『trash.(7): ヤングチャンピオン烈コミックス』:D.P/山本賢治のかんそーぶん
@ 『trash.(7)』:D.P/山本賢治(ISBN9784253255271)。 ヤングチャンピオン烈連載。伝説の殺し屋コンビ「バレット&フランチェスカ」の 血と硝煙に塗れた日常7巻目。
「ここは………地獄だ」
- 「バレット&フレンチェスカ」を飼う、 暴力団・岩志組のうら若きJK組長・許斐美能子の元に持ち込まれた殺人依頼。 それは3年半前に発生した凄惨な母子猟奇殺人事件の遺族である とり残された夫が見つけ出したという事件の「真犯人」を狙うものだった。 狂った遺族の妄言と取り合わなかった美能子だったが、 美能子の前に現れた検事・大田原も、偶然か、同じ人物を殺すように 破格の条件を提示するのだった。 こうしてターゲットの青年「遠藤」に狙いを定めた 「バレット&フランチェスカ」…るしあとマインだったが、 「遠藤」の異常な戦闘力の前におくれを取り、 マインは「遠藤」に連れさられてしまうのだった。 果たして連れ去られたマインの運命は。「遠藤」とはいったい何者なのか。 地獄を這い回るだけのモルモットが手に入れた牙が、世界に孔を穿つ。
「へ、変態だーー!!」と読み始めて直ぐ叫ぶ羽目になった第7巻ですが、 そんなコミカルさと裏腹にかなりの大ピンチがバレットたちに襲いかかり、 楽しく読めました。 前巻はやや大人しめだった反動か、死者とモツはがっつり増量。 物語の発端となる猟奇殺人事件シーンが 多くは語りませんが、そりゃもうエグいのひと言です。 人の命の重さを量るために人の命で遊ぶ… まさにそんな描写に背筋が凍る気分です。
同時にこれまでは匂わせる程度だった マインの過去や生い立ちも触りが語られます。 こちらも結構エグいお話で、青年誌ならではという感じでした。 実際にはもうちょっと先があるはずですが、 そのへんも今後出てくるんでしょうね。
近刊増量気味のエロシーン。今回はついにマインさんがお当番。 監禁拘束され、膣洗浄や浣腸などで辱められ、 薬物を盛られ、グチャグチャにされ 喘ぎ悶えるマインさんの痴態は大変御馳走様でした<……… 普段とのギャップがあるぶん、ある意味るしあさんのときより エロいかもしれません。
今回のゲスト殺し屋さんなJK猫忍者姉妹はかなりお気に入り度高いですね。 みたまんま過ぎる格好や そのまるっとしたむっちり肢体も素敵ですし、 死体?になった相棒を悲しそうに見つめる様子など、 細かいシーンでもの凄く「猫」っぽくて可愛かったです。 是非なんらかの形で再登場してもらいたいですね。……って無理か!!
ある意味で、もうひとりのマインとその末路というお話だったわけですが さてこれが今後のマインの生き方にどういう形で影響してくるのか。 るしあさんの方も前回の事件を受けた様子が垣間見えて そのあたりの変化ももうちょっと丁寧に読み込んでおきたいかな。 次巻も楽しみなところです。
でもまあ、実際「受話器」つー事件はありましたから、 現実は小説よりも奇なりですね。という余談。
■関連情報 | |
タイトル | 『trash.(7): ヤングチャンピオン烈コミックス』 |
作者 | D.P/山本賢治 |
出版社 | 秋田書店 |
発売日 | 2015-07-17 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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