- 恋子の元に届いた一通の手紙…待ち合わせ場所が書かれた明らかに女の子からのモノと分かるソレに ラブレターか?と盛り上がる帰宅しない部の面々。困惑しながらも待ち合わせ場所へと向かった恋子を 待っていたのは陰陽師を名乗る小柄なツインテール少女・土御門沙月のライバル宣言だった。 煽られる形で沙月との決闘に望むこととなった恋子はサボリ気味だった死体運びに打ち込み始める。 そんな様子を心配しあれこれと世話を焼こうとする帰宅しない部の面々だったが、 度重なる沙月からの挑発に焦燥感に駆られた恋子には届かず、ついに恋子は帰宅しない部を退部してしまう。 どうなる恋子の決闘、そして帰宅しない部の運命は如何に。
今回は新キャラの沙月さんが巻き起こす騒動を中心に、恋子さんを彫り込みつつ、 ゆすらさんの揺れる想いを描いた感じですかね。 やー、もう恋子さん絡みのラブイベントが目白押しでほくほくでしたよ。 やっぱりヒロイン力は高いですな、恋子さんは。おっぱいが足りないだけで…(鬼 「大好きなお兄ちゃん」の側に居たい。 でも強力過ぎる恋のライバルたちに囲まれいちゃついてる様子には我慢ならない。 そんな実りのない恋心に振り回されて、死霊使いとしても負けたら自分はどうしようもない…。 確かに厳しい状況に追い込まれているので、思い詰める恋子ちゃんの様子もしょうがないかなぁと。
一方、ゆすらさん方向は群れの秩序を乱す形となった恋子の様子を不満に思いつつも 恋子の恋愛感情というものが理解出来ずに混乱。周りの面々から助言を受ける形で 間接的に自分自身の夕也くんへの想いについても考え始めると、こちらも美味しいイベントが多くて 良かったです。こちらは5巻への前フリですかね。
新キャラ沙月ちゃんはライバル宣言しつつも、恋子の才能に憧れを抱く女の子としての 側面が強調されていて、憎めない感じの子でした。恋子と一緒の昼食にドギマギしている様子とか 大変可愛くて良かったですね。彼女についても彼女なりの矜持、追い詰められた状況があって 悪い子じゃないのですよね。そのあたりのさじ加減がこの作者さんの上手いところかなと。
2巻、3巻とやや寄り道感がありましたが、 今回は帰宅しない部のコアメンバー二人に焦点をあてたエピソードで楽しめました。 次はとうとう武装風紀委員との再戦ですかね。恋心に目覚めたゆすらさんにも焦点があたりそうで 楽しみなところです。 著者: おかざき登