『キャットテイル・アウトプット! 2 (MF文庫J)』:神野オキナ/西E田のかんそーぶん
@ 『キャットテイル・アウトプット!(2)』:神野オキナ/西E田(ISBN9784840142953)。MF文庫J12月の新刊。 仔猫と猟犬のドタバタ学園ガンアクションの2巻目。
地球人に紛れて生活することでその思考などについてより詳細に調査する…そのような任を持って地上に降り立った キャーティアシップの元副長「メルウィン」は、北欧の小国からの転校生「メアリー・C・ウィンターランド」として 聖メラヴィア女学院での生活を謳歌していた。 そんな彼女の身辺警護を行う日本の特別時限司法捜査官「七文字綴」もまた 女装しての慣れない女子校生活をこなしていた。 前回の事件で負った怪我で入院中の友人・スカーレットへの見舞いへと赴いた綴たちは、 途中立ち寄った銀行で発生した銀行強盗に巻き込まれる。 その渦中、綴はかつての同僚である元時限捜査官候補生「十斗見レイカ」と再会を果たす。 候補生としての最終試験から逃げ出し、未だ逃亡生活を送る彼女の身を案じた綴は一計を案じるが…。
「あそびにいくヨ!」のスピンオフシリーズ第二弾。 本編でも活躍していたキャーティアシップの副長であるメルウィンさんが地球人の少女として お嬢様学校で日々を送りながら、地球人のメンタル的な部分や生の考え方を学ぶ……というお話のはずが 毎度バイオレンスの渦中に放り込まれるあたり、入る学校を間違えた感が半端ありませんね(苦笑 前回も今回も、敵方の目的はメルウィンさんではないので思い切り巻き込まれてしまってるわけで… こんなバイオレンスが日常と捉えられてキャーティア本星に伝えられていたらと思うとなんともという気分にもなります。 まあ、今回のことで敵役にもメアリーさんが認知されてしまったので今後はアレでしょうけれども。
今回はメルウィンさん方面よりも、スカーレットさんと新キャラであるレイカさんの方にスポットがあたっていた感じかな。 レイカさんは頼れる姉御ってな感じでなかなか美味しいキャラクターですね。遊女言葉も特徴としては十二分で。 妹思いのお姉ちゃんがふたりに増えた形のスカーレットさんがなんとも羨ましいというか(笑 クリムゾンさんの方は綴くんと接するときのなんともいえない空気感が美味しいなぁと。今回もなかなか壮絶な感じに なってますが…、悪い人ではないので幸せになって欲しいところですけれど、恋敵多いよなぁ(苦笑 綴くんについては、高性能なキャーティア装備にうきうきしてる感じが年齢相応の男の子してて可愛かったかなと。 当然仕事道具なのでちゃんと動くかどうかのチェックという意味もあるのでしょうけれど、あたらしいカッコイイオモチャは やっぱりテンションあがるよねと。 ますます「影の軍団」なアシストロイド達は、新能力や頼りになる足も手に入れて今後も活躍してくれそうで楽しみです。 というかイナズマンすか…。
次回は平和な学園ネタってことですが、さてどうなるやら。学園そのものにも色々ときな臭い感じがしてますからね。 敵役側もなかなか一筋縄ではいかなさそうな人物ですので、はてさて。
■関連情報 | |
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タイトル | 『キャットテイル・アウトプット! 2 (MF文庫J)』 |
作者 | 神野オキナ/西E田 |
出版社 | メディアファクトリー |
発売日 | 2011-12-21 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)