うらにわのかみさま(1) (HJ文庫)』:神野オキナ/龍炎狼牙のかんそーぶん

@ 『うらにわのかみさま(1)』:神野オキナ/龍炎狼牙(ISBN4894254549)。 HJ文庫新刊。 バイトに励む日々を送る、沖縄に住む普通の女子高生・垣華ユウ。 しかしある再会が彼女の日常を一変させる。 彼女が幼い頃に共に遊んだ珍妙な虎型ソフビ人形「とらたん」… 子供の夢想だと思っていた存在は実は神様で、彼女の家系は代々 神様の手助けをして来たのだという。 何十年かに一度訪れる「神無年」にやってくる「神様もどき」達を 元の世界へ強制送還するのが仕事だというのだ。 戸惑いながらも、古い友人の頼みを受け入れたユウだったが…。 沖縄を舞台に繰り広げられる恋ありバトルありのファンタジックコメディー

一言で言ってしまうと 根っからの悪人居らず、人死に無しなどの作者の別シリーズ『あそびにいくヨ!』と同じ レーティングを採用しつつ、美人のお姉さんとショタ系美少年によるバトルものという 「いつも」の神野節をやろうという作品かな。 これも『あそびに…』で神野オキナ入門した向けだと思います。 お話運びはあそびとそれ以外の従来作品の中庸という感じでしょうか。 良い悪いは別にして安定して読める一冊かと。

「とらたん」のキャラクターがなかなか良いですねー。 アシストロイド的なちまちました可愛らしさを演出しつつも「神」として長き刻を生きてきた 顔を覗かせてみたりと、親しみやすさと神々しさを兼ね備えています。 これが沖縄的な…というか八百万的な神に対する感覚なんでしょうかね。 敵役もなかなか含みのあるキャラクターでいいと思います:D ラブコメ分はまだ弱めですが、仕込みはしてあるので今後に期待かな。 沖縄が舞台ということで、作者お馴染みのキャラも登場しますし まあ作者ファンはチェックということで。

しかし主人公のユウちゃん…作者もバレバレなのを分かって書いてると思われるので 言及しますが、性格付けや容姿がそのまんまぱにぽにの玲ちゃんなんですけど(^^;;;; あれよりは少し丸いし、傾斜っぷりも緩いですが。バイト先がアレじゃ確信的だよなぁ。

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■関連情報
タイトル『うらにわのかみさま(1) (HJ文庫)』
作者神野オキナ/龍炎狼牙
出版社ホビージャパン
発売日2006-08-29
区分一般
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ページ執筆者:東雲あずみ

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Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
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ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
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