あそびにいくヨ!(11)-こねこたちのぎんこーごーとー- (MF文庫J)』:神野オキナ/放電映像のかんそーぶん

@ 『あそびにいくヨ!(11)-こねこたちのぎんこーごーとー-』:神野オキナ/放電映像(ISBN9784840123105)。 MF文庫J新刊。お気楽極楽猫耳宇宙人とのファーストコンタクト物語丸1年ぶりのシリーズ第11弾。

交流断絶の危機も乗り越え、 キャーティアと地球の関係は実地レベルでの交流段階へと入っていた。 キャーティア母艦の見学ツアーやアシストロイドたちとの触れ合いコーナーは大盛況を納め、 騎央やエリスたちは忙しい日々を送っていた。 しかし各国は未だに様子見を決め込み正式な国交はどことも結ばれず、各諜報機関は暗躍を続けていた。 状況打開の一方策としてキャーティア側から提示されたのは「交換留学生制度」であった。 この提案を受け、俄かにあわただしさを増す沖縄。そんなとき新たな騒動が勃発。 キャーティア本星からやってきた地球文化人類学者の老キャーティアが姿を眩ましたのだ。 「手段のために目的を選ばない」老学者の暴走を危惧し、その姿を追うエリス達だったが、事態は意外な方向へと?

前巻で一通りの対立軸が落ち着いたので、今回からはより本格的な接触が始まっています。 今回の大きな動きとしては、今後のための新たな「場」の準備、地球側新レギュラー?の登場、 民間人キャーティアの登場あたりでしょうか。 今回のトラブルの主原因となるアルカーマツ教授はよくある「困った学者」さん+「困ったおじいちゃん」という 周辺が相当振り回されるキャラクターでしたが、どこか憎めないですね。 もうちょっと勘違いネタを振り回してくれても良かったとは思いますが。 新キャラのアリシアさんはまだどういう位置づけになるのかが掴めない感じですが なかなか美味しいキャラなので今後の活躍に期待したいところです。

ラブコメ方面は今回もややお預け感があるかな。まあ、安定しちゃってますからしょうがないか。 自分の立ち位置に苦悩するアオイさんを一応フォローできるようになってる騎央くんがちょっと頼もしいですけどね。 エリスの方がやや達観してるから不安程度の高いアオイさんが中心に成りがちなんかなぁ。いやはや難しいもんです。

個人的な今回の見所。やっぱり某とらたんと某ねこたん達の登場ですかね。 宇宙人と現地の神が会合するつーのもレアなシチュな気もしますが、 だいたい君らパラレルワールドの存在じゃないんかいと(苦笑 まあ、あっちにもアシストロイド達は行ってましたからいまさらですが。 「シュレイオー機関」の名前が出てきたのも嬉しいところでした。

ところで今回も数箇所明らかに前後の繋がりが矛盾する箇所が存在するのがちょっと気になりました。 推敲が不十分なのか編集チェックが甘いのか、一箇所くらいならまあ凡ミスと思いますけど 複数箇所とかあるとちょっとね。 騎央と真奈美はその場に居るのか居ないのか ルーロスミニに乗ってるのか乗ってないのかわからない 教授の件を知らないはずのアントニアが数ページ後には知ってたり etc。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『あそびにいくヨ!(11)-こねこたちのぎんこーごーとー- (MF文庫J)』
作者神野オキナ/放電映像
出版社メディアファクトリー
発売日2008-05
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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