ぷりんせす・そーど!1 戦うサツキとプリンセス (GA文庫)』:神野オキナ/深山和香のかんそーぶん

@ 『戦うサツキとプリンセス-ぷりんせす・そーど!(1)-』:神野オキナ/深山和香(ISBN9784797347531)読了。 GA文庫新刊。完結した「虚攻の戦士」に続く新シリーズは…TS系ラブコメディバトル?

学園の文化祭でイヤイヤながら女装させられていた 南天五月-元・おデブちゃん、現・紅顔の美少年-。 そんな彼とそのクラスメート達の前に現れたのは異世界からやって来たという ハーフエルフの王女様・ファリィと銀髪の麗人・ジリオラの二人組だった。 成り行きと勘違いから、ファリィの騎士として戦うハメになった 五月は、「騎士の剣」である武騎人ジリオラと融合する!! 少年に与えられたのは無限に拡張された感覚が齎す万能感と、 ジリオラが変化した右腕を覆う美しい鎧と剣、そして…本当に女性化した肉体だった!? 自信を失った少年と、悲しみが日常となった王女、男嫌いの武騎人… 異世界国家の威信を賭けた3人の戦いが始まる。

正直、いきなり「ルール解説」が始まったのにはどうしたものかと戸惑いを覚えましたが そこを除けば楽しいドタバタとちょっぴりのラブコメの詰まった一冊でした。 基幹の世界観自体はそれなりにシビアなんだと思いますが、 人死には基本なしのラインのようです。

可愛いお姉さんを書かせたら定評のある作者さんらしく、ヒロイン格の ファリィ(ニファーリア)様とジリオラはなかなかに魅力的。 落ち着いた年上(笑)を狼狽させるのは良いものです。 本作きってのトラブルメーカー&名バイブレイヤーの 笈也さんは…ヒロインに数えていいのだろうか?(^^;;;

ややお約束過多かなーという気もしますが キャラ描写や、細やかな感情描写はいつものオキナ節です。 読み口は軽く、読みやすくまとまってます。 長く続けられるシリーズをと試行錯誤した結果のシリーズ第一巻ということですが 本当に長く続けられる題材なのかはやや未知数かなぁ。 色々と状況を引っ掻き回しそうなネタはいくつか仕込まれてるんですが 続巻前提のためか、踏み込みきっていないものが多数という状態です。 まあ、女の子いっぱい楽しく読み続けられると嬉しいかな。

お気に入りは五月祖父と祖母の絡むシーンが全体的に暖かくて好きですね。 あとは困ったクラスメート女子達による五月ちゃんお着替えシーンとかですかね。

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■関連情報
タイトル『ぷりんせす・そーど!1 戦うサツキとプリンセス (GA文庫)』
作者神野オキナ/深山和香
出版社ソフトバンククリエイティブ
発売日2008-06-14
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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