とらドラ10!(電撃文庫)』:竹宮ゆゆこ/ヤスのかんそーぶん

@ 『とらドラ10!』:竹宮ゆゆこ/ヤス(ISBN9784048675932)。 電撃文庫新刊。龍虎合い歩む超弩級ラブコメ堂々の最終巻!!

身勝手な互いの親たちの前から手に手を取り合って逃げ出した竜児と大河。 知らせを受けた北村、実乃梨、、亜美達は雪の舞う中、二人を捜して町をひた走る。 そんな頃、隣町へと続く大橋に差し掛かった竜児と大河は…。

大団円の最終巻でした。 心理描写多めで展開もシリアスながらもいつもの アホ乗りは織り込まれており、硬軟どちらでも楽しく読めました。 今回は親・世間・大人と子供たちの対決的な要素が強く表に出て 四角関係的な部分はやや置き去りになった感がありますが、 両想いとなった竜児と大河のどこか危うさを含みつつも、 いつもの二人なやりとりは微笑ましくも非常に楽しい恋愛シチュでした:D いやもうどこまでいくかドキドキと<…… それ以外でも、親友のために いつもの仮面をかなぐり捨てて動き出す面々の様子は 友情というか青春だなーという感じでしみじみと。

竜児とやっちゃんのエピソード、特に やっちゃんが想いをぶちまけるシーンは、 私自身の過去経験と照らし合わせてたりなんかしつつ なんかもう泣けてしょうがありませんでした。 今思えば色々とイタタタってな感じでもあるんですが 思春期真っ盛りの層はこれを読んでどう思うんでしょうね?

シリーズ通してがっつりと楽しませてくれた好シリーズでした。 エキセントリックでありながらもどこか地に足の付いた物語は 本当に安心して楽しめましたよ。展開でハラハラはさせられましたけれど。 放映中、そして終了間近のアニメ版もなかなかの出来ですし 幸せなシリーズだったんじゃないかな?

ただ亜美ちゃんはもうちょっと報われて欲しいなーという気もするので スピンオフで補完してくれることを願います。あと能登くんもついでに:D

以上、竜児の未来予想図が現実のものになることを願いつつ。 子供が夢を見て夢を語って夢を目指して何が悪いものか。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『とらドラ10!(電撃文庫)』
作者竹宮ゆゆこ/ヤス
出版社アスキーメディアワークス
発売日2009-03-10
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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