バカとテストと召喚獣12 (ファミ通文庫)』:井上堅二/葉賀ユイのかんそーぶん

@ 『バカとテストと召喚獣(12)』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047292932)読了。 ファミ通文庫新刊。愛すべきバカ野郎たちの巻き起こす大騒動もついにクライマックス!! 長編シリーズ12巻目にして最終巻。

  • 二年合同と三年合同の試召戦争1日目。 雄二の復活で難局を辛くも切り抜けた二年合同だったが、 三年合同との戦力差は依然開いたままだった。 だが、難局でこそ底力を見せるFクラスの面々を中心に士気高く、戦いは二日目に突入する。 雄二の奇策で、明久を主軸に起死回生の一手を打った二年合同。 だが、対峙した三年代表の高木先輩から姫路さんの「真意」を聞かされた明久は動揺し、 戦意を喪失してしまう…。 再び窮地に追いやられた二年合同。果たして戦いの行方は。 そして明久、姫路さん、美波それぞれの想いはどこへ…。

長らくおつきあいしてきたシリーズでしたが、ついに最終巻。 前巻で、物語の主人公の片割れである雄二について、 霧島さんとの関係に一応の決着が着いた(お幸せに死ね)こともあり、 今回は、明久を中心に関わり深いメンバーを中心にしたお話が展開。 そのぶん、前巻で活躍したBCDEクラスの面々は影を潜めていますが、 キャラ数がずいぶんと増えてますから、この絞り込みはある程度しょうがないかなと。 根本くんとか最終の姿がアレだしな、まあ出番あっただけマシだし、 別に根本なんでいいですけれど。

、美波さんですよ。 なんかもう今回の美波さんはマジ可愛かった&マジ素敵だったですね。 凹んでしまった明久の尻を叩き、恋敵であり親友でもある姫路さんの心を、 同じ少年に恋するがゆえに説得力を持って代弁し、 そして力強く戦い、支えると…、まさに美波さんの魅力が これでもかと詰め込まれており、ヒロインの面目躍如でした。 告白シーンは本当にもうもうゴロゴロと床を転がる勢いでした。 本当にこんなに魅力的な子はなかなか居ませんよ:D 葉賀先生によるイラストが醸す健気さにもドキドキでした。

敵役となる高城先輩が良い具合にゲスなので、終盤の展開はカタルシスがあって 大変よろしかったかと。最後までスカッとさせてくれる気持ちの良いお話でした。 長編としては一区切りということで、まずはお疲れ様でした。

とはいえ、多彩なキャラで消化不良感が出てしまっている面々もいるので そのあたりは是非短編で補完してくださると嬉しいなって…。ムッツリーニとかね。

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■関連情報
タイトル『バカとテストと召喚獣12 (ファミ通文庫)』
作者井上堅二/葉賀ユイ
出版社エンターブレイン
発売日2013-11-30
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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