『バード-最凶雀士VS天才魔術師-(2) (近代麻雀コミックス)』:山根和俊/青山広美のかんそーぶん
@ 『バード-最凶雀士VS天才魔術師-(2)』:山根和俊/青山広美(ISBN9784812476680)。 近代麻雀連載。伝説の全自動卓イカサマ麻雀コミックのリメイク版2巻目にして 最凶雀士VS天才魔術師編完結巻。
悪魔の指を持つ不敗の雀士「蛇」と それに果敢に挑む凄腕天才魔術師「バード」との死闘は続く。 遂に飛び出した「蛇」による「全自動卓天和」。 「バード」は天才魔術師として培ってきた冷静な観察眼とひらめきにより その秘密に一歩ずつ近づいていく そして彼が辿り着いた究極の秘技「真・全自動卓天和」とは!? 今、天高く舞う鳥と地を縦横に這う蛇の宿命の戦いは最終局面を迎える…。
アッー!!
失礼取り乱しました。ということでVS蛇戦の完結巻です。 狂気じみた…いや狂気そのものの執念で全自動卓での積み込みイカサマという不可能を可能とした 「蛇」に対して、天才的なひらめきとマジシャンとしての技能で挑む「バード」の戦いが たっぷりと堪能出来ます。「蛇」の執念に触れて天才がゆえの孤独や無力感に 苛まれていたバードの心に熱い情熱が燃え上がる様はとても熱い展開でよろしかったかと。 蛇のハゲデブ親父という容姿に反する冷徹な姿もまた格好良いものでした。 悪徳が故の美しさですわな。両者の外連味溢れる表情、役を上がったときの決めシーンなど 山根先生のペンも冴え渡っており、非常に印象深いものだったかと。
肝心の「全自動宅天和」及び「真・全自動卓天和」についても きっちりとトリックは種明かしはされます。 まあ、ぶっちゃけトリックが分かってもとても常人に実行出来る代物じゃないんですが(笑 そのあたりの無茶っぷりもある意味楽しいところかなと思います。
麻雀漫画は少ないながらも読んでるものの、 ここまで前面にイカサマを持ち出した作品ははじめてでした。 ダイナミックかつ漫画的な嘘と現実的にありうるのかもしれないという 微妙なラインをついてくるのがともかく上手くて非常に楽しめたシリーズでありました。
VS蛇戦は今巻にて決着してしまったので、これでラストかなと思ってたのですが オビによれば続編が来春から近代麻雀誌の方で連載開始の予定とのこと。 何が飛び出すのか今から楽しみなところです。
■関連情報 | |
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タイトル | 『バード-最凶雀士VS天才魔術師-(2) (近代麻雀コミックス)』 |
作者 | 山根和俊/青山広美 |
出版社 | 竹書房 |
発売日 | 2011-10-07 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)