『ゴールデンタイム(3)-仮面舞踏会-(電撃文庫)』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじのかんそーぶん
@ 『ゴールデンタイム3-仮面舞踏会-』:竹宮ゆゆこ/駒都えーじ(ISBN9784048707350)。 電撃文庫新刊。訳あり大学生達のジグザグ恋愛模様の3巻目。
紆余曲折ありながらもついにカップル成立した、 記憶喪失男・多田万里と自称完璧お嬢様ストーカー系・加賀香子。 即警察にご厄介になったり、その場でご両親との面通しが終わったりしたけれど、 できたてほやほやバカップルはまさに無敵で有頂天。 でもそれは色々と重たい問題から目をそらしてるから出来ること。 過去の関係についてリンダとやりあった万里は彼女から逃げ惑い、 千波にこっぴどく振られたやなっさんもまた同じような状態で…。 はてさて絡まった糸は解れるのやら。
本当に困った人だなぁ、香子さん(苦笑 バカップルモードの残念っぷりが半端ありません。 まあ、可愛いっちゃ可愛いですけれど。当事者になるのは御免被りたい…。 あとはやなっさんの良い奴っぷりが光りますね。嫌ってはいても 幼なじみは幼なじみとして大切ということでしょうが、たいした人格者ですよ。 今回は全体的に三枚目的な位置で良い具合に活躍してたかと。 万里にピンチを救われたシーンと、二次元くんとの××シーンは 笑わせてもらいました。いや、笑っちゃいかんとは思うけれど。
リンダ先輩もこれまたいい女っぷりが爆発してた感じですかね。 彼女なりの葛藤も全て飲み込んでのあの振る舞い。そうそう出来るものでも ありません。ただ、その我慢が良い方向に向くとばかりは限らないのが 怖いところですが。処理し終わったと思った爆弾の導火線が燻ってるのは 確実ですし、さあ、このあたりどうなるやら。
物語的には大きく動いた感じですかね。 1巻目から超然とした態度を示していた「過去の多田万里」が 予想以上に大きく出張ってきましたので、状況はさらに混迷を深めそう。 今のところ、物語の中心は香子さんと万里とリンダあたりに固定されていますが 周辺のメンバーも色々事情は抱えてそうなので そのあたりがどう絡んでくるのか、そもそも描写されるのかが 楽しみなところです。
それにしても千波さんやっぱり黒いよね(ォ
■関連情報 | |
タイトル | 『ゴールデンタイム(3)-仮面舞踏会-(電撃文庫)』 |
作者 | 竹宮ゆゆこ/駒都えーじ |
出版社 | アスキーメディアワークス |
発売日 | 2011-08-10 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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