『碧海のAiON 8 (ドラゴンコミックスエイジ)』:影崎由那のかんそーぶん
@ 『碧海のAiON(8)』:影崎由那(ISBN9784047127395)。 ドラゴンエイジ連載。”海から来るモノ”たちを殺すために永劫の刻を生きる魔女の少女に訪れたつかの間の平穏…だがそれは終末へのカウントダウンでしかなかった。現代ダークファンタジー新章開幕の8巻目。
海のモノたちによる学園襲撃事件から4年の月日がたった。 事件の全ての責任を被る形で学園から姿を消した星音は 今も変わらず達哉の屋敷で暮らしていた。 人魚たちの言葉の通り蟲憑きもぱったりと姿を見せなくなり、 永遠に続くのではと思われる平穏な日々… しかしそれは終わりの始まりへ向けての 仮初めのものでしかなかった。 海深く蠢く人魚達…彼女達が待ちわびる「運命の日」とは。 物語は再び動き始める。
あああ、達哉きゅんが育っちゃったぁぁぁ(泣<………… 4年たって背丈も伸びてすっかり好青年風になっちゃった達哉きゅん。 まあ、司さんとの組み合わせ的には良い感じな気もしますが:D 月日はたっても舞台は同じなので それ以外のキャラクターたちもちょっとずつ成長して再登場してますね。 当然時間の止まった人たちはそのままですが。 たくましく成長した美凪ちゃんが微笑ましいやら心強いやら。
ホームレス女学生からヒキニートへクラスチェンジした星音ちゃんは 良くも悪くも相変わらずといった風情で殴る蹴るの暴行三昧と 今回もヒロインの形にはまらない大暴れっぷりがひかってましたね。 そして正統派悲劇のヒロイン街道を爆走するしーちゃんが これまた美味しい位置に食い込んでてなんともはや。 やることやってるなぁ達哉きゅん:D
あとは敵役としての人魚たちがかなり分かりやすく描写されはじめていて 物語の構造部分はだいぶ見通しが良くなった感じですかね。 正体のしれない相手という怖さは減りましたが、文字通りのバケモノ然とした 人魚達の様子もこれはこれでホラーですけどね…。
あとがきでも触れられていますが 今回の収録分はちょうど東日本大震災の時期と前後して描かれていたもののようです。 当初の予定では人魚たちの言う「運命の日」の審判とはつまりは…そういうことだった ようですが、さすがに今の状況でそのまま描くわけにはいかないと判断されたようで 展開自体は変わっていきそうですね。
まあ、よく言えば先が読めなくなったということでもありますし、 どういう風に展開していくのか期待です。次巻も殺伐ラブコメに血の花が咲きそうですしね。のーぱんつ的な意味で!!<……
■関連情報 | |
タイトル | 『碧海のAiON 8 (ドラゴンコミックスエイジ)』 |
作者 | 影崎由那 |
出版社 | 富士見書房 |
発売日 | 2011-08-06 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | 漫画 |
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