ROOM NO.1301#11-彼女はファンタスティック!-(富士見ミステリー文庫)』:新井輝/さっちのかんそーぶん

@ 『ROOM NO.1301#11-彼女はファンタスティック!-』:新井輝/さっち(ISBN9784829164143)読了。 富士見ミステリー文庫新刊。何も知らない子供なボクをおいてみんな遠くへ行ってしまう。 それが辛くて苦しくて…。暗闇をさまよう少年少女達のちょっぴりエッチな成長物語 ついに最終巻!!! ああ、やっぱり僕は恋愛に向いていない…でも。

有馬冴子が入院した。急いで病院へ駆けつけた健一に刻也は告げる… 「有馬君はは一年前に死んでいたはずだったのだ」と。 奇跡の時間は唐突に終わりを告げ、ただ一人絶望の中に取り残された健一。 そしてそんな健一に何も告げることなく綾も13階を去ってしまう。 綾を探して夕闇の街を彷徨う健一だったが…。

大切なモノを失い壊れかけて右往左往する健一の姿がひたすらに痛々しく、 それでいて、シリーズ初期のどこか空虚な健一ではありえないその姿に 複雑な思いを抱きながら読みました。 そんな健一に手をさしのべてくれる人、さしのべてくれない人 それぞれの思惑と立場の中で健一の事を考えてくれる人、くれない人。 廻りの世界の理不尽さと優しさがせつないなぁと。

そんな健一に本当に必要だったものを見せてくれる 千夜子ちゃんの強さが本当に素敵でした。 そんな強さが呼び込んだ幸せそうなエピローグでもうお腹いっぱいです。 圭一郎たちの前13階世代にもこういう日が訪れる日が来るんでしょうかね? なんとなくそう遠くない感じも受けましたけれど。

でまあ、とりあえずは大団円的にいい話で終わったなぁと思ってたら 後日談でROOMはやっぱりROOMだったと ひっくり返ったりとかですね(^^;;;;;; まあ、こうじゃないとね:D

さて、真にファンタスティック!だった彼女とは結局だれだったのか。 個人的にはホタル一択で。理由? …察しろ。

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■関連情報
タイトル『ROOM NO.1301#11-彼女はファンタスティック!-(富士見ミステリー文庫)』
作者新井輝/さっち
出版社富士見書房
発売日2009-03-19
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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