僕は友達が少ない(9)(MF文庫J)』:平坂読/ブリキのかんそーぶん

@ 『僕は友達が少ない(9)』:平坂読/ブリキ(ISBN9784840151290)読了。 MF文庫J新刊。変わり者たちが友達を求めて集う隣人部を舞台とした残念系コメディ9巻目。 少年は変わることを決意し、少女は全てから目をそらして逃げ去る。そして明らかになる少女の事情とは。

「私はもう!堕ちるところまで堕ちた!!どん底だ!!」

  • 屋上の出来事から「志熊理科」という「友達」を得た小鷹は 逃げていた現実に向き合い、自らが愛する場所を守るために立ち回り始める。 だがそんな二人の様子を覗き見ていた夜空は、 旅に出るから探すなというかまってちゃんメールを残して姿を消すのであった。 そんな彼女が潜伏していた先とは……。 そんな紆余曲折の末、新たなスタートをきった隣人部。 人の輪の広がりの中で生まれる新たな人間関係、はたしてその先には何が待つのか。 佐賀……そこは最後のフロンティア。

残念系の名に恥じないもの凄い引きで終わったCONNECTから8ヶ月、 ナンバリングタイトルの前巻である8巻から1年2ヶ月ぶりの続刊となります。 画集の発売遅延や、アニメ2期映像ディスクの予定変更などで心配されていた イラスト担当のブリキ先生についてもきっちり続投&変わらぬ良いお仕事でひと安心でした。 お話としては8巻及びCONNECTの続きなのは元より、アニメ版2期ラストからも直接繋がる形に なってますので、アニメ3期が待てない方は是非どうぞ:D

今回の見所は…ともかく自称するだけあって本当にどん底な夜空さんと これまで謎であった彼女の抱える事情部分…が夜空スキー的にはメインなのですが それに増して、隣人部の中で繰り広げられる新しい人間関係がキモですかね。 これまであまりなかった形での組み合わせが発生していてグッとキャラクターの幅が広がっています。

夜空&小鳩のほほえましさたるや頬が緩む勢いでよかったなぁと:D 星奈さんは揺るがない感強かったですが、マリアとの絡みでどんな顔を見せてくれるかが楽しみなところです。 あとは安定の小鷹×理科ですかね。初々しい「友達」っぷりが微笑ましくてねぇ。 友達ポジションを手に入れた結果失ったかと思われた恋愛ポジションでも良い仕事してるので 理科さんの女子力はまだまだ上昇中。先が楽しみなところです。自信家に見えて繊細さんなのが 変な影を落とさないといいのですが。 幸村くんに関しても、攻めの姿勢に転じてかなり破壊力アップ。ヒロインの座を淡々と狙う感がたまりませんね。 カラー口絵でのおっぱいぷりもたいへん魅力的でよろしゅうございました。美味しいキャラになったよ本当に。

小鷹くんは「えっ?なんだって?」を封印して文字通りに主人公として立ち回り始めたわけですが なんかもういろいろぶっちゃけ過ぎてダメ人間感が強まった気も。まあ健全な男子高校生だから 仕方が無いねと思いつつ、やっぱりリア充は死ね的な思いが無きにしもあらず(苦笑 特に夜空さんに対する態度については、夜空スキーとしてやり直しを要求したい。 まあ、そう思う気持ちは解るけど!!(ぉぃ

そして夜空スキー的には見逃せない衝撃のアレ。 いやまあ、しかし…うん確かにそれっぽいテキストだったからおっと思って読み進めましたけどね。 力一杯そこに言及させるとは思ってなかったよ!! なんかもう暫く脳みそに張り付いて離れないよ!! 本当に残念ヒロインだなぁ、夜空さんは。そこが可愛くてたまらんのですが<………

今回もイラストは美麗揃い。ポロリシーンも多めで眼福でした。公式で(ピー)イラストが拝めるとは 思ってなかったよ!! はぁはぁ。 まあ、そのへんは置いておいて。生徒会の面々と隣人部としての絡みによって生まれる 新しいシチュエーションと、明かされる事実がどのような着地点を見出すのか 安定の形で落ち着くのか、それともはがないらしいナナメ感で落ち着くのかはわかりませんが ともかく次巻も楽しみなところです。

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■関連情報
タイトル『僕は友達が少ない(9)(MF文庫J)』
作者平坂読/ブリキ
出版社メディアファクトリー
発売日2013-08-27
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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