審判の日』:山本弘のかんそーぶん

@ 『審判の日』(ISBN4048735438)。 山本弘氏の5本のホラー系SF短編をまとめたもの。ハードカバーです。 詳細については氏のページの紹介文の方を見てもらうのが手っ取り早いかな。 どの作品についても 根底にあるのは我々の認識する世界や常識の脆さ、儚さ…かな。 いつまでも続くと思っていた何気ない日常が一瞬にして 崩れ去るカタルシスに溢れてます。 どの作品についても山本弘らしさが出ている良い短編集だと思いますよ。 本人も言ってますが特に「屋上にいるもの」はあまりにまんますぎて笑うしか(^-^;

中でも「心」持つ人工知能アイドルが 自分の「心」を否定し認めようとしない男性タレントに対して殺意を抱き それを実践しようとする「時分割の地獄」は良いです。 展開もオチも綺麗で唸らされました。

本としての欠点はハードカバーなところ。普通にオススメ掛けるには 「分量的」に値段がちょっとキツいです。 文庫なら迷わずオススメかけるところなんですけどねぇ(汗 興味を惹かれた方は「神は沈黙せず」(ISBN4048734792)と 揃えて読まれることをオススメということで一つ。 (Permalink)



■関連情報
タイトル『審判の日』
作者山本弘
出版社角川書店
発売日2004-08-31
区分一般
カテゴリ小説
Amazon
アフィリエイト
Amazonで購入


ページ執筆者:東雲あずみ

電子書籍

Shinonome Azumi(yuunagi@maid.ne.jp)
About.
ここは東雲さんの崩壊日記改から「かんそーぶん」を切り出したページです。。 18歳以上対象の作品を取り合うことが 多々ありますので、その旨ご理解の上お読みください。
読書感想
かんそーぶんリスト


電子書籍