バカとテストと召喚獣(7.5)(ファミ通文庫 い 3-1-10)』:井上堅二/葉賀ユイのかんそーぶん

@ 『バカとテストと召喚獣7.5』:井上堅二/葉賀ユイ(ISBN9784047263130)。 ファミ通文庫新刊。愛すべきバカ野郎達の愉快な学園生活シリーズ10冊目にして3冊目の短編集。 FBオンラインで既出の1編に書き下ろし3本を加えた構成。

  • それはただの戯れの賭けダウトのはずだった…それがなんでこんな事に? 姫路さんと霧島さんの魔手が明久と雄二を狙う…『僕とダウトと男の尊厳』
  • 対価として提示された食券に吊られて学園長のいう召喚獣の実験につきあうことになったFクラスの面々。「…召喚獣が喋ってる?」…そして阿鼻叫喚の地獄が幕を開ける…『僕とホンネと召喚獣』
  • 買い物の帰り道、姫路さんと出会った明久と玲さん。両親が遠出していて帰りが遅いという姫路さんの話を聞いた吉井姉弟は彼女を食事に誘うが……だからなんでこんな惨劇に?…『僕と福引きと闇の鍋』
  • 両親の都合で14年間過ごしたドイツを離れ、日本へ帰ってきた帰国子女の島田美波。不安の中踏み出した新生活だったが、初日に大失敗、クラス内で孤立してしまう。読み書きはおろか聞き取りすら覚束ない日本語、ムダに話しかけてくるバカ…周りのすべてに苛立ちを募らせる彼女が自分の居場所を見つけるまでの物語…『ウチと日本と知らない言葉』

ついにやってしまった女装男子カバー絵…。ということでぷりちーなアキちゃんが目印の7.5巻です。 事前調査してなかったので、店頭で見て吹いたがなというかなんというか。 今回も展開されているカラー口絵部分でのコミックもそのネタで満載。そんなに念願でしたか作者さん&絵師さん。ともかく解説モードの明久(スカート着用)と、赤面明久の顔アップがもう可愛くて可愛くて<………げふんげふん。

今回も収録作品はバカ+シリアス1な構成。 バカ3本についてはどれもバカテスらしい愉快なドタバタっぷりで良かったのですが 白眉はやはり「僕とホンネと召喚獣」ですね。 とある理由で全員の本音がダダ漏れになるという、 素直じゃなかったり、バカだったり、引っ込み思案だったりな連中揃いの本シリーズでは ある意味最も悲惨かつ嬉しい事件の顛末は大変愉快でした。 ツンデレから一転、素直デレと化した美波さんがもうご馳走過ぎて(涎じゅるり 工藤さんの肉食女子攻めっぷりも素敵でありました。

シリアスエピの「ウチと日本と知らない言葉」はイチオシキャラである美波さんの過去話。 入学直後に起きた一連の事件ということで、 文月学園を舞台にしたエピソードとしては現状もっとも古いタイミングのお話ですかね。 まあ、簡単に言ってしまえば美波さんと明久との馴れ初め話なわけですが、 そりゃまあ、これだと気になる男の子にもなるよなぁと、明久の優しさにによによとね:D 妹思いな美波さんの姿も大変にほほえましくてよかったです。 ああ、やっぱり美波さんは真ヒロインやでぇ…(つДT

今回も短編集とはいえ、8巻の前振りエピソードなどもあり、 本編シリーズと併せて読むべき一冊となっていますのでシリーズ読者は要チェック。 …で、8巻がもの凄く……そりゃもの凄く気になる感じなんですが、発売はいつですか? いろんな意味で楽しみ過ぎる…。

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■関連情報
タイトル『バカとテストと召喚獣(7.5)(ファミ通文庫 い 3-1-10)』
作者井上堅二/葉賀ユイ
出版社エンターブレイン
発売日2010-02-27
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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