リリウムあんさんぶる (1) (まんがタイムKRコミックス)』:あそかのかんそーぶん

@ 『リリウムあんさんぶる(1)』:あそか(ISBN9784832243538)。 まんがタイムきらら連載。 5人の少女たちの織りなすプラトニックなドキドキ百合4コマの1巻目。

  • 転校してきたばかりのおかっぱ頭の少女・日野南咲来(さくら)は、 友人となったクラスメートの元気印ちびっこ少女の高山真菜、面倒見のよいクール系黒髪ロング少女・津久見潤香に誘われ、ご近所の案内も兼ねた散策に繰り出す。 散策の途中、偶然見つけた小さなカフェ「りりうむ」を訪ねる。 そこは咲来らと同い年の高校生の少女・京いとながオーナーを務める店であった。 真菜が連れてきた、帰国子女のハーフ・早冬カリンを通して、 いとなと知り合いとなった3人は、りりうむの常連になってゆく。 そんな中、咲来は大人びた落ち着いた容姿と振る舞い、そして父親に任されたとはいえ 見事にりりうむを切り盛りする、いとなに憧れの感情を抱く。 そして、いとなもまた咲来に惹かれてゆくのであった…。 惹かれあい、少しずつ近づいてゆく二人の距離、はたしてその行く末にあるものは。

文字通りに待望の単行本第一巻。きらら本誌連載を読んでお気に入りだったのですよ。 細めのラインで描かれる女の子たちは、線は細めですがボリューム感があり、 巨乳さんから貧乳さんまで選り取りみどり。 独特の艶と可愛らしさが両立されており、大変に良いなぁと。

4コマ漫画ではありますが、段ぶち抜きなど、4コマに拘らない 大胆なコマ使いが効果的に利用されており、そのあたりも注目の ポイントですね。……白状しておくと、それまでは半ば読み飛ばしてる感じだったのが 水着回のいとなさんの横乳っぷり(本巻74ページ1本目)でノックアウトされて 最初から読み直してみたら完全にハマったという感じでして……。 続く旅館での一夜編とかも凶悪でしたしね。ええ。

メインとなる登場人物はあらすじで氏名を出した5名。 このうち百合的なラインは何本か存在し、咲来といとなさん、 真菜ちゃんとカリン、そして真菜ちゃんと潤香さんという感じですかね。 基本的にほんわかとした展開ですが、それぞれの思惑や想いもあり 、自覚や深度や関係性も違い、また横方向での繋がりなどもあるため なかなかに興味深い展開が展開されていきます。 ちょっと三角関係っぽい空気が流れたり、旅行先のお布団で手を繋いで眠ったり 相手の言葉や姿に一喜一憂したりと思わずニヤニヤしてしまうシチュエーションが たっぷりと詰まってるあたりが楽しさの要因かと。

お気に入りはやっぱり京いとなさんですかね。 ふわりと優しげな風貌と、大人の女性っぽい落ち着いた様子で、上級生だと 間違われがちな彼女。実際にカフェをひとりで切り盛りしたり、 スペック的にもそれに見合ったかたちなわけですが、 こと咲来さんのこととなると とたんに壊れた感じになるのが微笑ましいですね。 嫉妬心に狩られてみたり、咲来さんの行動にドギマギしっぱなしな 様子はたいへん可愛らしくてご馳走様でした:D 浴衣姿でのキレイなうなじなども魅力的ですね。 あとはやっぱり、作中随一とも言えるたわわに実った水蜜桃ですか。 いやもう服の上からでもわかるお見事なおっぱいぷりにノックアウトですよ。 特に水着回及び温泉回での谷間だのなんだのの破壊力は極めて凶悪でした。

他は…カリンさんかなぁ。ドタバタのトラブルメーカー的な立ち位置ですが わりとしっかりと友人たちの様子は見ていて、後押ししてみたり、 真菜さんに惹かれる自分のために動いたりと一枚板でない感じが楽しいです。

他の子たちも当然可愛いのですが、好み的にはこんな感じかなぁ。 というような感じでソフトではありますが、 しっかりとした「百合」作品となっております。 必要以上にヘビーになりすぎず、でも駆け引きはしっかり存在し、 でも根底には互いの友情が潜んでいるという感じでしょうか。 なかなかに難しいバランスをよく保てているなぁと:D 初単行本とは思えないほどに キャラクターも精錬されており、可愛らしさも抜群です。 いろいろと属性的な面もおさえていってくれてるのが嬉しいですね。

個人的には力強くオススメしたい本作。カバーイラストが気になったら 手にとって損は無いかと思います。ああもう可愛いなぁ。 早く第二巻が出ることを祈りつつ…

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■関連情報
タイトル『リリウムあんさんぶる (1) (まんがタイムKRコミックス)』
作者あそか
出版社芳文社
発売日2013-09-27
区分一般
カテゴリ漫画
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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