『バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)』:井上堅二/葉賀ユイのかんそーぶん
@ 『バカとテストと召喚獣10.5』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047283510)読了。 ファミ通文庫新刊。短編シリーズ第五弾。 愛すべきバカ野郎たちの大騒ぎな日常は過去も未来も巻き込んで…。
- 今日は高校の見学会の日。 久保くんの弟・良光くんは、兄についてのとある疑惑について確認するため 文月学園へとやってくる。彼がそこで見たものとは…『僕と兄さんと謎の抱き枕』
- ある日、吉井明久は目覚めると坂本雄二になっていた。 そして雄二の身体の中には明久が…。 どうやら原因は雄二が霧島さんから取り上げた黒魔術の本らしいのだが…。 おとなしく対策を練ればいいものを何時ものように両者は反目し合い、 騒ぎはどんどん大きくなってゆき…『僕と雄二と危ない黒魔術』
- 進路調査票を前にどう書いたものかと悩むFクラスの毎度の面々。 そんな彼らに学園長は、数年後の彼らをシミュレートした姿だという 新しい試作召喚獣のテストを提案する。 もはやお馴染みの展開に不安を覚えながらも、話に乗る明久達だったが…『僕と未来と召喚獣』
- それは私・姫路瑞希がまだ小学生の頃の出来事。 ちょっぴり悲しくて、でも大切な私と明久君との出会いのお話…『私とウサギと仄かな初恋』
今回もいつものようにドタバタ騒ぎな短編集。 読んでて楽しかったのは、騒ぎの大きさ的にも「僕と雄二と危ない黒魔術」がダントツですかね。 重度の美波スキー清水さんと、重度のアキちゃんスキーの玉野さんという 出会ってはいけない感じの二人がタッグを組んでの大暴走が大変楽しかったです。 特に、美波さんにスポット強めだったのが個人的に良し。 姫路さんボディを手に入れてウキウキしてる様子が貧乳可愛いなぁと:D____ 挿絵的に美波さんが優遇されてて、破壊力高かったのもポイント高め。 嗚呼、競泳水着、嗚呼。たまらんですな:D______
「僕と兄さんと謎の抱き枕」。何時もの面々を第三者視点で眺めるというのが新鮮だったお話。これまでも色々と被害報告だけがされていた久保くんの弟くんの視点で語られる文月学園2年生の様子が興味深かったですな。でも君のお兄さんはもう手遅れだから…残念。 というかムッツリーニ妹の陽向ちゃんが可愛すぎて何これ状態で。 ふたりで良い具合にラブコメしてて微笑ましかったですよ。
「僕と未来と召喚獣」は、何時もの面々の成長のIFが垣間見えて楽しかったですね。 雄二はまあ、酷い有様でしたが…、幸せの形ってそれぞれだよね!!ということで。 妖艶妊婦霧島さんハァハァハァハァ<……… 挿絵が…全身挿絵が欲しかった…。 ある意味で期待を裏切らない美波さんの胸いぢりに泣いた。 そして成長ムッツリーニの写真をみた工藤さんは果たしてどういう反応を示したのか…。 というか女子陣の中では既に工藤×ムッツカップルで定着してんじゃね、アレ。
書き下ろしは、本編でもずっと匂わされてきた、明久と姫路さんの出会いのお話。
姫路さんのトレードマークであるうさぎの髪飾りに込められた意味が
思った以上に重ための展開の先にあって、胸にグッと来ますね。
というか明久が出来る子過ぎてどうしたのこの子、 頭打ったの状態ですがね。
なんというか玲さんの呪い教育が結構洒落になってないんじゃ
ないかという疑惑が……。
当時の姫路さんの自己評価の低さの方向性がちょっと意外な感じでした。
単なる自己嫌悪的なものなのか、実際成長して転嫁したのかあたりがね。
あとがきには本編は次でラストエピソードとあり、ついに…という感じです。 残念ではありますが、どのような決着を見せるのか楽しみに待ちたいと思います。
■関連情報 | |
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タイトル | 『バカとテストと召喚獣10.5 (ファミ通文庫)』 |
作者 | 井上堅二/葉賀ユイ |
出版社 | エンターブレイン |
発売日 | 2012-09-29 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)