の分かれるところかもしれません。 とはいえ、元々シンプルかつナチュラルな可愛らしさを感じる絵柄ですので 男の子たちも総じて女の子のような容姿と肢体の持ち主ばかりですので 言うほどの抵抗感は感じないんではないかなと。

とくにお気に入りはメイド服とガーターベルトのコントラストが眩しい『Mirror Image(1)』、 褐色肌の眼鏡女医さんがステキな『わんだりんぐ!』シリーズ、 物語的な深みがエロさを際立たせる『ナオとナオト』あたりですかね。

絵柄にしろ物語の運びにしろベテランらしい安定感で安心してオススメ出来る一冊。 内容的に大きく偏ってますので、どうしても趣味が合えばということになりますが。 新しい世界(:D)を拓く入門書としては丁度良いかと思います。

余談。JRのマナー広告をもじったカバー折り返しが愉快でありました。

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@ 『すとれんじ♥ふるーつ(1)』:戦国くん(ISBN9784575838916)。 青年系エロ漫画。メンズヤング連載の表題長編の第一巻。 現代劇、SF(すこし不思議)、疑似ハーレム?

互いに思いあいながらも、思春期の気恥ずかしさから疎遠になった幼なじみの一馬と千歳。 数年後、二浪確定を目前に意気消沈の一馬は 女子大生として夢に向かって邁進する千歳と再会する。 変わらず思い合う二人だったが、きっかけを掴めぬままにすれ違う。 その夜、空を駆ける流れ星に二人は願う。 そんな願いが聞き入れられたように 一馬の拾った一匹の捨て猫が二人の縁を結び直す。 しかしその子猫は噛みついた相手の姿に変態する謎の生命体だった。 千歳の姿をとったソレを欲望のままに抱いた一馬は奇妙な三角関係に陥るハメに…。 そんなストレンジラブストーリー。

成年系での近作である「PRETTY COOL」や「はぐりんぐ」で打ち出した 現代劇でのラブラブ+濃いエロという路線を引き継ぐ形の青年系エロ漫画。 ただし、前述のようにややSF的な要素も組み入れられています。

あとがきによれば主人公とヒロインがひっつくまでの物語をしっかりとやりたいという 希望の上で本作は描かれているらしく、第一巻の段階では一馬くんのお相手は 謎の生命体<モモ>さんだけ…ということになります。とはいえ、毎度のように 新しく登場した女性に変態してのエッチということなので見た目上のバリエーションは豊か。 強いこだわりを感じるボディラインの描き分けと相まってマンネリ感はありません。 また当初は言葉も通じない文字通りのケモノだった<モモ>さんも回が進むにつれて 精神的に成長していき、徐々に「ヒロイン」として独り立ちしていくので、 そのあたりもバリエーション増加に貢献しているかと。 女教師に女獣医、スーパーアイドルに幼馴染みと選り取り見取りのステキラインナップで 精も根も尽き果てる勢いですな:D__

お話の方はまだまだどう転がっていくのか未知数ですが 体臭がするような艶めかしい肉体描写などエロ度は抜群。 絵柄の癖は強めなので表紙イラストに抵抗感がなければ、手に取ってみても良いかと。

最後に一言だけ、一馬くんに言いたい。君、毎度やるだけやって後から後悔って それただの賢者モードやん…(苦笑

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@ 「きゃんでぃ☆はうす」:チバトシロウ。 ワコーコミックス新刊。 COMICプルメロ連載の表題長編+短編収録。加筆、書き下ろしアリとのこと。

妙齢のお姉様方と年齢にしてはショタっぽい少年が繰り広げるハーレムもの。 揃いも揃っての迫力ボディをショタっこに良いようにされてメロメロ〜の串刺し。 属性が合えば非常に良いものでしょう。

メインヒロインは母親代わりのとなりのお姉さん、 対抗馬は快活系だけど寂しがり屋のお姉さん、このふたりとの三角関係が 物語の主軸で、他の皆さんは賑やかし的な位置づけ。 主軸のお話はシットリとしていて良い感じだったかとというか 先生の趣味ですよね?というか:D

ただまあ女の子の数が多すぎてせっかく出てきたのに やや消化不良消化不良感のあるキャラもいて、 そこはちょっと残念かなぁとも思いました。

何にしろチバトシロウ先生の描くお姉さんキャラが たっぷりと堪能出来る一冊です。 クオリティは保証済み。個人的にはオススメしたいところ。 (Permalink)



@ 『バカとテストと召喚獣(9)』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047270312)。ファミ通文庫新刊。 愛すべき馬鹿野郎たちの繰り広げる青春学園物語シリーズ12冊目。

対C組の試召戦争二日目。仕掛けられた策略をなんとか凌ぎきったF組の面々だったが、 受けた傷は深くピンチは続いていた。 しかも明久をひいて風邪で休むという。 明久不在の中、雄二は様々な不安感を抱えながらも、 妙に張り切る姫路さんらを率いて戦闘を再開する。 一方、【衝撃】から立ち直り、 遅刻して登校してきた明久は、 偶然C組代表小山さんと暗躍する小暮先輩のF組打倒計画を知ってしまう。 しかし、情報を知らせようにもF組は籠城戦中で近づけない。 打つ手無しの状態に焦る明久の前に現れたのは…。

これまたえらいヒキで終わっていた8巻を受けての第9巻は久々に試召戦争一色。計略と策謀渦巻く大混戦というかんじで熱く盛り上がりました。今回はAクラスの面々も大活躍で、これまでにない絡みでキャラクターの新たな一面が現れたり、深く彫り込まれたりとA組メンバーが好きな人には美味しい話だったのではないかと。そして毎度の如く今回のラストも非常に熱い仕上がりでもうね。いいよねぇ、こういう男同士の友情つーか関係は。こういうしっかりとした熱さがバカテスのキモだと信じて疑いません。

また今回は明久が不在の場面では雄二の一人称視点で語られていて、 普段彼どのようにクラスメイトたちを捉えているのかが描かれていてそれも楽しいところでした。 秀吉カワイソス。

難をいえば、ややこしい作戦の状況説明を章間コラムに頼るのはどうかつーとこですかね。 一箇所程度ならともかく、 今回は頻発状態なんで気になる人は気になるかと。 分かり易さという意味では実際わかり易いので難しいところですかねぇ。

黒幕っぽい人たちやら新たな謎やら登場して後半戦感は強くなってきましたが、 とりあえず次は短編集とのこと。美波さん過去編続きやら、 姫路さんとの同棲生活編やら予定されてるようなので期待して待ちたいと思います。

ところで葉賀先生…瑞穂さんのイラスト化を全力でお待ちしております(正座 カオス過ぎるぜ、姫路家…。

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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