とらドラ7!(電撃文庫)』:竹宮ゆゆこ/ヤスのかんそーぶん

@ 『とらドラ7!』:竹宮ゆゆこ/ヤス(ISBN9784048670197)。 電撃文庫新刊。年内のアニメ化も決定! 龍虎合い食む超弩級学園ハイパーラブコメの7巻目。

冬真っ盛り。 大河の停学も無事に明け、今学期も定期試験とクリスマスを遺すのみとなる。 復帰早々大河は大好きだというクリスマスに向けて「よいこちゃんモード」に突入し、 一方、実乃梨は部活の練習試合で引き起こしたちょっとしたエラーを切っ掛けに塞ぎ込み 竜児を避けるようになってしまう。そして竜児は、大河に対して奇妙な行動をとるクラスメート達の 真意を知り、大きな動揺を覚える。 そんな中、新生徒会長・北村の発案により学園挙げてのクリスマス会の開催が決定。 実行委員となった竜児と大河はクラスメート達と共に準備に、試験に向けての勉強にと忙しい日々を送り始める。 実乃梨に対して賢明にアプローチを続ける竜児、「よいこちゃんモード」に秘められた大河の想い、 そして竜児とすれ違い続ける実乃梨…はたして聖なる夜の祝福のベルは無事に鳴り響くのか。

うわーうわー。 ここ数巻、毎回後半の盛り上がりっぷりにこれ以上は無かろうと思うのですが 今回も軽々と飛び越えていってくれたよ。ゆゆこすげーと思わず感嘆。 前半のなんとも青春な楽しい学園生活っぷりに、時折影は射すものの、頬を緩めていたら 後半のもう、これから何かが起きますといわんばかりの幸せ描写に泣きそうな気分になり、 さらにもう一度持ち上げておいて、最後に奈落に突き落とすと…。いやもうたまらんですわ。 いやもうお願いだからこんな状態でひっぱらないで…次巻いつですか?orz

物語は一つのターニングポイントを迎え、これまでの人物関係を一気に塗り替えるような激動っぷり。 前巻が北村に絞った形だったため、今回は実乃梨ちゃんをクローズアップかなとか思ってたら まさかこのタイミングで「其処」に踏み込むとは。大河の叫びのシーンは屈指の名場面と言っていいでしょう。 それぞれの気持ちはまだまだ混乱状態。このまますんなり行くとは思えませんし、 もう何がどう転んでも不思議じゃない状態です。ああ、本当に楽しみ。

今回のMVP(意味不明)はやっぱり亜美ちゃんでしょうね。 すっかり狂言回しになっちゃってるのを自分でも自覚しつつも その理不尽さに呻きのたうつ様がなんとも言えません。彼女の想いを凝縮したあの台詞はグッサリと胸に突き刺さります。 ギャグパートは独身(30)の頑張りに最敬礼。まるっきり他人事じゃないので笑ってばかりでも要られないのが アレですが…、どうが諦めずに頑張ってください…。今にきっといい人が(つд;

アニメでどこまでやるのかはわかりませんが、 クリスマス会の冒頭部分やるなら是非気合いれてやってほしいと思わざるを得ません。 今、ラブコメ好きでラノベ読みならこのシリーズを読まないのはまるっと丸損です。 自信を持ってオススメします。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『とらドラ7!(電撃文庫)』
作者竹宮ゆゆこ/ヤス
出版社アスキーメディアワークス
発売日2008-04-10
区分一般
カテゴリライトノベル
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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