2012年11月12日
20121112いろいろかんそーぶん
- 恋子の元に届いた一通の手紙…待ち合わせ場所が書かれた明らかに女の子からのモノと分かるソレに ラブレターか?と盛り上がる帰宅しない部の面々。困惑しながらも待ち合わせ場所へと向かった恋子を 待っていたのは陰陽師を名乗る小柄なツインテール少女・土御門沙月のライバル宣言だった。 煽られる形で沙月との決闘に望むこととなった恋子はサボリ気味だった死体運びに打ち込み始める。 そんな様子を心配しあれこれと世話を焼こうとする帰宅しない部の面々だったが、 度重なる沙月からの挑発に焦燥感に駆られた恋子には届かず、ついに恋子は帰宅しない部を退部してしまう。 どうなる恋子の決闘、そして帰宅しない部の運命は如何に。
今回は新キャラの沙月さんが巻き起こす騒動を中心に、恋子さんを彫り込みつつ、 ゆすらさんの揺れる想いを描いた感じですかね。 やー、もう恋子さん絡みのラブイベントが目白押しでほくほくでしたよ。 やっぱりヒロイン力は高いですな、恋子さんは。おっぱいが足りないだけで…(鬼 「大好きなお兄ちゃん」の側に居たい。 でも強力過ぎる恋のライバルたちに囲まれいちゃついてる様子には我慢ならない。 そんな実りのない恋心に振り回されて、死霊使いとしても負けたら自分はどうしようもない…。 確かに厳しい状況に追い込まれているので、思い詰める恋子ちゃんの様子もしょうがないかなぁと。
一方、ゆすらさん方向は群れの秩序を乱す形となった恋子の様子を不満に思いつつも 恋子の恋愛感情というものが理解出来ずに混乱。周りの面々から助言を受ける形で 間接的に自分自身の夕也くんへの想いについても考え始めると、こちらも美味しいイベントが多くて 良かったです。こちらは5巻への前フリですかね。
新キャラ沙月ちゃんはライバル宣言しつつも、恋子の才能に憧れを抱く女の子としての 側面が強調されていて、憎めない感じの子でした。恋子と一緒の昼食にドギマギしている様子とか 大変可愛くて良かったですね。彼女についても彼女なりの矜持、追い詰められた状況があって 悪い子じゃないのですよね。そのあたりのさじ加減がこの作者さんの上手いところかなと。
2巻、3巻とやや寄り道感がありましたが、 今回は帰宅しない部のコアメンバー二人に焦点をあてたエピソードで楽しめました。 次はとうとう武装風紀委員との再戦ですかね。恋心に目覚めたゆすらさんにも焦点があたりそうで 楽しみなところです。
- 土御門沙月が巻き起こした騒動も一段落し、夏休みが迫る頃。武装風紀委員会による第二次帰宅しない部追い出し作戦実施の噂が校内を駆け巡る。 最大戦力であるゾンビ熊増強のため帰宅しない部の面々はそれぞれアルバイトに勤しむことになるが、野生児であるゆすらはなかなか馴染む場所が見つからない。その上、夕也への不確かな恋心にゆすらの心は揺れて…。
生徒会&武装風紀委員との決戦への流れを軸にしつつ、ゆすらさんが自身の夕也くんへの想いに一つの形を与えるお話。
最初から最後まで恋する乙女モードのゆすらさんがともかく可愛くてゴロゴロと。これまでの無防備なスキンシップも魅力的でしたが、恥ずかしさに近づいてもいけない様子もこれはこれでね。各種バイト衣装もラブリーでありました。
1巻以来の真っ向対決となる第二次追い出し作戦はこれまでに築いてきたものの総決算という感じで熱く燃えました。それぞれの奮闘の上で掴む勝利、まさに部活ものの盛り上がりにふさわしいかと。冴え渡る夕也くんの知略はぁはぁ。相変わらずラブラブな恋子と沙月さんも和みましたが、決死の想いで右京さんに挑むゆすらさんの様子も素敵でした。左京さんは…ベタだけど初い剣道娘はドストライクなので以下略。すっかり籠絡されてる様子がたまりませんでした。御子神さんもすっかり帰宅しない部に染まってて頼れる仲間感が良かったなと。
部の正式認定という一つの山を超えて、後はラブコメ的な決着ですかね。もっとこの楽しい面々の様子を眺めていたいのですが、終わりが近そうな印象も。すっぱり爽やかなラストを期待したいところですが…さて。
ところで「エンゼルテイル」のお姉さんたち妙にキャラが立ってる気がしましたが、作者さんの別作品に由来があったりするのでしょうかね?