『Pumpkin Scissors(15) (KCデラックス)』:岩永亮太郎のかんそーぶん
@ 『Pumpkin Scissors(15)』:岩永亮太郎(ISBN9784063761436)。月刊少年マガジン連載。 戦災復興部隊 帝国陸軍情報三課 通称パンプキンシザーズの活躍を描くシリーズ第十五巻。
西方諸国連盟合同会議開催4日目。かつて故国を帝国に滅ぼされ、 強い怨嗟に駆られた武装集団「抗・帝国軍-アンチ・アレス-」が遂にその牙を剥く。 高度に組織され、計算し尽くされた彼らのテロ計画の前に、帝都は瞬く間に地獄へと姿を変えてゆく。 技術に取り残された騎士たちは喜劇を演じ、しがらみから解き放たれた技術者たちは狂気に取り付かれ、 軍部は薄氷を踏みながら反撃の機会を待ち続ける…。地獄の終わりはまだ見えない。
雌伏の巻。あまりに圧倒的な蠍たちの計画が淡々と進められるなか、その脅威度合いをしっかりと描きつつ 反撃のための種が徐々に芽吹き始めてるという感じですかね。 相変わらず政治劇というか権力の駆け引きを続ける軍部と儀典局の様相が滑稽でもありますが そうであっても、それぞれにその責務は果たそうとしているのがなんとも複雑な気分にさせられます。 情報三課の面々はそれぞれ活躍の場はあるものの、全体としては登場は控えめ。 ただ、今後がっつり動くハメになるのは間違いなく、その種も蒔かれてますから次巻あたり期待かなと。 貴族も平民も、それぞれの立場に縛られ、またその矜持のために突き動かされていく そういう人々の生き様を見せつけられたなぁと。早く続きプリーズ!!ってな感じですが、 また連載にほぼ追いついてるようなので、単行本はしばらく先かな。
で緊迫続きの本編を読み終わったと思ったら毎度お馴染みのIntervalのスペシャル版がいつも以上にすっ飛んでて 全力で吹き出したりとかですね。その上なんかラストはもの凄く深いいい話になってて泣いた。 本当に男って馬鹿ですね。大好きだよもう…。しかし二階級特進プレイって本当にどんなプレイ…? 昨今現実で起きた表現規制系の話が脳裏を過ぎるお話でした。いやそのものなんでしょうけれどね。
■関連情報 | |
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タイトル | 『Pumpkin Scissors(15) (KCデラックス)』 |
作者 | 岩永亮太郎 |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2012-01-17 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)