『きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)』:西尾維新のかんそーぶん
@ 『きみとぼくが壊した世界』:西尾維新/TAGRO(ISBN9784061826007)読了。 講談社ノベルズ新刊。きみとぼく…「世界」シリーズの第三弾。
センター試験も滞りなく終了した頃 病院坂一族の男・笛吹の誘いにより霧の都・ロンドンへ向かうことになった 保健室登校生にして自傷癖のある皮肉屋・病院坂黒猫と 黒猫の唯一の友人にして極めてシンプルな青年・櫃内様刻。 初めての海外旅行にまったくの観光気分の二人を待ち受けるものは果たして何か? 謎が謎を呼ぶ、虚虚…の渦の中、見えてくる真実とは?
まあ、なんというか自分の見ている「世界」が如何に脆弱かというのを 痛感させられたというかなんというか。楽しませていただきました。 私がかんそーぶんを書く際に一番神経を使ってるのは「あらすじ」を出来る限り 嘘偽りの無い、かつネタバレの出来る限り無いものに仕上げるか…だったりするのですが 今回のは相当参りましたよ。正直。 本編を読まれた方は苦労の一滴でも汲み取っていただけるとあり難いところです。
本編。二人のロンドン観光の様子の描写がとてもラブリーでいい感じでした。 特に第一章の異様に萌え萌えした黒猫さんの様子は一部の読者に強く訴える代物だったのではないかと。 ベーカー街でぶっ壊れモードに入る様もその場にいたらと思うと いい具合にニヤニヤ出来ました。
上から目線とか色々と耳の痛いお話もありましたが、 それはともかくとして、今までの二冊とはやや毛色の違う感じに仕上がった一冊でした。 二人のイチャツキ加減が存分に楽しめたのが個人的に◎。 それにしてもまあ、参った。本当に参った。 (Permalink)
■関連情報 | |
タイトル | 『きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス)』 |
作者 | 西尾維新 |
出版社 | 講談社 |
発売日 | 2008-07-08 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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ページ執筆者:東雲あずみ
Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)