『めしあのいちにち〈2〉 (電撃文庫)』:岩田洋季/佐藤利幸のかんそーぶん
@ 『めしあのいちにち(2)』:岩田洋季/佐藤利幸(ISBN9784048672726)読了。電撃文庫10月の新刊。 世界滅亡の予言と共にこの世につかわされたか弱い無力な救世主と、彼女を守る「家族」たちを巡る戦いと恋物語の2巻目。「もう日本も私の頭も夏です\(≧▽≦)@」
- 保たちの母・「鋼の猟犬」殺ヶ原殺からの宣戦布告からしばらくして…再び平穏な学園生活を続けていた「めしあ」の元に届いた一通の手紙…下駄箱の中に可愛い封筒にハートのシールで封されたそれは、見まごう事なきラブレターだった。事態を察知し大慌ての保たちにめしあは意外な提案をし…#5「救世主の恋愛事情」
- 保たちの姉・殺ヶ原練子は炎の女である。時折訪れる恋の季節は苛烈を極め、周囲に…主に保を中心に…大騒動を巻き起こすのが常である。そんな彼女が新たに恋した相手は殺ヶ原家にとって、そしてめしあにとって因縁深い相手だった。そう彼こそは「最強」のウィザードの名を欲しいままにする男…のはずなのだが?…#6「殺ヶ原練子の恋」
- めしあがフリーマーケットで偶然見つけた煤に汚れた古鏡。鏡に込められた「痛み」を感じ取っためしあはその持ち主を捜し出そうとする。鏡に秘められた真実とは…#7「ザ・ミラーズ・トゥルース」
電撃文庫MAGAZINEに掲載された1編に描き下ろし2編及びインターミッション等を加えた一冊。 このシリーズはこういう短めのストーリーの組み合わせで行く構成なのかな? 今回は1巻目よりも殺伐度合いは低めで、ドタバタラブコメディ感の強いお話が揃ってます。 めしあの良い子っぷりと、それに振り回される殺ヶ原家の面々が楽しい#5や めしあの「救世主」としての可能性に触れていく#7も面白いのですが やはり白眉は#6「殺ヶ原練子の恋」でしょう。 今後の本筋にも大きく影響しそうなキャラが颯爽と登場したと思ったら矢先 練子に徹底的に振り回されてズタボロにされていく様がなんとも涙を誘います。 同じ境遇である保と通じ合ったりしてる所もまた…。 初登場に失敗すると後が辛いよなぁと思わざるを得ません。最強なのに。 今後ずーーーっと言われ続けるに違いない。
一方、恋に暴走する練子ちゃんの様子は大変可愛くてよろしゅうございました。 当事者になったらたまったもんじゃないと思いますけれど。 オチも可愛らしくてラブリーでした。
主軸は殺伐としつつも、ラブコメ要素をしっかりと盛り込んでくれれば…というのが 1巻を読んでの希望だったのですが、そのへん期待通りだったので満足の一冊でした。 それにしても今回は挿絵に色っぽいものが多くて眼福だったなぁ。 練子ちゃんにしろ、蛍雨ちゃんにしろ:D
(Permalink)■関連情報 | |
タイトル | 『めしあのいちにち〈2〉 (電撃文庫)』 |
作者 | 岩田洋季/佐藤利幸 |
出版社 | アスキーメディアワークス |
発売日 | 2008-10-10 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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ページ執筆者:東雲あずみ
Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)