碧海のAiON 9 (ドラゴンコミックスエイジ か 1-1-9)』:影崎由那のかんそーぶん

@ 『碧海のAION(9)』:影崎由那(ISBN9784047127692)。月刊ドラゴンエイジ連載。 魔女と人魚…宿敵同士の同居生活のなか、魔女の胸に去来するものは かつて犯した罪の記憶だった…。 現代ダークファンタジー9巻目。

達哉を中心に始まった星音と、 星音がかつてその手に掛けた人魚シーラとの同居生活。 互いに戸惑いを覚えながらも一見平穏な日々が続く。 だが失った身体の代わりに死者の身体を繋いだ シーラの肉体は刻一刻と腐敗してゆく。 「生きた人間の身体を繋げば人間になれる」…姉たちの言葉と 達哉への想いがシーラを揺り動かす。 一方、シーラとふれあう中で星音の心にも惑いが生まれ…。

前巻で触れられていたように、 当初予定からはやや方針転換した展開であることが モロに影響している感じの巻でした。 人魚が画策していた「運命の日」についてはトーンダウンして シーラと星音それぞれの心の内と、 「運命の日」とは別の形での タイムリミットがクローズアップされた感じですかね。 まあ、そのへんは…状況的にしょうがないと思いますので如何とも。

また、その分、シーラさんと星音さんのやり取りやら、 達哉への想いなどが丁寧に描写されていて、 これはこれでニヤニヤ度合いが高いですね。 天真爛漫な感じのしーちゃんのはしゃぎっぷりと、星音さんと相対した際の 怯え顔、ナチュラルなエロス、そしてその裏で苦悩し涙する姿… いろいろな顔を見せてくれて大変よろしかったかと。 星音さんの方も達哉くんへの想いが 浮き彫りになってきていてニヤリとさせられます。

と、バトル方面よりもラブコメ方面…コメディというにはやや血みどろ過ぎますが …の要素が強まってきて次巻もこのラインで進むのかな。 多分、再び「運命の日」絡みの騒動になっていくのだと思いますが もうしばらくはこのぬるま湯を楽しみたいところです。底に流れる冷水も含めて。

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■関連情報
タイトル『碧海のAiON 9 (ドラゴンコミックスエイジ か 1-1-9)』
作者影崎由那
出版社富士見書房
発売日2012-01-07
区分一般
カテゴリ漫画
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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