『ゴールデンタイム(2)-答えはYES-(電撃文庫)』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじのかんそーぶん
@ 『ゴールデンタイム2-答えはYES-』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじ(ISBN9784048703819)。電撃文庫3月の新刊。 訳あり大学生達のジグザグ複雑恋愛模様の2巻目。
「運命の人」にこっぴどくフラれた香子に告白し、 即すっぱりとフラれてしまった多田万里。 「これからも良いお友達でいましょうね!」!という香子に応えて、 相変わらず突っ走る危うい彼女の「親友」として振る舞い続けるが、その内面は静かに淀んでゆく。 一方、「あの頃の多田万里」と関わり合いを持っていたにも関わらず、 そのような素振りを一切見せようとしないリンダ先輩の存在も万里を悩ませる。 そんな中、千波の仕切りによる新一年生たちの飲み会に香子と連れだって参加した万里だったが…。
読み終わっての素直なひと言が「どんだけ面倒くさいん揃いやねん…」という(苦笑 1巻はまるっと序章的でしたが、今回ははきっちりとお話が進んだ感じですね。 「過去の万里」視点もずいぶん判りやすくなってて 1巻冒頭のような文章的な読みづらさは感じませんでした。 ただ、全体的に生っぽくて、かつ重たいのですよ…面白いんですけれども。 先行きにあまり夢を感じないというか、まだまだ苦みが襲ってきますよという感じというか。 まあ、主人公たちが大学生ですからこのへんはしょうがないですね。
あと毎度ながら「気持ちの爆発」の描き方がやっぱりスゲーですわ、ゆゆこ先生は。 万里にしろ、リンダ先輩にしろ、香子さんにしろ… その一瞬の描写で一気に気持ちを惹きつけられます。 特にこのシリーズは溜め時間がやたらに長いので、その分破壊力が割り増しされてますわな。
今回も大学生のボンクラ生活っぷりの描写はイヤになるほど生々しくて 懐かしくもありという感じでよろしゅうございました。 リンダ先輩の吐露や、万里の自暴疾走とかもう沁みる沁みる。 そして香子さんあんな困った人なのに、それでも可愛く思えるのがすげえですよ。
ともかく状況は進みましたが、まだまだドロドロとしてゆきそうです。 次巻からどう展開していくのやら。楽しみです。 しかしまぁ、千波さん黒いよね(ォ
■関連情報 | |
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タイトル | 『ゴールデンタイム(2)-答えはYES-(電撃文庫)』 |
作者 | 竹宮ゆゆこ/駒都えーじ |
出版社 | アスキー・メディアワークス |
発売日 | 2011-03-10 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)