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2011年01月12日

20110112

いろいろかんそーぶん

『ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト』:上遠野浩平9784048701228読了。 電撃文庫新刊。ブギーポップシリーズ17冊目。

「レモン・クラッシュ」… レモン色の光の粒子が空を覆うような、そんな光景を見ながら 「プーム・プーム」と唱えればそれは願いを叶えてくれる。 ただし、それは心の底からの願いでなくてはならず、 無意識であってもそれが心の底からの願いであれば、それが叶ってしまうのだという。 クラスメートの気になる少女・中条深月が呟いたその言葉が、 的場百太の心に強いわだかまりを生む。 深月の姿を求めて、「レモン・クラッシュ」が起きると噂される公園を訪れた 百太とその友人・弓原千春と矢嶋万騎は奇妙な事件に遭遇する。 一方、中条深月は中学時代の親友であるふたりの少女・宮下藤花と歌上雪乃に 「レモン・クラッシュ」についての相談事を持ち込んでいた。 3人の少年と3人の少女、6人の物語はどのような結末を迎えるのか。

「まるでブギーポップみたいな顔してるわね」
「そういう君はプーム・プームみたいだよ」

なんか久しぶりに藤花さんの出番多かったなぁ。一応ちゃんと本筋に絡んでるし。 それに釣られてかブギーポップもやや出番多めかな。嬉しいねぇ。 お話の構造自体はシンプルですが、展開は二転三転して予断を許さずという感じで 読み進めるのが楽しく、結果としてさっくりと読める一冊でした。

特に面白かったのは最終章でのブギーポップと彼女とのやりとりかなぁ。 毎度のように「自動的」なブギーポップに投げかけられる 「同類」からの言葉というのは長いシリーズの中でもレア度高めでしょう、たぶん。 あとは「強い子」発言あたりかな。 藤花さんとブギーポップの人格境界に思いをはせつつニヤリとさせられました。

目的に囚われるあまりに同じ穴の狢になってしまう…ありがちなれど だからこそ気をつけていかないといかんのかもですなぁ。補助線重要。

著者: ブギーポップ 上遠野
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この日記について
日付ID:
20110112
文字数:
1,380文字
作成日:
2011/01/12 01:54
更新日:
2011/01/12 02:02
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