2011年04月03日
20110403いろいろかんそーぶん
1巻に引き続き劇場版1stのコミカライズ…という位置づけではありますが構成は大幅に変更。 本巻まるまる一冊掛けて、海上での模擬戦フィールドを舞台に全力全開でぶつかり合いながら、 互いの気持ちを通じ合わせていくなのはさんとフェイトさんをガッツリと描きます。
「プレシア事件の終結」と「なのはさんたちの決着」の順番が入れ替わったことによって 後顧の憂いが無くなり、本当の意味での全力でのぶつかり合いが実現しており 結果として二人の物語としての純度が上がった感じですかね。 差し込まれる形で語られるなのはさんの事情やフェイトの事情は 劇場版やTVでもあった内容ですが、 より膨らませられており、心情がかなり理解しやすくなっています。
「友達になりたい」から一歩踏み込んだなのはさんの想い。 それに応えるフェイトさん…。ベタではありますが、熱いです。 ズタボロになりながらも自分たちの足で 無力な「子供」から踏み出していく二人の姿は、 劇場版とはまたひと味違う趣がありますね。 材料は同じでも調理方法でこれだけ差が出せるという良い例かと。 なのはファン…というかなの×フェイファンなら必見かと。
小ネタ。大量に杖が突き刺さっている中にリリちゃ版のレイジングハートが混じってますね(笑 懐かしいなぁ。
ある日地球上に発生した未知のバクテリア。 それは変異を繰り返し瞬く間に世界中で感染爆発(パンデミック)を巻き起こした。 感染者たちは政府高官、財界人、文化人を次々と虐殺してゆく。 そう、その日「それまでの世界」は唐突に終わりを告げたのだ。 そんな中、民衆に追われながら青年アタルと二人で逃避行を続ける 女性「アーサー・ピューティー」。 彼女が巡る数奇な運命は果たしてこの世界になにをもたらすのか。
「ヘレンESP」、「フランケン・ふらん」で独自の世界感を魅せる木々津克久先生の新シリーズ。 ざっとあらすじだけ読むとわりとありがちなネタにしか見えませんが、 そこはそれ木々津作品がそんな一筋縄で行くわけもないわけでして…。まあ詳細は読んでのお楽しみ。 「フランケン・ふらん」とはやや趣の異なるエログロありありのアナーキーな世界が 手ぐすね引いて待ち受けてますよ。「ふらん」が気に入るなら読んで損はありません。 それにしても木々津ヒロインは本当に魅力的だなぁ。 今回の主人公である「アーサー・ピューティー」嬢も 強さと弱さ、優しさと残酷さを兼ね備えた大変素敵な美女さんでたまらんです。いや本当。本当だよ?(念押し
しかし「彼女」、ゲスト的に登場しながらも結構重たい位置につけちゃってる気がするのですが こんどどういう関わり方をしていくのやら。あんまり酷いことになられても正直困るわけですが(苦笑 どきどき。