『初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです (集英社スーパーダッシュ文庫)』:あすか正太のかんそーぶん
@ 『初恋マジカルブリッツ-はじめていいます、大好きです-』:あすか正太(ISBN4086302446)読了。スーパーダッシュ文庫新刊。あすか正太氏の本を読むのは初です。
チビで赤面症で妹以外の女の子とまともに話も出来ない鼓太郎くんが片思いしているのは 身長は並みの男子よりも高く、スタイルもモデルのような完璧さだが ひたすらに気が弱く、すこし虐められている同じクラスの白鳥祈梨だった。 なんとかかんとか告白して、初々しいお付き合いを始めた二人だったが、 一人の少女が鼓太郎の前に現れた時、残酷な物語の歯車が回り始める。 運命という理不尽な苦難を弱い二人が力を合わせて乗り越えていく。そんな恋物語。
一言で言うと「こっ恥かしい」(^^;;;; 前半の初々しい二人のお付き合いっぷりの恥かしさで悲鳴をあげそうになり、 中盤のすれ違い、もどかしい二人の様で、頭を抱えて転がりそうになり、 後半の確かめ合う二人の睦みあいで溶けて死にそうになりと 非常に楽しませてもらいました。 鼓太郎くんと祈梨ちゃんの初々しさがともかくたまりません。 いじらしい祈梨ちゃんの様もともかく凶悪。
なお、これもまた「性」を押し出した形の作品。 「ROOM」の新井輝氏や、「デビル17」の担当さんに助言を受けたとか あとがきでかかれてるあたりがなんというか(^^;;; とはいえ、どちらとも「セックス」の扱いは違うですね。 この作品では恋愛の先にあるもの、 愛する者同士のの結びつきとしてのセックスって感じ。 まあ一番オーソドックスな形ですが、そこに正面から行ってるのは評価します。
ただ、マイナスなのは、物語の根幹となる運命と戦闘シーンの部分ですね。 あまりにもありがちすぎて、 思わずいままで見た似たようなものを列挙したくなるんですが(汗 薔薇乙女?とかFATE?とかオリオンねとか、 サイメビ?とか…。さすがにちょっと食傷気味なんですが ま、このへんはおっさんのボヤキな気がせんでもありません。
そのへんは置いておくとして、 恋愛ものとしては悪くないと思います。恥かしさに転がりたい人向けということで。 すでに2巻も予定済みとのことでそちらも一応購入したいと思います。 (Permalink)
■関連情報 | |
|
|
タイトル | 『初恋マジカルブリッツ はじめていいます、大好きです (集英社スーパーダッシュ文庫)』 |
作者 | あすか正太 |
出版社 | 集英社 |
発売日 | 2005-06-24 |
区分 | 一般 |
カテゴリ | ライトノベル |
Amazon アフィリエイト |
Amazonで購入 |

Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)