『フランケン・ふらん(7) (チャンピオンREDコミックス)』:木々津克久のかんそーぶん
@ 『フランケンふらん(7)』:木々津克久(ISBN9784253233170)。 グロカワ系天才外科医少女のふらんさんが巡る世界の驚異と人体の神秘、戦慄のメディカルホラー第七弾。 巻末に読み切り短編「Phase20」も収録されています。
凶悪な姉ガブリールの追撃を振り払り、今日も世界を股に掛けて人体実験まがいの医療行為や、 助力を請われての協力活動などに勤しむ、継ぎ接ぎだらけの天才美少女外科医・斑木ふらん。 今回の事件は…孤島に伝わる伝説の呪いと人肉を求めてさまようゾンビ軍団、人肉を噛み千切る謎の通り魔、 ふらんの通う学園にやってきた臨時講師の日常、次々と発見される常識を越えた長寿老人達、センチネル第四の男、 悪魔に憑かれた枢機卿、ふらんが目覚めさせてしまった海の悪魔の脅威!? ふらんの想像すら絶する生命の神秘をみせる奇妙な患者達の前に常識は意味を成さない。
例によってカバーの釣り具合が以下略。まあ、姉妹ヌードがたいへん綺麗なので良いのですが:D 今回ヴェロニカたんあんまり出てないけれどね。
今回の白眉は…やっぱりEp.49「TEACHER」かなぁ。前巻でその凶悪っぷりを見せつけたガブリールさんが 再登場するわけですが、こんな風に出てくるとは……。このオフビート感も木々津作品の見所だとは思いますが さすがに意表を突かれましたよ。やってることは無茶苦茶なんだけれど、ちゃんと教師してるあたりも 楽しいものでした。まあ本人ストレスたまりまくってそうですが。解消の相手役にされた方はたまらんよなぁ。 あとはEp.50「LONGEVITY」かな。昨年話題になった死亡届けの出されていない長寿高齢者問題に着想したと思われるお話ですが 下手なホラーよりもよっぽど怖いというか…。ううむ。 まだまだ続くよセンチネル編は遂にライダーマ…げふんげふん…センチネル4号のセンチネルマンまで登場。 相変わらずVIIIがたいへん酷い人過ぎて笑ってしまいます。
今回もビジュアル面、着想面で楽しい読後感を得られる安定のシリーズでした。 やってることは酷いし、関わり合いにもなりたくないけれど、覗き見るだけなら楽しいよねぇという(苦笑 巻末に収録されている短編の「Phase20」はふらんシリーズとは直接関係しない探偵VS怪盗モノですが こういうのは大好きなので独立シリーズとして読めると嬉しいのだけれどなぁ。
■関連情報 | |
タイトル | 『フランケン・ふらん(7) (チャンピオンREDコミックス)』 |
作者 | 木々津克久 |
出版社 | 秋田書店 |
発売日 | 2011-07-20 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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『フランケン・ふらん(3) (チャンピオンREDコミックス)』
木々津克久
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木尾士目
Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)