@ 『強制恋愛』：佐波サトル(ISBN9784864160766)。エロ漫画。 純愛果実誌や、一水社系アンソロジーにて発表された短編集。作者6冊目の単行本。 現代劇、基本ラブラブ、ハイティーン〜20代。学生系多め。汁気たっぷり、一部ふたなり、スカ要素あり。

• 地味で目立たない自分を変えたい。早く大人になりたい。そう願う少女の精一杯の背伸び。彼女を見守る少年はそれを受け止めて…『せのび』＋フルカラー描き下ろし短編『prologue』
• 気の置けない幼なじみ…彼の視線が以前とは違うものになっていることに気づいたのはつい最近のこと。いままで樹にもしていなかった無防備すぎる姿に注がれる熱い眼差しを意識するたび少女の身体は熱く疼き…『なじみの視線』
• 行かず後家確定と生徒から評される、厳しくお堅い女教師。そんな彼女が素顔を見せるのはただ一人の生徒の前だけ。学校内で繰り広げられる教師と生徒のイケナイ情事…『うちの先生』
• 怒りんぼで頑固者の真梨さん。そんな彼女の僕なりの解きほぐし方…『せっとくプレイ』
• 人気者で天然気味なお姉ちゃんと、小柄だけれどクールで可愛い弟君。そんな二人の秘密の関係…『姉弟ジンギ』
• 口が悪くて無愛想な私…そんな私もいつも優しく包んでくれる彼。でもそんな彼が唯一優しくないのは。ベッドの上では攻守逆転…『おねだりねだり』
• 社長に目を掛けられ順調に大きな仕事をこなしていく夫。その秘訣を夫は知らない。熟れた若妻の献身接待…『お祝い』
• 生徒たちに憧れられる女教師の秘密。その秘密をただ一人知る女生徒は今日もいきり立った先生のモノを慰める…『放課後ふたり』
• 仲違いしていた恋人たちの仲直りプレイ。お尻をたっぷりいぢられて、浣腸も入れられて…『おしりの時間』
• 恥ずかしがり屋の彼女とつきあい初めてきょうは1年目の記念日。特別な日だから、前でもお尻でいっぱい気持ちよくなってね…『アニバーサリー』
• 優等生の彼女が心の奥底に持つ本当の欲望。それを解き放ってあげられるのはボクだけ。今日も放課後のトイレでたっぷりお尻を可愛がってあげる。ボクから離れられないように…『放課後トイレ』

可愛らしい顔つきと、デフォルメ強めの柔らかもっちりボディの取り合わせが魅力的な作者さんの6冊目の単行本。 毎度のたっぷり汁気描写は今回も健在。あっちこっちから垂れ流される体液で全身をぐっちょりと濡らしつつ 快楽に痙攣する女の子たちはたいへんエロチック＆キュートです。絶頂後の放心シーンなど余韻を感じさせてくれる コマが配置されてるのがいつも良いなぁと。お掃除フェラ多めなのも気に入っています。

ストーリー面はかなり軽め。場を作り上げるための必要最低限をそつなくこなしている印象です。 ページ数とエロ優先の作りではこのあたりはしょうがない部分ですね。そんな中でも モノローグを上手く利用して物語を全体に配置したり、キャラの性格を強調しつつギャップを作ってみたりと 読み手を飽きさせないための仕事がきっちり押さえられているのは好印象です。

ただ今回、アンソロジー発の短編も収録されているため、シチュエーション的に間口の狭い要素がいくつか。 「おしりの時間」、「アニーバーサリー」、「放課後トイレ」に関しては全てスカ要素があります。 このあたりは苦手な向きはハッキリとあると思われますのでご注意を。 ただ、スカ要素といっても排泄止まりですので、内容的には軽いものです。 正直わたしも得意ではないのですが、排泄行為による羞恥に震える女の子たちの表情は魅力的かなぁと。 …こういうのが「入り口」なんでしょうけれどね(苦笑

いちばん気に入ってるのは「うちの先生」かな。お堅い先生と男の子という定番シチュエーションですが 定番には定番になる理由があるってもんでして…。可愛い男の子の前ではすっかり従順で可愛らしい人になってしまう 先生がとても可愛くて良いなぁと。彼がはじめての相手で、教え込まれてメロメロになっちゃってるというのも○。 気むずかしやの彼女さんもベッドの上ではすっかり開発されちゃっておねだりしまくりという「おねだりねだり」も 彼女さんの様子が可愛くて好きかな。 あとはオドオドふたなり女教師さんと、ちょいS気味な女生徒さんの関係が楽しい「放課後ふたり」も変則レズで ご馳走様でした。

と、収録作品的にやや人を選ぶ感があるのは否めませんが、もっちりした柔らかボディと 快楽と羞恥に震える女の子たちの表情は本当に素敵な作品集だと思います。