疾走れ、撃て!-ハシレウテ-(6)(MF文庫 J か 3-22)』:神野オキナ/refeiaのかんそーぶん

@ 『疾走れ、撃て!(6)』:神野オキナ/refeia(ISBN9784840139717)。MF文庫J新刊。 異世界から現れる異形の存在「ダイダラ」と戦争状態にある日本を舞台にした学兵ラブコメの6巻目。 蠢く世界は学生兵達を静かに飲み込んでゆく…敵も、そして味方も。

美ヶ原での戦闘から2ヶ月。紫神虎紅少佐率いる「七二四一部隊」は再び訓練漬けの日々を送っていた。 書類仕事に、魔導士官や杖としての訓練にと忙しくもある意味平穏な日々を送る理宇やミヅキたち。 だが富士山麓にそびえる導柱がダイダラ大量発生の兆候を示したことで、状況は一変する。 数々の「特別扱い」から上層部の「期待」を感じていた理宇たちは 再び激戦区に放り込まれることを危惧する。 しかし予想に反して彼らに命じられたのは後方での歌姫「リヴァーナ」の護衛任務だった。 憧れの歌姫との交流に浮き足立つ小隊の面々だったが…。

表紙が五巳鷹乃さんというのは完全に予想外だったわけですが、 今回は鷹乃さん表紙を張るだけの活躍っぷりを見せてくれたので納得と言いましょうか。 生真面目でお堅い鬼曹長さんがぶっ壊れる様はたいへん微笑ましくも可愛らしい感じで とても良かったかと。あとはカラー口絵にもあるリヴァーナ登場と、それを演出する 虎紅さんの様子が可愛く決まってて良かったかなと。

と言いつつも今回はコメディ方面はやや控えめで、重ための展開。 それぞれの思惑が蠢く軍上層部の様子や 1巻以来の大規模戦闘(前巻でも戦闘自体はありましたが)、 彼らの今後を指し示すような謎の展開などなど物語的にも大きく動いた印象ですね。 上層部の思惑もだいぶ見えてきましたし、ダイダラ方面も一気に動き出した感じですので 物語の道筋がだいぶハッキリとしてきましたかね。そうそう楽はさせて貰えなさそうです。

なんかもう、これまで以上に とんでもない立ち位置に立たされちゃった理宇くんがいい加減に可哀想になってきますが そこはそれハーレムの主人公として出来るだけ頑張って頂きたいかなとも。 本人朴念仁なので役得感じてなさそうですけれど。今回もなんかフラグたてまくりだったし…。 主要なメンバーは全員揃ったということなので、あとは突っ走るだけ…なのかな。 まだまだ謎は山積みされてますので、出来うることならきっちり完走して欲しいところですが…さて。 とりあえずは次巻を楽しみに待ちたいと思います。

嗚呼、コンちゃんをもふもふし隊

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■関連情報
タイトル『疾走れ、撃て!-ハシレウテ-(6)(MF文庫 J か 3-22)』
作者神野オキナ/refeia
出版社メディアファクトリー
発売日2011-08-24
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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