『僕は友達が少ない(7)DVD付き特装版』:平坂読/ブリキのかんそーぶん
@ 『僕は友達が少ない(7) DVD付き特装版』:平坂読/ブリキ(ISBN9784840142212)。 MF文庫J新刊。 TVアニメ版も放映間近。残念系学園ラブコメディの7巻目。特装版はOVA収録のDVD付。 小説本編のかんそーぶんです。
「もうそろそろ先に進んでもいいんじゃないかな? だって……」。
脱線気味に行われた小鳩の誕生日パーティーも盛況のうちに終了し、 俺たち隣人部は再び学園祭に向けての準備を再開した。 紆余曲折の末、自主映画作りを行うこととなり、夜空が脚本を担当したのだが…。 それがまさかあんな残念なことになるなんて…。 一方、俺と星奈の間に「特別な関係」があることが発覚したり 理科さんが本性を現したり、学校での小鳩の様子だったり、新キャラだったりと 今回も色々と盛りだくさんでお送りしております、我らが残念系ラブコメディ第7巻。
いつも通りの面もあり、新ファクターありとお話が大きく動き始めた感のある展開でした。 読者はみんな思ってたであろうことが作中でも…と「隣人部」としては確かに 大きな爆弾ですわ。そういうジョーカーのカードを切るのが、隣人部のジョーカーである 理科たんというのがまた味わい深いですな。ここ暫く、なんどか含みを持たせるような 言動が目立ってましたが思った以上にストレートな内容だったわけですね。 ただ、それに対する小鷹の対応というのがやや過剰すぎて今ひとつしっくりとこず。 ハーレム系物語の主人公らしい「鈍感さ」なのだろうと片付けてきてましたが 今回のあのモノローグを鑑みるとそのあたりも意図的なものなのですね。 続きがどうなっていくのか楽しみなところです。
今回は夜空スキー的には前巻に引き続いてたいへんお得度の高いイベントが目白押しでした。 特にカラー挿絵にもなっている「にゃんにゃん」シーンの破壊力たるや…血反吐ものですね(良い笑顔で それ以外にも、映画鑑賞シーンでの純情っぷりとか、「転落」シーンでの形無しっぷり、 星奈に言いくるめられるシーンなど欲しいところに挿絵があるというかなんというか 強い夜空さんも好きですが、そういう乙女なシーンとか弱ってるシーンとかああもうたまらんですよ。 本当に見事なダメっ子っぷりで目頭が熱くなります。
当然、肉や理科たんもかなりいいシーンが多かったんですが やっぱり私は夜空さんが好きなのでね:D___ 美味しい立ち位置ではありますが、最近負けっ放しなのでそろそろ挽回があればいいのですが…さて。
あとはマリアと小鳩のやり取りが良かったなぁと。 小鳩たんは虐められているわけではないものの、あれはあれで居心地は悪いのでしょうね。 問答無用で同レベル以下でつっかかってきてくれるマリアという存在は やっぱり彼女にとっての救いなのだろうなと。そのあたりを機微に感じている マリアもやっぱり良い子ですよね。アホだけれど。
いくら拒もうとも関係性の変化は進行し続けているわけで、さてこの流れに 今回登場した新キャラ二人がどのように関わってくるのか。楽しみなところです。
@ 『僕は友達が少ない(7) DVD付き特装版』:平坂読/ブリキ(ISBN9784840142212)。 MF文庫J新刊。 TVアニメ版放映を間近に控えての新刊特装版付属DVDについてのかんそーぶんです。
これは主人公・羽瀬川小鷹の、美少女たちに囲まれた楽しく愉快でリア充な日常……という夢だったとさ
DVDは第0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´∀`)」と映像特典の「僕は友達が少ない ぷれりゅーど」を収録。前者は約9分、後者は2分ちょっとと合計10分程度となります。
第0話「闇鍋は美少女が残念な臭い(;´∀`)」。 原作第1巻のプロローグエピソード…いわゆる「闇鍋」編をほぼ忠実にアニメ化。 隣人部のメンバーが一通り揃ったあとのエピソードですから、こういう形には 向いてるエピソードではありますしね。たいへん残念ですし(苦笑 前半は小鷹のリア充シーンがオチが判ってるとこうなんとも空しくて泣けるというか… やたらに可愛いヒロイン陣、特に夜空さんと肉の様子はとても良くてですね、 本当に「リア充氏ね」と殺意に駆られること請け合いです。 後半はともかく良い意味で残念。 前半の印象を冥府の底に送る地獄展開っぷり。 美少女ヒロインが絶対しちゃいけない表情が満載です。 人気女性声優二人の迫真のゲ○演技にご期待ください。
キャラ絵はかなり原作のブリキ絵のテイストを再現出来ており、 このクオリティで本編がきっちり続けられるならば、そっち方面は大満足だなぁと。 作監修正の賜物でしょうし、正直どこまで持つかは未知数ですが。 ワガママな肉の溢れるボディも幼女組のロリボディもなかなか良いモノです。
特装版限定映像「僕は友達が少ない ぷれりゅーど」。 OPテーマと思しき曲に乗せて、本編映像のプレビューと夜空、星奈、小鷹の 掛け合いで進行するプレビュー映像。原作読者ならあのシーンかとピンとくるのが 揃ってる感じですね。以前のPVではうっすら聞こえる程度だったOPテーマが わりとガッツリ聞けるので個人的に満足度高めかな。気に入り度は高めです。 これは第0話メインテーマとされている「笑顔のデッサン」も同様ですが。
この限定版の値段を高いとみるか安いとみるかはやや判断が分かれるところでしょうが 原作ファンなら満足度は高めだと思います。第0話の出来は全体的にかなり良いですしね。というかここでこのエピソードやっちゃったら本編が本当に残念なところしか残らないんじゃないかと小一時間問い詰めたくなります。まあ、そんな残念さがとってもはがないらしいとも言えますが。まあ、買えるなら買っとけと。
ところで出てくる鍋料理の種類を最初からプリーズ。
■関連情報 | |
タイトル | 『僕は友達が少ない(7)DVD付き特装版』 |
作者 | 平坂読/ブリキ |
出版社 | メディアファクトリー |
発売日 | 2011-09-21 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)