戦後の食糧難の時代。人里離れた山村に招かれた男性教師が体験する背徳の密儀。集落にまつわる秘密とは一体…フルカラー中編「ざくろ」。 教会で繰り広げられるマザコンM男とS女の秘密の結婚式…「ホワイトスキン」。 父親の元奴隷だった担任の女教師との秘密の関係、たっぷりのコスプレを添えて…「先生とボク」。 母そっくりの伯母との肉体関係に溺れる少年。ママであることを強調する伯母の真意とは…「偽母」。 他6編。
やっぱりこの作者さんは妙齢の女性の方が良いなぁと思った一冊。 メインはフルカラーの中編「ざくろ」ですね。88ページオールフルカラーというのも凄いですが ちゃんとそのまま単行本にしたのは評価したいですね。ま、当然値段には跳ね返ってきてますけど このくらいなら許容範囲でしょう。時代設定と退廃的な設定がうまく機能していて ストーリーとしてもなかなか雰囲気たっぷり。時代がかった野暮ったい髪型もしっかり描写できていて かつエロいと、このへんは本領発揮ですな。 初期の頃よりも全体的に等身は縮み気味で、女性キャラは独特のまるっとしたふくよかさを備えるように なあってきていて、このへんは多少好みが分かれるところかと思いますがこれはこれでアリかなと。 扇情的な瞳やしっかりと書き込まれた下着のレース類が魅力的ですね。、 退廃的でありながらどこかあっけらかんとしたストーリーで、シリアスながら重みを感じさせないのが 良し悪しといったところでしょうが、独特のエロスはやはり捨てがたい。 オススメの一冊です。