『ねじまきカギュー(1) (ヤングジャンプコミックス)』:中山敦支のかんそーぶん
@ 『ねじまきカギュー(1)』:中山敦支(ISBN9784088791562)。週刊ヤングジャンプ連載。 狂気と純愛の学園ラブコメバトル1巻目。
新米教師・葱沢鴨は怪物的女子に好かれまくるという超女難体質の持ち主。 今日も女難に見舞われて困り果てているところに突如現れ、窮地を救ったのは 謎の拳法【南家螺旋巻拳】を操る拳法家・鉤生十兵衛(カギュージュウベエ)だった。 「先生は己が護る!!」と高らかに宣言したカギューは転入生として 葱沢のクラスに転入してくるが…。はたしてカギューの正体とは。 そして葱沢の女難の日々はどうなってゆくのか。
かつて週刊少年サンデーで「トラウマイスタ」を連載されていた 中山敦支先生の新作。集英社のヤング誌に…へと舞台を移しての本作は シンプルな物語にキャラクターの魅力で勝負する形のバトル系ラブコメディ。 強めにデフォルメされたキュートなキャラクター達のドタバタ…かと思えば キャラクターの歪んだ内面が現れる場面では その表情も逆立つ髪の毛、 つり上がり血走った瞳、大きく裂けた口とそこからの覗く牙という インパクト抜群の代物へと変化。勢いのあるパースの効いた絵は コマの使い方も大胆に、グッと目を惹きつけられるもので 文字通りに「絵の力」を思い知らされます。
なお「トラウマイスタ」の際には 抽象画的な表現など絵画やデザイン的に尖った演出も ありましたが、今回はそこまでのものは無し。 ある意味で顔芸的な範囲に収まってはいます。
お話はまだまだ始まったばかりということで、メインキャラクターの紹介と サブキャラクターの配置に終始という感じでストーリー面はこれからですね。 とはいえ、現段階でもヒロイン陣の可愛らしさは光っており、 カギューさんのふっと魅せる素の笑顔など、大変素晴らしいですね。 サブキャラさんたちも登場時こそもの凄いことになってましたが、 どの子もなかなか美味しいキャラクターたちで今後の活躍に期待出来そうです。
ヤング誌ではありますが、性的な表現は極めて緩やかなもの。 ムチプリな女の子が半裸状態になったり、ブラ丸見えになったりしはしますが 中身は堅守されてます:D でも十分にエロ可愛いのでいいですよ。 「トラウマイスタ」ファンなら文句なく購入で間違い無し。 同時に短編集「9速眼球アクティヴスリープ」も発売されており、 こちらにはサンデーでのデビュー作なども収録されていますので注目です。
■関連情報 | |
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タイトル | 『ねじまきカギュー(1) (ヤングジャンプコミックス)』 |
作者 | 中山敦支 |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2011-06-17 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)