『オンナノコときどきオトコノコ (わぁい!コミックス)』:ひねもすのたりのかんそーぶん
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『オンナノコときどきオトコノコ』:ひねもすのたり(ISBN9784758012553)。
季刊わぁい!にて連載された表題長編をまるっと収録。
久々に再会した幼馴染みはとっても可憐なオトコの娘になっていてな
学園ラブコメディ。
注)本作に濡れ場はありません。
- ごく普通の冴えない男子生徒、 雄祐のクラスにある日やってきた美少女転校生、水原あきら。 それは幼い頃を共に過ごした幼馴染との再会だった。 予期せぬ再会に嬉しそうに接してくる あきら にまとわりつかれ 周りの男子からはやっかみの視線を送られる…そんな非日常の中で 雄祐の脳裏に膨らんでいく違和感、 そう幼馴染の「あきら」は「男」だったはずで…。 こうして始まった雄祐とあきらの日常。戸惑いの中で彼らが行き着く場所は?
もともとふたなりさんや、女装などのTS的なネタに親和性の高かった作者さんによる 本格「オトコの娘」作品。 最近はソレ系のムックなどでのイラスト担当も多かったので 特に驚きは無かったと言えますが、まあそういう内容です。
ヒロイン役になるオトコの娘のあきらくん。 家事もしっかり、気立ても良く、 主人公に対して一途な想いを抱く幼馴染みという見事なヒロインっぷり。 ただし怒りが頂点に達すると身につけた武術の心得が炸裂という意外性も。 外見的にも内面的にも見事な美少女っぷりですが、 ほんのちょっぴり肩幅が強調されていて 完全なオンナノコではなく、あくまでも線の細いオトコノコであることに 気が払われて作画されているのが流石だなぁというポイントでした。 わりかししっかりしている印象ですが、 家庭の事情や、同性である雄祐くんへの想いなどで揺れ動く心の内も見所かなと。 下着も上下ばっちり女物、でも股間はまだそのままだよ!!
主人公である雄祐くんは後半まであきらくんに振り回されっぱなしな印象で 要所要所は押さえてるものの、全般から見れば戸惑いの中で物語を過ごしていて もうちょっと思い切りが欲しかったような気もしますね。 いや同じ立場立たされたら そんなこと言ってられないとは思いますが(^^;;;;;;
ベテランらしい安定した作画と物語運びで綴られるちょっぴり異色の王道ラブコメ作品でした。舞台設定の細かい部分はファンタジー感が強いですが、本筋部分は比較的地に足が付いたものでラストまでしっかりと楽しめる作品です。 コケティッシュで小悪魔感もある可愛いあきらくんに存分に振り回されてください。 オススメです。
■関連情報 | |
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タイトル | 『オンナノコときどきオトコノコ (わぁい!コミックス)』 |
作者 | ひねもすのたり |
出版社 | 一迅社 |
発売日 | 2012-04-20 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)