2007年05月12日
20070512どくしょかんそーぶん
「これはお姉ちゃん手帳だ。奴が生まれ落ちてから今日までの秘密がすべて、ぎっしりと……」
「売ってください。五万、いや、七万まで出します」
生まれついての不幸体質な少年・富家幸太が一目ぼれした相手は、彼が所属する生徒会の会長の妹・狩野さくら嬢。 全身からふわふわもっちり柔らかな桜色のエロカワオーラを発する彼女の魅力に幸太はメロメロ。 会長の命令により、さくらの追試対策を手伝う事となった幸太に果たして春は訪れるのか? 「とらドラ!」の番外編、小細工無しの真っ向王道ラブコメストーリー。
ゆゆこ最高! と思わず叫びたくなるくらいよろしゅうございました。 いや、本当に素晴らしい。 「とらドラ!」本編と同一舞台、同一時代で、主な舞台は生徒会。 ひたすらに初々しくてこっぱずかしい幸太くんとさくらちゃんの恋愛模様を主軸としつつ、 大河の想い人である副会長の北村くんの事情もちらほらとてな感じですか。 「とらドラ!」よりは「田村くん」寄りで、ド直球なストーリーですが いつもどおりの軽快な文章で、読み進めるのが楽しくてしょうがなかったです。 ムチプリなさくらさんのエロ可愛さが惜しむことなく描写され、 幸太くんの思春期思考回路に同調して一緒に転がる転がる(^^;;;
互いに相手のことを思いやりつつ、一緒に困難を乗り越えていく初々しい二人を 素直な気持ちで応援したくなるまさに良質のラブコメ。オススメです。
しかし、ここまで男前男前言われていたすみれ会長の無防備かつ女性的な一面がこれまた 凶悪ですな。あっはんうっふんな妹達を思わず覗いてる姿に内心で転がりまわってしまいましたよ。 そりゃ北村くんもゾッコン惚れるわけだ。…こりゃ手乗りタイガーでも叶わんわな。
ニート気味なお兄ちゃんにご立腹の妹ちゃん。働く見返りに体を求められて…「なつみンち」。 突然届いた大荷物。中から出てきたのは全裸の褐色ネコ耳少女。 ミィと名付けた彼女の無防備さに我慢出来ず…「ボクとミィ」。 ある日、ミィは道に倒れていた同族の子を助ける。 テンと名乗るその子はご主人様に見捨てられたというが…「テンとミィ」。 お屋敷で無愛想なご主人様と二人で暮らす和風メイドけものっ娘かりん。彼女の幸せとは …「かりんとご主人様」/「続・かりんとご主人様」。 匂いフェチな兄の奇行が我慢ならない妹ちゃん。 部活帰りのブルマ姿のまま兄を罵倒するが、その姿に欲情した兄に襲い掛かられて…「部活の後は…」。 使命を帯びてやってきたはずが、人間とえろえろ同居生活を送るハメになったさくらちゃん。 でもそんな状況が今は…「さくらシンドローム」。 他2編。
今回もスレンダー少女達のらぶらぶえっちが満載の一冊。 絵柄もさらに精練されてシンプルながらも、柔らかさを感じさせる独自の暖かさが魅力的です。 おめめぱっちりな女の子が、顔を赤くして、涙をためながら一生懸命ご奉仕してくれるのがいいですなぁ。 胸のなだらかな膨らみ具合もエクセレント。 良くも悪くも従来どおりなので、既刊ファンは迷わず。新規さんは絵柄が気に入れば。
個人的な今回の白眉は「部活の後は…」かな。ちょっと生意気気味なポニっ娘妹ちゃんが お兄ちゃんの毒牙にかかってメロメロにされちゃうのがなんとも:D お口にたっぷり出されて呆然としたり 事後のお掃除までさせられたりと…たまらんですな。
恥しがりやの彼女とアオ姦を楽しんでいたところに闖入してきた全裸の女。彼女さんの姉を名乗る女は自分達は痴女の国の人間だとのたまい…「Open Success」。 突然部屋に押し掛けてきた勘違いお嬢様。彼女の手料理を食べ続けなくてはならなくなった少年だったが、とんでもない料理の数々にどんどんやつれていって…「お嬢様3分クッキング」。 まだ幼いお坊ちゃまと二人でアパート暮らしをするメイドのニコさん。常にメイドであることを守ろうとする彼女が不満なお坊ちゃまは彼女に迫るが…「ふたつぎぬ」。 飼い主である寝たきりのおばあさんのために、自らの体を売ってプレゼントを繰り返すねこ少女。日々エスカレートしていくプレイに小さな体は悲鳴を上げて…「ばっちゃのねこ」。 鉄面皮な彼女さんにに思い切って告白してみたものの、あっさり流されてしまった少年。そんな彼女の真意とは…「三白眼の彼女」。 トレジャーハンターの男が古城の地下で発見した子供用の棺桶。その中から目覚めたのは幼い少女の姿をした吸血鬼だった。彼女に血を吸われてしまった男は…「偉大なる第一歩」。 他2編。
いやはや笑わせていただきました(^-^;;; エロ漫画読みながら笑いこらえるのに必死になるのって どうよと思いつつも断言、これはアリです。 初単行本ながらなかなか芸達者で、 ストーリー重視もギャグ重視もエロ重視どれもしっかり描けていて安定感があります。 それら3種をしっかり組み合わせられるのも好印象。 目が大きくて等身の低い典型的なぷに系アニメ絵ですが、表情も豊富で見てて楽しいですね。 エロはやや汁気多めかな。ダイナミックな構図と、お口奉仕と、べろちゅーがなかなか。 今後にも期待の持てる作家さんです。要注目。
白眉はやっぱり「ばっちゃのねこ」だろうなぁ。驚愕の展開に打ち震えろと。…主に横隔膜で。 ちなみに「偉大なる第一歩」も好きですね。ぽんやりした吸血幼女さんがとてもかわいいです。 「ふたつぎぬ」は属性的にデフォで(ォ
戦後の食糧難の時代。人里離れた山村に招かれた男性教師が体験する背徳の密儀。集落にまつわる秘密とは一体…フルカラー中編「ざくろ」。 教会で繰り広げられるマザコンM男とS女の秘密の結婚式…「ホワイトスキン」。 父親の元奴隷だった担任の女教師との秘密の関係、たっぷりのコスプレを添えて…「先生とボク」。 母そっくりの伯母との肉体関係に溺れる少年。ママであることを強調する伯母の真意とは…「偽母」。 他6編。
やっぱりこの作者さんは妙齢の女性の方が良いなぁと思った一冊。 メインはフルカラーの中編「ざくろ」ですね。88ページオールフルカラーというのも凄いですが ちゃんとそのまま単行本にしたのは評価したいですね。ま、当然値段には跳ね返ってきてますけど このくらいなら許容範囲でしょう。時代設定と退廃的な設定がうまく機能していて ストーリーとしてもなかなか雰囲気たっぷり。時代がかった野暮ったい髪型もしっかり描写できていて かつエロいと、このへんは本領発揮ですな。 初期の頃よりも全体的に等身は縮み気味で、女性キャラは独特のまるっとしたふくよかさを備えるように なあってきていて、このへんは多少好みが分かれるところかと思いますがこれはこれでアリかなと。 扇情的な瞳やしっかりと書き込まれた下着のレース類が魅力的ですね。、 退廃的でありながらどこかあっけらかんとしたストーリーで、シリアスながら重みを感じさせないのが 良し悪しといったところでしょうが、独特のエロスはやはり捨てがたい。 オススメの一冊です。